運動部活動を通じた学校活性化プロジェクト
―もしP・コトラーが高校の校長になったら―④
研究の目的…
運動部活動は多くの意義、効果等があるにもかかわらず、高校においては「運動部離れ」が定着化している。女子については「加入率の低さ」という問題もある。この運動部離れは部員数減少に伴う活動停滞(不活発)につながったり、運動部の休廃部という事態を招き、ひいては学校全体の活力低下にもつながっていくと考えられる。運動部離れを食い止めること、すなわち加入者(部員)を増やすことは喫緊の課題であろう。
ドラッカー(Peter Drucker)は、「マーケティングの狙いは、販売を不要にしてしまうこと、すなわち製品が勝手に売れてしまうようにすること」(中野 2011)と説明している。
運動部に魅力があれば、あるいは運動部活動に参加することに意義や価値を見出してくれれば生徒たちは勧誘せずとも自然に入部してくれるのではないか。換言すると、いくら運動部の活動を充実させてもその良さが生徒たちに伝わらなければ入部者は増えないのではないか。したがって、運動部(スポーツ)活動の充実に加え、運動部のマーケティング活動に力を注ぐことは一つの手立てとして考えられる。
そこで本研究は、運動部への参加者が増えて活動が活発になれば学校全体が活性化するという考えのもと、マーケティング・モデルとしての「運動部活動を通じた学校活性化プロジェクト(案)」を策定することを目的とする。
※Sport Policy for Japan 2012 におけるTeam TSU 発表抄録より抜粋(一部修正)
※中野明(2011) 『今日から即使えるコトラーのマーケティング戦略54』 朝日新聞出版
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