2011/04/30

#101 スポーツプログラムの企画・運営 (5)

第1回TSUキッズテニス大会

昨日(4月29日)、天候にも恵まれ、TSU主催の標記イベントが無事終了しました。
以下、本イベントの趣旨です。

 TSUでは、2008年度から「学生のキャリア形成支援に資する課外活動充実プロジェクト(The課外活動)」に取り組んでいる。同プロジェクトは、課外活動7団体(男女バスケットボール、男女サッカー、男女テニス、女子ラクロス)を指定団体として積極的な支援をおこない、競技力向上のみならず、そこでの諸活動を通じて学生の“人間力”の向上を企図している。本企画は、同プロジェクトの「スポーツキャリア形成プログラム(スポーツボランティア)」の一環として実施するとともに、地域へのスポーツプログラム提供により大学の社会貢献を果たそうとするものである。本学テニスコートにて八千代市内の小学生テニスプレーヤー及びその保護者を対象とした「テニスイベント」を実施(春・秋年2回)する。本学テニス部員は運営補助と試合の対戦相手を担う。

昨日は、TSUテニス部員が、雨天順延となっていた「関東学生テニストーナメント(予選)」出場のため、代わりにOB・OG(4名)が補助要員として大活躍してくれました。勘違いして、ダブルス(選抜選手、保護者、TSU関係者)の部で Teacher M + F ペア が優勝してしまいましたが……。なお、二人は現役の学校の先生ですので、子供への接し方については、プロフェッショナルでした。K coach くんと Kanegon さんも保護者の方を本気?!にさせて盛り上げてくれていました! お疲れさまでした。

90名ぐらいの方々に参加していただきました。

「YKTC(※ボランティア活動団体、運営担当) 」の関係者、小学生テニスプレーヤー及び保護者の皆様、ありがとうございました! またお会いしましょう! バーベキュー、美味しかったです!
第1回TSUキッズテニス大会(4/29) 開会式 
お楽しみの バーベキュー風景


2011/04/29

#100 スポーツ政策:独論 (1)

SMJブログは、#100 から第2ステージに入ります!

…と言っても、日々、1mmずつ目標地点に向かって進んでいきますので、見た目では、その変化については分かりづらいと思います。……第10ステージ位まで、末長くお付き合いください。

記念すべき#100 から「スポーツ政策:独論」シリーズを設けることにしました。「独論」とは、 Terry の独自の理論、考え方、主張等を意味する造語で、エビデンス、裏付け、根拠等の有無にはこだわらず、暴走しない程度に、自由に「スポーツ政策」あるいは「スポーツ政策研究」について語らせていただくものです。

スポーツ政策研究を志す学生・院生たちへ①

様々な制約があることは承知しています。大小は問いません。スポーツプログラムの企画・運営を是非一度、手掛けてみて下さい!

Terry の独論ですが、スポーツ政策研究者は、ある種の「プランナー」「デザイナー」「企画屋」であることを自覚していなければならないと考えています。それも、成果を上げなければならない、あるいは結果を出さねばならないというプレッシャーや責任感を抱きつつ…です。

この独論については賛否が分かれると思います。
「否」の方が多いかなぁ…

2011/04/28

#99 SMJブログ第1ステージ を振り返る!

今から約40年前、Terry が小学1年生の時(1971年)です。
担任の沢田先生(大阪市立今宮小学校)がクラスの全員に言いました。

 「日記をつけてきなさい。先生が読んであげますよ!」 

翌日、日記を提出したのは Terry だけでした……その時から、沢田先生と Terry との交換日記が始まりました……その後、学年が上がっても次の担任の先生に引き継いでいただき、多分、小学校5~6年生ぐらいまで、それは続いたと思います……休業期間中は母親が代わりに続けてくれました……僭越ながら、今の“物書き”の仕事、あるいはブログ“Sport Matters JAPAN”の原点は、そこにあると Terry  自身は考えています。

ただ、SMJブログは “単なるウェブ上の記録(日記)” ではありません。……では、SMJブログは何かと言いますと……Terry は “movement” の布石ないし手段として位置づけています。

…っと、少し、しゃべり過ぎたかぁ

#100 から 第2ステージ に入ります! 

2011/04/27

#98 大学教育・雑感 (7)

キャリア教育について③

……何か行動を起こしなさい!……に、こだわってしまう。

文科省「外国スポーツ政策調査報告書」の編集作業に追われているSSFさんに、また原稿を送ってしまった。ゲラが上がるまでは、先方の最終判断に委ねるが、使われようが、ボツになろうが、原稿を送り続けてしまう……その理由は、カナダのスポーツ政策の全体像、最新情報等をより正確に伝えたい!という思いがあるからです……身体(指)が勝手に動いてしまうのです…… ごめんなさい!

★カナダにおけるスポーツ紛争処理制度 (約900字)
   ※4/25 早朝送信
★カナダの生涯スポーツ施策:CS4L (約900字)
   ※4/27 早朝送信

月並みな表現ですが、勉強すると 自分の「理解していないこと」「分からないこと」「知らないこと」等 が分かりわかります。すなわち、自分が何をするべきかが具体化されるわけです。そして、それをクリアしても、その過程でまた???に出会います。……その繰り返しです。

今回の「カナダのスポーツ政策」の原稿も、このサイクルをらせん状に繰り返しながら執筆してきました。あっという間の100日余りでした。

この例え話で、メッセージが伝わるだろうか…

2011/04/26

#97 大学教育・雑感 (6)

キャリア教育について②

SMJブログを書きはじめて、#100を目前にしています。…その時は、何を書こうかなぁ…

 前回(#96)、…何か行動を起こしなさい…と、書きました。その続きです。

学生にそのメッセージを投げかけると、1)私、色々やってますよ、2)余計なお世話やで~、3)何を行動したらいいのか分からな~い、4)・・・・・・・など、反応は様々だと思います。そもそも、「(自分は)何をしたらいいのか分からない」と言っている学生に対して、「何かしなさい!」と言うこと自体、的を得たアドバイスじゃないですよね…

う~ん、……では、「思考(考え方)を変えなさい!」ではどうか?

換言して、信念、こだわり、ポリシー、夢、目標、決め事、課題、テーマなどを持ちなさい、あるいは○○宣言、一日○○、3か月○○実践などを公言しなさい…ではどうか?

何でも良いと思います。事例を挙げるならば、毎朝6時に起きて新聞を15分読むとか、日記をつけるとか、500円貯金をするとか、エレベーター・エスカレーターを使わないとか、電車の中では絶対座らないとか、中学の数学問題集からやり直すとか、故事成語を100個覚えるとか、週3回トレーニングルームで体を動かすとか、TSU体育系部に入るとか、SMJブログを#1~読むとか……のようなものです。

最後の1つはオ・マ・ケ!

2011/04/25

#96 大学教育・雑感 (5)

キャリア教育について①

何の因果か、ここ数年、TSUのキャリア教育に携わってきました…もちろん、専門外です…あの時のあの会議で、あんな発言をしなければ、余分な仕事が回ってこなかったのに…と、後で後悔したことがTerry には何度もあります……でも、懲りずに発言してしまいます。

3月でご退職されたTSU前副学長からは「あなたのサブメジャーにしなさい!」と発破をかけていただきました。多い時で、キャリア関連の授業を3つ担当していましたが、今年度は「キャリアデザイン実習Ⅱ(3単位:インターンシップ+演習)」の1つだけです。……まだまだ足を洗えそうにありません。

最近、TSUの各種調査で「(自分は)何をしたらいいのか分からない」というコメントをよく目にします。TSUに限ったことではなく、また今に始まった事ではないと思いますが……

昨日、久しぶりのスポーツジムで「ボディ・トレック」(有酸素)をやりながら、そんな学生へのメッセージとして、ふと名言!? が思いつきました。恥ずかしくて、とても、とてもブログでは書けないで~す。

人生 or 運命を変えたければ、何か行動を起こしなさい!……というようなメッセージです。

あれっ、書いてんじゃん!

2011/04/24

#95 スポーツ法ニュース (第1号)

日本スポーツ産業学会スポーツ法学専門分科会
 「2011年度第1回研究会」の開催について

Terry の所属する学会の標記研究会が、2011年6月11日(土)・12日(日) に広島県福山市で開催されます。今のところ参加する予定です。下記テーマでの発表の準備に着手しました。今年度の「日本スポーツ法学会大会」(12月)での発表、学会誌への論文投稿までもっていければ…と考えていますが……頑張ります!

★カナダにおけるスポーツ紛争処理制度に関する基礎的研究①
  :カナダと日本のADR機関の比較を中心として

   カナダ: 「カナダスポーツ紛争解決センター(SDRCC)」
   日本:  「日本スポーツ仲裁機構(JSAA)」

第一段階の研究として、上記の2つの機関の比較をしてみます。

早速、インターネットで資料収集しましたが、参考になる論文等がいくつか公開されていました。勉強させていただきま~す!

2011/04/23

#94 大学テニスの指導法 (2)

#91(不定期シリーズ)の続きです…

ファイブ・ステップ・ドリル(5 Step Drill:5SD)の指導原理

まず、Terry のテニス指導キャリアから紹介します。

大学(体育学部)へは専門実技「陸上競技」、基礎実技「野球」「器械体操」で入学しましたが、膝を故障(腸脛靱帯炎)していたため「テニス」に転向しました。……大学卒業後、某家電病院の膝の権威に手術していただき完治!? しました。M島先生、その節はお世話になりました!

もともとテニスについては、軟弱なイメージをもっていました。……そんな Terry ですが……1984年の全仏決勝「レンドル vs マッケンロー」の試合を深夜にテレビで偶然見たとき、電気が走りました!…そう言えば、学生時代「体育会会報」にも同様の表現をしていたなぁ~

大学在学中:
 ・部を引退してから、公共コートで“おばさま達”へのコーチ
大学卒業後~大学院在学中:
 ・某私立女子中高の保健体育科非常勤講師 & 同テニス部コーチ
 ・某短期大学体育実技非常勤講師 & 同テニス部コーチ
 ・某名門テニスクラブ「ジュニアチーム」のトレーニングコーチ 等
現在:
 ・TSUテニス部監督
 ・チーバくん大学非常勤講師(「テニス」、「専門テニス」担当)

5SD は某短期大学でのテニス授業中に“偶然”誕生しました!

その指導原理は、
 ①初心者にテニスの楽しさを味わってもらう
 ②フルスイングさせない(※不必要な力を使わせない)
 ③フォームにこだわらない
  ただし、
 ④押さえておくべき“基本動作”は身につけてもらう
 ⑤テニス経験が浅い指導者でも活用できる

……と言ったところでしょうか。 (続きはいつか)

2011/04/22

#93 スポーツ政策研究日誌 (17)

インターネット情報入手の肝(きも)!

Terry は、以前、研究(論文等)へのインターネット情報の引用、活用等について否定的でした。やはり、紙ベースで手元に現物があるものからではないと……と考えていました……が、今日のように、ウェブサイトによる情報の所蔵・公開の仕方が確立し、それらの活用が認知され、日常化してくると、逆に、その膨大な情報から取捨選択し、良質な資料を見出し活用していく方がより良いものを生みだせる…と考えるようになりました。今回、「カナダのスポーツ政策」について報告書原稿(約45,000字)をまとめるにあたり、そのスキルが少しアップしたような気がします。

そこで、実践を通じて体得したインターネット情報入手の肝(きも)について思うところを列挙します!

前提:誰もが等しく膨大な資料にアクセスできるが……
 ①必要な情報にたどりつけるか
 ②情報を的確に厳選(取捨選択)できるか
 ③情報の信憑性が確認できるか
 ④最新の情報を入手できるか
 ⑤情報を入手(データ保存)・管理できるか 等

上記①~⑤のスキルの度合いによっても、作品の良し悪しが決まってくると思います。

後天的なスキル? 先天的な嗅覚? どちらかは分かりませんが…

2011/04/21

#92 スポーツ政策研究日誌 (16)

「カナダのドーピング施策」(約1600字)を執筆しました!

月曜日(18日)の朝までには仕上げるつもりでしたが、結局、何だかんだ忙しくて昨日(20日)の午後5時になってしまいました。……関係者の皆様、申し訳ありませんでした……

それにしても、カナダのスポーツ政策は面白い!
何度も書いていますが、“3次元パズル”を解いているような ワクワク感 が味わえます。

この“3次元”の意味をお分かりになりますでしょうか?
共感あるいは共鳴していただける方がいらっしゃったら、語り合いたいです。

 他の国はどうなのだろうか?

このパズルは“一生”解き続けなければならないような気がしています。

…っとすると、一生楽しめるということかぁ…

2011/04/20

#91 大学テニスの指導法 (1)

大学テニスの指導法について、シリーズを設けます。
大学テニスといっても、①授業でのテニス指導、②大学体育会テニス部の指導 の2つに分けて不定期にSMJブログで書いていきます。※トップシークレット(企業秘密!?)は書きませんが…

★テニス授業(90分×15回) 
    設定 : コート6面、定員48人、ラケット24本~、ボール24球~

①オリエンテーション
②コンチネンタルグリップ理解 、 ファイブ・ステップ・ドリル(5 Step Drill:5SD)
③5SDの復習 、 初級サーブ&リターン練習
④③の復習 、 ダブルス簡易ゲームⅠ(全員ベースラインから!)
⑤ボレー練習 、 ダブルス簡易ゲームⅡ
⑥雁行陣理解 、 ダブルス簡易ゲームⅢ(雁行陣で!)
⑦チーム分けチェック: フォアハンドストローク・プレースメントテスト(35点満点)
⑧正式ゲームの進め方の理解 、 サービスゲーム1回ずつの4ゲームマッチ
⑨チーム練習・ゲーム
⑩模擬チーム対抗戦(ダブルス4ポイント、各4ゲーム先取マッチ、ノーアド)
⑪チーム対抗戦:第1戦
⑫  〃 第2戦
⑬  〃 第3戦
⑭  〃 第4戦
⑮  〃 最終戦 、 表彰式

次回は、テニスが全く初めての人でも、3回目の授業でダブルスの簡易ゲームが楽しめるようになる上記の Terry の考案した“魔法のドリル”「ファイブ・ステップ・ドリル(5SD)」について解説しま~す!

2011/04/17

#90 大学教育・雑感 (4)

1991年の大学設置基準の大改正(大綱化・自由化)により、日本の私立大学の数は大幅に増えました。文部科学省の統計を基にして2010年から3年刻みで遡って、その期間の私立大学増加率を算出してみると、以下のようになっていました。

★私立大学増加率 ※( )内:増加数
   1983-86年 ・・・ 1.8% (6)
   1986-89年 ・・・・・・・・・・・・・・・ 9.0% (30)    
   1989-92年 ・・・・・・・・・ 5.5% (20)
   1992-95年 ・・・・・・・・・・・・・ 8.1% (31)
   1995-98年 ・・・・・・・・・・・ 7.0% (29)
   1998-01年 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11.7% (52)
   2001-04年 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 9.3% (46)
   2004-07年 ・・・・・・・・・・・ 7.0% (38)
   2007-10年 ・・・・・ 2.9% (17)

Terry の勤務する TSU は1993年に開学しました。まさに、大学設置基準緩和後に設置された、いわゆる新興(小規模)大学です。このような新興大学は、国立大学を定年退官された先生方を主要なポストを担う教員として採用する傾向があります。

Terry の個人的な感想ですが、そういった先生方の多くは、それぞれの分野で業績を残されてきた“一流 or ホンモノ”ですので、年を召されていても、とてもパワフルです。洞察力があって、行動力があります。妥協をせず、手を抜きません……実際は、うまく力の配分をしているのでしょうが……いずれにしても、老体(※失礼ですネ!)に鞭打って、率先して背中で教えてくれています!

…… そう言われるような大学教員になりたいものです!

2011/04/16

#89 スポーツ政策研究日誌 (15)

プロスポーツについて考える③

SMJブログ#87からのつづきです。
浅田真央選手は、アマチュアスポーツ選手 or プロスポーツ選手?

とても難しいです! ぬかるみ!? にはまってしまいました。
解説するには、論文1本書かないと……

以下は、把握しておかなければならない基礎情報等です。

★公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)
  「JOCマーケティング」 「JOCシンボルアスリート」

★財団法人日本スケート連盟(JSF)
 諸規程:
・財団法人日本スケート連盟寄附行為
・細則
・競技者資格規程
・JOCが行う選手強化キャンペーン事業特別認定選手・役員の取扱い規程
・JOCが行う選手強化キャンペーン事業特別認定選手・役員の取り扱いに関する留意事項

その他、調べなければならないことが幾つかあります。
JOCの Yasu さんにも是非お話を聞いてみたいです……ただし、お忙しい方なので……

もともと、明快な解説ができるとは思っていませんでしたが、浅田選手を題材にして色々調べてみた結果、「日本のプロスポーツ(政策)」 を考える1つの糸口が見えてきたような気がします。

中途半端で申し訳ありませんが……現時点での、冒頭の問いに対する答えは、「プロスケーターはJSFに加盟できない」(#86)ことのようですので、その意味では、浅田選手は「プロではない」と言うことになります。

この件については、いずれ続編を書きます。
月曜(18日)の朝までに、「カナダのドーピング政策・施策」について執筆しま~す!

2011/04/15

#88 TSU 講義ノート (1)

午前2時すぎから睡魔と闘いつつ、今日の講義の準備をしていましたので、「プロスポーツについて考える」はお休みします。もし、お読みいただいている方がいらっしゃったら申し訳ありません。

2011年度から、健康・スポーツ心理学科3年生対象の専門科目『スポーツ心理学特講Ⅰ(現代社会とスポーツ)』(金曜2限:前期)がスタートします。健スポは、全国の多くの体育系大学・学部・学科と同じように、日本体育協会・公認スポーツ指導者養成講習会「講習・試験免除適応コース」の承認を得ています。

TSUでは、希望学生が5つの指定授業を履修・単位取得し、同協会に申請すれば、卒業時に「共通科目Ⅰ+Ⅱコース修了証明書」が発行されます。この段階で、地域のスポーツクラブやサークルでの指導を念頭に置いた「スポーツリーダー」の資格が取得できます。(要申請) さらに、卒業後、各自で「専門科目」の講習会に参加すれば「ジュニアスポーツ指導員」「指導員」「上級指導員」「スポーツプログラマー」「アシスタントマネージャー」「クラブマネージャー」の資格取得が目指せます。その他、時間はかかりますが「共通科目Ⅲ」及び「専門科目」の講習会に参加すれば、「アスレティックトレーナー」「コーチ」などの資格取得も目指せます。

特講Ⅰでは主として「スポーツの概念と歴史」「文化としてのスポーツ」「地域におけるスポーツ振興方策と行政のかかわり」「地域スポーツクラブの機能と役割(総合型地域スポーツクラブを中心として)」「社会の中のスポーツ」「我が国のスポーツ振興施策(世界のスポーツ事情と日本のスポーツ振興施策)」「スポーツ事故におけるスポーツ指導者の法的責任」「スポーツと人権」について講義をする予定です。

テキストにある程度準拠して話さねばなりませんが、大学の授業ですの、Terry色を濃くしていきたいです!

2011/04/14

#87 スポーツ政策研究日誌 (14)

プロスポーツについて考える②

浅田真央選手は、アマチュアスポーツ選手 or プロスポーツ選手? …の続きです。

チーバくん大学の先生によりますと、プロスケーターは日本スケート連盟(Japan Skating Federation:JSF)に加盟できないそうです。国際スケート連盟(International Skating Union:ISU)にも加盟できないことになります。

そこで、2006年トリノ五輪・女子フィギュア金メダリストの荒川静香さんのことが頭に浮かびました。トリノ後、荒川さんはフィギュアの公式戦に参加していない(現役引退している?)ようですし、アイスショーなど各種イベントに参加したり、キャスターや解説などの仕事をしているので、もうプロ(スケーター)なのだろうと思いましたが、ISUのホームページ内の Skater Biographies では、職業(profession)が「Full Time Athlete」として掲載されていました。

……荒川さんは ISU に登録されているのか? そうであるなら JSF でも登録されているのか?

ちなみに、浅田真央選手は「Student」と記載されてありました。

複雑だぁ~ ……(つづく)

2011/04/13

#86 スポーツ政策研究日誌 (13)

プロスポーツについて考える①

昨日は、チーバくん大学の非常勤の日でした。テニス3コマです。計画停電等の影響で、7月中旬で前期授業が終了する予定に変更されました。土曜日を活用して15回授業(試験日も含む)を確保するという仕組みです。土曜日は Terry の本務校の授業がありますので、2回分は課題レポートで代替することにしました。残り12回がテニス実技です。

チーバくん大学には、フィギュアスケートに詳しい先生がおられますので、お会いした時には、いつも 日本及び世界のフィギュアスケートに関する様々な情報 を引き出させていただいております。

以前、Terry は、出身大学の「体育・スポーツ行政学概論」(集中講義)を担当していました。その時、「日本のプロスポーツ政策」について扱うことになり、「プロスポーツ」について少し考える機会があり、それ以来、幾つかの研究課題を持ち続けています。…未だに、整理しきれていませんが…

 2008年10月時点での、Terry の捉え方(私案レベル)は以下の通りです。
★プロスポーツ選手
特定のスポーツを専門職として、その活動または関連活動の対価を得ているスポーツ選手
★プロスポーツ
プロスポーツ選手(チーム)を主体として、試合、大会、トーナメント、リーグ、ショー、興行等が成立または確立しているスポーツ

さて、フィギュアスケートの 浅田真央選手 は、アマチュアスポーツ選手 or プロスポーツ選手 のどちらでしょうか?

2011/04/12

#85 スポーツ政策研究日誌 (12)

戦友の負傷

2007年9月の「カナダ研究調査旅行」出発の直前に購入してから今日まで、大活躍してくれていた「電子辞書(EX-word XD-SW9400)」が負傷しました。原因は、悪ガキSaint (2歳)の仕業でした。

「ON/OFF」と「バックライト」のボタンを見事にホジクリ出していました!
おとなしい時に限って、何かをやってくれます。

仕方がないのでブログネタにしようと思って、スマホで証拠写真を撮ろうと思ったら、カメラのシャッターが下りてくれません。……今度は、愛娘 Kaena (5歳)の仕業でした。彼女は最近スマホいじりにハマっていて、カメラ機能の設定を変更してくれたみたいです。そう言えば、以前、研究室のマックも壊されたことがある……それ以来、Windows に浮気してます……

昨日、SSFから「カナダのドーピング施策」に関する追加執筆の指示がありました。ドーピングと言えばカナダ(ベン・ジョンソン)ですので、かなり重要な項目でしたが、執筆の準備をしていたにもかかわらず時間切れで書けなかった項目の一つでした。また、頑張ります。

負傷した戦友にも、もうひと踏ん張り、頑張ってもらうことにします。
月末には入院させてあげるネ!

…昨日、ヤマダ電機で「EX-word XD-B10000」を見てきました…(彼らには内緒)…

2011/04/11

#84 大学教育・雑感 (3)

今年は、Terry の所属する学科(健スポ)の新年度オリエンテーションが3回ありました。来年は4学年揃うので、4回になります。学生たちに何か気の利いた事でも話そうかと思いつつも、他の先生方のような名スピーチはできませんでした。…Coach K さんは、さすが現役の大学院生でもあるので一味違ってました…

4月7日(木)2年生に対して

「昨年は、授業等で接する機会があったが、今年はそれがないので、顔を合わせることはほとんどない……ただし、側面的なサポートはしていく……健スポは皆さんにとって役に立つ独自のプログラムを展開している……マナー・身だしなみ研修Ⅱでは、魅力を引き出すカラーコーディネート術というテーマで実施する……3年生には好評だった……基礎学力確認テストも今後の個別対策を練る上で重要だ……コーチから効果的なメニューを提示されても選手がそれを実行してくれないとパフォーマンスは上がらないのと同じように……だから、皆さんも、乗ってきて欲しい!」というような事を Terry は言いました。……学生は神妙な顔をして聞いてくれていました!!

翌日:4月8日 (金)
 「基礎学力確認テスト②」
 「マナー・身だしなみ研修Ⅱ:魅力を引き出すカラーコーディネート術」

残念ながら、参加率は50%余りでした~ぁ

余談ですが、Terry は、政策(学)の領域で「PDCAサイクル」という考え方を用いることに否定的です……いつか、それを凌駕する理論を構築したいと考えています。ただし、まだ準備段階すら入っていないですし、生きているうちに果たせるかどうかも分かりませんので、大言壮語で~す!

不本意ながら、そのPDCAに依拠して言うならば、まさに PIDCA のサイクルで考えなければならない案件です。

さて、I とは何でしょうか?

2011/04/10

#83 大学教育・雑感 (2)

大学選びの基準について思うところを書きます。

Terry の場合、①自分のやりたいこと、②国立(学費が安い)、③その領域で最も充実している大学……などが大学選びの基準でした。ただし、その大学の名前を初めて知ったのは、高校1年生の4月に新採の保健体育科教諭として就任してこられた Ichi 先生に出会った時でした。…ですので、その大学の赤本を立ち読みしたことが、そもそものスタートでした。

バレーボールの実業団チームからの誘いを蹴って教員を選択した…という逸話を聞くほどの“凄い”先生でした。万能でした。片手でハンドスプリングしていました。スパイクが直角でした。……高校生のTerry にとって衝撃的で、眩しかったです。……で、Ichi 先生の出身大学に行って、体育教師を目指すことにしました。

さて、現在はどうでしょうか? 

正確な分析はできていませんので、大したことは書けないですが、「就職率」が大学選びの主要な判断基準になりつつあるようです。もちろん「偏差値」で序列化されますので、「F」よりは「E」「D」に位置する方が有利だと思いますが……

そんなこんなで、我が学科(健スポ)の命運も1期生の就職状況にかかっていると考え、既に幾つかのオリジナル・プログラムを展開しています。(既述) その内の一つに「基礎学力向上プログラム」がありますが、3回の基礎学力確認テストを終え、目論見通り!?  色々なことが見えてきました。

近々、「健スポ・就職力向上プラン(仮称)」を立案する予定ですが……最大の課題は学生の意識改革を促すための“inspire 方法”です!

2011/04/09

#82 大学教育・雑感 (1)

Terry の所属する「健康・スポーツ心理学科」(以下、健スポ)も開設3年目を迎えました。スポーツ政策を研究している者が何故“心理学科”にいるのかは、あまり深く考えないでください。今年から3年次ゼミ(下記授業)を担当し、卒論領域として「お店」を構えることになっています。

「スポーツ心理学演習3(スポーツ活用)」

 本演習は、心理学と若干テイストが異なりますが、社会を元気にすれば個人も元気になる、と考えれば、健康・スポーツ心理学科の一領域に加わることができます。社会を、そして日本を元気にする方策を共に考えていきましょう! (※学生へのメッセージより)

さて、新年度行事が一通り終わろうとしています。健スポ独自のプログラムを幾つか実施しています。多分、とても意義深い企画だと、自画自賛しています。…企業秘密!?

そんな素晴らしい企画なのですが、学生の参加率が芳しくありませんでした。参加してくれれば、自分のためになるのに……最近の若者は…コラッ!!

ここからが「企画屋」の腕の見せ所なのですが…

2011/04/08

#81 スポーツ政策ニュース (第4号)

昨日、SSFの担当者からメールをいただきました。

SSFが文科省から受託した「外国スポーツ政策調査研究:報告書」の完成・納品が、東日本大震災(3/11)の影響で1カ月延期になったようです。

震災以降、様々なスポーツ関連事業に影響が及んでいますが、Terry の関わった事業(カナダ担当)にも影響が及ぶとは……でも、震災に直接見舞われた方々に比べると微々たるものです。

文科省は、この度の「報告書」(12カ国のスポーツ政策調査)を、今後の日本のスポーツ振興のエビデンスとして、重要なものと位置づけておられるようです。Terry が現物を手にできるのは5月中旬ぐらいになりそうです。楽しみ半分、怖さ半分……の心境です!

2011/04/07

#80 日本・中国・韓国の学校体育の比較 (7)

まとめ

日本人学生と留学生が混在する体育実技授業(「混在授業」)の教育成果向上に資する研究の一環として、外国人留学生の大学入学以前の体育・スポーツ経験の実態を調査・分析することにより、日本を含めた留学生の出身国・地域別の大学入学以前の体育・スポーツ経験について比較・考察してきました。※SMJブログ#74~79

日本の学校体育の良いところ(※日本・中国・韓国の比較から)

 ①誰もが多くの種目を経験することができる。
 ②スポーツを楽しむことができ、なおかつ社会性が身につく場である。
 ③教科として確立しており、授業時間が確保されている。
  (例:受験準備等の理由により軽視されることはない)
 ④体育施設・設備・用具等のスポーツ環境に恵まれている。
 ⑤その他

いかがでしょうか?
日本の学校体育への評価を見直すきっかけになりましたでしょうか?

おそらく、日本の「学校体育」は、上記①~④+α の面でみた場合、世界最高水準にあると言っても過言ではないと思います。何故なら、欧米諸国の「体育」も充実していると思いますが、連邦制を敷く国、例えばドイツ、アメリカ、カナダなどでは州によって、その制度が異なっていることもあり、日本のように国民の大多数が相当水準かつ均質な「体育」を受けられているとは限らないからです。

ただし、日本型とは異なる「体育(スポーツ)」の授業が欧米では展開されているようです。いずれ機会があったら、調べてみたいものです。(完)

引用資料
 『外国人留学生の大学入試以前の体育・スポーツ経験に関する調査研究』(2009)
  (大学体育学6号、pp.79-90.)
   ※2007年度全国大学体育連合大学体育研究助成金研究

2011/04/05

#79 日本・中国・韓国の学校体育の比較 (6)

日本・中国・韓国の学校体育の実態

中等教育期の学校の「体育の授業」についての回答者の考えを自由記述で求めたところ、3カ国で計982人からの回答を得ることができました。そして、記述内容を詳細に検討し「肯定的」「否定的」「実情」「問題点」「意見・提言」の5項目で整理・分類し、日本・中国・韓国の学校体育について比較し、留学生の大学入学以前の学校体育を通じた体育・スポーツ経験の実態把握を試みました。

①「肯定的」な記述
 肯定的記述の分類カテゴリー割合をもとに3カ国を比較すると、割合の多い項目は、日本は「楽しかった、好き、面白かった等(41.1%)」「良かった、充実、有意義等(19.8%)」「社会性(9.9%)」、中国は「良かった、充実、有意義等(36.7%)」「体力向上、健康づくり等(19.4%)」「楽しかった、好き、面白かった等(17.3%)」、韓国は「楽しかった、好き、面白かった等(40.7%)」「良かった、充実、有意義等(27.8%)」「大切、必要等(12.0%)」でした。また、中国の「息抜き、ストレス解消(9.2%)」は他の2国と異なる傾向でした。
 これらの結果から、日本の体育の授業は社会性を身につける場にもなっていること、中国では他の2国に比べ体育の授業の楽しさが欠けていること、中国では体育の授業が息抜きやストレス解消の機会になっていることなどが推察されます。

②「否定的」な記述
 否定的記述の分類カテゴリー割合をもとに3カ国を比較すると、日本は「面白くない、つまらない等(28.2%)」「苦痛、だるい等(20.5%)」「好きじゃない、嫌い等(15.4%)」、中国は「面白くない、つまらない等(62.9%)」「好きじゃない、嫌い等(11.4%)」「苦痛、だるい等(11.4%)」、韓国は「意味、意義がわからない等(28.8%)」「面白くない、つまらない等(19.7%)」でした。
 このように、中国では他の2国に比べ学校の体育授業に面白みや楽しさを感じられない傾向があること、韓国では他の2国に比べ学校における体育授業の意味や意義を感じられない傾向があることなどが推察されます。さらに、韓国では「時間の浪費、遊ぶ時間(9.1%)」のように他の2国には見られないコメントが分類されました。

③「実情」を示す記述
 3カ国の学校体育の実情を示す記述を分類した結果、中国及び韓国では、体育授業を他の勉強科目の授業に振り替えたり、受験準備等のための自習時間に充てている実情(日本0%、中国15.6%、韓国11.4%)が確認されました。また、中国は体育の授業時間を「自由時間・遊びの時間(28.1%)」として、すなわち勉強の疲れを癒す息抜きの時間として活用されていることが記述内容等から明らかになりました。韓国は高校(特に3年生)になると、大学受験準備のため「体育授業が少なくなったり、ほとんどなくなる(21.1%)」実情があることも明らかになりました。それに比べて、日本は突出した実情についての傾向はなく、体育授業が勉強や受験等の影響を受けたり、他の教科に比べて軽視されるような実情はほとんどないものと考えられます。

④「問題点」を示す記述
 3カ国の学校体育の問題点を示す記述を分類した結果、日本では「教師の資質等(22.9%)」「達成度、充実感等(16.7%)」「種目数、種目の偏り(12.5%)」、中国では「授業時間(36.2%)」「種目数、種目の偏り(21.3%)」「施設・設備・用具の乏しさ(12.8%)」、韓国では「授業時間(20.0%)」「指導方針、カリキュラム等(15.4%)」「重視していない(13.8%)」などの問題点があることが確認されました。その他、日本の「評価について(10.4%)」は他の2国ではほとんど見られず、逆に他の2国に見られる「施設・設備・用具の乏しさ(中国12.8%、韓国12.3%)」については日本ではまったく問題になっていませんでした。
 3カ国の学校体育の問題点を比較すると、日本では体育施設・設備・用具等及び授業時間についての不満はないが教師の資質や評価に不満を感じている傾向があり、それに対して、中国及び韓国では体育施設・設備・用具等の乏しさ及び授業時間の少なさに不満を感じている傾向があることが推察されます。さらに、韓国出身の留学生の記述から、韓国は体育を重視していないこと、また、体育のカリキュラムが体系化されていないこと、体育が非常に形式的であること等の詳細な問題点の指摘が何件か見られたように、韓国の学校体育については、他の2国に比べ授業方針、カリキュラム、体育授業の軽視などに対する不満があることが特徴的であると考えられます。

⑤「意見・提言」を示す記述
 3カ国ともに出身国の学校体育に対して「種目・時間増」「種目の採用」についての意見・提言の割合が高い傾向を示していました。3カ国の違いが見られたのは、日本の「楽しい、自由な授業(20.9%)」を求める意見・提言、中国の「不要論(13.6%)」が他の2国より多く見られたことでした。また、既述のように、韓国では勉強(受験)が優先され、体育授業は重視されていない実情にあるものの、韓国出身の留学生から「授業の進め方の工夫(12.7%)」「種目・時間増(21.1%)」「体育で学ぶべきもの(14.1%)」などの意見・提言が多くみられました。韓国において体育授業が形式的なものであったり、他の教科に振り替えられたりすることがあったとしても、韓国出身の留学生は必ずしも学校体育を否定しているわけではないことが窺えます。

次回は「まとめ」です! …つづく…

2011/04/04

#78 日本・中国・韓国の学校体育の比較 (5)

中等教育期の学校における体育・スポーツ経験
 ~日本・中国・韓国の比較~

★日本の学校体育では多くのスポーツ種目が経験できる! 

 学校体育(中等教育期)において経験した「体育・スポーツ種目数(平均値)」

   1.日本 =11.76 種目
   2.韓国 = 8.15 種目
   3.中国 = 7.59 種目  ※有意差あり

★日本は中国・韓国に比べて経験率の高い種目が多い!
    → 多くの人がそれぞれの種目を経験しているということなのでしょう

画像をクリックすると拡大されます!

日本は、水泳(81.9%)、バレーボール(94.5%)、テニス(63.7%)、ソフトボール(61.5%)、武道(53.2%)、スキー(16.7%)などにおいて中国・韓国と比べて経験率の差が顕著です。中国は、ハンドボール(7.3%)、ダンス(21.0%)の経験率が日本・韓国と比べて低いですが、スケート(11.9%)は逆に高いです。韓国は、器械運動(93.3%)とハンドボール(46.7%)が日本・中国よりも高い傾向にあります。3カ国の特徴が明らかになって、面白いですねぇ……見づらくて申し訳ありません……(つづく)

2011/04/03

#77 日本・中国・韓国の学校体育の比較 (4)

★結果&考察★

<属性等>

「実態調査Ⅰ・Ⅱ」により、日本語学校10校及び4大学を通じて、25を上回る国・地域の出身者から回答を得ました。(※有効回答部数…1667)

 日本(603)、韓国(583)、中国(371)、台湾(27)、アメリカ(12)、ベトナム(11)…

サンプル数の関係で、日本、中国及び韓国の3カ国を主たる分析対象としました。

①年齢(推定)について
 日本人学生の平均推定年齢は概ね20歳(男性20.0歳、女性19.8歳)でしたが、中国人留学生は概ね22~23歳(男性22.4歳、女性22.9歳)、韓国人留学生については概ね25~26歳(男性26.0歳、女性24.9歳)でした。回答時、日本語学校の留学生は日本語学校に在籍していますので、大学へ進学した場合の年齢は、これらの年齢に1~2歳加算して考える必要があります。すなわち、実際の混在授業においては、日本人学生が20歳前後であるのに対して、留学生は20歳代半ば以上の年齢であること、中国人留学生よりも韓国人留学生の年齢が高く(男性3.6歳差、女性2.0歳差)、また、韓国人留学生については女性より男性の年齢が高い傾向(1.1歳差)があることが確認されました。(韓国は兵役の関係でしょうか…)

 → 混在授業では、留学生と日本人学生の年齢差に配慮(体力面、精神面等)する
   必要があるのでは…

②中等教育を受けた学校の種別
 研究上あまり関係ありませんでしたが、一応、中等教育期(中学校-高等学校)に在籍した学校の設置種別(国公立・私立)について調べてみました。中学・高校ともに国公立である割合は中国(70.9%)、日本(59.0%)が高く、ともに私立である割合は、韓国(28.5%)、台湾(26.9%)が高かったです。また、中学が国公立、高校が私立である割合は、日本、韓国及び台湾が30%前後であるのに比べ、中国は15.1%でした。
 出身学校の設置種別の違いが大学入学以前、すなわち中等教育期における青少年の体育・スポーツ経験に何らかの影響を及ぼしていることも考えられますが、この研究では、特に確認作業をしませんでした。スイマセン!

次回は、本題(日本・中国・韓国の学校体育の特徴)に入ります。(つづく)

2011/04/02

#76 日本・中国・韓国の学校体育の比較 (3)

Terry、Woods さん、Coach K さんの3人による「外国人留学生の大学入学以前の体育・スポーツ経験に関する調査研究」は、㈳全国大学体育連合 から研究助成金(20万円)をいただくことができました。……その節は、お世話になりました!……

★外国人留学生(以下、「留学生」)の大学入学以前の体育・スポーツ経験の実態を把握するために、日本の大学に在籍している留学生だけではなく、日本の大学進学を目指す日本語学校の留学生に対して『中等教育期における体育・スポーツ経験に関するアンケート調査』を実施しました。また、留学生の体育・スポーツ経験との比較をするために日本人学生に対しても同様の調査を実施しました。

★日本語学校の留学生に対する調査を「実態調査Ⅰ」、大学における日本人学生と留学生に対する調査を「実態調査Ⅱ」とし、4言語(日本語・中国語・ハングル・英語版)の調査票を用いて調査を実施しました。

(1)調査票の内容
  ①フェイスシート
  ②体育の授業で経験したことのある運動種目について
   (選択式、日本の中学校及び高等学校学習指導要領をもとに20項目設定) 
  ③体育の授業以外で経験したことのある運動種目について(自由記述)
  ④体育の授業についての感想等(自由記述)

(2)実態調査Ⅰ:日本語学校の留学生に対するアンケート調査
  ・千葉県及び東京都に所在する日本語学校10校
  ・2008年7月23日~7月31日
  ・計1,373部(日本語115、中国語453、ハングル660、英語145)の調査票を郵送
  ・有効回答部数は1,020部

(3)実態調査Ⅱ:日本人学生及び留学生に対するアンケート調査
  ・4大学で開設されている延べ23授業の受講学生(日本人学生・留学生) 
  ・2008年7月20日~21日
  ・有効回答部数は647部

(4)統計処理
  ・SPSS 14.0J for Windows

なお、Terry が台湾に、Woods さんが中国に、Coach K さんが韓国に実態把握&資料収集のために現地調査に行きました。以下は、台湾調査時に撮影したものです。 (つづく)

訪問した台湾の中学校
用具の保管場所
授業風景
            以上、3枚の写真は2008年1月28日にTerry が撮影

2011/04/01

#75 日本・中国・韓国の学校体育の比較 (2)

2008年7月29日、文部科学省他5関係省は、2020年を目途に留学生の受入れ30万人を目指す「留学生30万人計画」の骨子を発表しています。大学院、専修学校等まで含めての数ですが…

平成22年5月1日現在、日本の大学、短期大学及び高等専門学校には、72,665の外国人留学生(以下、「留学生」という。)が在籍しています。大学院、専修学校等まで含めると141,774人いますので、単純計算すると、9年後には大学等に今の2倍の留学生が在籍していることになります。したがって、日本の教育機関は、留学生受入れに伴う今以上の、あるいは新たな問題・課題に直面することになると考えられます。

Terry が担当している大学でのスポーツ実技に関する授業(体育実技、スポーツ実技、健康スポーツ等)においても、従前の日本人学生のみを対象とした授業の進め方ではなく、留学生への配慮もしつつ、日本人学生及び留学生双方の授業満足度を高めるための授業改善がさらに求められると考えています。

そのような背景もあり、以前、Terry、Woods さん、Coach K さんの3人は、共同研究(2007)として、日本人学生と留学生が混在する大学体育実技授業(以下、「混在授業」という。)の実態及び課題に関する研究を行いました。 ※SMJブログ#32~36 参照

その結果、1)留学生の混在率が高まるほど混在授業がやりにくくなること、2)日本人学生と留学生では体育レディネス(スポーツ経験他)に違いがあり、それにより混在授業がやりにくくなること等が明らかになりました。ただし、この研究は、混在授業のやりにくさの主たる要因となる留学生の出身国における体育・スポーツ経験についての調査・分析が十分ではなかったことから、留学生の出身国での体育・スポーツ経験を踏まえた継続研究の必要性が課題となりました。

そこで、日本人学生と留学生が混在する体育実技授業(「混在授業」)の教育成果向上に資する研究の一環として、日本を含めた留学生の出身国・地域別の大学入学以前の体育・スポーツ経験について比較・考察する研究に取り組むことになったので。  (つづく)

2011/03/29

#74 日本・中国・韓国の学校体育の比較 (1)

Terry は、カナダのスポーツ法と政策に関する研究をしています。そんな関係で、今回、文科省の報告書で「カナダのスポーツ政策」について報告しました。(近日公表予定)

以前、このSMJブログ#20で「カナダのスポーツ政策……世界最高水準にある……」と書きましたが、逆に、学校体育については「日本が世界最高水準にあるのでは…」と思っています。

えっ! 体育なんて…全くいい思い出なかったでぇ! 体育教師は厳しいし、運動をやらされているっていう感じやったし……何で、日本の体育が?

何を隠そう、体育系のTerry でさえ、高校時代は「体育教官室」に入るのが怖かったです。

数年前、Terry、Woods さん、Coach K さんの3人で 『外国人留学生の大学入学以前の体育・スポーツ経験に関する調査研究』(共同研究) をしました。この研究を通じて明らかになった日本・中国・韓国の学校体育の現状をご紹介しつつ、その根拠を示していきたいと思います。

お楽しみに!

#32~36 で予習をしておいてネ!

2011/03/28

#73 解説:カナダのスポーツ政策(11)

カナダには 「SPORT FUNDING AND ACCOUNTABILITY FRAMEWORK」 という制度があります。直訳ですが 「スポーツ資金提供及び説明責任枠組み」 という制度です。

カナダ連邦政府(スポーツカナダ)からの補助金を受けたい中央競技団体(National Sport Organization)等は、申請段階で事業内容や組織の在り方などに一定の基準が課されるとともに、交付された場合はその資金活用について説明責任と透明性の確保が求められるという制度です。1995-1996会計年度から導入されています。

 ★説明責任 ( アカウンタビリティ : Accountability )

いつ頃から、日本で耳にするようになりましたっけ?

最近、日本では 「説明責任」 = 「隠さずいち早く公表すること」  としてのみ、理解されているのではないかと思うようになりました。

 「公表するまでのプロセスの責任」+「公表後に引き起こす結果に対する責任」

水道水の放射能汚染濃度の一連の公表のされ方を見ていると、上記の視点が欠けているのではないかと感じました。時間があったら「Accountability」について調べてみたいものです。

2011/03/27

#72 スポーツ政策研究日誌 (11)

多くの方々にご迷惑をおかけしましたが、何とか「カナダのスポーツ政策」の原稿をSSFに送信しました。(2011年3月27日午前9時)

本当の意味でのデッドラインをギリギリに設定していただきました。
今日1日で、SSFのスタッフの皆さんが総出で仕上げて下さるようです。
恐縮です!

12カ国を取りまとめて、月末には文科省に報告書を納品とのことです。

時間的に執筆できなかった項目もありますが、図表を除いて40,000字を超えました。
(ただし、他の先生方に一部執筆してもらいましたが…)

午後に数回ファイルのやり取りをして、Terry の役割は終了です。
パソコン持参で外出しま~す!

Kaena ,Saint ,Peach  ご協力とご妨害ありがとう!

2011/03/26

#71 スポーツ政策研究日誌 (10)

SMJブログを書き始めて、#71です。
書き始めるきっかけは、何度も言っていますが、今回の仕事!? でカナダ行きが決まったからです。2か月余り経ちましたが、思うところはたくさんあります。

昨日書きあげた、カナダの「Own the Podium(OTP)」は何故かギア?! が変わりました。
途中、ちびっ子たちの騒音&攻撃に妨害されながらも、渾身の“脳力”をこめて打ち込みました。

 ★Own the Podium (約6000字)

今回の「カナダのスポーツ政策」の原稿の中で、もっともイメージどおりにに仕上がりました。Terry なりに満足しています。
……ただし、そういう時に限って……

ゴール間近です!

2011/03/24

#70 スポーツ政策研究日誌 (9)

いよいよデッドラインが明日(25日)の午後1時になりました。

本来の締切日は2月25日でした。
関係者の皆様には、多大なご迷惑をおかけいたしております。
申し訳ありません。

ただ今、最大の関門の「Own the Podium」について執筆しています。
「オウン・ザ・ポウディアム」と読みますが、略してOTPとも呼びます。

2010年バンクーバー五輪においてカナダの競技成績を大躍進させたスポーツ界を挙げてのプロジェクトまたはそれを担った組織名のことです。スポーツ関係者の多くが注目していると思います。

1月末の現地調査でOTPのCEOから直接話を聞いてきましたので、多分、日本中で Terry と Max 氏(SSF)が最新の情報を最も持っていると思います。それだけに、プレッシャーを感じますが、Wikipedia 情報では得られない本質的な記述をしてやろうと、張りきっています。

……期待はずれにならないように……徹夜します!

2011/03/23

#69 スポーツ政策研究日誌 (8)

計画停電まで、あと6時間弱かぁ…

原稿執筆、焦ってます!

「カナダのスポーツ政策について」の報告書なのですが、執筆する以上、学術論文並みとは言いませんが、用語、文章、訳語、年、関係性などの記述において、神経質になってしまいます。したがって、時間がかかります。

朝から、スポーツ振興政策に関心のある人なら多分知っていると思いますが、
カナダの「ParticipACTION(パティシパクション)」について執筆しています。

日本で権威のある文献においても、幾つか誤った記述がありました。
…ということは、日本で「パティシパクション」の情報が正確に伝わっていなかった、ということになります。

Terry の報告書も、そう言われないようにしないっと!

こわーい!

2011/03/22

#68 スポーツ政策研究日誌 (7)

あと、いくつ寝れば お正月?! なのだろう…

・民族遺産省スポーツカナダ (6800字+α)
・公衆衛生庁ヘルシーリビングユニット (2800字+α)
・オンタリオ州健康増進・スポーツ省 (3300字+α)
・スポーツ税制 (1700字+α)
・障害者スポーツ政策 (6600字+α)
・スポーツマターズグループ (1800字+α)
・スポーツ参加 (2100字+α)
・スポーツ関連法 (1500字+α)
・スポーツ基本計画 (3000字+α)  など

今回の外国スポーツ政策調査委員会の親分 Prof. Ken さんからのハードルは高~い!
自分に厳しく、周囲にも厳しい人らしい…
院生がよく泣いているらしい…

鬼か!

 でも、良い仕事をまわしてくれて、感謝! 感謝!

早く、お餅が食べたい!

                       

2011/03/21

#67 スポーツ政策研究日誌 (6)

カナダのスポーツ政策は面白い!

 それとも、

… 外国スポーツ政策研究が面白いのか?
… 諸外国のスポーツ政策が面白いのか?
… カナダのスポーツ政策研究が面白いのか?
… カナダが面白いのか?
… 日本のスポーツ政策が面白くないからなのか?
… 日本に不満があるからなのか?
… 好きな仕事がやれているからなのか?
… やりがいのある仕事ができているからなのか?
… 地球上で誰も手掛けていないパズル?!を解いているからなのか?
… 「なるほどねぇ!」を連発しているからなのか?
… ゴールが見え始めてきたからなのか?

うーん……色々あるが……とにかく、面白いんです!

近いうちに、「カナダのスポーツ政策の面白いところ」(仮題)でブログを
書きたいと思います!

2011/03/19

#66 スポーツ政策ニュース (第3号)

現在、Terry が手掛けている「カナダのスポーツ政策」に関する報告書作成の仕事は、笹川スポーツ財団(SSF)が文部科学省から受託した調査研究の一環です。締切はとっくに過ぎていますが、最終的には、30000字には収めたいです。図表を入れると35000字は超えるかなぁ…

これまでは、カナダのスポーツ法・政策について1つのことを深く研究していましたが、この度の仕事は、カナダのスポーツ政策の全体像を把握・分析・報告するということで、「広く・浅く」的な仕事になると思っていました。ところが、浅い理解では、とても、とても、書けないということに気がつき、現在、冷や汗をかいています!

そのSSFですが、これまでの生涯スポーツに関するプログラムへの助成事業中心から、スポーツ政策研究の拠点あるいは政策提言機関としての「スポーツ系シンクタンク」を目指すことになったようです。以下は、本学の学生(Terry のゼミ学生)にチャレンジさせてみたいSSFの企画です。

★Sport Policy for Japan 2011★

・日本のスポーツ政策の現状や将来について問題意識を持つ大学3年生が所属大学の枠を超え、政策提言を持ち寄り、意見を交換する場。(コンペ形式?)
・5名程度のグループ参加(最小3名)。指導教員が付くことが必須。(原則大学3年生)
・締切:2011年5月10日(火) 
・大会:2011年10月1日(土)~2日(日)
・最優秀賞(1団体)、優秀賞(3団体程度)には、トロフィー&副賞(内容変更あり)

 詳細 → http://www.ssf.or.jp/s_policy/index.html

……迷ってます!

2011/03/18

#65 TSUテニス部指導記録 (1)

スポーツ科学研究者の多くは、研究上の専門分野とスポーツ(競技)の専門分野を持っています。Terry の場合は、一応、テニスが専門です……と言っても、競技者としては大成しませんでしたが…

現在、TSUテニス部の部長・監督をしています。SMJブログは、研究上の記録としてしたためていますが、教育活動日誌もネタの一つにしています。

先ほど、TSUテニス部OBの Teacher M 君からメールをもらいました。
今月末に予定していた結婚式&披露宴を延期するとのことです。

人生いろいろあります。

今回の震災を機に、Terry も勉強させていただいています。
懐中電灯を照らしながら、大幅に遅れている「カナダの障害者スポーツ政策」に関する図表作成作業をしました。体験した訳ではありませんが、まるで 戦時中?! のようです。

この時期、自分の仕事ができていることを感謝しなければならないと思います。

Teacher M 君も頑張ってください!

2011/03/17

#64 スポーツ政策研究日誌 (5)

#56~57のつづきです。
20年前と今を比べて、研究する正味時間が増え、入手できる資料が増えたにもかかわらず、人間の“脳力”、すなわち“情報処理・分析能力(速度)”はそれほど向上していない……という話のつづきです。

Terry が思う“新たな問題”とは、「研究資料の整理方法」です!

研究の正味時間が増え、資料も増えると、それらを整理・分析等した研究上の資料(データ)も必然的に増えることになります。現在、以下のようなケースで頭を抱えています。

★論文、報告書等執筆のために加工した研究上の資料は豊富にあるが…

①パソコン(USB、フォルダ等)内の何処にあるのかが分からないことがある
②存在自体を忘れてしまっていることがある
③同じような作業(整理・分析等)を繰り返していることがある
④時間をかけて整理・分析した貴重な資料を使わないことがある
⑤見つけ出すのに数時間費やすことがある
⑥ファイルの新旧が判別できないことがある
⑦階層を作りすぎて、必要なファイルにたどり着くのに手間がかかることがある
⑧ファイルを探しているうちに、気がついたら他の作業をしていることがある
⑨パソコンがないと仕事が進まないことがある
⑩同じ資料(PDF等)をダウンロードしていることがある

結果として、最近、ストレスを感じたり、無駄な時間を費やしていることに気がついた。
誰か「情報の整理&有効活用方法」を教えてくださ~い!

でも、これも現代の研究者が修得すべき研究上のスキルの1つかもしれない。

… 企業秘密?! …

2011/03/16

#63 リスクマネジメント(3)

個人的な話で恐縮です!

3月11日の地震以後、日本が沈んでいます。
そういった中でも、各自が日々学習して生きていかなければなりません。

★Terry のリスクマネジメント(事後対応!?)で上手くいったこと

①ワンセグ付DVDプレーヤー(バッテリー付)の購入
②懐中電灯の大阪への調達依頼(16日夕方届く)
③スマホ(REGZA)を持っていたこと
④地震前にガソリンを満タンにしておいたこと(偶然)
⑤ドコモのデータ通信端末(L-05A)を持っていたこと

①は、停電中の情報収集に役立っています。
②は、明日の夜の計画停電に間に合いました。
③は、規制中の携帯電話の連続発信がしやすかった(家族の安全確認がすぐできた)
④は、あと400kmは走れそう。
⑤は、停電中のインターネット接続(仕事の継続)が可能でした。

ただし、被災された方々のことを思うと…

2011/03/15

#62 リスクマネジメント(2)

右往左往の1日でした。

輪番停電……気がついたら「計画停電」……でも、計画性が感じられない…

誰しも「シミュレーション」してから行動することが多いと思います。今回の場合、「ある時間停電する」という発表を受けたら「その間の自分の行動・家族の行動はどうなるのだろうか?」と考えるのが普通でしょう。Terry 一人だけなら「何とかなるやろ」で済みますが、家族がいると真剣に考えざるを得ません。

「食糧」「水」「暖房」「照明」「情報収集」「子供の過ごさせ方」をリストアップ!

14日:午前0時過ぎ、ドンキに行く
    「ワンセグ付きポータブルDVDプレーヤー(バッテリー付)」購入
    ※買えなかった物 → カセットコンロボンベ、懐中電灯
  :ドンキから帰宅後  
    「カセットコンロボンベ」15本、「キャンプ用ランタン(3電源)」1個
    「水」10リットル×2箱 をAmazonで注文
14日:午前10時前、ホームセンターに行く
    ※買えなかった物 → 懐中電灯
   :大学への移動中に大阪の姉にメールをして「懐中電灯(バッテリー式)」2個の
    調達・発送を依頼

DVDプレーヤー以外は、ほぼ「品切れ」でした。※ガソリンも…

Terry 自身のリスクマネジメントの拙さはさておき、今回の重大災害・事故に関する「公表」に際しては、可能な限り、それにより「聴き手がどのような行動をとるか」あるいは「どのような行動をとって欲しいのか」というところまでシミュレーションしてから、「正確」かつ「簡潔」に発言していただければと思います。東電他のリスクマネジメントに期待します!

2011/03/14

#61 リスクマネジメント(1)

スポーツ政策どころではない事態です。

恩師Knob先生が「スポーツ政策にもリスクマネジメントの考え方を…」と述べられていたことを思い出し、ブログを更新しています。

リスクマネジメントの関連で現状を捉えると「事後の対応」の段階であります。関係機関・関係者の皆様には最大限の知恵を結集してご対応願いたいものです。特に、菅首相には頑張っていただきたい!

Terry なりに対応策を考えようとしていますが、解決すべき問題が想像の域を超えています。ただ、仮設住宅の準備を人命救助と並行して早急に進めなければ…と思い、インターネットで検索してみたところ、下記の情報がありました。気になるのは、「要請があった場合…」の箇所です。要請がなくても国が、あるいは被害を被っていない他の自治体が受け入れを表明し、自発的に仮設住宅設置の準備に取り掛かるべきではないでしょうか。自治体の首長のリーダーシップが問われています!

************************************************************************************
国交省、プレハブ協会に仮設住宅提供の準備を指示
(産経新聞 3月11日(金)20時38分配信)

東北・太平洋沿岸地震に関連し、国土交通省は11日夜、社団法人プレハブ建築協会
に対し、被災した県から要請があった場合、仮設住宅をすみやかに提供できるよう
準備を指示した。
************************************************************************************

2011/03/13

#60 プロフィール(1)

ブログ60回目の更新を機に「SMJブログ」の執筆者(Terry Bird)の「所属・氏名」(→)を
公開することにしました。

何故 Sport Matters JAPAN なのか? 何故 Terry Bird なのか?……についてですが、深~い意味があります。

機が熟したら、ご披露します。

今後も Terry で登場しますので、よろしく!

2011/03/12

#59 スポーツ政策ニュース (第2号)

皆様、ご無事でしょうか? Terry は車で移動中でしたが、無事です。家族他も無事でした。皆様のご無事を祈ります!

下記報告会は「中止」となりました。

平成22年度 文部科学省『スポーツ政策調査研究』調査報告会

 外国スポーツ政策調査:12カ国(米、英、独、仏、中、韓、豪、伊、カナダ、スウェーデン、デンマーク、ニュージーランド)の報告会

    日時:平成23年3月11日(金) 18:00~20:00
    会場:日本財団ビル2F 大会議室

追記 Woods さんの故郷「相馬」が心配です…

2011/03/09

#58 スポーツ政策ニュース (第1号)

①日本体育・スポーツ政策学会 平成22年度第5回理事会

Terry が理事(編集担当)を務める学会の理事会(3/8)に行ってきました……と言っても、すでに終了していましたが……現会長退任の慰労と4月からの新会長(元JISSセンター長)率いる新体制の決起を兼ねた「懇親会」からの参加となりました。

理事会の場所は、「筑波大学東京キャンパス5F」(神保町)でした。間に合いませんでしたが、同僚 Coach K さんが現在通っている 学び舎 の空気を吸ってきました。“M論”楽しみにしてま~す!!

 ※日本体育・スポーツ政策学会のホームページ  
   (http://www.geocities.jp/spopolicy/index.html

②平成22年度 文部科学省『スポーツ政策調査研究』調査報告会

    日時:平成23年3月11日(金) 18:00~20:00
    会場:日本財団ビル2F 大会議室

外国スポーツ政策調査:12カ国(米、英、独、仏、中、韓、豪、伊、カナダ、スウェーデン、デンマーク、ニュージーランド)の報告会です。担当者のうち7名が登壇して報告(各10分)を行います。主要新聞社のスポーツ政策担当者がほぼ全員来られるようです。Terry のカナダ報告もありま~す!   

2011/03/08

#57 スポーツ政策研究日誌 (4)

#56のつづきです。
人間の情報処理・分析能力(速度)は向上しているのでしょうか?
以下、Terry の経験に基づく現時点での感想です。

生身ベース?!の能力(速度)が、20年前と今を比べて、劇的に向上しているとは思いません。当然ですよね……“脳力”が2倍も3倍も高まる訳ないですよね……2~3%はあるかもしれませんが……でも、「俺って、仕事(※研究上の諸作業)が早くなったなぁ」という実感はあります。

このギャップを Terry なりに分析したものを箇条書きします。

① 資料収集などに費やす時間(労力)の短縮
② 電子辞書、PCの辞書機能、インターネットなどの活用による“調べもの”時間の短縮
③ USB等による大量の資料の持ち運びの容易さ
④ モバイル(PC)活用による仕事場の移動 ※Anytime, Anywhere!
⑤ 資料(データ、文章等)の整理、加工、編集等の効率性向上
⑥ PCの検索機能利用による時間短縮
⑦ コピペ機能の効果的利用 ※不正利用の意味ではありません
⑧ E-mailの効果的活用による時間短縮
⑨ PCソフトの効果的活用による時間短縮
⑩ PCの諸機能(iTunes等)利用による気分転換 ※集中力の持続

要するに、“研究に費やせる正味時間が増えたことによる錯覚”ということなのでしょう。
また、それ以外の要素もあります。大量情報下における“処理・分析ノウハウの修得(開発)”による時間短縮です。…どうであろうと、時間が増えるということは、良いことなのですが…

ただし、新たな問題を抱えることになりました。(つづく)

2011/03/07

#56 スポーツ政策研究日誌 (3)

今日は、「研究資料収集の昔と今」について Terry の思うところを書きます。

例えば「カナダのある法律の成立過程研究」をするとします。
一次史料は議会資料になるわけですが、「官報(Gazette)」「制定法(Act)」「法律案(Bill)」「上院議事録(Debates of the Senate)」「下院議事録(Debates of the House of Commons)」等が最低限必要になります。

20年前(1991年)でしたら、カナダ研究が盛んな大学の図書館、カナダ大使館(E・H・ノーマン図書館)、国立国会図書館法令資料室(今は、議会官庁資料室?)に行って収集するしかなかったです。それも、自分でひたすらコピーしまくるか、1日・1回の制限枚数を気にしながら高いコピー代を払って時間をかけて複写してもらうのを待つしかなかったのです。参考にしてみたい文献等については、大学図書館の外国文献データベース(SPORT Discus他)で検索して、カナダから複写またはマイクロフィッシュを取り寄せたこともありました。

ところが、今はどうでしょう……すべてではありませんが、インターネットを活用すれば、大概のものにアクセスできて、自分のプリンターで出力することができます。また、20年前ではたどり着けなかったような資料にも簡単に手が届くようになりました。

体感ですが、20~30分の1、いや、それ以下の労力で資料が入手できているような気がします。別の言い方をすると、同じ時間で20~30倍の資料が入手できる時代になっていると言えるのではないでしょうか。

では、人間の情報処理・分析能力(速度)は向上しているのでしょうか? (つづく)

2011/03/06

#55 日本とカナダの比較③~政策立案の迅速さ~

今日は、カナダの「政策立案の迅速さ」について Terry の思うところを書きます。

両国(日本-カナダ)ともに行政機関における政策立案のされ方には様々なパターンがありますので、一概に比較することはできないですし、客観的・合理的な比較ではありませんので、気楽にお読みください。

例えば、カナダには連邦レベルの「児童フィットネス税額控除(Children's Fitness Tax Credit)」という制度があります。“子供をスポーツなどの運動プログラムに参加させた際の費用のうち、その親が年間500カナダドルまで所得税控除申請できる”という制度で2007年から導入されたものです。詳細は文科省の報告書あるいは論文? で…

カナダは国家的課題の一つに「Inactivity Crisis」を抱えています。そして、子供に対するそれが特に重要視されています。……理由は書くまでもありませんが……そこで、SMGを中心とした民間レベルからの要望もあってこの制度が導入されました。ところが、期待通りの成果(効果)が上がっていないようです。(高所得と低所得の家庭のどちらにおいても子供の運動参加が向上しなかった!)

すると、この問題を解決するための州独自の税額控除制度が迅速(オンタリオ州:2010年)に導入されたのです。もちろん、連邦レベルにおいても、この制度を分かりやすくするなどの工夫等をしているようです。

長期的なビジョンをもった政策も必要ですし、時宜を得た政策も必要だと思います!

2011/03/05

#54 日本とカナダの比較②~立法過程~

今日は、カナダの「立法過程(legislaitve process)」についてです。ただし、Terry の理解している範囲ですし、概略ですので参考にする場合はご注意を!

法案(bill)にはいくつかの種類がありますが、一般的に以下のようなプロセスを経て法律が制定されます。

★下院(the House of Commons)
   1.FIRST READING:第一読会
   2.SECOND READING:第二読会
   3.CONSIDERATION IN COMMITTEE:委員会審議
   4.REPORT STAGE:委員会報告
   5.THIRD READING:第三読会
★上院(the Senate)
   6. 1.~5.と同じ
       ※法案の修正(有or無)付メッセージを下院に送付
★下院
   7.上院からのメッセージに対する審議~可決
   8.ROYAL ASSENT:女王裁可 → 法律制定

例えば、カナダにおける2003年「身体活動・スポーツ法(Physical Activity and Sport Act)」の場合、2002年4月10日に下院・第一読会が行われてから女王裁可(2003年3月19日)まで、両院で計22日間の審議が行われました。(※議会が閉会したこともありましたが…) このように、カナダでは、忠実に(それが当たり前なのですが…)プロセスに従って、法律が作られています。

外国スポーツ政策研究を通じて、他国(カナダ)の政治(立法)制度、例えば法律の制定プロセスを垣間見ていますと、如何に日本の立法府(国会)が機能していないかが良くわかります。……国会議員の責任だけではないのですが……

カナダ上院議場 (2007年9月14日撮影 by Terry)


2011/03/04

#53 図書館間相互利用について

研究資料収集について雑感を書きたいと思います。
Terry は、資料収集・整理・保管が得意ではない方です……研究室を見れば一目瞭然です!

他の先生の部屋にお邪魔した時や、テレビでインタビューを受けている先生の研究室を見た時などに、その整理法に感服することが良くあります。……うらやましい~です。
……妻 Peach からは、“あなたホントにA型なの?”と、よく言われます。

さて、本題です。今の職(教育・研究職)について、この4月で15年目になりますが、恥ずかしながらこの度初めて 「図書館間相互利用」 を活用して文献複写をお願いしました。
…院生時代にカナダの図書館からマイクロフィッシュを借りたことはありますが…

経緯は以下の通りです。

① カナダの障害者スポーツ政策に関する資料収集中
   「Adapted physical activity」 Robert D. Steadward et al. の存在を発見
② Web上で目次&中身を読んだところ、要収集と判断
③ Amazonで検索したが、1~3週間かかるとのこと……これでは締切に間に合わない!
④ Webcatで検索 → 日体大他2館での所蔵を確認
⑤ 2月27日夜、TSU図書館司書にメール ← 翌日28日午前9時頃に返信あり
⑥ 現物の貸出または複写どちらも可能、ただし要押印 → 研究費枯渇のため自費での複写選択
⑦ 3月1日午前中、書類に押印 ※既に先方に複写の打診をしていただいていた
⑧ 3月3日午後、TSU図書館経由で資料入手(34枚:1,360円)

もし、資料請求(書類作成&押印)が同時にできていれば、欲しいと思ってから2.5日程度で入手可能だったということになります。

・Chapter 3:The History of Adapted Physical Activity in Canada
・Chapter 8:The Role of Canadian Organizatios in the Development of Adapted Physical Activity
・Chapter26:History of Disability Sport

今から、読もっと!

<参考>
図書館間相互利用マニュアル(2004年4月)」国立大学図書館協会
(http://wwwsoc.nii.ac.jp/anul/j/projects/rci/sogoriyo_manual.pdf#search)

2011/03/03

#52 スポーツ政策研究日誌 (2)

現在、仕事!? で「カナダのスポーツ政策」をまとめています。
皆さん、いくつご存知ですか?

・Sport Canada
・Healthy Living Unit 
・Own the Podium
・Long Term Athlete Development
・Canadian Sport for Life (CS4L)
・ParticipACTION
・SOGO Active
・Sport Funding and Accountability Framework
・Children's Fitness Tax Credit
・Dubin Inquiry
・Mills Report
・Canadian Centre for Ethics in Sport
・Sport Dispute Resolution Centre of Canada
・Recreational Infrastructure Canada Program etc.

今の時代、情報収集は主として website からになりますが、いつも思うことは、カナダの各種機関・プログラムに関するホームページは実に洗練されています。デザインも素晴らしく、統一性も保たれています。要するに、どこのホームページも、とても見やすく、欲しい情報が Site 内のどこにあるのかが容易に検討がつくのです。やはり、インターネット関連技術の発祥・先進地域である北米の国だからなのでしょうか。

それに比べて日本は……

2011/03/02

#51 大学でのスポーツキャリア形成 - その意義と方法 - (4)

 (4) 大学でのスポーツキャリア形成の方法:まとめ

、「TSU入学前特別授業(2/26)」の講義内容の“まとめ”です。 

 ① 「健スポ」2年間の歩み
 ② 健スポ1・2期生の評価
 ③ 大学でのスポーツキャリア形成の意義
④ 大学でのスポーツキャリア形成の方法
⑤ 入学までの宿題
 ⑥ 質疑応答

大学生活を通じてスポーツキャリアの形成を図るための方法には様々なものがあるでしょうが、Terry が自信をもって言いたい、そして、お勧めしたい方法は、

 「大学時代に本格的にスポーツに取り組むこと」 です。

★まとめ

#50で示したように、大学4年間は人生を方向づける上でとても大切な時期です。健スポ3期生となる皆さんには、スポーツキャリアをしっかりと築き上げていってほしいと思っています。そのために、健スポのカリキュラムでは基礎的・専門的授業としてさまざまな講義、演習、実習等を用意しています。特に、理屈だけではなく実際に体を動かす実習を10個用意しています……が、スポーツキャリア形成の観点からすると、授業として行っている以上、それらは理論の修得という範疇に入るとTerry は考えています。

大切なのは「理論」と「実践」の両輪の修得です。

この実践とは「4年間を通じたスポーツ実践」のことで、大学4年間、健康・スポーツ心理学+α について勉強するとともに、学内外を問わず “本格的にスポーツに取り組むこと” で、その実践力が身につくものと考えています。“本格的に” と書きましたが、その意味は、単に余暇や楽しみだけで終わるものではないスポーツについての取組み ということです。

さて「宿題」です!

 入学までにあなたの 「スポーツキャリア形成の方法」 を具体的に考えておいてください!

ちなみに、TSUでは次のようなプロジェクトを展開しています。(完)

2011/03/01

#50 大学でのスポーツキャリア形成 - その意義と方法 - (3)

 (3) 大学でのスポーツキャリア形成の意義

記念すべきブログ#50は、教育活動日誌になってしまいました。……ここで、ちょこっと研究日誌!……カナダ統計局(Statistics Canada)はスゴ~イ機関だということが分かりました。

さて、「TSU入学前特別授業(2/26)」の講義内容の続きです。 

 ① 「健スポ」2年間の歩み
 ② 健スポ1・2期生の評価
③ 大学でのスポーツキャリア形成の意義
 ④ 大学でのスポーツキャリア形成の方法
 ⑤ 入学までの宿題
 ⑥ 質疑応答

TSU健康・スポーツ心理学科(略して「健スポ」)の学生を 立派な大人 にするためには「健康・スポーツマインド」の涵養が必要だと考えています。そのために、3つの柱を設けています……と言っても、学科として公式発表している表現・内容と若干異なっているかもしれません……が、大筋はオーソライズされているとお考えください。Terry は、次の3つの柱のうち、特に「3」が重要だと考えています。……もちろん「1・2」も重要ですが……

(3つの柱)
1.充実したカリキュラム
2.オフ・カリキュラムの展開
3.スポーツキャリア形成の推進

ここで、「スポーツキャリア」とは何か?…についてですが、
 スポーツ」を(一つの)核とする自分らしい生き方 と定義しておきます。

★大学でのスポーツキャリア形成はなぜ必要か?
  ①大学4年間は人生を方向づける
  ②本当の意味での「スポーツ」は大学から
  ③スポーツキャリア形成 → 人間力の向上

当日は、Tさん(柏市在住・46歳)を例に挙げて、大学でのスポーツキャリア形成が如何に重要であるか、すなわち大学でのスポーツキャリア形成の意義について説明しました。(省略)

次回(最終回)につづく!

2011/02/28

#49 大学でのスポーツキャリア形成 - その意義と方法 - (2)

 (2) 健スポ1・2期生の評価 → 健スポの「コンセプト」

「TSU入学前特別授業(2/26)」の講義内容の続きです。

 ①「健スポ」2年間の歩み
② 健スポ1・2期生の評価
 ③ 大学でのスポーツキャリア形成の意義
 ④ 大学でのスポーツキャリア形成の方法
 ⑤ 入学までの宿題
 ⑥ 質疑応答

以下は、教員の立場から見た……と言っても、Terry の目から見た……健スポ学生に対する評価(ポジティブ面 ←→ ネガティブ面)です。

         元気  ←→  授業中私語が多い?
        明るい  ←→  ケジメがつかない?
   まとまりがある  ←→  グループで固まる?
    スポーツ好き  ←→  座学は苦手?
      ノリが良い  ←→  悪ノリする?
   動くことが得意  ←→  企画は苦手?
可能性を秘めている  ←→  器用貧乏?

まとめると

健康・スポーツ心理学科の学生は、「とても人間的で、魅力のある学生さんです!」

ただし

「本格的に何かに(スポーツ、勉強等に)取り組んでいる学生は少ないです。鍛えれば、もっと、もっと可能性が開花するのに・・・もったいない!」

そこで、この問題解決に資すると考える「健スポのコンセプト」です。

  『健康・スポーツマインドを兼ね備えた大人の養成!』

「③ 大学でのスポーツキャリア形成の意義」については、次回につづく!

2011/02/27

#48 大学でのスポーツキャリア形成 - その意義と方法 - (1)

 (1) TSU健康・スポーツ心理学科:2年間の歩み

今日は「Terry の教育活動日誌」です。2月26日(土)に実施された……愛娘Kaina の5歳の誕生日でしたが……TSU入学前特別授業」で Terry が担当した講義内容について簡単に書かせていただきます。対象は、4月に入学してきてくれる「TSU健康・スポーツ心理学科3期生」(出席者26名+保護者多数)でした。通常、健康・スポーツ心理学科のことを「健スポ(or ケンスポ)」と呼んでいます。

講義内容
①  「健スポ」2年間の歩み
   ~大学生活前半をイメージしよう!~
 ② 健スポ1・2期生の評価
 ③ 大学でのスポーツキャリア形成の意義
 ④ 大学でのスポーツキャリア形成の方法
 ⑤ 入学までの宿題
 ⑥ 質疑応答

<1年次>

4月  ・応用心理学部学外研修(1泊2日:手賀の丘少年自然の家)
    ・マナー研修Ⅰ → 木曜日は「フォーマルドレス」の日!
    ・スポーツボランティア →  「新川わくわくプレーパーク」でのボランティア
7月  ・「一般常識」「SPI」の問題集配布(2冊)
9月  ・後期オリエンテーション
    ・基礎学力確認テスト①
    ・健スポ「スポーツ大会」
10月 ・「特別講演会」 ※著名人
1月  ・ボランティア報告会

<2年次>

4月  ・学科オリエンテーション ※学長賞の表彰
    ・マナー研修Ⅱ → 木曜日は「フォーマルドレス」の日!
    ・基礎学力確認テスト②
9月  ・後期オリエンテーション
    ・基礎学力確認テスト③
    ・健スポ「スポーツ大会」
10月 ・「特別講演会」 ※著名人
3月  ・学外研修(1泊2日:鹿野山禅青少年研修所)
       ※「精神集中法」「3年次ゼミ・ガイダンス」「スポーツ関連他の就職に向けて」

上記資料をもとに、健スポの1~2年期の主要行事を説明することで、皆さんに2年間の過ごし方をイメージしてもらいました。「②健スポ1・2期生の評価」については、次回につづく!

2011/02/26

#47 スポーツ政策研究日誌 (1)

Terry がブログ「Sport Matters JAPAN」を書き始めてから、今日で47回目になります。たった、1ヶ月半ぐらいですが色々なことがありました。特に、カナダ現地調査(6泊8日)は、Terry にとって刺激的なイベントでした。これから数週間が、そのまとめになります。

これまでもそうですが、しばらく忙しくなりますので、当面、SMJブログはメモ程度で書かせていただきます。よろしかったら、お読みください。

★カナダの「スポーツくじ」についての資料収集・分析
    ・1974年4月15日 カナダ初の国営くじ「オリンピック宝くじ」の抽選 ※1等100万CAD
    ・BC Lotteries Corporation:BCLC → 「Sports Action」「SportsFunder」
★「VANOC Annual Report::Consolidated Financial Statements」のチェック(http://www.2010legaciesnow.com/fileadmin/user_upload/About_Us/VANOC/2010_VANOC_Financial_report.pdf)   
★訳語: 「crown corporation」 → 「公共企業体」 → 「公社」と訳しても良いでしょう!
   (※日本カナダ学会「メイプル豆辞典」より) 

今から、明日の「TSU入学前特別授業」の準備をしま~す!
スポーツを「仕事」にする楽しさを、伝えたいなぁ…

2011/02/25

#46 解説:カナダのスポーツ政策(10)

 (10) カナダ連邦政府のスポーツ担当部局について~その4~

#45の理由です。

★キーパーソンは、ジェラルド・レガン(Gerald Regan)下院議員でした。

以下は、彼の経歴と、1980年から1982年にかけて、カナダのスポーツ担当部局が「保健福祉省」から「労働省」、そして「カナダ担当国務長官(Secretary of State of Canada)」の所管へと移り、最終的に「保健福祉省」のもとに戻った経緯です。

・1980年3月  3日~1980年3月 5日 労働大臣 兼 スポーツ担当国務大臣
・1980年3月  6日~1981年9月21日 労働大臣 兼 アマチュアスポーツ大臣
・1981年9月22日~1982年9月29日 カナダ担当国務長官 兼 アマチュアスポーツ大臣

カナダ連邦政府のスポーツ担当部局は1961年から「保健福祉省」に置かれていましたが、ジェラルド・レガン下院議員が労働大臣になった時に、「スポーツ」を自分のもとに置いておきたかった何らかの理由があって、所管を「労働省」に強引に移したようです。、その後も、労働大臣を辞めて「カナダ担当国務長官」に任命された折も、「スポーツ」を持参していったようです。

ただし、「労働省」には スポーツ団体やスポーツプログラムへの補助金交付 に関する業務の知識・経験がなかったために非常に苦労したようです。……要するに、新大臣がお荷物を持参してきた!…ということなのでしょうか…

当然のことながら、レガン大臣が両職を離れたことで、スポーツの担当部局は「保健福祉省」に戻ることになりました。

この件について、回顧録として記述していたゴードン・F・オズボールデストン(Gordon F. Osbaldeston)下院議員は、「(彼はダメな人なのだが…)」と書いていました。

★外国スポーツ政策研究のコツ  by Terry

 対象機関・事業等の歴史を詳細に把握すべし!

(参考・引用)
『ORGANAIZING to GOVRN volume one』(Gordon F. Osbaldeston)

2011/02/24

#45 解説:カナダのスポーツ政策(9)

 (9) カナダ連邦政府のスポーツ担当部局について~その3~

カナダでは、1961年の「フィットネス・アマチュアスポーツ法」制定とともに「保健福祉省(National Health and Welfare Canada)」内に、フィットネス・アマチュアスポーツプログラム(特に、連邦-州間費用分担協定)を担当する部署として「フィットネス・アマチュアスポーツ部(Fitness and Amateur Sport Directorate)」が設置されました。その後、フィットネス・アマチュアスポーツ部は、1973年の「局(Branch)」への昇格、1976年の「フィットネス・アマチュアスポーツ担当国務大臣」の設置、1993年の中央省庁再編等を経ながら、今日の「民族遺産省」内の「スポーツカナダ」に至っています。※写真の建物の16F
Sport Canada, Canadian Heritage (ケベック州ガティノー)
十数年前、日本のスポーツ関係のある雑誌の中で、カナダのスポーツ担当部局が「保健福祉省」(※日本の「旧厚生省」のようなもの)から「労働省」に移った……という記述を見つけました。カナダでは、そんなこともあるのかぁ……程度の認識で済ませていましたしたが、2007年にカナダの国立図書館・公文書館で資料収集している時に、何げなく手に取った本にその答え(理由)が書いてあったのです。

1980年から1982年にかけて、カナダのスポーツ担当部局が「保健福祉省」から「労働省」、そして「カナダ担当国務長官(Secretary of State of Canada)」の所管へと移り、最終的に「保健福祉省」のもとに戻った理由が分かったのです。 (つづく)

2011/02/23

#44 解説:カナダのスポーツ政策(8)

 (8) カナダ連邦政府のスポーツ担当部局について~その2~

カナダ連邦政府機関のスポーツ担当部局である「スポーツカナダ(Sport Canada)」は、カナダのスポーツシステムの中枢であると Terry は位置づけています。パートナーシップ を前提にしつつも リーダーシップ コントロール の面で、おそらく、日本のそれよりも機能的であるかもしれません。

「カナダ民族遺産大臣 + スポーツ担当国務大臣」の指揮のもと、「次官」 → 「副次官」 → 「次官補(公共・地域関係担当)」 → 「(スポーツ)局長」 → 「6課19係」 の組織構成となっているようです。

詳細は、スポーツカナダの HP で!……と言いたいところですが、2010年10~11月頃に組織改革が行われたようで……(現地調査でしっかりと確認してきました)……掲載されているのは旧組織図ですので、ご注意を!

★外国スポーツ政策研究のコツ  by Terry

 まずは対象機関・事業等のホームページを詳細に分析すべし!

  ※情報整理、全体像(構造)把握、疑問点の発見などのため

2011/02/22

#43 解説:カナダのスポーツ政策(7)

 (7) カナダ連邦政府のスポーツ担当部局について~その1~

カナダ連邦政府機関のスポーツ担当部局は「スポーツカナダ(Sport Canada)」です。カナダ民族遺産省(Canadian Heritage)の一部局です。日本の「文部科学省スポーツ・青少年局」に相当しますが、以前もSMJブログに書きましたように、その任務、役割等は、どちらかと言うと、これから日本においてその設置について議論になるであろう「スポーツ庁」に近いと Terry は考えています。

スポーツカナダが 略称か 正式名称か についての説明は難しいです。カナダでは「○○○ Canada」とか「Canadian ○○○」とか、連邦政府機関の名称が 2~3の英単語(+仏単語) で付けられています。……移民の人たちが非常に多い国なので、分かりやすくしているのでしょうか……

今回は、どういう人が スポーツカナダの幹部 なのか、について紹介します。
(ほんの一例です!)

ロジャー・ウーレット氏(スポーツ援助プログラム課長)
・1977年:ローレンシャン大学卒業 ※スポーツ経営に関する商学士(優等)
・1977年~1982年:カナダサイクリング(自転車競技)協会「専務理事兼事務局長」
・1982年:スポーツカナダに入局
      ※senior program officer、manager of the Best Ever Winter Program など
・1995年:スポーツプログラム課長(幹部:executive cadre)
      ※部下を約30人持ち、約9500万ドル(約80億円)の補助金事業の責任を担う
・2011年2月 退職

ご退職間近にもかかわらず、カナダ現地調査(1/23~1/30)のヒアリング調査では、ウーレット氏に大変お世話になりました。釣りとゴルフが趣味のようです。いつの日か再会できることを楽しみにしています!

(注)上記情報はWeb上で公開されているものから引用しました。

2011/02/21

#42 解説:カナダのスポーツ政策(6)

 (6) 「1961年法」制定後のカナダスポーツ政策史:時期区分

カナダのスポーツ政策形成に深く関わってこられた Bruce Kidd 教授(トロント大学)の講義では、「フィットネス・アマチュアスポーツ法(1961年)」制定後の大まかな時期区分について、以下のように説明されていました。……実際は、もっと、もっともっと複雑ですが……

①1961-68  実現に向けた助走期
②1968-70  高水準スポーツへの転換期
③1970-76  カナダスポーツ政策の形成期
④1977    スポーツ担当大臣の地位確立期
⑤1978    英連邦における(カナダの)東ドイツ化期
⑥1978-83  システムの強化期
⑦1983-88  「Best Ever プログラム」と88'カルガリー冬季オリンピック期
⑧1988-93  ベンジョンソン、デュビンと「秩序の福音」期
⑨1993-00  カナダのスポーツシステムの解明期
⑩2000-02  新しいナショナルスポーツ政策形成期
⑪2002-03  「The Canadian Sport Policy」策定と「身体活動・スポーツ法」制定期

①についてだけでも資料が山ほどあります。「解説:カナダのスポーツ政策」というシリーズでSMJブログを展開していますが、Terry も「カナダのスポーツ政策」について同時並行で調べ続けています。一国のスポーツ政策の全体像&個別事項を把握・分析するのは、大変な作業です。誰か一緒にやりませんか? まさにライフワークです!

2011/02/20

#41 解説:カナダのスポーツ政策(5)

 (5) 「フィットネス・アマチュアスポーツ法(1961年)」 制定のスポーツ的背景

スポーツ的背景って何?……要するに、カナダにおける連邦レベルの初のスポーツ法である「フィットネス・アマチュアスポーツ法(1961年)」(以下、「1961年法」)の制定に影響を及ぼしたスポーツ上の理由、事情等であります。

Terry は、以下の2点が1961年法制定のスポーツ的背景であったと考えています。

1) カナダの国際競技成績の不振
①当時、英連邦競技大会などの大会において、南アフリカやメキシコ及び西インド諸島よりも下の競技成績であったこと
②1960年ローマオリンピックでの競技成績がブルガリアやニュージーランドを下回った第26位であったこと
③1956年コルチナ・ダンペッツォ及び1960年スコー・バレーの両オリンピック冬季大会で、当時、国技と見なされていた(注)アイスホッケー競技においてオリンピック史上初めて2大会連続して優勝を逸したこと
 このように、「カナダの国際競技成績(特にアイスホッケー)の不振」が「スポーツ分野における威信の喪失」、ひいては「国家威信の喪失」や「国民の士気の低下」に影響を及ぼすのを防ぐことが1961年法を成立に向かわせた一要因であったと考えられます。

(注)カナダでは1994年「ナショナルスポーツ法(National Sports of Canada Act)」により、アイスホッケーとラクロスがナショナルスポーツ(国技)として認められています。

2) 国際スポーツにける旧ソ連の台頭
 ロシア革命(1917年)以後、オリンピックに参加していなかった旧ソ連は、1952年ヘルシンキ大会からオリンピックに参加するようになり、それ以後、1956年メルボルン夏季大会においてアメリカを抜き去り、金メダル獲得数第1位の座に着くなど、旧ソ連は国際競技大会でめざましい活躍を遂げたました。カナダがオリンピックで、過去7大会中6度優勝していた国技であるアイスホッケーの覇権を、1956年コルチナ・ダンペッツォ冬季大会(※世界選手権兼ねる)で旧ソ連に奪われ、そして、世界選手権を兼ねたオリンピックで史上初めて金メダルを逸したことで、カナダ国民が旧ソ連の台頭及び社会主義体制の脅威を肌で感じたようです。
 このように「国際スポーツにおける旧ソ連の台頭」により「社会主義体制の正当化または脅威」をもたらしたことが、1961年法を成立に向かわせた一要因だったと考えられます。

 SMJブログの本シリーズは、少々マニアックな解説になってしまいました。1961年と言えば、日本においても 「スポーツ振興法」 が制定された年でもあります。「スポーツ振興法」と「フィットネス・アマチュアスポーツ法」の成立背景を比較するのも面白いかもしれません。

2011/02/19

#40 解説:カナダのスポーツ政策(4)

 (4) 「フィットネス・アマチュアスポーツ法(1961年)」 制定の社会的背景

本日は、カナダにおいて1961年に制定された「フィットネス・アマチュアスポーツ法」(以下、「1961年法」)制定の 社会的背景(1950年代~法案提出時)について紹介いたします。
……根拠は、カナダ連邦議会(下院、上院)の1961年法案(Bill C-131)に関する議会議事録の分析によるものです。

1) 公共スポーツ施設及び指導者の不足
 当時のカナダでは、経済発展に伴う都市化によって、特にスポーツ分野における公共施設及び指導者不足が社会問題になっていました。
2) 国民の健康及び体力水準の低下
 当時のカナダでは、国民の健康及び体力が損なわれていることが社会問題になっていました。
3) 青少年犯罪の増加
 当時のカナダでは、青少年犯罪の増加が社会問題になっていました。

以上の3点が、1961年法を成立に向かわせた主たる社会的背景であったと Terry は考えています。これまで、1961年法の制定理由として色々なところで紹介されてきましたが、2)についての言及だけで、1) 3) についてはほとんど触れられていません。……参考にしていただければ嬉しいです!

2011/02/18

#39 解説:カナダのスポーツ政策(3)

 (3) 「フィットネス・アマチュアスポーツ法(1961年)」 制定の政治的背景

カナダにおける連邦レベルの初のスポーツ法は、1961年に制定された「フィットネス・アマチュアスポーツ法」(以下、「1961年法」)です。……ただし、それ以前にも、連邦レベルのスポーツ法的な、あるいはレクリエーション活動に関わる法律が幾つかありました。いずれ紹介しますが…

#38で書いたように、1961年法の制定において ディーフェンベーカー首相の強いリーダーシップがあったことは間違いないのですが、一つの法律が誕生するには様々な背景があるのも、また事実であります。

今回は1961年法制定の政治的な背景について紹介します。Terry としては主として3つの政治的背景があったと考えています。

1) 条件付き補助金による連邦制の維持及び集権化
 1961年法第5条及び第6条により、同法は「連邦−州間費用分担プログラム」を行うための法律であることから、条件付補助金による連邦制の維持及び集権化という政治的意図が同法成立の背景に少なからずあったと考えられます。
2) 2つの政府(連邦及び州)レベルで起こった政権交代
 ①連邦レベルの自由党から保守党への政権交代
 ②ケベック州におけるユニオン・ナショナル党から自由党への政権交代
    ※詳細は省略しま~す!
3) カナディアン・アイデンティティ確立のための文化政策の影響
 文化活動におけるカナダ審議会の成功を、スポーツ分野においても実現させようとする動き(発言)が議会でありました。

ブログでの解説の限界です。ご容赦を!

2011/02/17

#38 解説:カナダのスポーツ政策(2)

 (2) ディーフェンベーカー首相のスポーツへの思い

1867年のコンフェデレーション(連邦結成)以来、カナダでは、進歩保守党(現在は保守党)及び 自由党 の二大政党のどちらかが、長らく連邦議会の政権を担当していました。特に、1935年のマッケンジー・キング(William Lyon Mackenzie King)政権以降の約44年間は、ディーフェンベーカー(John George Diefenbaker)保守党政権期(1957-1963)を除きすべて自由党政権でした。カナダにおける連邦レベルの初めてのスポーツ法である「フィットネス・アマチュアスポーツ法(1961年)」は、自由党政権期には制定されず、その狭間のほんの数年の保守党政権期に制定されたのでした。

この度の「カナダ現地調査」で、Terry は Bruce Kidd 教授(トロント大学)から、非常に興味深い話を伺いました。

1976年モントリオールオリンピックの開会式の日に、Kidd 教授が競技場地下の駐車場を歩いていた時、道に迷っているディーフェンベーカー元首相を見かけました。Kidd 教授は、陸上選手だったころ元首相から表彰されたこともあり、すぐに彼だと気づいたそうです。

そして、その場で交わされた二人の会話から、ディーフェンベーカー元首相が、1936年ベルリンオリンピックを見た際、(当時ナチスドイツの支配下にありながらも)その国家によるスポーツの活用法に大いなる感動を覚え、カナダにおいては民主的な方法でスポーツを国づくりに役立てたいと考えるに至り、その結果、1961年のスポーツ法誕生につながった…ということを Kidd 教授は知ったようです。

1936年ベルリンオリンピックには多くの負の遺産もあったでしょうが、例えば1936年以降の大会でも「聖火リレー」が導入されるようになるなど、正の遺産もあったように、同オリンピックはカナダのスポーツ政策にとっても少なからず影響を及ぼしていたと言えるのではないでしょうか。

2011/02/16

#37 解説:カナダのスポーツ政策(1)

 (1) カナダの歴代首相とスポーツ政策

例えば、菅直人首相 が日本のスポーツ政策について国民に語りかけることはあるでしょうか? 想像できないですよねぇ……多分、日本のスポーツ政策の位置づけは省(文科省等)レベルなのでしょう……ところが、カナダの場合は、節目ごとに(連邦)首相が登場します。以下、主要なものを簡単に紹介します。

ディーフェンベーカー首相 (John George Diefenbaker:進歩保守党)
 トロントの国際ホッケー栄誉殿堂のオープニングセレモニーで、フィットネス・アマチュアスポーツ法案(※1961年に制定された連邦レベルの初めてのスポーツ法の法案)を議会へ提出することを公式発表する。(1961年8月26日)
トルドー首相 (Pierre Elliott Trudeau:自由党)
 1968年の国政選挙キャンペーン中、国民統合(national unity)論争が活発化したとき、スポーツによる国民統合について訴え、首相就任直後からスポーツ政策上の改革を積極的に行う。
クレティエン首相 (Joseph Jacques Jean Chrétien:自由党)
 2002年から2012年までのカナダのスポーツ政策(The Canadian Sport Policy)のお披露目、すなわち関係者による最終的な議論の場となった「全国スポーツサミット(於:オタワ)」の議長を務める。(2001年4月)

現在の ハーパー首相 (Stephen Joseph Harper:保守党) もスポーツに理解のあるリーダーのようです。2011年春に国政選挙があるのでは…と言われています。次のリーダーによってはカナダのスポーツ政策が大きく動く可能性もあります。

2011/02/15

#36 大学における体育実技授業の課題④

Terry、Woods さん、Coach K さんの共同研究 第一弾 のまとめです。※ #33~35参照

混在率、すなわち 大学体育実技授業における外国人留学生の割合 が高まるほど、授業がやりにくくなるということが明らかになりました。けれども、実態調査Ⅰ・Ⅱの自由記述回答を分析してみると、教員、日本人学生及び留学生の三者とも混在授業についての消極的なコメントは少なかったです。逆に、三者とも混在授業を 国際交流や異文化間コミュニケーション の良い機会として捉えていることが確認されました。留学生については、日本人学生との交流を期待するコメントだけではなく、スポーツや運動そのものが楽しめた、日本語の勉強になったというコメント等も多かったです。

今回の調査では、混在率の低い大学からの回答が多かったにもかかわらず、混在授業における各教員の模索や工夫の情報が多く得られました。例えば、グループ内で学生同士が必ずニックネームで呼び合うようにさせたり、カタカナ用語(スポーツ用語)を中国語で翻訳したり、留学生に常に声をかけたり、第1回目の授業時に約束事や評価基準などをはっきりと伝えたりすることなど……

しかしながら、前述した三者とも混在授業において期待している国際交流や異文化間コミュニケーションの体育実技授業における具現化の方法論についての情報は今回の調査ではほとんど得られませんでした。

まとめ

混在授業を担当する教員は、授業展開する際、日本人学生と留学生の体育レディネスの違いに配慮すること、また、スポーツを通じた国際交流や異文化間コミュニケーションについても授業において配慮する必要があることなどが、Terry らの研究第一弾により示唆されました。

さらに、研究を進める過程で、「そもそも留学生の受けてきた体育授業の形態が日本人学生のそれと異なっていることにより混在授業においてやりにくさを感じるのではないか」あるいは「混在授業において交際交流や異文化間コミュニケーションを具現化するにはどうすれば良いのか」という、新たな課題が明らかになりました。

Terry、Woods さん、Coach K さんの共同研究 第二弾「外国人留学生の大学入学以前の体育・スポーツ経験に関する調査研究」については、後日、SMJブログで紹介しま~す! (完)

2011/02/14

#35 大学における体育実技授業の課題③

SMJブログ#34で書くべきだったでしょうか?

Terry らの「留学生に対する大学体育実技の現状に関する調査研究」では、(1)予備調査、(2)実態調査Ⅰ、(3)実態調査Ⅱの3調査を行いました。(1)では、①混在授業における問題点の抽出・分類 ②分析枠組の構築 ③実態調査票作成にあたっての指針を得ること を目的として行い、混在授業の実態を把握するために、(2)では、留学生在籍率の高い大学の混在授業担当教員に対して、(3)では、体育実技授業の受講学生(日本人学生及び留学生)に対してアンケート等の調査を行いました。

予備調査結果他により「混在授業を展開する過程で教員が問題を感じるのは、留学生の体育レディネスに起因している。」という仮説を設定して分析しました。

●実態調査Ⅱ(91.4%が中国人留学生)によって、留学生の大学入学以前の学校の授業におけるスポーツ経験種目数(4.19種目)が日本人学生(11.93種目)に比べて少ないことが明らかになりました。

●実態調査Ⅰのデータを因子分析した結果……詳細は省略しますが……体育レディネスは混在授業のやりにくさに影響を及ぼしていることが明らかになりました。

(かなり省略していますので、唐突な記述になりますが…)

外国人留学生の大学入学以前の学校の授業を通じたスポーツ経験及びスポーツ知識量が少ない場合、日本の体育実技授業を受講する上でのレディネスが形成されていない可能性があるので、混在授業を担当する教員は、受講する留学生の、「体育授業についての理解」「運動に適した服装理解」「授業参加の姿勢」「協調する姿勢」「理性的な態度」などの形成状況に配慮して混在授業を展開する必要がある…ことが示唆されました。
(つづく)

2011/02/13

#34 大学における体育実技授業の課題②

Terry、Woods さん、Coach K さんの3人による「留学生に対する大学体育実技の現状に関する調査研究」は、㈳全国大学体育連合 から研究助成金(20万円)をいただくことができました。……その節は、お世話になりました!……

詳細は、『大学体育学(4号)』を参照してください!

混在率 と 混在授業 の やりにくさ について

混在率と混在授業のやりにくさの関連を分析した結果、「混在授業はやりにくい(+「やや思う」)」と回答した教員の割合は全体で23.2%でしたが、混在率10%以上に限定した場合は33.3%、同様に20%以上では38.9%、30%以上では45.5%、40%以上では66.7%でした。したがって、留学生の混在率が高まるほど授業をやりにくいと思う教員の割合が高まることが明らかになりました。すなわち、体育実技授業における留学生の混在率と授業のやりにくさには関連があることが確認されました。

また、混在授業のやりにくさの質問項目(Q1~Q7)間の相関係数を求めたところQ1とその他すべての項目間で正の相関(1%水準)が見られたました。「出欠確認」「留学生の言葉の理解」「グループ分け」「授業目標達成度合いの把握」「説明時間」「授業進行」の6項目(カテゴリー)が混在授業のやりにくさの具体的内容として確認されたました。(つづく)

2011/02/12

#33 大学における体育実技授業の課題①

大学ですので「体育(Physical Education)」という授業名を採用しているところは少ないと思います。スポーツ実技、体育実技、スポーツ実習、健康スポーツ、フィットネスなど、大学によってスポーツの実技授業の名称は様々です。……ここでは、それらを総称して 体育実技 と記述させていただきます……

2004年度から Terry の勤める大学に外国人留学生(以下、「留学生」)が多数(50~60人)入学してくるようになりました。その結果、体育実技授業における留学生の占める割合も高くなり、一部の学科(コース)によっては全員が留学生という授業もありました。その時、Terry は授業を展開する際、これまで感じたことのない違和感を覚えたのです。

これまでも、担当する授業に留学生が受講していることはありましたが、その割合は非常に低いものでした。しかし、その混在率(受講学生に占める留学生の割合)が高まることにより、従前の日本人学生だけを対象にして進めてきた手法では、混在授業(日本人学生と留学生が受講している授業)が上手く展開できないことに気づきました。それは、言葉の問題だけによるものではなかったのです。

何故なのだろう?

この素朴な疑問に対する答えを知りたい!or  眼前の問題を解決したい!…と思ったのが、留学生に対する大学体育実技の現状に関する調査研究」に着手した動機でした。
(つづく)

2011/02/11

#32 私の研究テーマ②

Terry は、ライフワーク的な研究テーマを二つ抱えています。(SMJブログ #3 ・ #11 参照)
現在、主に力を注いでいるのが「カナダのスポーツ法と政策に関する研究」です。ただし、それよりも、もう一つの方を、Terry にとってのメインテーマとして位置づけています。今回のカナダの報告書作成が一段落し、研究を再開できる時期が来たらSMJブログでも取り上げます。

スポーツ政策学の 究極の任務・役割 は 「スポーツ問題の解決」、すなわち「スポーツ問題の解決に資する具体的方策の提示」だと、Terry は考えています。したがって、前述の二つの研究テーマ以外にも、Terry が 自ら遭遇したスポーツ問題 を解決するために着手した研究テーマが幾つかあります。……前後しましたが、スポーツ問題とは スポーツ分野における各種の問題・課題である と定義しておきます……

あれは、2004年4月~5月頃だったでしょうか。Terry の勤務する大学に 外国人留学生 が多数入学するようになったことが、その研究に着手するきっかけでした。Woods さん、Coach K さんを巻き込んだ共同研究が始まったのです。

2011/02/10

#31 スポーツプログラムの企画・運営 (4)

本シリーズの最終回は、Terry の勤務する大学の スキー&スノーボード実習 について紹介させていただきます。1997年4月から専任教員3名による現体制がスタートしました。その体制も、今年で15年目を迎えます。……そこで、今後もSMJブログに度々登場すると思いますので、Terry 以外のスタッフ二人を紹介します。

Prof. Woods (さん) …… ボスです! 専門:サッカー他 
Coach K (さん) …… 若手!?のエースです! 専門:バスケットボール他

我々3人は野外活動の専門家ではありません。したがって、他の大学のウインタースポーツの実習から学ぶべき点は多々あると思っています。ただ、我々独自の取り組みとしてアピールできる点も若干あるのでは…という思いもあります。

まず、3人の中での共通認識は…当然のことなのですが…「リスクマネジメントの徹底」です。以下は、その具体的な実践事項です。

① 実習に看護師を帯同させている
② スノーボードコース選択の学生には全員ヘルメットを着用させている ※大学の備品
③ 大学で加入している保険以外に民間の保険(傷害+賠償責任)にも加入している
④ 指導に直接入らない 指導補助 兼 パトロール担当教員 を配置している
⑤ 専任教員全員(3名)が「アマチュア無線技士4級」を取得し、トランシーバーを活用している
⑥ 毎晩スタッフミーティング(看護師を含む)を実施している

その他

⑦ 特別の事情がない限り、実習地・宿泊場所を固定している
⑧ 無理を聞いていただける業者さん!?との信頼関係が構築さている
⑨ 値切りの達人がいる(リフト券、バス貸切料など)
⑩ 専任教員の役割分担が明確になっており、チームワークが機能している

エピソード

アマチュア無線の資格を取りませんか?
えっ……いいけど……
……じゃ、みんなで受ける?
そうしましょう!

(Coach K さん は余裕、Woods さん と Terry は徹夜のお勉強)


    ~専任教員3名全員合格~


……自分だけ落ちなくて良かったぁ!

それでも、スポーツには事故がつきもので、今回の実習でもけが人は出てしまいました。ただし、スキー場のパトロールにも助けられ、可能な限りの対応を取ることができました。

看護師を帯同させたり、講習中に無線機(トランシーバー)をフル活用している実習は少ないようです。このように、スポーツプログラムの企画・運営上、リスクマネジメントは必ず押さえておく必要があると思っています。

さて、私は誰でしょう? (完)


2011/02/09

#30 スポーツプログラムの企画・運営 (3)

本日も、15~16年前の話ですが、S財団で Terry が手がけたスポーツイベントについて書くことにします。Terry の就任以前、卓球元世界チャンピオンによる「模範試合と講演会」という事業が同財団の寄付行為に基づき実施されていました。ただし、2年連続して同じ内容だったことから、Terryが新企画の立案を任されることになりました。

スポーツプログラムの企画・運営上、所々でネットワークの重要性を感じます。Terry の場合は出身大学のネットワークを活用させていただくことにしました。すなわち、学生時代に直接・間接指導を受けた先生を頼ることにしました。そこで、企画・実施したのが以下の(1)(2)です。

1年目……(1)バドミントンの模範試合と講演会
2年目……(2)ダンベル体操の実技と講演会

(1)は、多くの一流選手を育て上げたカリスマバドミントン指導者と男子シングルス・インカレチャンピオン他学生選手数名をお招きしてのイベントです。カリスマ指導者による講演の後に、ダブルス、シングルスの模範試合が行われ、最後にS区のバドミントン愛好家の方々が学生たちに挑戦するというプログラムを設けました。

(2)は、当時ブームであったダンベル体操の考案者の先生をお招きしてのイベントです。ダンベル先生による講演の後に、参加者全員で、ダンベル体操の指導を、考案者の先生から直接受けることができました。

どちらも120~130人位の区民の方々の参加があったと記憶しています。
企画したのは、Terry ですが、準備・広報・動員・会場準備・運営においてS区から同財団に出向されていた公務員の方々に大いなる協力をいただきました。

スポーツプログラムの企画・運営において、ネットワークチームワークの重要性を実感することができた、充実したイベントでした。(つづく)

2011/02/08

#29 スポーツプログラムの企画・運営 (2)

昔話になりますが、Terry の手がけたスポーツプログラムについて紹介させていただきます。15~16年前のことなのですが……

東京都S区スポーツ振興財団(以下、「S財団」)の体育専門調査員として最初に与えられた仕事が、S財団の主催する区民スポーツ教室の実態調査・分析・問題点の洗出し・改善策の提言(新規事業の企画・運営)でした。

詳細は忘れてしまいましたが、問題点の1つに、区民スポーツ教室に参加している方々の属性にかたよりがあったこと、がありました。すなわち、平日仕事をしている方々の参加率がとても低かったのです。……当然ですよね……平日の参加は難しいですよね……じゃぁ、土日に参加すればいいんじゃないの、となりますが、土日はスポーツ教室よりも施設の開放が優先され、それも競争倍率が高く、なかなか思うようには行かなかったようです。

そこで、考えたのが区民の方々(ターゲット:働いていてスポーツができない人達)が、祭日に、手軽に参加でき、1日スポーツを満喫することができる「ワンデー・スポーツパック」というプログラムを企画しました。様々なスポーツを想定していましたが、第1回目は「カヌー」を採用し、埼玉県の長瀞で開催しました。私がS財団を離れる前に「マウンテンバイク」も企画しましたが、実現したか否かは定かではありません。

スポーツプログラムの第一の関門は「人集め」だと思います。どんなに自信を持って企画できたとしても、予定している人数が確保できないと、企画が悪かったということになってしまいます。「ワンデー・スポーツパック(カヌー)」は大型バス1台を貸し切って長瀞でカヌーを楽しむプログラムです。定員は40~50人位だったと思います。“はみ出しピア”をはじめお金をかけずに積極的に広報しました。また、それまでS区のスポーツ教室は往復はがき、電話等による1名単位の申込制(抽選あり)の仕組みを採用していたところを、2名単位での申し込みも可ということに変更して、申し込み開始日を迎えることにしました。

幸いにも、定員を超える申し込みがあり、当日も天候に恵まれ、充実したプログラムが提供でき、ホッとしたことを鮮明に覚えています。 (つづく)

2011/02/07

#28 スポーツプログラムの企画・運営 (1)

Terry は、今、長野県(戸隠)にいます。大学の「スキー&スノーボード実習」の引率・指導のためです。カナダに比べたら……寒くない!……と言いたいところですが……でも、寒~いです!
戸隠スキー場(瑪瑙山・山頂)から戸隠連峰を望む

スポーツ政策の研究をしている者として、物事の 企画立案能力 及び その実践力 が問われる場面では、強いこだわりを持ってしまいます。要するに、意見や提案はするけど、実践が伴わないわねぇ……と思われたくないのです。…見栄っ張りで負けず嫌いの性格のせいでしょうか…

Terry は、大学院時代、東京都S区のスポーツ振興財団で2年ほど仕事をさせていただいたことがあります。主に、スポーツに関する調査・研究、スポーツプログラムの企画立案、実施等を担当したのですが、そこで、様々なことを経験しました。特にスポーツイベント(小規模なものですが…)を如何に充実・成功させるか…ということの基礎が体得できたと思っています。

Terry のちょっとした経験に過ぎませんが、スポーツプログラムの企画・運営について思うところを 4回シリーズ で書くことにします。 (つづく)

2011/02/06

#27 スポーツガバナンス(sport governance)④

1月16日~18日のSMJブログで、スポーツガバナンスについて書きました。実は、これから出版されるスポーツ政策に関する本で Terry がこのテーマで執筆しています。色々権利問題が絡みますので、支障のない範囲でしか書けないのですが、スポーツガバナンスについては少々勉強しました。

SMJブログ#9では、ASC と SPARC によるスポーツガバナンスの説明を示した上で、スポーツガバナンスの具体例として「財団法人日本相撲協会の理事会による組織統治システムまたはその統治プロセス」ということを挙げました。日本の学会でもスポーツガバナンスについて取り上げてシンポジウム等を行ったりしていますが、Terry の個人的な印象としては「何だか難しく考え過ぎているなぁ」というものがありました。その本質は、スポーツ組織・団体の理事会(a board of directors)による組織統治能力であり、いたってシンプルなのですが……

その、今話題の日本相撲協会の問題ですが、ここまで来ると、理事を総入れ替えして立て直しを図るしかないのでしょう。

Terry はプロレスが好きです。プロレスは興行です。プロレス、すなわちプロレスリングの何がプロか? ということは真のプロレスファンであれば明快に答えてくれるでしょう。

大相撲も興行だと思います。理事会の問題を解決し、プロ相撲としてゼロから出発してはどうでしょうか。

2011/02/05

#26 「2011カナダ現地調査」を終えて思うこと⑥

1月30日にカナダから戻り、数日しか経っていないのですが、もう非日常から日常に戻ってしまいました。現地での充実した様々な体験・経験も、記憶の薄れとともに、もう過去のものになりつつあります。少しさびしい気分です。

さて、本シリーズの最終回として、カナダでの7日間で思ったことを順不同・箇条書きで記します。

滞在地がトロント、オタワという主要都市であったせいか、やたらとコーヒーショップ(Second Cup、Starbucks)が多かった。
フードコートで お好み焼き風の料理 が TERIYAKI の名前で売られていた。
売店(ホテル、空港内)の店員さんの金銭感覚がアバウト(寛容)だった。数セントのお釣りが発生した時、切り上げてくれた。また、手持ちの外貨を使いきろうと思って買い物をした時、2~3ドルオーバーしてしまい、エッ とアタフタしていたら、それだけでいいよ! と全部袋に入れてくれた。
極寒のカナダでも、早朝、昼休み、夕方にジョギング(※ランニングと言った方が良いぐらいのスピード)をしている人たちが多数いた。
カナダに入国をした際には、入国手続き(パスポートにスタンプ)があったのに、出国の際には手続き(パスポートにスタンプ)がなかった。Terry は本当にカナダを出国したのか?
カナダの公用語は2ヶ国語(英・仏)で、公の表示は2ヶ国語で表記されているのでビジネスカードもそうかと思っていたら、ヒアリング先でもらったものはどちらかの言語のみであった。各自でどちらか選択するのが一般的なのかなぁ…
念のためハウスキーピングのチップ(1ドル)をベッドの横に置いておいたが、やはり受け取っていなかった。
カナダで人気の石鹸があるのだろうか、街を歩いていても、同じような石鹸の香りがした。それとも、カナダ独特のニオイなのか?
旅行慣れしている人にとっては常識なのかもしれないが、円→ドル、ドル→円のどちらもT/C(トラベラーズチェック)中心で両替したほうがお得だということが分かった。現金の場合は手数料が高い。帰国時は、T/Cをより多く残しておく方が良いのだろう。
スーツケースは壊れることもある、海外で体調を崩すこともある、ということを実感した。最悪の場合、飛行機に積んでもらえない、あるいは帰国できないこともあり得たので、少し焦った。海外旅行保険には必ず入っておきましょう!  (完)

2011/02/04

#25 「2011カナダ現地調査」を終えて思うこと⑤

Terry は、今、カナダのスポーツ政策の分析作業に追われています……と言っても、その全体像の把握を試みている段階なのですが……そこで、今日は、一国のスポーツ政策を理解するということはどういうことか?」について書きたいと思います。

運命か、必然か、Terry はカナダと出会ってしまい、途中 ほったらかし の期間も結構ありましたが、約20年間、連れ添ってきました。ある時期から、冗談めかして「自称 カナダのスポーツ法・政策研究の第一人者です!」と言っていました。何故なら、カナダのスポーツ法や政策について、紹介する人はいても、ライフワーク的に研究している人は日本国内に見当たらなかったからです。

ところが、カナダにおける2003年『身体活動・スポーツ法』の成立過程研究」でカナダ政府から 2006-2007 FRP Award を受賞してカナダに行ってからというものは、今回を含め、カナダのスポーツ政策関連で色々なお仕事をいただけるようになりました。僭越ながら、自称がとれたような気がします。ただし、今も、Terry の一人旅 状態は変わっていないようですので、早く同伴者が現れてくれることを期待しております!

さて、本題です。ある国のスポーツ政策を理解しようとする時、法律、報告書、政策、施策、プログラム、機関、組織・団体、予算等の個別事項をそれぞれ把握することは言うまでもありませんが、それだけではその全体像を把握することはできないと思います。それらの歴史的経緯、社会的・経済的・政治的背景、キーパーソン・機関の動き、相互の連関、スポーツを巡る環境、国情などの多くの要素と絡めて考察しなければ、その全体像は浮き彫りになってこないと考えています。今回の現地調査により、その糸口がつかめたような気がします。

 一国のスポーツ政策を理解するということは “3次元パズル” を解くようなものである!

とても、ワクワク! ドキドキ! ……楽しんでまーす! (つづく)

2011/02/03

#24 「2011カナダ現地調査」を終えて思うこと④

ここ数日、時差ボケに悩まされていました。とにかく 1日中 眠かった!
今まで、カナダスポーツ政策研究の諸作業をやってましたが、以前のような集中力が戻ってきたところをみると、それも解消したかな…

さて、今日は 記録の重要性 について書きたいと思います。これまで通勤時は、朝は「特ダネ」(フジ)、夕方は「Jチャンネル」(朝日)か「スーパーニュース」(フジ)の音声を聴いていました……が、カナダ出発前の1カ月程は、通勤の往復2時間弱、運転しながらずっと英語を聴いていました。(残念ながら、あまり効果がなかったです…)

そして、帰国後は、現地調査(ヒアリング)時に録音させてもらった ICレコーダーの音声をイヤホンでずっと聴いています。「俺って、聴き上手やなぁ…」(厳密には、通訳者のNakaさんとMax氏なのですが…)と、自分に酔いしれながら聴いています。若かりし頃、○コンで、「私こんなにしゃべっちゃったのは生まれて初めて!」なんて言われたこともありますが……それはさておき……これがまた、カナダのスポーツ政策に関する情報で実に重要なものが所々に散らばっているのです。もしも、手書きのメモや記憶だけだったり、あるいは録音に失敗していたら…と思うと ゾッ とします。

現在、SMJブログでは現地調査ネタを展開していますが、つい数日前の刺激的なカナダでの出来事でさえ、徐々にTerryの記憶から薄れていっているのが分かります。そのような意味で、今、SMJに書き留めることに意義を感じています。

SMJブログは、Terry の研究上の目的・使途もありますが、ジイサンになって、#1~読み返すことも楽しみの1つに加えたいと思います。 (つづく)

2011/02/02

#23 「2011カナダ現地調査」を終えて思うこと③

昨日は、某C大学の非常勤(テニス3コマ)の日でした。うち1コマはスポーツ科学を専攻する学生を対象にした授業です。彼らは、とても 身体能力が高くかつ優秀な学生さん たちです。

今回のカナダ現地調査では、トロント大学(University of Toronto) と オタワ大学(University of Ottawa) という同国の2つの名門大学を訪れる機会がありました。トロント大学には Faculty of Physical Education and Health 、オタワ大学には School of Human Kinetics があります。

Fitness and Amateur Sport Act(1961年)に基づく「体育・スポーツ分野の大学院生・研究者向けの奨学金・研究助成金制度」があったことにより、カナダの大学におけるスポーツや体育に関する学部・学科が発展してきたそうです。けれども、政権が変わったり、財政状況が悪化したことで、これらの制度は1970年代に打ち切られました。

ところが、Kidd教授の提言などもあって、新しい スポーツ法スポーツ政策 に盛り込まれるなどして2005年頃から復活したようです。そのKidd教授は1964年東京オリンピックに5000走で出場しています。また、Own The Podium のCEOバウマン氏は1984年ロサンゼルスオリンピックで2個の金メダル(競泳)を獲得した実績のある人です。

詳細な説明は省略しますが、カナダでは元スポーツ選手が社会で活躍しているケースが多いのではないか、という印象を持ちました。特に、スポーツ政策でどうのこうの という話ではありませんが……

テニス授業の最後に、学生たちに言いました。
「カナダでは、大学でスポーツを経験したり、スポーツを学んだ学生が、その後経営学など他の分野・領域を学んだり、また様々な経験を積んだりして、スポーツ関係組織等のリーダー&スタッフになっている事例が多くあるように思う。皆さんも、色々勉強して、活躍して下さい!」

おっと、うちの 健スポ の学生にも言わないと! (つづく)

2011/02/01

#22 「2011カナダ現地調査」を終えて思うこと②

今回のカナダ現地調査を通じて強く感じたのは、日本人だったらあそこまで丁寧に対応するだろうか?」と思うぐらい、行く先々で好意的かつ協力的に対応してもらえた、ということです。4日間で7ヶ所のヒアリングを行いましたが、どこも美味しい茶菓子をいただいたうえに、とても魅力あるお土産もいただくことができました。レアもの多数! 特に、Own The Podium のブリーフケース(ファスナー付)は気に入っています。uOttawa オリジナル・ステンレスマグは研究室で使おうと思っています!(※過去の記事参照) ただし、SMJブログでは紹介していませんが、トロント大学の Kidd 教授からは 物凄いもの をいただきました!

…と言うことではなくて! ヒアリングに対する先方の「事前準備」「当日の対応」について、言いたかったのです!

Max氏とも話していましたが、これは表敬訪問ではなくヒアリングなのだ…と。

したがって、説明された内容の中で少しでも不明な点、疑問点等が出てくれば、すぐさま質問を投げかけたり、また、事前に準備した質問事項についても妥協せずに、その答えを引き出そうとしました。どこも休憩なしで、みっちり2時間~2時間半はヒアリングしました。

でも、ヒアリングに応じていただいた皆さん(Canadian)は、嫌な顔一つせず、こちらが納得するまで丁寧に説明してくれました。

先ほど、6通(9人宛)の英文お礼状メールを作成しました。英語が苦手な Terry にとってはしんどかったです。明日、大学から送信します! (つづく)

2011/01/31

#21 「2011カナダ現地調査」を終えて思うこと①

皆様! 私 Terry は、午後6時過ぎ、日本に無事帰国しました。(正確に言うならば家に戻れました。) 家族とは感動の対面でした! 子供って、1週間も会わないと、随分変化して見えるものなのですね。

トロント~成田間(約13時間)のフライトでは、ほとんど寝てしまったので、やはり午前1時(現地11:00a.m.)ごろから脳が活発化してきてしまいました。ですので、現地調査関連の細々とした事務処理をしていました。

さて、SMJブログは今後も日々更新しようと思っていますが、現地調査ネタでしばらく引っ張らせていただきます……もちろん、書きたいという欲求がフツフツと湧いてきた場合は、別のテーマに移ることもありますし、これまでのテーマ(連載)の続きを書くこともあります。

今回の調査を終えて、まず始めに思うことは「現地に行かせていただいて良かった!」ということです。以前、SMJブログでこの件に触れたこともありますが、私がカナダのことを勉強し始めた頃と今を比べると、国内で収集できる情報は、その質・量ともに格段の差があります。もちろんインターネットの普及、航空貨物輸送の発達などによるものなのですが…

★インターネット情報は必ずしも 最新のものであるわけではない ということを再認識させられました。具体的には、ある機関の home page に掲載されている組織図(これが最新と思っていたもの)と今現在の組織図が大きく異なっていることが分かりました。

★逆に、インターネット上に情報が公開されているにもかかわらず、その情報の 存在場所に辿りつけていなかった ことを知りました。Terry が最も知りたかった(質問事項にしていた)重要事項の詳細な情報が、実はインターネット上に存在していることを教えられたのです。それも PDF で! ショック!

現代の研究調査の手法として、表現が適切か否か分かりませんが)「アナログ的手法」と「デジタル的手法」を如何に適切に使い分けられるかが課題であると言えるのではないでしょうか。 (つづく)

2011/01/29

#20 2011 カナダ スポーツ政策調査:現地報告⑥

調査⑧は Library and Archives Canada(国立図書館・公文書館)で資料収集する予定でしたが、急きょ予定を変更して SIRC に行くことにしました。SIRCはシルクと読みます。正式名称は Sport Information Resource Centreカナダスポーツ情報センター と訳されています。1973年にカナダで設置されたカナダのみならず世界中のスポーツに関するドキュメント情報等を(世界に先駆け)収集・保管・公開してきた(きている)非営利法人です。Sport Canadaからの補助金も受けています。

調査⑧ 1/28 9:30~12:00 SIRCにて資料収集
SIRCの表札

午前調査では、主にカナダの障害者スポーツ政策に関する情報を収集しました。これまで見落としていましたが「Disability Sports In Canada」(Gregson, I. (1999))という本が出版されていたことがわかりました。その他の情報もUSBにダウンロードすることができました。

また、 SIRC Home Page で会員登録を過去に2~3度試みたにもかかわらずレスポンスがなかったSIRC会員登録についても、帰国後もデータベースにアクセスして資料を探したり、デリバリーサービス等を受けたりしたいので年間登録($49.95)しました。

SIRCからの帰り道、散歩がてら雪景色の 国会議事堂 Library and Archives Canada の写真を撮りに行きました。SIRCに移り気してごめんなさい!


短期集中・強行日程の調査でした。もう若くないのだと、思い知りました。ヒアリングに応じてくださったカナダの関係者の皆さんは、とても好意的かつ協力的でした。トロント調査・協力者のNakaさんには急な依頼だったにもかかわらず的確に通訳していただきました。Max氏はじめSSFの皆様には、フル・サポートしていただきました。感謝です!

約6時間後にはチェックアウトして日本に帰ります。wife に「ずっと体調が悪かった」とメールしたら、「変な菌持って帰って来ないでね!」という返信があり、バイ菌扱いされて少しショックでした……でも4歳のオテンバ娘Kaenaと2歳のイタズラ坊主Saint、そして??歳の妻 Peach♡ に早く会いたいです……2/6~2/10までスキー&スノーボード実習で、また出張してしまいますが……

帰国後の私の仕事は、今調査で得られた情報、経験等を踏まえ、カナダのスポーツ政策について把握・分析・報告することです…2/25〆切かぁ…

最後に、「カナダにおけるスポーツに関する事象?(政策、施策、プログラム、movement、機関、組織・団体、研究、ボランティアスピリット、ビジョン、企画力、行動力、抑制力、バランス感覚、謙虚さ、Inactivityへの危機感…etc.)は、世界最高水準にあることを実感しました。」という一文で現地からの報告を終えることにします。

最後の最後に、今後のSMJの方向性のヒントです!

SIRCにて検索中に撮影
寝坊しないようにしようっと……オタワ(1/29 1:05)より Terry でした!

2011/01/28

#19 2011 カナダ スポーツ政策調査:現地報告⑤

ヒアリング調査⑥⑦が無事終わりました。明日の調査⑧は Library and Archives Canada (国立図書館・公文書館)での資料収集だけですので、今回のメインの調査は完了しました。とても充実したものでした。

調査⑥ 1/27 9:30~11:00 Own the Podium の CEO にヒアリング

Podium は オリンピック・パラリンピックの表彰台 を意味していますので、敢えて翻訳するのであれば「メダルを所有せよ!」になります……ただし、しっくりする訳をオタワ調査パートナーのMax氏と二人で考えたいと思います。個人的には Own the Podium (or オウン・ザ・ポウディアム)で良いと思っていますが……

周知のように、Own the Podium (OTP)は 2010バンクーバー五輪においてカナダのメダル獲得数を飛躍的に向上させた取組み(組織名)で、注目している国は多いと思います。Max と Terry は、しつこいぐらい質問しましたが、CEOは丁寧に答えてくれましたし、彼らにとって予定外の資料まで引き出すことができました。

午前調査の収穫は、OTPのロゴ入りブリーフケース(ファスナー付)をいただいたこと、OTPの実体を把握することができたこと、OTPの最新情報を入手できたこと etc.


調査⑦ 1/2713:00~14:30 オタワ大学 Jean Harvey教授にヒアリング

詳細は、後日、ご紹介しますが Sport Matters Group (SMG) について多くの情報を提供してもらいました。 あれっ、Sport Matters って…どこかで見たことが……

そうなんです! Terryのブログ名と同じなんです。

午後調査の収穫は、uOttawaのロゴ入りステンレスマグ とルーズリーフをいただいたこと、Harvey教授が我々二人をホテルまで歩いて送ってくれたときにリドー運河の天然スケートリンクを案内してくれたこと、その途中ビーバー・テイルという揚げパンを食べさせてくれたこと etc.


調査①~⑦を終え ホッ としています……2/25まで過酷な日々が続きますが……

初めてテレビの power を押しました……オタワ(1/27 21:55)より Terry でした!

世界最長の天然スケートリンク (ユネスコ世界文化遺産に登録)

2011/01/27

#18 2011 カナダ スポーツ政策調査:現地報告④

ヒアリング調査④⑤(1/26)の日でした。午前中の Sport Canada は、日本で言えば 文部科学省 スポーツ・青少年局 のようなものです…が、厳密に言うと日本でこれから議論になるであろう「スポーツ庁」の方が役割・機能が近いのではと考えています。Sport Canada は Canadian Heritage(Department of Canadian Heritage:民族遺産省)の1つの Branch(局) です。

調査④ 1/26 9:30~12:00 Sport Canada のスタッフ3名にヒアリング

午前調査の収穫は、Sport Canada の内部に入れたこと、日本国内では絶対入手できない貴重な資料を大量に入手できたこと、2010バンクーバー五輪の記念グッズ:アイスホッケーのパック(幸運の象徴)をいただいたこと etc.


Terry と Canada の接点は「スポーツ政策研究」だけだと思っています。ただそれだけなのですが、「国をつくること」に対するカナダ人の意識の高さを垣間見れているような気がします。

調査⑤(Canadian Olympic Committee)の詳細については、後日、SMJブログで紹介しますが、午前・午後を含めパートナーの Max氏 には 大活躍していただきました。

残りの調査⑥⑦⑧も頑張りまーす。……オタワ(1/27 1:00)より Terry でした!

2011/01/26

#17 2011 カナダ スポーツ政策調査:現地報告③

ヒアリング調査③(1/25)が終わり、トロントからオタワに移動しました。現在、Wホテルの12階です。部屋も広く、清潔で、インターネットにもアクセスでき、明日以降のヒアリング調査の事前準備が進みそうです……今晩も徹夜かぁ……

調査③ 1/25 10:00~12:10 ParticipACTION のスタッフ2名にヒアリング

ParticipACTION とは パティシパクション と読みます。Pariticipation と良く間違えられることもありますが、カナダで1970年代から始まった スポーツ(身体活動)への参加を促進・啓蒙する団体(NPO)の名称です。また、その団体により実施されるプログラムを束ねる標語 or 総称 にもなっています。participate と action からなる造語 なのです。

今日の収穫は、パティシパクションのロゴ入りシャツと万歩計です。レアもの!? です。


Terry が、カナダ・スポーツ政策研究を始めたころから注目していた団体 or プログラムでしたが、日本で得られる情報だけではその実態がものすごく掴みにくかったものの一つです。今回のヒアリング調査によって、モヤモヤが少し晴れたような気がします。写真はパワーポイントの映像です。…何だか、興味がそそられそうなイラストじゃないですかぁ?…


今晩からMax氏(SSF)と合流します。彼は英語が堪能のようで、心強いです。
最後に、トロント調査の助っ人(通訳者)Nakaさん! 英語も拙いうえに日本語も拙かったTerry だったと思います。ご苦労をおかけしたと思います。Thank you so much !

明日は最大の山場 Sport Canada です。……オタワ(19:40)より Terry でした!

2011/01/25

#16 2011 カナダ スポーツ政策調査:現地報告②

ヒアリング調査①②(1/24)が終わりました。昨晩は、ほぼ徹夜で準備していましたので、3時間ほど夕寝?! をして起きたところです…おそらく今日も眠れません…

調査① 1/24 9:15~11:00 トロント大学 Kidd 教授にヒアリング

午前調査の収穫は、日本から持参したKidd 先生の御本にサインをしていただいたこと、帰る間際にトロント大学グッズ(帽子)をいただいたこと etc.


調査② 1/24 13:30~15:30 オンタリオ州ヘルスプロモーション・スポーツ省 Zavitz 氏にヒアリング

午後調査の収穫は、2011年のカナダ競技大会(日本の国体のようなもの)オンタリオ州代表選手・関係者に配布される小物(バッジ、キーホルダー)をいただいたことと、カナダに来たらティム・ホートン(Tim Hortons)と言われるくらい有名なドーナツをいただいたこと etc.


もちろん、それ以外の貴重なもも多数収集できました。

明日に備えます……トロント(21:10)より Terry でした!