カナダ・スポーツ政策史の体感!
Terry Bird のカナダスポーツ政策研究の原点は、カナダ連邦政府がスポーツ分野に積極的に関与する契機となった「フィットネス・アマチュアスポーツ法(1961年)」(以下、1961年法)の成立過程研究でした。
同研究により、1961年法制定のスポーツ的背景が明らかになりましたが、以下がそのうちの1つです。(SMJブログ#41より転載)
1) カナダの国際競技成績の不振
① 当時、英連邦競技大会などの大会において、南アフリカやメキシコ及び西インド諸島よりも下の競技成績であったこと
② 1960年ローマオリンピックでの競技成績がブルガリアやニュージーランドを下回った第26位であったこと
③ 1956年コルチナ・ダンペッツォ及び1960年スコー・バレーの両オリンピック冬季大会で、当時、国技と見なされていたアイスホッケー競技においてオリンピック史上初めて2大会連続して優勝を逸したこと
このように、「カナダの国際競技成績(特にアイスホッケー)の不振」が「スポーツ分野における威信の喪失」、ひいては「国家威信の喪失」や「国民の士気の低下」に影響を及ぼすのを防ぐことが1961年法を成立に向かわせた一要因であったと考えられます。
…そこで、10/31の「ホッケー殿堂(Hockey Hall of Fame)」の視察時に、カナダのスポーツ政策の転換に影響を及ぼしたと考えられる歴史的事実の確認をしてきました。
(感動!)
…カナダ研究にいざなってくださった恩師 Knob 先生に 感謝!
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