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2012/07/23

#468  ロンドンオリンピック(2012)に向けて (23)

日本とカナダのどちらを応援するか…

外国スポーツ法・政策を研究している Terry Bird としては、その対象国であるカナダが“第二の母国”のような存在になっています。…カナダ風に言うならば Canadian Identity が芽生えているのでしょう。

バスケットボール(女子)の五輪最終予選(JPN vs CAN)に続き、まもなく開催されるロンドン五輪サッカー(女子)の1次ラウンドにおいても日本とカナダの直接対決があります。キックオフは7月26日(木)午前1:00~(※日本時間)の予定となっています。…さぁ、どちらを応援するか…もちろん、どちらもです!

先日発表された日本代表選手団518名(男子137、女子156、役員225)について、その役員の多さを指摘するコメントを見聞きすることがあります。…Terry Bird としては、妥当もしくは少ない感じもしていますが、カナダについて調べてみました。

 2012 Canadian Olympic Team

  選手 277名
  コーチ 93名
  ミッションチーム(スタッフ&ボランティア) 137名 ※予定

日本が選手1人当たり0.77人の役員であるのに対して、カナダは0.83人でした。…ちなみにオーストラリアは0.78人(選手410、役員319)でした。

※参考:http://olympic.ca/ , http://www.joc.or.jp/ , http://london2012.olympics.com.au/athletes/2012-team-trivia

2012/07/20

#466  ロンドンオリンピック(2012)に向けて (22)

ロンドン五輪のスローガンについて…

ご承知のように、ロンドン五輪のスローガンは “Inspire a generation” です。…同大会の開会100日前のイベントで、ロンドン五輪組織委員会(London Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games:LOCOG)のセバスチャン・コー会長(Sebastian Coe)から公表されました。

それ以来“適訳”が示されるのを待っていました。…やはり人頼みではダメだったようです。…Terry Bird は“カナダのスポーツ法・政策研究”をしてはいますが、英語が得意でないことはSMJブログをご愛読の方はご存知かと思います。…ですので、自信はありません。…恥を忍んで和訳したいと思います。…SMJブログ内だけで留めておいてください!

あれこれ考えましたが、同スローガンは “Inspire a generation of young people” を意味しているのではないか…という結論に至りました。…ようするに“若者世代をインスパイアする”という意味です。

したがって、ロンドン五輪のスローガン “Inspire a generation” を敢えて和訳するならば “若者をインスパイアする” になると Terry Bird は考えています。…インスパイア(inspire)をどう訳すかにもよりますが、“若者を鼓舞する”が妥当なところでしょうか…

2012/07/18

#465  ロンドンオリンピック(2012)に向けて (21)

米中の国際競技力の比較

2008年北京オリンピックにおける米中のメダル獲得状況から、両国の国際競技力の特徴をアナログ的に分析してみました。統計学的に…という方はスルーして下さい。

北京五輪(2008年):米中メダル獲得状況
  アメリカ (金36、銀38、銅36、計110) 
   中国   (金51、銀21、銅28、計100)

金メダル獲得数を指標にすれば「中国」メダル獲得総数を指標にすれば「アメリカ」ということになります。そこで、単純ではありますが、金銀銅に「3:2:1」の重みをつけて“メダル獲得ポイント(MP)”の総計を計算したところ「アメリカ(220)」対「中国(223)」となりました。…まぁ、互角ということでしょうか…

次に、両国の獲得メダルの内訳を見てみました。( )内は両国の競技別の“メダル獲得ポイント(MP)”です。

(1) ラケット系競技
   ・テニス (米4 - 中1) ・バドミントン (米0 - 中18) ・卓球 (米0 - 中16)
(2) 格闘技系競技
   ・レスリング (米5 - 中7) ・テコンドー (米4 - 中4)
   ・柔道 (米1 - 中10) ・ボクシング (米1 - 中9)
(3) 球技系競技
   ・バレーボール (米11 - 中4) ・バスケットボール (米6 - 中0)
   ・水球 (米4 - 中0) ・サッカー (米3 - 中0) ・ソフトボール (米2 - 中0)
   ・野球 (米1 - 中0) ・ホッケー (米0 - 中2)
(4) 個人系競技(上記(1)(2)を除く、団体種目含む)
   ・水泳 (米64 - 中12) ・陸上競技 (米46 - 中2) ・体操 (米20 - 中42) 
   ・射撃 (米12 - 中20) ・フェンシング (米11 - 中5) ・自転車 (米8 - 中1)
   ・ボート (米6 - 中5) ・乗馬 (米6 - 中0) ・セーリング (米5 - 中4)
   ・ウエイトリフティング (米0 - 中26) ・ダイビング (米0 - 中26) 
   ・アーチェリー (米0 - 中6) ・カヌー (米0 - 中3) 

以下、米中間の比較に基づく、両国の国際競技力の特徴に関する“まとめ”です。
五輪を楽しむための参考程度に!

アメリカが得意とするスポーツ → 「水泳」 「陸上競技」 「自転車」 「乗馬」
                     「球技系競技(ホッケーを除く)」
中国が得意とするスポーツ   → 「ラケット系競技(テニス除く)」 「体操」
                     「ウエイトリフティング」 「ダイビング」
                     「アーチェリー」 「柔道」 「ボクシング」

ご承知のように、ロンドン五輪から「野球」「ソフトボール」がなくなり、「女子ボクシング」が採用されます。中国やや有利か…

2012/07/16

#464  ロンドンオリンピック(2012)に向けて (20)

Modern Pentathlon(近代五種)について②

何となく気になって近代五種(Modern Pentathlon)について調べてみましたが、やはり Terry Bird の嗅覚は大したものでした。自画自賛!…色々なことが見えてきました!

まずは、その出自がクーベルタンの発案にあったことから“Sport for Olympic”であると言えます。また、参加する選手たちには、多岐にわたる種目経験や要する施設・用具等の問題ををクリアできることが求められるため、誰もが手軽に取り組めるような競技ではないことから、必然的に、軍関係者(日本:自衛隊体育学校所属選手)が代表選手になっている国が多いようです。

しかしながら、近代五種と言えども、国際的なスポーツとしての人気のみならず、それぞれの国においての普及が見られなければ、オリンピック競技としての存否が問われかねません。…そして、何よりも陸上競技の十種競技と並ぶキング・オブ・スポーツとして位置づく近代五種のスポーツ的意義を多くの人に理解・経験してもらい、競技人口を増やしていきたいという関係者の思いもあるのでしょう。…公益社団法人日本近代五種協会では、誰もが手軽に楽しめる“近代3種(スイム・ラン・シューテング)”の大会・イベント等を実施して、国内における普及・発展を図っているようです。

ロンドン五輪の近代五種に日本からは初めて女子選手(山中詩乃さん、黒須成美さん)が参加します。…山中選手は自衛隊体育学校の所属ですが、黒須選手は前述した“近代3種”から近代五種の代表にまでなった選手です。

さらに、黒須選手は日本オリンピック委員会(JOC)のトップアスリート就職支援ナビゲーションシステム「アスナビ」を活用して『東海東京証券株式会社』に採用(6月1日付)されています。

若者よ! 近代五種で“オリンピック”と“就職”を目指そう! …そんなに甘くはないかぁ

※参考:http://www.joc.or.jp/ 他

2012/07/15

#463  ロンドンオリンピック(2012)に向けて (19)

Modern Pentathlon(近代五種)について①

近代五種って何だろう?…国際競技力関連を研究テーマにしている者としては、お恥ずかしい限りです…詳しく知りませんでした。

そこで、公益社団法人日本近代五種協会(Modern Pentathlon Association of Japan)のウェブサイト(http://www.kingo.or.jp/index.html)を覗いてみました。

近代五種とは?

『19世紀ナポレン時代のフランスで、敵陣をかけ抜けて自軍の戦果を報告することを命令された騎兵将校が、馬で敵陣に乗り込み(馬術)、途中の敵を銃(射撃)と剣(フェンシング)でうち倒し、川を泳いで渡り(水泳)、丘を越えて走りぬけ(ランニング)任務を完遂したという故事を元に近代オリンピックの創立者であるクーベルダン男爵が古代ギリシアで行われていた古代五種競技(レスリング・円盤投げ・槍投げ・走り幅跳び、短距離走)をなぞられた近代の五種競技として提案したのが始まりと言われているスポーツです。』(同協会HPより引用)

1912年ストックホルム五輪から競技として採用されています。…今大会は同競技の100周年なんですね。…ロンドン五輪の競技日程は以下の通りです。(日本時間は下記予定開始時刻に8時間足して下さい。)

8月11日(土)Men's Modern Pentathlon
 08:45 - Fencing
 13:20 - Swimming
 15:20 - Riding
 18:45 - Combined Event
8月12日(日)Women's Modern Pentathlon
 08:00 - Fencing
 12:35 - Swimming
 14:35 - Riding
 18:00 - Combined Event

2012/07/10

#459  ロンドンオリンピック(2012)に向けて (18)

ロンドン五輪前に見ておきたい映画…

もちろん「炎のランナー(Chariots of Fire)」でしょう! ヴァンゲリス(Vangelis)の音楽は多くの人が耳にしていると思います。…日本での公開が1982年でしたので、Terry Bird は、30年前、すなわち高校3年生の時に映画館で見ていたことになります。…誰と見ていたかは聞かないでください。

“とても難しかった”という記憶だけが残っていて、1900年代初頭のイギリスについて、近代オリンピックについて、宗教(信仰)について、人種差別について… Terry 少年にはこの映画の奥深さは理解できなかったです。

SMJブログの題材にするために、ネットで同映画のあらすじを確認してみました。…1924年のパリ五輪へ参加するイギリスの青年(陸上競技選手)たちの物語(※実話)のようですが、ベースに前述したような背景がありますので、ロンドン五輪を前に“オリンピック”について色々なことを考えさせてくれる“お勧めの映画”だと思います。…今の Terry Bird なら、じっくり味わえるような気がします。

ロンドン五輪に向けて、予習をしてみませんか!

2012/07/09

#458  ロンドンオリンピック(2012)に向けて (17)

Team USA のユニフォームについて

現代のオリンピックは“スポーツ産業の戦いの場”でもあります。…Team USA のユニホームについて簡単に調べてみました。

ロンドン五輪の開会式・閉会式用のユニフォームや選手村で着用するウエア(+小物類)はラルフローレン(Ralph Lauren)から提供されるようです。また、陸上競技や各競技で表彰台に上る時に着用するウエアはナイキ(Nike)から提供されるようです。

なお、表彰台で着用するナイキのウエアは3種類あり、以下の競技・種目群ごとで異なっているようですので、オリンピックをテレビ観戦する際の楽しみがまた一つ増えました。

(a) Men's: Basketball, Field Hockey, Handball, Volleyball, Water Polo.
   Women's: Basketball, Field Hockey, Soccer, Handball, Volleyball, Water Polo.

(b) Men's and Women's: Archery, Boxing, Cycling (BMX/Mountain Bike), Equestrian, Fencing, Shooting, Wrestling.

(c) Men's and Women's: Badminton, Trampoline, Cycling (Track), Canoe/Kayak, Weightlifting, Judo, Swimming, Gymnastics, Track and Field, Triathlon, Tennis, Sailing, Synchronized Swimming, Table Tennis, Rowing, Taekwondo, Modern Pentathlon.

…個人的には(a)が気に入りましたが、多分、Terry Bird では似合わないと思います…

※http://www.forbes.com/pictures/mkm45fkheg/summer-olympic-uniforms-track-field/#gallerycontent 他を参照
※(a)~(c)は便宜的につけたもので、Nike によるものではありません。

2012/07/07

#456  ロンドンオリンピック(2012)に向けて (16)

五輪気分を味わうなら John Williams です!

1984年のロサンゼルス五輪の開会式は衝撃的でした。…感動しました。…教科書的な表現ですが、オリンピックの商業主義化の発端となった大会として位置づけられています。…ユベロス氏の功績!?が大なのでしょうが、Terry Bird としては、ジョン・ウィリアムズ(John Williams)の功績も讃えたいと思っています。

オリンピックと言えば“ジョン・ウィリアムズ”です! もし、よろしかったら下記URLにアクセスして、彼の楽曲をお聴きください。特に、“Track.1(ロサンゼルス大会)”と“Track.8(ソウル大会)”がお勧めです。…ひと足早く、オリンピック気分に浸れます!

http://www.soundboard.com/sb/Olympic_Theme_Song.aspx

さて、もう1回聴いてみようっと…

2012/07/03

#453  ロンドンオリンピック(2012)に向けて (15)

NHKロンドン五輪放送テーマソング

SSF の SPJ 2012 における Team TSU の研究テーマ候補の1つに「音楽による競技パフォーマンス向上策」がありました。…ゼミ生たちは“とても良いところに目をつけたなぁ”と、Terry Bird は内心思っていました。…残念!?ながら、ボツになりましたが…

SMJ#186(http://sportmattersjapan.blogspot.jp/2011/07/186-2012-2.html)でも書きましたように、音楽、特に五輪放送テーマソングには不思議な力があるように感じています。NHK北京五輪放送テーマソングであった『GIFT』(Mr. Children)には、選手を鼓舞しつつも肩の力を抜かせてあげる温かなメッセージ性を感じました。

今回のNHKロンドン五輪放送テーマソングは『風が吹いている』(いきものがかり)です。…先ほどPVを視聴し、歌詞も確認しました。…涙が出そうでした…

いつもはメロディーしか頭に残らない Terry Bird ですので、歌詞の分析をする程のセンスはありません。けれども、…以下の一節に、強いメッセージ性を感じました。

 強さを手にするより 弱さを越えたいんだよ
 守りたいものから 逃げたくないんだ つぼみはそこにあるんだ

※http://www.uta-net.com/song/131062/

2012/06/29

#447  ロンドンオリンピック(2012)に向けて (14)

過去のロンドン五輪を振返る…

…と言っても、Terry Bird が直接その場に立ち会った訳ではありません。

 第4回ロンドンオリンピック(1908年)
 第14回ロンドンオリンピック(1948年)

1908年大会の実施競技の中に、“ラクロス(Lacrosse)”があったのをご存知でしょうか? 第3回セントルイス大会(1904年)でも採用されていましたが、正式競技としてはその2大会だけでした。

なお、カナダでは、ラクロスが“アイス・ホッケー(Hockey)”とともに法律で“国技(national sport)”として位置づけられています。…“カナダ・ナショナルスポーツ法(National Sports of Canada Act)”という連邦法です。1994年5月12日に制定されました。

両大会において、カナダは“金メダル”を獲得しています。…ただし、1904年大会は2カ国(カナダ、アメリカ)から3チーム、1908年大会は2カ国(カナダ、イギリス)から2チームだけの参加でした。1904年大会においてカナダは“銅メダル”も獲得しています。

TSUには「女子ラクロス部」があります。現在、部員募集中です!

※http://www.olympic.org/medallists-results 他を参照

2012/06/27

#446  ロンドンオリンピック(2012)に向けて (13)

ロンドン五輪のスローガン

Terry Bird の好きな言葉の一つに“inspire”があります。…ですので、ロンドン五輪のスローガン(slogan)である“Inspire a generation”が何となく気になっています。…どう訳せば良いのでしょうか?…翻訳のプロの方、あるいはメディア関係の方、早く適訳を!

なお、オリンピック憲章(OLYMPIC CHARTER)では、オリンピックモットー(motto)について次のように規定されています。

 The Olympic motto “Citius – Altius – Fortius” expresses the aspirations of the Olympic Movement.

ラテン語の箇所は、皆様ご存知の“Faster, Higher, Stronger.”です。…邦訳すると「より速く、より高く、より強く。」です。

参考までに、過去のオリンピックのスローガンは次のようになっていました。

2008年 北京大会    One world, one dream
2004年 アテネ大会   Welcome home
2000年 シドニー大会  Share the spirit
1996年 アトランタ大会 The celebration of the century
1992年 バルセロナ大会 Friends Forever
1988年 ソウル大会   Harmony and progress

※http://www.bbc.co.uk/news/uk-17741405 他を参照

2012/06/25

#444  ロンドンオリンピック(2012)に向けて (12)

ロンドン五輪の見どころ①

最近、Sport Matters JAPAN の“仮想・ロンドン五輪国別メダルランキング”を多くの方にお読みいただいています。…ありがとうございます。…おそらく、ロンドン五輪における日本の競技成績、すなわち“メダル獲得”への関心と期待が寄せられはじめてきたのでしょう。

関係者の多くは、日本チームの五輪成績が、初日から実施される競技(特に柔道)の結果に左右されやすい傾向があることを、過去の五輪経験から知っています。…ようするに、柔道で“勢いに乗るか”あるいは“重い雰囲気になるか”ということです。

そこで、初日(7/28)のメダルイベントに注目してみました。

【射撃】
 15:30~ 男子10mエアピストル 決勝
【柔道】
 16:00~ 女子48キロ級 決勝
 16:10~ 男子60キロ級 決勝

射撃には松田友幸選手(神奈川県警察)、柔道には福見友子選手(学校法人了徳寺学園)平岡拓晃選手(学校法人了徳寺学園)が出場する予定です。…インフォストラーダ・スポーツ社のVMTでは福見選手が「金」、松田選手と平岡選手が「銀」と予想されています。

この時期(サマータイム中)の日本とロンドンとの時差は8時間で、日本の方が8時間進んでいますので、7月28日(土)23:30~が、ロンドン五輪における日本チームの最初の山場となります。頑張れ!

※ロンドン五輪公式ウェブサイト他参照、上記は予定開始時刻

2012/06/08

#431  ロンドンオリンピック(2012)に向けて (11)

ロンドンオリンピックまで50日!

久しぶりに大会公式サイト(http://www.london2012.com/)を覗いてみました。2012年7月27日から開催されますので、あと50日ということでした。50 ways to join in near you というコーナーも設けられていました。

先日、非常勤先の“チーバくん大学”でフィギュアスケートに詳しい先生に「健スポ特別講演会で何か話してもらえませんか」と軽く打診した際、例えばフィギュアのグランプリファイナルについて話をするにしても、切り口は色々ありますねぇ…という話になりました。

すなわち、技術的な解説、採点の仕組み、演技(滑り)の評価、大会運営、バイオメカニクス的考察、選手・関係者エピソード、テレビ局との問題など、幾つかの側面から捉えて話をすることが可能である…ということです。そして、そういった複数の側面から物事を解説することで、聞き手(学生)に“ものの見方・考え方”も教えられるねぇ…という話にもなりました。

皆さんは、ロンドンオリンピックのどの側面を見て楽しみますか?

Terry Bird は…

2011/08/09

#195  ロンドンオリンピック(2012)に向けて (10)

ロンドン五輪とリスクマネジメント!

無計画の連載でしたが、本シリーズの最終回にします。……Terry 自身のロンドン五輪理解のために、思考を整理しながら書いてきました。……勉強になりました。……最終回のテーマとして何が良いのかあれこれサーフィンし、その結果、やはり Risk Management にたどり着きました。

……ただし、SMJブログ内でコンパクトにまとめることは断念しました。どなたか論文でもお書き下さ~い!

London 2012 Olympic and Paralympic Safety and Security Strategy
  (Home Office, July 2009)
London 2012 Olympic Safety and Security Strategic Risk Asessment (OSSSRA) and Risk Mitigation Process - summary Version 2 -
  (Home Office, January 2011)
London 2012 Olympic and Paralympic Safety and Security Strategy
  (Home Office, March 2011)
London 2012: Olympic Risk, Risk Management, and Olymponomics
  (William Jennings, August 2008)
Risk Adviser:London 2012 Olympic Games – one year to go
  (MARSH, July 2011)

①~③はイギリス政府(内務省)の資料、④はマンチェスター大学ジェニングス博士の学術論文、⑤は保険ブローカー・リスクコンサルティング会社であるマーシュの資料です。もちろん、その他にも多数あります。

特に、ジェニングス博士(Hallsworth Research Fellow)は関連論文を幾つか書いています。このテーマでは第一人者と言えそうです。

因みに、②で示されていたリスクの大項目です。
 ● Terrorism(テロ行為)
  Serious and organised crime(重大及び組織犯罪)
  Domestic extremism(国内過激派行為)
  Public disorder(治安びん乱)
  Major accidents and natural events(大事故及び自然災害)

“深み”にはまる前に、終わりにしま~す!

2011/08/08

#194  ロンドンオリンピック(2012)に向けて (9)

テニス競技で気になること!

ロンドン五輪のテニス競技は“ウィンブルドン(Wimbledon)”で開催されます。正確には、All England Lawn Tennis and Croquet Club(AELTC)が会場となります。テニスの4大大会の一つである“ウィンブルドン選手権(The Championships)”と同じ会場ということです。

2012年のウィンブルドン選手権は6月25日~7月8日に開催され、その約3週間後の7月28日~8月5日にロンドン五輪テニス競技が開催される予定です。

Terry が気になるのは、ウィンブルドン選手権が AELTC と LTA(Lawn Tennis Association:イギリステニス協会)の主催であるのに対して、ロンドン五輪テニス競技は LOCOG(London Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games:ロンドンオリンピック・パラリンピック組織委員会)の主催であることです。

周知の通り、ウィンブルドン選手権に出場する選手は“白を基調としたウエア”で試合に臨むことになっています。これは、テニス界の慣習のようにも思えますが、主催者側から“predominantly white clothing rule for The Championship”というガイドラインが示されていることもあるからです。

懸念されるのは、…(一種の楽しみでもあるのですが)…ウィンブルドン選手権ではないロンドン五輪テニス競技がAELTCで開催される時、出場する選手たちは何色のウエアでプレーするか?…ということです。

ウィンブルドンをリスペクトして“白を基調としたウエア”で試合に臨むか? 選手が個性をアピールするか? それとも、特別ルールが設けられるか? …… Terry にとっては、とても興味深いです!

2011/08/07

#193  ロンドンオリンピック(2012)に向けて (8)

ロンドン五輪の Olympic Truce について

オリンピックトゥルース(Olympic Truce)をご存知の方はかなりの“オリンピック通”です!

Olympic Truce = ekecheiria(エケケイリア)と聞けば……あっ、分かった!

古代ギリシャでは約1200年(776B.C.~A.D.392)の間に計293回のオリンピア祭典競技が行われたと言われています。クーベルタンは、このオリンピア祭典競技をヒントにして近代オリンピックの復興を提唱し、その第1回大会が1896年にアテネ(ギリシア)で開催されました。それ以降、戦争による3度の中止はありましたが、現在のオリンピックに至っています。110余年の間でさえ3度の中止があった事を考えると、オリンピア祭典競技が、都市間の争いが絶えなかった時代にほぼ4年に一度のペースで開催され続けたことは驚異です……が、それを可能のしたのがエケケイリア(聖なる休戦)という tradition(伝承?)があったからだと考えられています。(※詳説は省略)

現代のオリンピックでも、1993年以降、各大会開催年の前年に国連総会において Olympic Truce が決議されることになりました。Olympic Truce は「オリンピック停戦」と訳されています。オリンピック期間中、この決議(resolution)に同意した国は「紛争を中断する」というものです。……なかなか理想通りにはいっていないようですが……

ロンドン五輪(パラリンピック含む)についての「オリンピック停戦決議」は第66回国連総会(2011年9月~)で10月中に採択される予定です。

2011/08/04

#191  ロンドンオリンピック(2012)に向けて (7)

陸上王国“USA”の復活なるか!

前回(#190)、チケット代から人気競技を探りました。……オリンピックの華は、やはり“陸上競技”のようです。……そして、その競技で君臨しているのがUSAであることは、誰も否定しないと思います。

そんなUSAなのですが、オリンピック(陸上競技)での競技成績について、USATF(米国陸上競技連盟)は危機感を持っているようです。……メダルを23個(金7、銀9、銅7)しか獲得できなかった2008年北京オリンピック後に、その結果を分析するための特別調査委員会(Task Force)を設けたほどです。……なお、2009年2月に報告書(「Project 30 Task Force Report」)が公表されていました。

その後、同委員会の委員長を務めたUSATFの前CEOダグラス・ローガン(Douglas G. Logan)とUSATF間に何らかの事情(※そこまで把握できませんでした…)があったようで、同報告書の扱いや位置づけはオフィシャルなものでなくなったようです……が、“Project 30”の精神は受け継がれており、2012年ロンドン五輪の陸上競技においてUSATFはメダル獲得数30の目標を設定しています。

以下は、過去4大会のUSAのメダル獲得状況(陸上競技)を概観したうえでの Terry なりの解釈です。(参考:databaseOlympics.com)

 1996年 アトランタ 23個(金13、銀5、銅5) 
 2000年 シドニー   18個(金8、銀4、銅6)   
 2004年 アテネ    25個(金8、銀12、銅5)   
 2008年 北京     23個(金7、銀9、銅7)

過去4大会を見る限り、北京でのメダル獲得数がUSATFの危機感を募らせたとは思えません。その本質は “超花形”種目である男女の「4×100m リレー」の不振にあるのではないでしょうか?

もう一つの「4×400m リレー」については男女ともに4大会連続で金メダルを獲得していますが、「4×100m リレー」については次の通りです。

男子(1996:銀 2000:金 2004:銀 2008:なし)
女子(1996:金 2000:銅 2004:なし 2008:なし)

2012年ロンドン五輪・陸上競技(リレー種目)においてTeam USAは注目です!……バトンミスさえなければ、王国復活!?……

2011/08/03

#190  ロンドンオリンピック(2012)に向けて (6)

チケット代からロンドン五輪を探る!

ロンドン五輪オフィシャルサイト内の “Ticket prices and competition schedules” で、競技ごとのチケット代(AA席、A席)をチェックしました。……Terry はロンドンに行く予定はありません。……でも、一度はオリンピックを生で観戦してみたい!

★ロンドン五輪の人気競技: チケット代の比較から 
         ※1ポンド=125円で換算 ※AA席の値段で順位付け(同額の場合はA席を考慮)
         ※下記金額は変更される可能性がありますのでご注意を!


 725ポンド(90,625円) 「陸上競技」
 450ポンド(56,250円) 「体操」
 450ポンド(56,250円) 「ビーチバレー」 「飛込み」 「競泳」
 425ポンド(53,125円) 「バスケットボール」
 395ポンド(49,375円) 「ボクシング」
 325ポンド(40,625円) 「自転車(トラック)」
 225ポンド(28,125円) 「テニス」
 185ポンド(23,125円) 「バレーボール」
 185ポンド(23,125円) 「サッカー」
 150ポンド(18,750円) 「ボート」
 125ポンド(15,625円) 「自転車(MBX)」

なお、開会式(7/27)のAA席は2,012ポンド(約25.2万円)、A席は1,600ポンド(20万円)で、閉会式(8/12)のAA席は1,500ポンド(約18.8万円)、A席は995ポンド(約12.4万円)です。

2012年のオリンピックだから開会式のチケット代(AA席)を 2012 ポンドにしたのでしょうか?

2011/08/02

#189  ロンドンオリンピック(2012)に向けて (5)

五輪代表選手選考とJSAA

「日本スポーツ仲裁機構(Japan Sports Arbitration Agency:JSAA)」のウェブサイトを確認したところ、オリンピック代表選手選考に絡む2つの事件の仲裁判例が掲載されてありました。

①2004年アテネオリンピック「障害馬術」代表選考
 X選手が、日本馬術連盟アテネオリンピック派遣人馬選考委員会の決定を不服として、決定内容の取り消し、自身の選出等を求めてJSAAに仲裁を申し立てたものであるが、JSAAによって棄却の判断が下される。ただし、連盟側にもオリンピック代表選手選考についての意識について問題がったとして、申立料金5万円と仲裁費用50万円は連盟の負担とされた。(2004/7/14)

②2008年北京オリンピックアジア地区最終予選会「女子カヤック」出場選手選考 
 X選手が、日本カヌー連盟の決定したカヌーフラットウォーターレーシング北京オリンピックアジア地区最終予選会「女子カヤック4」への出場選手の取り消し、自身の選出等を求めてJSAAに仲裁を申し立てたものであるが、JSAAによって棄却の判断が下される。なお、連盟に対して、選手選考等にあたっては選手への配慮、選考方法等の周知等に努めることが求められた。(2008/5/8)

JSAAのウェブサイトの仲裁判例集が増えないことを願います……

2011/08/01

#188  ロンドンオリンピック(2012)に向けて (4)

Virtual Medal Table for London 2012

最近、ニュースでも取り上げられていたのでご存知の方も多いと思います。

“仮想・ロンドン五輪国別メダルランキング表”とでも訳しましょうか……でも、長ったらしいので、SMJブログ内では“仮想ランキング表(or VMT)”としておきます。

この仮想ランキング表は、もし今日にでもロンドンオリンピックが開催された場合の競技成績予測に基づく国別のメダル獲得状況及び順位を示したもので、毎月更新されます。オランダに本社がある「インフォストラーダ・スポーツ社(Infostrada Sports)」のスポーツメディア事業のうちの一つです。現在、VMTは「USA Today」「The Times (UK)」「The Australian」 というそれぞれの国の主要新聞紙(オンライン含)上で公開(毎月更新)されているようです。

同社は、各スポーツの様々な国際競技大会等の競技成績をデータベース化し、その膨大な情報を統計処理、分析等してVMTを作成していますので、それなりの根拠はあります。

USA Today の「Medal tracker updated July 26, 2011.」を見ると、7月時点での、日本のメダル獲得状況(予測)は以下の通りになっていました。

日本 第8位 (金14 銀9 銅10 計33) ※前月も第8位

今後、どのように推移していくか……