2011/10/07

#241 日本のスポーツ政策の本質的課題 (2)

日本のスポーツ政策の課題を理解してもらうために、Terry はゼミ生たちに、現在の“日本のスポーツ政策”及び“今後のその方向性”について確認してもらいました。今年度中には新しい「スポーツ振興基本計画」が策定されることになっていますが…

★「スポーツ振興基本計画(2006年改定)」の3つの主要課題
 ① スポーツの振興を通じた子どもの体力の向上方策
 ② 生涯スポーツ社会の実現に向けた、地域におけるスポーツ環境の整備充実方策
 ③ 我が国の国際競技力の総合的な向上方策

★「スポーツ立国戦略(2010年)」の5つの重点戦略
 ① ライフステージに応じたスポーツ機会の創造
 ② 世界で競い合うトップアスリートの育成・強化
 ③ スポーツ界の連携・協働による「好循環」の創出
 ④ スポーツ界における透明性や公平・公正性の向上
 ⑤ 社会全体でスポーツを支える基盤の整備

皆さん! 日本のスポーツ政策の課題が、お分かりになりましたでしょうか?
ゼミ生たちは、まだまだ“ピン”とこなかったようです…(つづく)

(参考)
※SPJ2011のレジュメ「1. 緒言」より
 スポーツ政策に関する研究分野の主要な役割を「スポーツを巡る様々な問題・課題の解決に資する方策の提示」と考えた場合、それらの問題・課題の中から研究対象とすべきテーマを探索することは必須の作業である。しかしながら、スポーツ政策研究の入門者にとって、今日の日本のスポーツにおける問題・課題が何かということを的確に見出すことは困難である。「スポーツ振興基本計画(2006年改定)」、「スポーツ立国戦略(2010年)」、「スポーツ基本法(2011年)」等で主要政策課題や問題点が記述されてはいるものの、学生あるいは一般のスポーツ愛好家レベルでは、それらを身近な問題として実感できないのが実情である。
 そこで、本研究では、日本のスポーツ政策の諸課題のうち優先的に解決すべき課題を探索すること、すなわち日本のスポーツ政策の本質的課題を明らかにすることを目的とする。

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