“日本のスポーツ政策の良いところ”を探す旅~その8~
Terry がユニークだと感じた“スポーツ大会拠点づくり推進事業”についてです。……ただし、同事業への賛否は分かれているようです。
同事業の実施要綱(H.16.9.5 ※H.21.12.4改正)を確認したところ、正式名称が「スポーツ拠点づくり推進事業」ということが判明しました。その趣旨は以下の通りです。
「小・中・高校生が参加する各種スポーツの全国大会を継続的に開催しようとする市町村(東京都23特別区を含む。以下同じ。)及びスポーツ団体の取組みを支援することにより、全国各地に、青少年があこがれ、目標とするスポーツ毎の拠点を形成し、スポーツの振興と地域の再生を推進するものとする。」(要綱より)
Terry なりに要約すると、「全国各地に小・中・高校生が憧れ目標とする“甲子園的”なスポーツ大会を増やし、地域に根付かせようとする(地域再生にも資する)施策」ということになりますでしょうか。
総務省所管の“財団法人地域活性化センター”が総務省及び文部科学省との連携のもと同事業を“地域づくり助成等支援事業(スポーツによる地域振興助成事業費)”として実施しています。同センターが事務局を務める「スポーツ拠点づくり推進委員会」が年1回程度選考を行い、同センターにより「承認スポーツ大会」へ助成金が交付されます。平成17年度から選考・助成がスタートし、初年度は上限1,000万円、2年目以降は上限500万円が原則10年間助成されるようです。これまで計65大会が選定されています。平成23年度は募集されないようです。
助成金の主たる原資は「宝くじの収益(日本宝くじ協会助成金)」です。同助成金収入の平成22年度補正後予算額は2億4,200万円でしたが、平成23年度予算は約3,725万円と大幅に減っていました。参考までに、平成22年度は「スポーツによる地域振興助成事業費」として、約3億1,693万円が支出されていました。
平成16年5月の小泉元総理の指示を受けて始まった事業のようですが、その経緯の詳細については省略します。(つづく)
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