今日は、「研究資料収集の昔と今」について Terry の思うところを書きます。
例えば「カナダのある法律の成立過程研究」をするとします。
一次史料は議会資料になるわけですが、「官報(Gazette)」「制定法(Act)」「法律案(Bill)」「上院議事録(Debates of the Senate)」「下院議事録(Debates of the House of Commons)」等が最低限必要になります。
20年前(1991年)でしたら、カナダ研究が盛んな大学の図書館、カナダ大使館(E・H・ノーマン図書館)、国立国会図書館法令資料室(今は、議会官庁資料室?)に行って収集するしかなかったです。それも、自分でひたすらコピーしまくるか、1日・1回の制限枚数を気にしながら高いコピー代を払って時間をかけて複写してもらうのを待つしかなかったのです。参考にしてみたい文献等については、大学図書館の外国文献データベース(SPORT Discus他)で検索して、カナダから複写またはマイクロフィッシュを取り寄せたこともありました。
ところが、今はどうでしょう……すべてではありませんが、インターネットを活用すれば、大概のものにアクセスできて、自分のプリンターで出力することができます。また、20年前ではたどり着けなかったような資料にも簡単に手が届くようになりました。
体感ですが、20~30分の1、いや、それ以下の労力で資料が入手できているような気がします。別の言い方をすると、同じ時間で20~30倍の資料が入手できる時代になっていると言えるのではないでしょうか。
では、人間の情報処理・分析能力(速度)は向上しているのでしょうか? (つづく)
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