まとめ
日本人学生と留学生が混在する体育実技授業(「混在授業」)の教育成果向上に資する研究の一環として、外国人留学生の大学入学以前の体育・スポーツ経験の実態を調査・分析することにより、日本を含めた留学生の出身国・地域別の大学入学以前の体育・スポーツ経験について比較・考察してきました。※SMJブログ#74~79
日本の学校体育の良いところ(※日本・中国・韓国の比較から)
①誰もが多くの種目を経験することができる。
②スポーツを楽しむことができ、なおかつ社会性が身につく場である。
③教科として確立しており、授業時間が確保されている。
(例:受験準備等の理由により軽視されることはない)
④体育施設・設備・用具等のスポーツ環境に恵まれている。
⑤その他
いかがでしょうか?
日本の学校体育への評価を見直すきっかけになりましたでしょうか?
おそらく、日本の「学校体育」は、上記①~④+α の面でみた場合、世界最高水準にあると言っても過言ではないと思います。何故なら、欧米諸国の「体育」も充実していると思いますが、連邦制を敷く国、例えばドイツ、アメリカ、カナダなどでは州によって、その制度が異なっていることもあり、日本のように国民の大多数が相当水準かつ均質な「体育」を受けられているとは限らないからです。
ただし、日本型とは異なる「体育(スポーツ)」の授業が欧米では展開されているようです。いずれ機会があったら、調べてみたいものです。(完)
引用資料
『外国人留学生の大学入試以前の体育・スポーツ経験に関する調査研究』(2009)
(大学体育学6号、pp.79-90.)
※2007年度全国大学体育連合大学体育研究助成金研究
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