前シリーズ「Terry Bird の問題解決学」との繋がりでの新企画(不定期)です!
SMJブログでは既に度々ご紹介してきました。「パティシパクション(ParticipACTION)」は、カナダのスポーツ政策に世界が注目するきっかけとなった組織(※イベント)でした。…日本からはその実態が非常に見えにくい組織でしたが、今年1月の「カナダ現地調査」で直接パティシパクションのオフィスに出向き、ヒアリングをさせていただいたことにより、モヤモヤが随分晴れました。
パティシパクションの詳細については文科省の「報告書(カナダ編)」をご参照ください!
以下は、紙幅の関係で最終原稿からカットした「1) ParticipACTION(パティシパクション)の略史」の幻の冒頭部分です。
カナダは国家として「ケベック問題」(※ケベック州のフランス系カナダ人が求めているカナダ連邦政府からの分離・独立をめぐる問題)を内包しており、1960年代にその問題が顕在化し、1968年の国政選挙期間中には「国民統合」論争が活発化した。その際、当時のトルドー(Pierre Elliott Trudeau)自由党党首は「スポーツによる国民統合」について言及し、選挙勝利後の1968年8月に「カナダのアマチュアスポーツを調査するための特別委員会(Task Force)」の設置を命じた。1969年の同委員会の活動や報告書(Task Force Report)あるいはその他の報告書を受けて、連邦政府は、「Hockey Canada(1968年)」「Canada Games Council(1969年)」「National Sport and Recreation Centre(1970年)」「Coaching Association of Canada(1970年)」「Sport Participation Canada(1971年)」などの「独立機関(arm's length agencies)」を創設した。このうちのSport Participation Canadaが「ParticipACTION」の前身にあたる。
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