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2011/06/30

#160 日本のスポーツ政策考 (20)

「スポーツ基本法」成立後に必要なもの⑥

きりが良いので、もう1つだけ、書いちゃいます!

 ★ 実行可能かつ効果的な Action Plan(新スポーツ振興基本計画)の策定 ★

SMJブログ#158にも書きましたように、今後の約10年間の日本のスポーツ政策(Japanese Sport Policy:JSP)は「スポーツ立国戦略」であり、同戦略の法的裏付けとなるものが「スポーツ基本法」で、JSPを具現化するための行動計画(Action Plan)が「新スポーツ振興基本計画」である……と、Terry は解釈しています。

以下は、JSPの5つの政策の柱(重点戦略)です。

 ライフステージに応じたスポーツ機会の創造
 世界で競い合うトップアスリートの育成・強化
 スポーツ界の連携・協働による「好循環」の創出
  スポーツ界における透明性や公平・公正性の向上
  社会全体でスポーツを支える基盤の整備

そして、上記5つの重点戦略の下には「目標」と「施策」が示されています。……施策については、詳細過ぎるぐらいですが……まるで、JSP の中に Action Plan が既に示されているようです。……と言うことは……

「新スポーツ振興基本計画」の予想策定パターン

 その1:「スポーツ立国戦略」が一部手直しされて「スポーツ基本法(第9条)」に基づく
     「スポーツ振興基本計画」として生まれ変わる!
 その2:「スポーツ立国戦略」に示されている「目標」を達成するための「施策」ごとの
      Action Plan が詳細に立案され、それらが記載される!

“その3”もあるかもしれませんが、“その2”であれば冒頭の★★の通りです。……ただ、“その1”ではないかと、このSMJブログを書きながら思うようになってきました……

2011/06/29

#159 日本のスポーツ政策考 (19)

「スポーツ基本法」成立後に必要なもの⑤

必要なものって、何だと思いますか?
Terry Bird には、それらが幾つか見えるようです! Terry さーん、教えて!

 うーん …… じゃ、1つだけ書きます。

 ★ スポーツ関係者の Japanese sport policy についての的確な理解 ★

例えば、Terry が研究している“カナダのスポーツ政策”に関連した同国の印象ですが、カナダのスポーツ関係者(※説明省略)の多くは、自国のスポーツ政策に対して“批判的”に捉えるのではなく“ポジティブ”に捉え、“カナダ(のスポーツ)を良くしていくため”に同じ方向を向いて、それぞれの置かれている立場でやるべきことに専心しているように見受けられました。そして、それを支えているのが“スポーツ関係者の多くが Canadian Sport Policy を的確に理解していること”だと Terry には感じ取れました。

「スポーツ基本法」成立後の日本のスポーツにとって、『スポーツ政策(論)』を授業、講習会等で教える者の責任は大きいと思います。単に、各種関係資料やウエブサイトで書かれていることを紹介するだけの内容では“的確な理解”には結びつかないでしょう。

もちろんスポーツ関係者も自ら勉強する必要があります! ……SMJブログをよろしく!

2011/06/27

#158 日本のスポーツ政策考 (18)

「スポーツ基本法」成立後に必要なもの④

Terry なりの解釈ですが……「スポーツ立国戦略」の法的裏付けとなるものが「スポーツ基本法」で、同戦略を具現化するための(同法第9条に基づく)実施計画が「(新)スポーツ振興基本計画」である……と、まとめることができます。日本のスポーツ政策において、今までにない、何と合理的な“枠組み”なのでしょう!

 …学者の経歴もある文部科学副大臣のリーダーシップの影響なのでしょうか?…

要するに……(これまた Terry の解釈ですが)……政策(Policy)が「スポーツ立国戦略」であり、その実施計画ないし行動計画(Action Plan)が「(新)スポーツ振興基本計画」である……と、見なすことができるでしょう。

関係者の皆さんにとっては周知の事実かもしれませんが、ここ数回のSMJブログで書いてきた一連の関連性についてクリアに理解しているスポーツ界の人間は、Terry を含めそれほど多くなかったと思います。

取りあえず整理できました。ようやく本題に入れそうです! (つづく)

2011/06/26

#157 日本のスポーツ政策考 (17)

「スポーツ基本法」成立後に必要なもの③

「スポーツ立国戦略(The Strategy for Sports Nation)」(2010年8月26日文部科学大臣決定)は何のために策定されたのか?

同戦略 “はじめに”(p.1) のところで、以下のように記述してあります。

……文部科学省では、現在の「スポーツ振興法」を見直し、新たにこれに代わる「スポーツ基本法」の検討を視野に入れ、今後の我が国のスポーツ政策の基本的な方向性を示す「スポーツ立国戦略」の策定に向けた検討を進めてきた。……

また、同戦略 “Ⅳ.スポーツ立国戦略実現のための国の体制整備と今後の進め方”(p.20) のところで、以下のように記述してあります。

……今後、本戦略を踏まえ、「スポーツ基本法」等の検討に取り組むとともに、短期的に実現すべき施策については、財政運営戦略を踏まえた平成23年度の概算要求や、スポーツ振興くじ・スポーツ振興基金の助成内容に反映させる。また、中長期的に取り組むべき施策については、今後新たに策定するスポーツ振興基本計画において具体的な実施計画を示すこととする。……

Terry がまとめる(解説する)必要はありません。冒頭の問いに対する答えは、同戦略の中でハッキリと説明されています!

※引用:http://www.mext.go.jp/component/a_menu/sports/detail/__icsFiles/afieldfile/2010/09/16/1297203_02.pdf

2011/06/25

#156 日本のスポーツ政策考 (16)

「スポーツ基本法」成立後に必要なもの②

Terry だけが理解していないのでしょうか? 

スポーツ振興基本計画(The Basic Plan for the Promotion of Sports)」(2000年9月策定・2006年9月改定)、「スポーツ立国戦略(The Strategy for Sports Nation)」(2010年8月26日策定)、2011年6月17日に成立した「スポーツ基本法(The Basic Sports Act)」および今年度中に策定されるであろう「(新)スポーツ振興基本計画」の関連が、Terry の頭の中で整理しきれていません。……(そんなことも理解していないの?)……お恥ずかしい!

周知の通り、スポーツ振興基本計画は2001年度からの概ね10年間で実現すべき政策目標とそれを達成するために必要な施策を示したもので、スポーツ振興法第4条に基づき策定されました。そして、昨年策定されたスポーツ立国戦略は、今後概ね10年間で実施すべき5つの重点戦略、政策目標、重点的に実施すべき施策等を示しています。

例えば、スポーツ振興基本計画の政策目標の1つに「成人の週1回以上のスポーツ実施率が50パーセントとなることを目指す」がありましたが、スポーツ立国戦略では「成人の週1回以上のスポーツ実施率が3人に2人(65パーセント程度)、成人の週3回以上のスポーツ実施率が3人に1人(30パーセント程度)となることを目指す」という上方修正した目標値が示されています。

スポーツ立国戦略は新しいスポーツ振興基本計画なのか?……そう疑問に思っているスポーツ関係者は案外多いのではないでしょうか……

実は、違うようです! スポーツ立国戦略は何のために策定されたのか? (つづく)

2011/06/23

#155 日本のスポーツ政策考 (15)

「スポーツ基本法」成立後に必要なもの①

日本に“スポーツ庁”が必要なのか、Terry は甚だ疑問です。……だれか納得のいく説明をして下さい。……それよりも、“危機管理庁”を新設した方が、今後の日本のためには良いのではないでしょうか……アメリカのFEMA(Federal Emergency Management Agency)が参考例として良く挙げられていますが……

スポーツ庁を設置すれば“スポーツ予算が増える”とか、“スポーツ関連行政の縦割りによる弊害が解消される”とか、“競技力向上策が展開しやすくなる”とか、“国民のスポーツへの意識が高まる”とか、色々言われています。また、“競技スポーツ先進国の多くは国が多額のスポーツ予算を配分している”とか、“中央競技団体(NSO)への補助金増が期待できる”とかも言われています。

“スポーツ振興法制定後50年・日本体育協会創立100周年という記念すべき年だから…”という論調もあります。

SMJブログは単なる“政策批判”をするつもりはありません。ただ、日本のスポーツのために本当に必要なことを、ムード(雰囲気)に流されるのではなく、“合理的”な考えのもと執り行っていただきたいだけです!

SMJブログでは、この件について考えていきます!

2011/06/05

#137 日本のスポーツ政策考 (14)

SMJブログ#135のつづきです。

Terry は、国力を「ある国の各分野の国際競争力の総和」と仮定義しました。そして、日本の将来において、「少子化による人口減少に伴う国力の低下が危惧される」的なことを書きました。

2002年12月の日本体育・スポーツ政策学会第12回大会シンポジウムで、Terry は「国際競技力」は「国力の一要素」であるとの考えを初めて示しました。……当時、フロアの反応は???だったように記憶しています。……それ以来、この件を Terry の研究第一テーマに掲げ、今日に至っています。……なかなか前に進んでいませんが、第二テーマの「カナダのスポーツ法と政策」が一段落しそうなので、ボチボチ再開できそうです。

Terry は、拙稿(2003、2008)において「国際競技力とは、ある国の競技スポーツ分野の国際競争力を示すものであり、オリンピック競技大会、競技別世界選手権大会等の国際競技大会における競技成績等を指標として表した、国家間を比較しうる相対的競技水準のことである。国際競技力は、①国際総合競技力、②特定国際競技力の2つの観点から表わすことができる」と定義しています。

……これ以上は、企業秘密!? ですので書けませんが、数年のうちに完結させ、論文として公表したいと考えています。スポーツを通じて日本の国力を維持・向上するための方策を実証的に明らかにしたいです!

                ※引用:「スポーツ政策の現代的課題」日本評論社、2008年

2011/06/03

#135 日本のスポーツ政策考 (13)

SMJブログ#133のつづきです。

Terry の考える解決を図るべき“日本の長期的な政策課題”の1つは、

 「少子化 → 人口減少 → 国力低下」    ……です。

一般的に、人口が減少すると国力が低下すると言われています。“国力とは何か”については、今後、Terry が本格的に論文を書く時に定義しますが……取りあえず、以下のように定義しておきます。

 ★「国力」 = 「ある国の各分野の国際競争力の総和」

6月2日付けの新聞にも掲載されていましたが、日本の2010年の合計特殊出生率は1.39で、出生数は107万1306人でした。因みに、フランスの出生率は約2.0のようです。

国立社会保障・人口問題研究所の推計(平成18年12月)によると、日本の2055年の将来推計人口は8993万人です。40数年後の日本の人口は、現在よりも約4000万人少なくなることになります。……Terry はその時90歳ですので、多分この世にいないと思いますが…、子供たちの結婚式までは長生きしたい……孫も見たい……あと30年摂生しないと!

さて、現在、日本の国会は震災対応で混乱していますが、政治家、官僚、研究者たちは人口減少下の日本の国家像(or 国づくり)をデザインし、着実にソフトランディングする政策を計画的に打ち出すことが求められます。その際、人口減少に伴う国力低下を甘受するのではなく、可能な限り国力を維持・向上する努力をし続ける必要があると Terry は考えます。

……では、“国力向上”に“スポーツ”はどのような役割を果たすことができるのでしょうか?
(つづく)

2011/06/01

#133 日本のスポーツ政策考 (12)

日本が抱えている“国家的課題”は幾つもあります。

昨日、某テレビ局の朝のワイドショーで「スポーツ基本法案の国会提出」に関する特集が放映された際、あるスポーツ選手がコメントを求められ「スポーツをすることにより医療費が削減できるのです!」と力説していました。……その通りだと思います。……ただ、この主張はSMJブログ#118でいうところの「スポーツ政策により問題解決、課題達成、目標実現等を図ろうとする両国共通の“スポーツ政策する理由(わけ)”」に当たります。……また、短期・中期・長期で分類した場合、この“医療費削減”は中期的課題であると Terry は考えます。

付言しますと……(カナダとの比較でしか言えませんが)……スポーツによって医療費の“何が”削減できるのかについて解説する必要があります。……すなわち、日々の生活にスポーツや身体活動を取り入れることによって、(日本人の)どのような病気が予防できるのでしょうか?……(日本人の)どのような症状 or 健康状態が改善できるのでしょうか?……そのためには、どのような運動をどれぐらいすれば良いのでしょうか?……そして、その結果、(日本の)医療費のどの項目が削減されるのでしょうか?……カナダでは、そう言ったことがほぼ説明されています。

本題に戻ります!

 少子化 → 人口減少 → 国力低下   

この問題を改善・解決することが、Terry の考える“日本の長期的な政策課題”の1つです。……(つづく)

2011/05/31

#132 日本のスポーツ政策考 (11)

SMJブログ#119で、Terry は「日本には“スポーツ”によって国家的課題の解決を図ろうとする特別な理由がない」と書きました。……この部分だけを読むと、唐突すぎますので、詳細につきましては#116(http://sportmattersjapan.blogspot.com/2011/05/116-7.html)~#119で、ご確認ください。

……では、本当に日本にはそのような“国家的課題”がないのでしょうか?

それがないと、特に、“国際競技力の向上”を国家レベルで推進していく上での明白な根拠を示すことができず、国民の納得(総意)を得ることができません。……政治家も本気で動いてくれません。……スポーツ政策が国の主要政策課題として掲げられません。(※名目的にはそうなっていますが…)

以前(2002年)から、Terry は「国力」と「スポーツ政策」の関連について、学会、著書等で論じてきました。……その後、各方面でも同種の言及がなされてきていますが、Terry の主張がまったく反映されていません。……多分、まだまだ根拠が薄いのと、Terry の説明が不足しているのだと思います。

この件について、Terry の主張を改めて整理するとともに、ボチボチ語っていきたいと思います!

2011/05/18

#119 日本のスポーツ政策考 (10)

日本が“スポーツ政策する理由(わけ)”~その4~

SMJブログ#116~118のまとめです。

「日本のスポーツ政策する理由(わけ)」から「(スポーツの諸機能に基づく)他国と共通のスポーツ政策する理由(わけ)」を引いたものが、日本のそれの“本質や特徴”であると仮定すると……

今のところ、「高齢化社会対策」「国民への夢や感動の提供」が、日本の“スポーツ政策する理由(わけ)”の“本質や特徴”であると考えることができます。

一方、カナダはケベック問題とともに、多民族国家あるいは多文化主義の実現という課題も抱えており、カナディアンアイデンティティの確立や国民統合や社会的結合を図るうえでスポーツ、特にオリンピックなどの国際競技大会でのカナダの成功に、国家として価値を見出しています。

幸か不幸か、日本にはカナダのような複雑な国内事情がありません。

要するに、「日本には“スポーツ”によって国家的課題の解決を図ろうとする特別な理由がない」と言えるのではないでしょうか。

2011/05/17

#118 日本のスポーツ政策考 (9)

日本が“スポーツ政策する理由(わけ)”~その3~

SMJブログは面白い! …もちろん、Terry にとって“面白い”という意味ですが…

研究テーマが1つ思い浮かびました! 論文が1本書けそうです! #116・#117で日本とカナダの“スポーツ政策する理由(わけ)”について簡単に比較しました。その結果、ある“仮説”が天から降ってきました。……企業秘密ですが、書いちゃいます。

★ここからは数学の時間です!

集合A、集合B があります。この集合はA国・B国の“スポーツ政策する理由(わけ)”を表わすものです。「A ⋂ B」は両国に共通する部分です。すなわち、スポーツ政策により問題解決、課題達成、目標実現等を図ろうとする両国共通の“スポーツ政策する理由(わけ)”です。おそらく、国は違ってもスポーツの諸機能は、ほぼ同じようなものなのでしょう。

注目すべきは、「A-(A ⋂ B)」と「B-(A ⋂ B)」の部分です。Terry は、この部分に各国のスポーツ政策の“本質や特徴”が表れるのではないかと考えます。……(もちろん、その集合が、多くの国々で共通する「スポーツの諸機能」のみの国もあるかと思いますが)……皆さん! この “仮説” いかがでしょうか? 

日本で“スポーツ政策”が国家レベルの政策課題に上がってこないのは、この部分に“ヒント”があるのではないかと考えます。 (つづく)

2011/05/16

#117 日本のスポーツ政策考 (8)

日本が“スポーツ政策する理由(わけ)”~その2~

…その理由(わけ)を知るために、「スポーツ振興基本計画(2006年改定版)」の 『1 総論』 を読みました。…… Terry の頭が沸騰してしまいました……難解な文章です……分かるようで、分からない!

昔から、日本の教育白書に当たる「我が国の文教施策」や「文部科学白書」を読んでいますが、Terry は“乾いた文章”を読むのが苦手です。……ですので、以下はその類である 同計画から読み取った Terry の読解力の範囲での日本が“スポーツ政策する理由(わけ)”です。

 明るく豊かで活力に満ちた社会の形成  個々人の心身の健全な発達
 心身両面にわたる健康の保持増進  青少年の健全育成
 地域における連帯感の醸成  国民経済への寄与(経済発展、医療費の節減)
 国際的な友好と親善  子どもの体力低下  高齢化社会問題
 国民の夢と感動  等

★日本にあってカナダにない項目
 「高齢化社会問題」、「国民の夢と感動」 ……

★カナダにあって日本にない項目
 「Canadian Identity」、「Cultural Diversity」、「National Unity」 ……

何となく、日本とカナダの違いが見えてきました! (つづく)


参考資料
 http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/plan/06031014/001.htm

2011/05/15

#116 日本のスポーツ政策考 (7)

日本が“スポーツ政策する理由(わけ)”~その1~

妙なタイトルで申し訳ありません。

SMJブログ#109 では、日本のスポーツ政策の“存在”及びその“政策目標”について、Terry なりに明らかにしました。(※2011/5/8付ブログ参照)

日本に限らず、多くの国々で自国の実情に即した“スポーツ政策”が存在しています。Terry が専門とするカナダでも「The Canadian Sport Policy」(2002-2012)が存在し、4つの政策目標が設定されています。

 1) Enhanced Participation
 2) Enhanced Excellence
 3) Enhanced Capacity
 4) Enhanced Interaction

…これだけ見ても何の事だか分からないですよねぇ……詳細は、文科省の「スポーツ政策調査報告書」が公表されてから説明しますが……カナダが“スポーツ政策する理由(わけ)”として、以下のキーワード等を挙げることができます。(※順不同、説明は後日)

 Canadian Identity  Youth Development  Cultural Diversity
 Community Development  Social Cohesion  National Unity
 Economic Growth and Prosperity  Health and QOL
 Inactivity Crisis  etc.

…では、日本が“スポーツ政策する理由(わけ)”は何なのでしょうか? (つづく)

2011/05/08

#109 日本のスポーツ政策考 (6)

日本のスポーツ政策は何を目標としているのか⑤

SMJブログ「日本のスポーツ政策考」シリーズで書きたいことは山ほどあります……が、書きたいことがあっても、それがイコール書けるとは限りませんので苦労するところです。……ただし、標記の問題であまりウロウロできないと思い、一気に調べました。

Terry なりの結論を得ました!

日本のスポーツ政策は何を目標にしているのか? …の答えです。

 日本には、公表、公刊等された「The Japanese Sport Policy:JSP」は存在しないが、「スポーツ振興基本計画(The Basic Plan for the Promotion of Sports)」が JSP に該当する。したがって、“Japanese sport policy” の目標、すなわち現在の日本のスポーツ政策目標は、同計画(2006年9月改定版)で明示されている以下の主要課題ということになる。

 1) スポーツの振興を通じた子どもの体力の向上
 2) 生涯スポーツ社会の実現に向けた、地域におけるスポーツ環境の整備充実
 3) 我が国の国際競技力の総合的な向上

結論に至ったプロセスは省略しますが、関心のある方はお問い合わせくださ~い!

えっ、どこへ?

2011/05/07

#108 日本のスポーツ政策考 (5)

日本のスポーツ政策は何を目標としているのか④

現在の文部科学省の政策体系(or 政策評価体系)は「文部科学省政策評価基本計画(平成20年3月31日策定)」で確認することができますが、平成20年度から平成24年度までの5年間(2008-2012)のものです。

その政策体系は、「使命」 → 「政策目標(13)」 → 「施策目標(47)」 の階層構造からなっており、スポーツに関する政策は、#105でも記述しましたが、「政策目標11 スポーツの振興」として示されています。また、その下位に3つの「施策目標」が設定されています。

#107で「文部科学省の使命」については、多少理解できましたが、その下の「政策目標11」の説明文、またその説明文と「施策目標」との関連については、またまた難解です。該当箇所を再掲します。

★政策目標11 スポーツの振興
 世界共通の人類の文化の一つであるスポーツの振興により、生涯スポーツ社会の実現に向けて地域におけるスポーツ環境を確保するとともに、わが国の国際競技力を向上させ、子どもから大人まで心身ともに健全な明るく豊かで活力のある社会を実現する。

★施策目標
 ①子どもの体力の向上
 ②生涯スポーツ社会の実現
 ③我が国の国際競技力の向上

政策目標の説明文は、以下のように解釈すれば良いのでしょうか?

 1)地域におけるスポーツ環境の確保 → 生涯スポーツ社会の実現
 2)国際競技力の向上 → 国民が心身ともに健全で活力のある社会の実現

……となると、3つの施策目標との関連や整合性はどうなるのでしょうか?

冒頭の問題を投げかけておきながら、もたもたして申し訳ありません。また、頭を冷やします。(つづく)

2011/05/06

#107 日本のスポーツ政策考 (4)

日本のスポーツ政策は何を目標としているのか③

#106からのつづきです。「文部科学省の使命」の意味が良く分からなかったので「文部科学省設置法」を調べてみました。

第三条(任務)
 文部科学省は、教育の振興及び生涯学習の推進を中核とした豊かな人間性を備えた創造的な人材の育成、学術、スポーツ及び文化の振興並びに科学技術の総合的な振興を図るとともに、宗教に関する行政事務を適切に行うことを任務とする。

上記を踏まえ、Terry なりの解釈で「文部科学省の使命」を作文すると以下のようになりました。

 教育、学術、スポーツ及び文化並びに科学技術の振興を未来への先行投資と位置づけ、これらの振興を通じ、「教育・文化立国」と「科学技術創造立国」を実現する。

少し、すっきりしました!

 元の文を書いた担当者の方に確認してみないと分かりませんが……(つづく)

2011/05/05

#106 日本のスポーツ政策考 (3)

日本のスポーツ政策は何を目標としているのか②

#105で引用した「文部科学省の使命」について、頭を冷やして考えましたが、Terry の頭では良く理解することができませんでした。

★文部科学省の使命
 教育、科学技術・学術、文化、スポーツの振興を未来への先行投資と位置づけ、
 これを通じ、「教育・文化立国」と「科学技術創造立国」を実現する。

「振興」は、スポーツだけにかかっているのか、それとも「教育~スポーツ」の全てにかかっているのか?

「これ」とは何か? 「先行投資」なのか、それとも「教育~スポーツ」のことなのか? でも、「これら」ではないので、「先行投資」なのだろうか?

最近、やたらと「観光立国」「スポーツ立国」など「○○立国」が目につくが、「立国」とはどういう意味なのか? 2010年8月26日に文部科学大臣決定された「スポーツ立国戦略」の英訳は「The Strategy for Sports Nation」のようだが……

Terry は、SMJブログ#5でも書きましたが、「英語」は得意ではありません。そして、「国語」も得意ではありません(※漢文は好きだった~)。双方の文法他については、アバウトな理解しかしていませんので、その都度、調べながら作業(仕事)しているぐらいです。

少し調べ、また考えてみます。(つづく)

※引用資料
(http://www.mext.go.jp/a_menu/hyouka/seido/__icsFiles/afieldfile/2011/04/01/1304333_1.pdf)

2011/05/04

#105 日本のスポーツ政策考 (2)

日本のスポーツ政策は何を目標としているのか①

そもそも、日本にスポーツ政策は存在するのか? 

“Japanese sport policy” は存在するが、“The Japanese Sport Policy” は存在しない…ということになるでしょうか……因みに、カナダではどちらも存在します。

その“Japanese sport policy” は、「行政機関が行う政策の評価に関する法律」(「政策評価法」)を受けて文部科学省が策定した「文部科学省政策評価基本計画」の“文部科学省の使命と政策目標(別紙)”で確認することができます……が、

★文部科学省の使命
 教育、科学技術・学術、文化、スポーツの振興を未来への先行投資と位置づけ、これを通じ、「教育・文化立国」と「科学技術創造立国」を実現する。

★政策目標11 スポーツの振興
 世界共通の人類の文化の一つであるスポーツの振興により、生涯スポーツ社会の実現に向けて地域におけるスポーツ環境を確保するとともに、わが国の国際競技力を向上させ、子どもから大人まで心身ともに健全な明るく豊かで活力のある社会を実現する。

★施策目標
 ①子どもの体力の向上
 ②生涯スポーツ社会の実現
 ③我が国の国際競技力の向上

何だか、分かったようで、分からない……頭を冷やして考えます。(つづく)

※引用資料
(http://www.mext.go.jp/a_menu/hyouka/seido/__icsFiles/afieldfile/2011/04/01/1304333_1.pdf)

2011/05/03

#104 日本のスポーツ政策考 (1)

最近の日本人は“政策通!?”です。

以前でしたら、「スポーツ政策の研究をしていま~す」…と言うと、「何それ」のような顔をされたものでしたが、今では、「政策(policy)」についての何らかのイメージを、多くの人がお持ちのようですので、すんなり、その後の会話に移行できるようになりました。また、政策について語り合うことも多くなりました。

テレビのワイドショー番組では、ほとんど毎日、専門家、キャスター、芸能人らが「政策」について語っておられます。“菅さん(民主党)の政策ではダメだ”、“与党は政策立案能力がない”、“日本の原子力政策は失敗だ”、“○○○な政策にすれば良い”など……批判的なコメントが90%以上でしょうか……

いずれにしても、テレビ番組の影響で日本人は“一億総政策通”になりつつあります。

(現政権を弁護する訳ではありませんが…)政策を批判するのは簡単ですが、政策を立案すること、そして、その政策により結果を出すことは、とても、とても大変な作業である…ということは理解しておいてほしいものです。ただし、政治家や官僚だけに任せておくのはダメで、政策研究者が積極的な働きかけをしていかなければなりません。“御用学者”に任せていてはダメです!

日本のスポーツ政策について、ボチボチ語っていきたいと思います。(つづく)