2008年7月29日、文部科学省他5関係省は、2020年を目途に留学生の受入れ30万人を目指す「留学生30万人計画」の骨子を発表しています。大学院、専修学校等まで含めての数ですが…
平成22年5月1日現在、日本の大学、短期大学及び高等専門学校には、72,665の外国人留学生(以下、「留学生」という。)が在籍しています。大学院、専修学校等まで含めると141,774人いますので、単純計算すると、9年後には大学等に今の2倍の留学生が在籍していることになります。したがって、日本の教育機関は、留学生受入れに伴う今以上の、あるいは新たな問題・課題に直面することになると考えられます。
Terry が担当している大学でのスポーツ実技に関する授業(体育実技、スポーツ実技、健康スポーツ等)においても、従前の日本人学生のみを対象とした授業の進め方ではなく、留学生への配慮もしつつ、日本人学生及び留学生双方の授業満足度を高めるための授業改善がさらに求められると考えています。
そのような背景もあり、以前、Terry、Woods さん、Coach K さんの3人は、共同研究(2007)として、日本人学生と留学生が混在する大学体育実技授業(以下、「混在授業」という。)の実態及び課題に関する研究を行いました。 ※SMJブログ#32~36 参照
その結果、1)留学生の混在率が高まるほど混在授業がやりにくくなること、2)日本人学生と留学生では体育レディネス(スポーツ経験他)に違いがあり、それにより混在授業がやりにくくなること等が明らかになりました。ただし、この研究は、混在授業のやりにくさの主たる要因となる留学生の出身国における体育・スポーツ経験についての調査・分析が十分ではなかったことから、留学生の出身国での体育・スポーツ経験を踏まえた継続研究の必要性が課題となりました。
そこで、日本人学生と留学生が混在する体育実技授業(「混在授業」)の教育成果向上に資する研究の一環として、日本を含めた留学生の出身国・地域別の大学入学以前の体育・スポーツ経験について比較・考察する研究に取り組むことになったので。 (つづく)
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