ナショナルトレーニングセンター(NTC)について
周知のとおり、NTCには①「中核拠点」、②「競技別強化拠点」があります。検証報告書ではNTCについて次のように報告されていました。簡単にまとめてみました!
①トップアスリートが同一の活動拠点で集中的・継続的にトレーニング・強化活動を行うための中核拠点施設。17競技種目に対応(JISS内施設含む)。所在地は東京都北区。屋内トレーニングセンター(柔道、卓球、体操、バレーボール他)、陸上トレーニング場(陸上競技に対応)、屋内テニスコート、宿泊施設があり、隣接するJISSとの連携が図られ各種サポートが受けられる。
②中核拠点では対応できない冬季競技、海洋・水辺系競技(ボート、カヌー他)、屋外系競技(サッカー、自転車他)及び高地トレーニングについて、全国にある既存のトレーニング施設を競技別NTCとして指定(21競技等23施設)
●①に練習施設がある17競技種目のロンドン五輪におけるメダル獲得数は34(金7、銀12、銅15)、4~8位入賞が35であり、②がある12競技種目等については銀2 、銅2、4~8位入賞が4であった。なお、いずれもない5競技種目では、4~8位入賞が3であった。
●平成23年(度?)のNTC・JISS(専用トレーニング施設)の利用人数の合計は165,962人、NTC陸上トレーニング場の利用件数の合計は20,840件であった。
●NTCの活用で、選手及び指導者が一か所に集まりレベルの高い練習(長期合宿など)ができたこと、JISSのスポーツ医・科学サポートが得られたこと、アスリートビレッジ(宿泊施設)での休養等ができたことにより、ロンドン五輪の結果(メダル獲得)につながった。その他、NTCにおいてNF間の縦割りをこえて他の競技種目のコーチ、選手等との交流が図れるようになったことで、チームジャパンの一体感が醸成され、良い影響をもたらした。
<Terry's memo>
もしNTCがなかったら…。構想から数十年かかりましたが、設置されて良かったと思います。…先日(12/1)の学会シンポジウムでNF関係者から「NTCを西にも1つ!」というご発言がありました。スポーツ界の論理としては当然の提言です。…ただし、国民のコンセンサスや国家としてのスポーツの位置づけが劇的に変わらない限り2つ目は難しいと思います。…個人的には、ハード面は現状+アルファで十分だと考えます。みんなで知恵を出し合えば…
※参考・引用資料:「ロンドンオリンピックにおける選手育成・強化・支援等に関する検証チーム 報告書」http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2012/11/27/1328609_1.pdf
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