日本のスポーツ(政策)は10年遅れている?
JSAA(日本スポーツ仲裁機構)は、2012年ロンドン五輪アジア大陸予選会の男子軽量級ダブルスカル日本代表クルーの内定を取り消す仲裁判断の骨子を、2月27日付で公開しました。
ある(ネット)報道の論調に、2011年に制定されたスポーツ基本法第15条(スポーツに関する紛争の迅速かつ適正な解決)が、選手の行動(アピール)を後押ししたというものがありました。
(参考)
第15条 国は、スポーツに関する紛争の仲裁又は調停の中立性及び公正性が確保され、スポーツを行う者の権利利益の保護が図られるよう、スポーツに関する紛争の仲裁又は調停を行う機関への支援、仲裁人等の資質の向上、紛争解決手続についてのスポーツ団体の理解の増進その他のスポーツに関する紛争の迅速かつ適正な解決に資するために必要な施策を講ずるものとする。
カナダでは、2003年に制定された「身体活動・スポーツ法」の中で、日本のJSAAにあたる「カナダスポーツ紛争解決センター(Sport Dispute Resolution Centre of Canada:SDRCC)」の設置等が規定されています。
また 「スポーツ・ソリューション」(ウエスタンオンタリオ大学法学部と共同してアスリートカナダによって開発されたスポーツ組織の裁定に不服申立てを行いたい競技者への支援サービス)が1999年の10ヶ月間で扱った137件のうち、67件(49%)が代表選考関連の問題であったという資料もあります。
アバウトですが、この面で日本は10年ほど遅れているような気がします。…独論です。
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