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2011/11/10

#271 Terry Bird の問題解決学 (10)

良い方策を見いだすには…

“独創性”や“発想力”だけで、問題解決を図るための“良い方策”を見出すことはできないと考えています。必要なのは「知識と経験」です。幅広い教養はもちろん特定分野(テーマ)に関する専門知識を有していること、そして大小の如何に関わらず眼前の問題をコツコツ解決してきた経験を積み重ねていることが鍵となります。…ただし、どちらもビルドアップし続けることが求められます。

では、Terry Bird は“日本人のスポーツに対する理解が乏しい(問題)”を解決するための方策として何を提案するのか…

仮説あるいはテーマに“日本人の多くが自由意思に基づいたうえで健全な身体活動(スポーツ等)に積極的に取組むようになれば、日本人のスポーツに対する理解も良い方向に変わる”を掲げた場合、現時点での「Terry Bird の知識と経験」に基づく方策(案)の1つとして、「日本版パティシパクションの設立」を提案させていただきます!

パティシパクション(ParticipACTION)?

2011/11/09

#270 Terry Bird の問題解決学 (9)

解決策を探索する…

問題(の本質)が探索できたら、解決策を探索することになります。…日本のスポーツの主要問題の1つである“日本人のスポーツに対する理解が乏しい(問題)”を題材にして話を進めていきます。

その前に、問題の構造をご説明します。(ヒアリング議事録から抽出したデータにより明らかになった範囲での話です!)

“日本人のスポーツに対する理解が乏しい”と…
  障害者スポーツについての認識・理解・関心
  スポーツの意義・価値に対する認識
  健康・体力づくり、心の健康状態
  スポーツ指導の在り方
 などにマイナスの影響を及ぼす…という関係性が浮き彫りになりました。

なお、上記①~④は、その他の問題に影響を及ぼす関係性も浮き彫りになっています。したがって、日本人のスポーツに対する理解を深めるような方策を考え、実施することが“日本のスポーツ問題の解決”につながるものと考えられます。

では、どのようにして解決策を探索すれば良いのでしょうか?…問題解決ソフトにデータを入力して、答え(方策)がポッと出てくれば良いのですが…。残念ながら、ここから先は人為的な(思考)作業をせざるを得ません。1人よりは2人、3人…6人ぐらいまででしょうか…各自の知識や経験をフル活用して幾つかの方策を出し合います。…もちろん1人でもできないことはありませんが、“客観性”や“妥当性”を担保するためにも複数人で取り組むことが重要です。…仮説やテーマを設定して方策を出し合う方法もあります。

2011/11/07

#268 Terry Bird の問題解決学 (8)

客観的に探索するということ…

“問題の探索”および“解決策の探索”をする際、100%客観的に探索することは不可能ですが、できるだけ主観的な要素を排除することが重要です。

以前、Terry ゼミで取り組んだ「日本のスポーツ政策の課題-その本質を探る-」を例に挙げて説明しますと……問題を探索するためのデータを「スポーツ立国戦略(2010)」の策定に向けて実施された“ヒアリング調査”の議事録から収集しました。……14名のスポーツ関係者と11のスポーツ関係団体の代表者の発言内容から“日本のスポーツの問題点”を抽出したのです。……欲を言えば、地域レベルのスポーツ愛好家、ボランティアスポーツ指導者、民間スポーツ施設のスタッフなど、より幅広くデータ収集したかったのですが……

いずれにしても、収集されたデータの整理・分析の結果、3つの主要問題と1つの本質的課題が浮き彫りになったことについてはSMJブログ(#239, 241~245)でご紹介したとおりです。

そこで、解決策の探索の題材として、主要問題の1つの“日本人のスポーツに対する理解が乏しい(問題)”を取り上げることにします。

2011/11/06

#267 Terry Bird の問題解決学 (7)

“客観性”を貫くことの意味…

問題解決を図る上で大切なことは、「問題の探索」「解決策の探索」などの作業または思考プロセスにおいて“客観性”を貫くことです。

直感、思いつき、経験、思い込み、固定観念、しがらみ、打算、意地、こだわり等などの要素が入り込んでくると、その度合によっては問題解決できる確率も低くなってしまうと考えます。…もちろん、問題解決の職人さんのような人もいますので、その職人さんの直感的意見によって解決に導かれることも多々あると思います…が、職人さんの頭の中では知識、経験等に基づく“客観的な思考”がなされていることでしょう。

 では、具体的な話をします。

SMJブログでも紹介しましたが、「日本のスポーツ政策の本質的課題」は何ですか…と問われたら皆さんは何と答えるでしょうか? スポーツ愛好家、体育教員、研究者、役人、スポーツ団体関係者、オリンピック選手、プロスポーツ選手、スポーツ産業関係者など、それぞれの置かれている立場によって、それに対する答えは相当異なってくる思います。(つづく)

2011/11/03

#265 Terry Bird の問題解決学 (6)

「A」と「B」が漠然としているとき…

必ずしも「A」と「B」が明確化されているとは限りません。自ら探索しなければならない時もあります。このような場合、「B」→「A」の順に明確化するのが良いと考えます。

例えば、「何だか良く分からないが、上手くいっていないなぁ」「今の自分に納得がいかない」「自分は何をしたら良いのか分からない」「うちの会社(大学)は大丈夫かなぁ」などの問題意識が発端となっているケースです。

便利な問題探索PCソフトがあれば良いのですが…(探せばあるかもしれませんが)…アナログ的に現状把握するしかありません。とにかく、今の状況にまつわるデータ(情報)を洗いざらい書き出すことです。…問題解決(学)関連の本では様々な技法が紹介されています。参考にしてみて下さい。…古典的かつ定番といえる技法ですが、Terry は川喜田二郎さんの「KJ法」がしっくりきています。…どうしてKJと名付けられたかお分かりですよね。…NM法というものもあります。…NM?

書き出し方は、「情報カード(紙切れ)」よりも、Terry はエクセルを活用しています。なお、個人的な問題は別として、可能であれば数人で情報を出し合う“ブレインストーミング”方式を採用すると良いでしょう。“三人寄れば文殊の知恵”とも言いますし…

2011/11/02

#264 Terry Bird の問題解決学 (5)

「A」をいかに設定するか…

 問題とは「A」と「B」とのギャップ(差)のことです。・・・

  「A」とは、例) 理想、目標、在るべき姿、与えられた課題(テーマ)などです。
  「B」とは、例) 現状、現実、実態、状態、見出された問題・課題などです。
                               (※SMJ#259より)

「A」の“抽象度”によって、作業が幾つか加わることがあります。…例えば、「幸せになりたい」「お金持ちになりたい」「充実した人生を送りたい」「組織を良くしたい」などのテーマの場合は、それぞれ「幸せとは?」「お金持ちとは?」「充実した人生とは?」「組織が良くなるとは?」についての定義付け(概念規定)をする必要があります。

また、「業績を伸ばしたい」「英語力をつけたい」「お客さんを増やしたい」「国際競技力を向上させたい」などのテーマの場合は、可能な限り具体的な(数値)目標を設定する必要があります。

複雑な「A」もありますので、一概に定式化できるようなものでもありませんが…大切なことは、要するに、「A」を“曖昧なもの”にしておかない、ということです!

2011/11/01

#263 Terry Bird の問題解決学 (4)

“問題の本質”が特定できないと…

問題をすべて解決できる方法などはありません。…ただし、解決できる確率を高めることはできると考えています。…そして、その必須不可欠の条件が“問題の本質を特定すること”です。

皆様も経験があると思います。何かの会議で「とにかくやってみましょう」「できることからやっていきましょう」というような発言がなされ、それにより会の意思決定が方向づけられてしまうことがしばしばあります。問題の本質が特定できていれば良いのですが、それが特定できていないのであれば、解決に向けての方策を幾つか打ち出したとしても、「暖簾に腕押し」「糠に釘」「焼け石に水」のようなものになってしまいます。

…そのような時、Terry はついつい発言してしまいます。(黙っていればいいものを…)

そして、余分な仕事が増えていきます。…貝になりたい!…けど、無理かぁ…

2011/10/28

#260 Terry Bird の問題解決学 (3)

問題を2つに大別すると…

 ① “解決できる”見込みの立つ問題
 ② “解決できる”確証のもてない問題

①の場合は、ゴール(問題解決)に向けてのストーリーを描くことができる類の問題ですので、必要な方策を計画通りに進めていけば、高い確率で結果を出すことができます。…以前、SMJブログで触れた“ライフル・アプローチ”で重層的、適時的にアタックすれば良いだけです。ただし、スナイパーの腕が錆びていてはダメですが…

②の場合は、外的要因によって結果が左右される可能性のある問題ですので、“運”任せのところが大いにあります。…厄介です。胃が痛くなります。…したがって、やるべきことはすべて取り組まねばなりません。…妥協せずに“やり尽くす”ことが結果を出す確率を高める最大のポイントです。…ただし、闇雲にかつ大枠で撃ちまくる“ショットガン・アプローチ”ではなく、狙いを定めた妥当な数のライフルを束ねてアタックする手法が求められます。…結果が出た時の“安堵感”は言葉で表わすことはできないでしょう。

あまり大きな声では言いませんが、今日、新聞で大騒ぎしている○○問題の多くは①だと思っています。…“政治は妥協の産物”と良く耳にしますが、“政策は妥協の産物”であってはなりません。

2011/10/27

#259 Terry Bird の問題解決学 (2)

「問題」とは何か?

問題解決学に詳しい方にとっては「いろはのい」だと思います。…門外漢ですが、書かせていただきます。(厳密な定義ではありません、Terry なりの理解です!)

問題とは「A」と「B」とのギャップ(差)のことです。そして、問題解決とはそのギャップを埋めることであり、問題解決学とはそのギャップを埋めるための「理論及び方法の体系」ということになります。

 「A」とは、例) 理想、目標、在るべき姿、与えられた課題(テーマ)などです。
 「B」とは、例) 現状、現実、実態、状態、見出された問題・課題などです。

難しいのは「B」を的確に把握し、その本質を見出すことです。……もし、埋めるべきギャップ(問題)の本質が特定できなければ、効果的な方策を立案することができず、最終目標である問題解決も図ることができません。

(参考文献) 多数 ※省略

2011/10/19

#251 Terry Bird の問題解決学 (1)

新シリーズです! 

政治家 も 官僚 も 政策研究者 も 「問題解決力」が問われる時代だと考えます。…逆に言うと、問題解決できる能力がないのであれば……です。

また、小さな問題を解決できないのであれば、大きな、そして複雑な問題を解決することはできない…とも考えます。さしずめ、耳学問ですが「シングルハンダーヨットが操縦できれば、大型の帆船も操縦できる」と言ったところでしょうか…

そのような自覚のもと、Terry Bird は「(自称)問題解決のプロ」と公言し、それを目指して日々目の前の課題と格闘してきました。……十数年の種々様々な取組みを経て、それなりの「(経験に基づく)理論」を語れるぐらいにまでなったと思います。

「Terry Bird の問題解決学」として、書かせていただきます!