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2013/01/16

#611 スポーツ政策:「世界の動き」 (11)

SMGの新シニアリーダー

2013年1月14日、カナダの Sport Matters Group(SMG) の新しいシニアリーダーにボブ・エリオット(Bob Elliott)氏が就任したようです。…エリオット氏は元カナダ柔道連盟の事務局長(Executive Director)という肩書をお持ちのようですが、スポーツ以外の非営利活動部門の経験と実績が豊富な人物のようです。

今後の Sport Matters JAPAN(SMJ) の展開において重要な人物になってくると思われます。

SMGはカナダのスポーツ界においてユニークな存在です。…一言で説明するのは難しいですが、12年ほど前からカナダのスポーツ政策に影響を与えてきました。…そろそろ Sport Matters JAPANブログを通じてSMGを解剖(研究)していくことにします!

…とても、楽しみです。

2013/01/15

#610 スポーツ政策:「世界の動き」 (10)

ニュージーランドのスポーツ政策

日本人にとって地球の中心は“日本”であるかのように感じてしまうのは、当然のことであり、他国の人々も同じような感覚であると思われます。…しかしながら、実際は、自分の国以外の国の方が圧倒的に多く、そちらの世界の方が地球の中心であるといっても過言ではありません。そして、世界は日々動いています。

分野にもよりますが、スポーツ(政策)に関しては世界の動きをウォッチしておくことが求められます。…そこで、久しぶりに、ニュージーランドを覗いてみました。

やはり、動きがありました。…カナダの Own the Podium のCEOからニュージーランドの High Performance Sport New Zealand の Chief Executive に就任(2012年1月末)したアレックス・バウマン(Alex Baumann)のイニシアティブのもと、2013年から2020年までのニュージーランドの競技力向上策が策定されたようです。…ざっと目を通しましたが、カナダが2010年バンクーバー五輪前(後)に取り組んでいた(いる)プランによく似ています。

2012年9月に策定された「NZ競技力向上戦略計画2013-2020(Strategic Plan 2013-2020)」が、それです。

2012/03/18

#365 スポーツ政策:「世界の動き」 (9)

ニュージーランドのスポーツ政策の動き

アレックス・バウマン氏の件もありましたが、ニュージーランドをウォッチしておく必要性が出てきましたので、インターネットで少し覗いてみました。

SMJ#256でも書きましたように、ニュージーランドには「スポーツ・レクリエーションニュージーランド(Sport and Recreation New Zealand:SPARC)」という“Crown Entity(※日本の独立行政法人のような機関)”があり、このSPARCが同国におけるスポーツの普及・振興を担ってきました。SPARCは2002年に制定された「スポーツ・レクリエーション法(Sport and Recreation New Zealand Act)」に基づき2003年1月1日に設立された機関です。

そのSPARCの名称が、2012年2月1日から「スポーツ・ニュージーランド(Sport New Zealand:Sport NZ)」に変更されていました。

参考までに、ニュージーランドは人口約443万人(http://newzealand.govt.nz/)の国です。

2012/02/24

#345 スポーツ政策:「世界の動き」 (8)

Canadian Sport Policy 改定の進捗状況

奇しくも、日本の「スポーツ振興基本計画」とカナダの「連邦スポーツ政策(Canadian Sport Policy)」が同じ時期(2012年)に改定されようとしています。

カナダでは2月14日付の「Canadian Sport Policy 2.0」の草案が公表されています。…2010年から2年を費やして本年4月に策定される予定です。…実に計画的です。…それに、カナダのスポーツ界、スポーツ関係者、研究者、ステークホルダー等を巻き込む形で“協議プロセス”が展開されてきました。

最近、考えるようになったことですが、日本の“政策立案プロセス”については、見直す必要のある部分があるのではないでしょうか? 他国のものがすべて良いとは言いませんが、カナダ研究を通じて、日本のスタイルはスタンダードではない…と言うか、合理的ではない…と言うか、英知が結集されていない…ような気がします。…と言うか、そうならないような仕組みやプロセスになっているような気がします。

今回の両国の「策定過程に関する比較研究」をしてみたいです!

2012/02/19

#340 スポーツ政策:「世界の動き」 (7)

Own the Podium の第3代CEOが決まる!

カナダの「オウン・ザ・ポウディアム(Own the Podium:OTP)」の新しいCEO(Chief Executive Officer)アン・マクリンガー(Anne Merklinger)氏が就任されたことが、1月26日付で発表されていました。

前CEOアレックス・バウマン氏の退任後、そのポストの公募情報が世界に発信され、オーストラリア、アメリカ、ヨーロッパ、イギリス、アジア、カナダなどから約100人の応募があったようですが、その中からOTP理事会はマクリンガー氏を選びました。

彼女は2009年10月からOTPの夏季スポーツ担当部長(director of summer sport)を務めており、結果として今回の人事は内部からの昇格ということになりました。…なお、カナダのスポーツ関連組織の人事は日本のそれとは異なり、“実力・実績主義”のような印象をTerry Bird は持っています。…SMJ新シリーズを立ち上げます!

2011/11/16

#275 スポーツ政策:「世界の動き」 (6)

日本体育・スポーツ政策学会第21回大会の準備が忙しく、SMJブログが更新できません!

そんな中、世界中には Terry の考えていることと同じようなことを考えている人たちがいるなぁ…と感心した情報を掴みました。

本ブログは「Sport Matters JAPAN」ですが、ニュージーランドにもありました。

 「SportMatters NZ」 で~す! 

詳細は落ち着いたら調べますが、少々先を越されたような気分です。

2011/10/26

#258 スポーツ政策:「世界の動き」 (5)

アレックス・バウマン氏は、ご自身の体調(病状)を考慮し、奥様トレーシーさん(オーストラリア人元競泳選手)の故郷に近い“ニュージーランド”への移住を決断したようです。バウマン氏の親戚もカナダには一人もおられないようですし、約15年間オーストラリアに住まわれていたことを考えると、バウマン家の基盤はカナダよりもオーストラリア(オセアニア)にあるのでしょう。

「High Performance Sport New Zealand (HPSNZ)」からのオファーの経緯は知る由もありませんが、OTPのウェブサイト内の文書には「The stars aligned for the Baumann household.」とありました。天はバウマン家を見放さなかった…とでも訳せましょうか…

オーストラリアとカナダの国際競技力向上において、その手腕を発揮し結果を残したバウマン氏は「国際競技力向上請負人」という肩書がつけられるでしょう。ニュージーランドが同氏をヘッドハンティングした!?理由はまさにそこにあると言えます。ニュージーランドの今後がとても楽しみです。……Sport Matters JAPAN は “ニュージーランド・スポーツ政策ウォッチ” もするの?……えーっ!

バウマン氏は、2012年1月31日にHPSNZのCE(chief executive)に就かれる予定です。アレックスのご健康とバウマン家のご多幸をお祈り申し上げます。再会できれば嬉しいです。頑張ります!

2011/10/25

#257 スポーツ政策:「世界の動き」 (4)

前後しましたが、カナダの「Own the Podium」について簡単に説明させていただきます。

文字どおりに訳せば「表彰台を所有せよ!」となりますが、カナダの関係者に確認したところ、「表彰台=オリンピックのメダル」の意味として捉えているようでしたので、敢えて日本語で訳す場合、Terry は「メダルを獲得せよ!」としています。……「表彰台を独占せよ!」と訳されているケースもありますが、「独占する」というような強欲なニュアンスはありませんので、OTPの訳としては・・・です。

 “オウン・ザ・ポウディアム”または“OTP”で良いと思っています。

OTPは「2010 年バンクーバーオリンピック・パラリンピックにおけるカナダの成功、特に競技成績(メダル獲得)の大躍進に多大な影響を与えたプロジェクトあるいは組織(の名称)」のことです。位置づけとしては、スポーツ担当国務大臣の「私的諮問組織」で、法人(legal entity)ではありません。……OTPが存在する法的根拠がないことが「OTPの課題」の1つにありました。……ですので、先日のJISSスポーツ科学会議で、ジャクソン氏にその点について確認しました。同氏からは「2か月前に政府がOTPの法人化について決定をした。」との説明がありましたが、現在確認中です。

このOTPを推進した中心人物がアレックス・バウマン氏であったということです。……OTPについての詳細な説明は文科省「報告書(カナダ編)」の pp.35-37 をご参照ください。編集の過程で説明不足の箇所ができてしまいましたが… (つづく)

2011/10/24

#256 スポーツ政策:「世界の動き」 (3)

ニュージーランドは、今回の“ラグビーワールドカップ”でフランスを破り24年ぶりの優勝を果たし、エリス杯を勝ち取りました。…人口約441万人の小さな国が、メジャースポーツ(チームスポーツ)で世界一になるには、相当充実したシステムがあるからなのでしょう。

さて、そのニュージーランドには「スポーツ・レクリエーションニュージーランド(Sport and Recreation New Zealand:SPARC)」という“Crown Entity(※日本の独立行政法人のような機関)”があり、このSPARCが同国におけるスポーツの普及・振興を担っています。詳細は、文科省「外国スポーツ政策調査研究報告書(NZ編)」他をご参照ください。

2011年7月19日、スポーツ・レクリエーション大臣はSPARCの新しい付属機関として、従前の「SPARCハイパフォーマンス部門」と2つの「スポーツアカデミー(New Zealand Academy of Sport)」を合併させた「High Performance Sport New Zealand (HPSNZ)」の設置を発表していました。“高水準スポーツ・ニュージーランド”とでも訳せましょうか…

 HPSNZはそれ自身のCEOをもつことになっており、その人選が行われていたようです。

2011年9月7日、アレックス・バウマン氏がHPSNZの初代CE(Chief Executive of High Performance Sport New Zealand)に任命されたことが発表されていました。(つづく)

2011/10/23

#255 スポーツ政策:「世界の動き」 (2)

アレックス・バウマン(Alexander Baumann)氏は、2011年10月1日に「オウン・ザ・ポウディアム(Own the Podium:OTP)」のCEO(chief executive officer)としての最後の日を迎えたようです。そして、家族とともに来年の1月にはニュージーランドに移り住むそうです。

バウマン氏はカナダ代表の元競泳選手であり、1984年ロス・オリンピックで2個の金メダル(200m・400m 個人メドレー)を獲得しています。引退後はオーストラリアの「クイーンズランド・スポーツアカデミー(Queensland Academy of Sport)」の事務局長(executive director)や 「クイーンズランド水泳連盟(Swimming Queensland)」のCEOなどを務め、同国の国際競技力向上に貢献し、その後、カナダのOTPの重要なスタッフとしてリクルートされました。

2006年にカナダに戻ったバウマン氏はOTPにおいても、その手腕を大いに発揮し“2010年バンクーバー大会”でのカナダの成功をリードしました。2010年4月からは、ロジャー・ジャクソン氏の後を引き継ぎ、OTPのCEOに就任していました。(つづく)

2011/10/22

#254 スポーツ政策:「世界の動き」 (1)

今、とても興奮しています! いつもは深夜にSMJブログを更新していますが、書かずにはいられません! 新シリーズです!

先日(10/20)の「第8回JISSスポーツ科学会議」の特別講演で Terry はロジャー・ジャクソン氏に質問をしました。その内容は、今年の1月下旬の文科省の調査研究でカナダ現地調査に行った際、Own the Podium (OTP)のCEOであったアレックス・バウマン氏から聞いていた“OTPの課題”についての確認でした。

ジャクソン氏からは「バウマン氏が家族の問題でニュージーランドに移り、現在と同じような職に就く。今のOTPの課題は、新しいCEOを誰にするか、ということである。」という回答がありました。

カナダのスポーツ政策研究をしている者としては、「エッ!」…と絶句しました。…重要な出来事をキャッチできていなかった自分を恥じましたが、悔しいので調べました。…さらに、絶句しました。…バウマン氏は「前立腺がん」を患っていたようです。…さらに、調べました。…驚きました。ニュージーランドのスポーツ政策の動きとの繋がりが明らかになりました。…世界のスポーツ(政策)は動いています! (つづく)