2011/11/28

#281 第21回学会大会まであと“5日”

TSU副学長に 「いやー、学会大会の実行委員長になりまして大変ですよ~」 と愚痴をこぼしたら、「それは義務、義務、義務だね!」 と諭されました。

大袈裟ですが、大学教員として、あるいは研究者として学会大会の実行委員長を務め、その責任を果たすことは一人前になるための“登竜門”ということでしょうか…

おそらく Terry にとっては“一生に一度の大役”だと思いますが、周囲には何度もその立場に就かれている方々が多数おられます。…敬服いたします!

昨日、経験不足からくる大きなミスが発覚しました。…関係者のご理解・ご協力で何とかなりましたが…

2011/11/26

#280 第21回学会大会まであと“7日”

本日(11/26)は「TSUの創立記念日(お休み)」でした。…忙しくて忘れていました。昨晩、テニス部員から「明日の練習はありますか?」というメールをもらってようやく気がつきました。…当然ながら、大学(1限:卓球)に行くつもりでした。

 おー! これは神様からのプレゼントかぁ……学会大会の準備ができま~す!

「日本体育・スポーツ政策学会第21回大会(12/3)」まで1週間となりました。ラストスパートです。

 様々なスポーツ(政策)関連の「一般研究発表」(20本)
 カナダのスポーツ政策改定の最新情報に触れられる「基調講演」
 「スポーツ報道」に深く関わられている方々による「シンポジウム」

当日会場でお渡しする「大会号(抄録集)」の原稿データの印刷業者への送信は先ほど全て完了しました。基調講演のジーン・ハーベイ先生からは、昨晩、プレゼンテーション用の Power Point データが送られてきました。懇親会のメニューもほぼ固まりました。

TSUはとても小さな大学ですが……ご来場いただいた皆様方にとって“大いなる inspiration” が得られるような学会大会を開催できればと願っております。

2011/11/23

#279 大学教育・雑感 (18)

体育教員の養成について

昨晩(11/22)、バラエティー番組で「某N体育大学の女子学生による集団行動の練習」について紹介されていました。Terry の出身大学とはライバル関係にある(あった?)大学ですが、お互いリスペクトしていた間柄でもあったと思っています。

日本の学校体育の良さについてはSMJブログで紹介しました。……そのような良さを支えていたのが両大学をはじめ老舗の体育系大学、各地の教育大(学部)から輩出された体育教員であったことは誰も否定しないでしょう。

ただし、これからは日本の学校体育も変容していくと思います。

理由は、日本中に新しい体育系の学部・学科・コースが多数新設され、そこからも多くの体育教員が輩出されるからです。…入学試験で実技テストが課されず、限られたスポーツ関連授業しか履修せず、在学中“体育会運動部”にも入らず…しかし、スポーツ系の資格は保有している…そのようなスポーツキャリアをもつ体育教員が、日本の学校体育現場のマジョリティになる時代も遠からず訪れることでしょう。

Terry は、日本の学校体育や日本的スポーツの良さに誇りをもっています。……“体育教員マインド”をいかに伝えていけるかがポイントになりそうです。

2011/11/22

#278 大学教育・雑感 (17)

久しぶりの「雑感」です。

昨日(11/21)、娘 Kaena の幼稚園行事で「ねずみちゃんの国」に行ってきました。……耳慣れた声がアチコチから……不思議な気分です!

TSU ではキャリア関連授業を担当していますので、なおさらなのでしょうが、前泊したホテルの仕事や夢の国のキャストの仕事を見た時に、どちらもとても魅力を感じました。そう言えば、以前お世話になった出版社(出版企画~編集~刊行)の仕事も魅力的でした。

タクシーやトラックのドライバーもやってみたいと思っています。…大変そうですが…

12月2日(金)、TSU健康スポ3年生全員を「夢の国のゲストサービス・フィロソフィー研修(2時間)」に連れて行きます。午後はパーク体験です。……何かを感じ取って欲しいものです!

2011/11/20

#277 日本体育・スポーツ政策学会第21回大会 (4)

一般研究発表(20本)のテーマです!

とても多くの一般研究発表のお申込みをいただきました。多くの方々のお越しをお待ちしております。非会員の方の参加費は5,000円ですが…

定期的なスポーツ実施を規定する促進・阻害要因
  ―20~30歳代成人に着目して―
運動・スポーツ実施を規定する人口統計学的要因および環境要因
  ―日本人成人20歳代・30歳代に着目して―
20-30代のジョギング・ランニング実施を規定する要因

総合型地域スポーツクラブのコンサルティングに関する研究
都道府県におけるスポーツ推進計画の現況について
  ―計画の期間および改定内容に着目して―
特定自治体の市民を対象としたスポーツ活動の実態に関する調査研究計画

韓国における体育高等学校制度の現状に関する研究
アメリカにおける認定制度(クレデンシャリング)に基づくアスレティックトレーナーの
 資格認定制度の構造
子どもの運動技能獲得過程に関する一考察
長期自然体験活動が子どもに及ぼす影響に関する研究

スポーツを通じた国際交流-長野県白馬村を事例に-
大学のスポーツ活動による地域交流-女子大学を事例に-
オーストラリアにおけるスポーツ政策の転換
英国車いすバスケットボール協会に見られる政策過程の分析
  -唱道連携フレームワークをもちいて-

スポーツ活動におけるリスクマネジメントに関する研究
ファンドレイジングの活用によるスポーツ振興に向けて
地方自治体におけるスポーツ行政の存立構造に関する研究
  -札幌市の取り組みを事例にして-

日本のエリートアスリートによるエリートスポーツ環境の評価
  ―SPLISS モデルを用いた定量的評価―
日本の公共スポーツ施設に関する研究の動向―経営評価と政策評価の視点から―
公共スポーツ施設への指定管理者制度の導入による施設経営効率の変化
  -A市スポーツセンターの事例研究-

2011/11/17

#276 スポーツ政策ニュース (第17号)

『スポーツ政策論』(成文堂)が刊行されました。
 ※ISBN978-4-7923-8067-0 (3,500円+税)


Terry は「第2編 国によるスポーツ政策 第2章 競技スポーツ政策」で、“第3節 競技団体のガバナンス-カナダを事例として-”(pp.199-204.)を分担執筆しています。

同書は、“スポーツ政策を学ぶ大学生のための入門テキスト(概説書)”を企図して編集されたものです。……さっそく、今日のゼミで活用しました。同書につきましては、12月3日(土)のTSUでの日本体育・スポーツ政策学会第21回大会において、成文堂による出張販売があります。

どうぞ!

2011/11/16

#275 スポーツ政策:「世界の動き」 (6)

日本体育・スポーツ政策学会第21回大会の準備が忙しく、SMJブログが更新できません!

そんな中、世界中には Terry の考えていることと同じようなことを考えている人たちがいるなぁ…と感心した情報を掴みました。

本ブログは「Sport Matters JAPAN」ですが、ニュージーランドにもありました。

 「SportMatters NZ」 で~す! 

詳細は落ち着いたら調べますが、少々先を越されたような気分です。

2011/11/14

#274 日本体育・スポーツ政策学会第21回大会 (3)

12月3日(土)に TSU で開催される標記学会大会の「基調講演(keynote address)」のポイントをご紹介します。ゲストスピーカーは、ジーン・ハーベイ教授(オタワ大学)です。

ハーベイ教授とは今年1月のカナダ現地調査の際に初めてお会いしました。とてもフレンドリーな方で、SMJブログ#19「カナダスポーツ政策調査:現地報告⑤」でも書きましたように、ヒアリング調査の後、世界最長の天然スケートリンク(※ユネスコ世界文化遺産に登録)である「リドー運河」に連れて行って下さいました。(滑ってはいませんが…)

ビーバー・テイルという揚げパンを買ってくれているハーベイ教授です!
 さて、カナダにおける現在の連邦スポーツ政策は「Canadian Sport Policy(2002-2012)」ですが、2012年4月に向けて新しい連邦スポーツ政策の改定作業が進められています。11月9日・10日(現地時間)には、トロントのデルタチェルシーホテル(マウントバッテン宴会場)を会場として「カナダ連邦スポーツ政策改定に関する全国会議」が開催されました。この会議は招待者オンリーの会合で、ディスカッションペーパー(改定草案)の検討が行われ、意見がまとめられることになっていました。ハーベイ教授もこの会議に招待されておられますので、基調講演では世界に先駆けて、カナダのスポーツ政策の動きの最新情報に触れることができると思います。

なお、カナダのスポーツ政策研究を専門としている Terry としては、一国のスポーツ政策を策定あるいは改定するプロセスが他国ではどうなっているのかということにも関心を示していただければと思っています。

学会大会専用ブログNo.7より加筆転載

2011/11/13

#273 ParticipACTION について(2)

報告書では最も伝えたいポイントが…

残念ながら、カナダのパティシパクションに関して最も伝えたかったポイントが紙幅の関係で割愛されています。

カナダのスポーツ政策上、パティシパクションが多大な貢献をしてきたにもかかわらず、その活動が中断されていた期間(約6年間)がありました。当時、Terry はパティシパクションはなくなったと理解していましたが、2007年に復活を果たしたのです。以下、割愛した文章(下線部)です。

 パティシパクションは、国際的にも評価を受けた「チャレンジデー」だけではなく、カナダ国内において、マスメディアを効果的に活用した様々な魅力的なインパクトのある健康づくりに関する広報・啓蒙活動を展開してきた。そして、その名称とロゴは、パティシパクションの意義の浸透とともに広くカナダ国民に知られるようになった。しかしながら、連邦政府からの補助金が削減されたことにより、30年間の功績があるにもかかわらず、2001年にパティシパクションは“クローズド”された。ただし、クローズドされた後も、パティシパクションの理事及びスタッフの多くは、正式な会議を開くことはなかったが理事会(board of directors)を残して、ボランティアで“ParticipACTION”の名称とロゴを維持した。

パティシパクションの関係者(民間人)たちの“身体活動を通じてカナダ人を健康にしよう!”という情熱(passion)“ParticipACTION(名称・ロゴ)”に対する強い思い入れや誇り……自らつくろうとする意識・ボランティアスピリット……学ぶべき点だと思います。

2011/11/12

#272 ParticipACTION について(1)

前シリーズ「Terry Bird の問題解決学」との繋がりでの新企画(不定期)です!

SMJブログでは既に度々ご紹介してきました。「パティシパクション(ParticipACTION)」は、カナダのスポーツ政策に世界が注目するきっかけとなった組織(※イベント)でした。…日本からはその実態が非常に見えにくい組織でしたが、今年1月の「カナダ現地調査」で直接パティシパクションのオフィスに出向き、ヒアリングをさせていただいたことにより、モヤモヤが随分晴れました。

 パティシパクションの詳細については文科省の「報告書(カナダ編)」をご参照ください!

以下は、紙幅の関係で最終原稿からカットした「1) ParticipACTION(パティシパクション)の略史」の幻の冒頭部分です。

 カナダは国家として「ケベック問題」(※ケベック州のフランス系カナダ人が求めているカナダ連邦政府からの分離・独立をめぐる問題)を内包しており、1960年代にその問題が顕在化し、1968年の国政選挙期間中には「国民統合」論争が活発化した。その際、当時のトルドー(Pierre Elliott Trudeau)自由党党首は「スポーツによる国民統合」について言及し、選挙勝利後の1968年8月に「カナダのアマチュアスポーツを調査するための特別委員会(Task Force)」の設置を命じた。1969年の同委員会の活動や報告書(Task Force Report)あるいはその他の報告書を受けて、連邦政府は、「Hockey Canada(1968年)」「Canada Games Council(1969年)」「National Sport and Recreation Centre(1970年)」「Coaching Association of Canada(1970年)」「Sport Participation Canada(1971年)」などの「独立機関(arm's length agencies)」を創設した。このうちのSport Participation Canadaが「ParticipACTION」の前身にあたる。

2011/11/10

#271 Terry Bird の問題解決学 (10)

良い方策を見いだすには…

“独創性”や“発想力”だけで、問題解決を図るための“良い方策”を見出すことはできないと考えています。必要なのは「知識と経験」です。幅広い教養はもちろん特定分野(テーマ)に関する専門知識を有していること、そして大小の如何に関わらず眼前の問題をコツコツ解決してきた経験を積み重ねていることが鍵となります。…ただし、どちらもビルドアップし続けることが求められます。

では、Terry Bird は“日本人のスポーツに対する理解が乏しい(問題)”を解決するための方策として何を提案するのか…

仮説あるいはテーマに“日本人の多くが自由意思に基づいたうえで健全な身体活動(スポーツ等)に積極的に取組むようになれば、日本人のスポーツに対する理解も良い方向に変わる”を掲げた場合、現時点での「Terry Bird の知識と経験」に基づく方策(案)の1つとして、「日本版パティシパクションの設立」を提案させていただきます!

パティシパクション(ParticipACTION)?

2011/11/09

#270 Terry Bird の問題解決学 (9)

解決策を探索する…

問題(の本質)が探索できたら、解決策を探索することになります。…日本のスポーツの主要問題の1つである“日本人のスポーツに対する理解が乏しい(問題)”を題材にして話を進めていきます。

その前に、問題の構造をご説明します。(ヒアリング議事録から抽出したデータにより明らかになった範囲での話です!)

“日本人のスポーツに対する理解が乏しい”と…
  障害者スポーツについての認識・理解・関心
  スポーツの意義・価値に対する認識
  健康・体力づくり、心の健康状態
  スポーツ指導の在り方
 などにマイナスの影響を及ぼす…という関係性が浮き彫りになりました。

なお、上記①~④は、その他の問題に影響を及ぼす関係性も浮き彫りになっています。したがって、日本人のスポーツに対する理解を深めるような方策を考え、実施することが“日本のスポーツ問題の解決”につながるものと考えられます。

では、どのようにして解決策を探索すれば良いのでしょうか?…問題解決ソフトにデータを入力して、答え(方策)がポッと出てくれば良いのですが…。残念ながら、ここから先は人為的な(思考)作業をせざるを得ません。1人よりは2人、3人…6人ぐらいまででしょうか…各自の知識や経験をフル活用して幾つかの方策を出し合います。…もちろん1人でもできないことはありませんが、“客観性”や“妥当性”を担保するためにも複数人で取り組むことが重要です。…仮説やテーマを設定して方策を出し合う方法もあります。

2011/11/08

#269 日本体育・スポーツ政策学会第21回大会 (2)

Terry が大会実行委員長を務めさせていただいている「日本体育・スポーツ政策学会第21回大会」の開催まで1カ月を切っています。……学会大会のホストになるのは生まれて初めてです。

是非とも多くの方々にお越しいただきたいと思います。午後プログラムのシンポジウム「スポーツ政策とスポーツ報道」は一般公開(資料代:500円)しますので、会員以外の方でも参加できます。

 学会大会専用ブログを開設しました!
  http://sportpolicy21thconvention.blogspot.com/

関連情報は、こちらで随時発信していきます。

2011/11/07

#268 Terry Bird の問題解決学 (8)

客観的に探索するということ…

“問題の探索”および“解決策の探索”をする際、100%客観的に探索することは不可能ですが、できるだけ主観的な要素を排除することが重要です。

以前、Terry ゼミで取り組んだ「日本のスポーツ政策の課題-その本質を探る-」を例に挙げて説明しますと……問題を探索するためのデータを「スポーツ立国戦略(2010)」の策定に向けて実施された“ヒアリング調査”の議事録から収集しました。……14名のスポーツ関係者と11のスポーツ関係団体の代表者の発言内容から“日本のスポーツの問題点”を抽出したのです。……欲を言えば、地域レベルのスポーツ愛好家、ボランティアスポーツ指導者、民間スポーツ施設のスタッフなど、より幅広くデータ収集したかったのですが……

いずれにしても、収集されたデータの整理・分析の結果、3つの主要問題と1つの本質的課題が浮き彫りになったことについてはSMJブログ(#239, 241~245)でご紹介したとおりです。

そこで、解決策の探索の題材として、主要問題の1つの“日本人のスポーツに対する理解が乏しい(問題)”を取り上げることにします。

2011/11/06

#267 Terry Bird の問題解決学 (7)

“客観性”を貫くことの意味…

問題解決を図る上で大切なことは、「問題の探索」「解決策の探索」などの作業または思考プロセスにおいて“客観性”を貫くことです。

直感、思いつき、経験、思い込み、固定観念、しがらみ、打算、意地、こだわり等などの要素が入り込んでくると、その度合によっては問題解決できる確率も低くなってしまうと考えます。…もちろん、問題解決の職人さんのような人もいますので、その職人さんの直感的意見によって解決に導かれることも多々あると思います…が、職人さんの頭の中では知識、経験等に基づく“客観的な思考”がなされていることでしょう。

 では、具体的な話をします。

SMJブログでも紹介しましたが、「日本のスポーツ政策の本質的課題」は何ですか…と問われたら皆さんは何と答えるでしょうか? スポーツ愛好家、体育教員、研究者、役人、スポーツ団体関係者、オリンピック選手、プロスポーツ選手、スポーツ産業関係者など、それぞれの置かれている立場によって、それに対する答えは相当異なってくる思います。(つづく)

2011/11/04

#266 仮想・ロンドン五輪国別メダルランキング (3)

日本の金メダル獲得数順位が2つ上がり“第6位”となる!

「仮想・ロンドン五輪国別メダルランキング表(Virtual Medal Table for London 2012:VMT)」についての説明は http://sportmattersjapan.blogspot.com/2011/08/188-2012-4.html をご参照ください。

これまで USA Today の「Olympic Medal tracker」を情報源にしていましたが、更新のされ方に若干問題がありましたので、今回からオーストラリアの AdelaideNow の「VIRTUAL MEDAL PREDICTOR:VMP」を情報源とします。どちらも同じソースです。そのVMPが11月2日付で更新されました。以下、最新の国別メダル獲得予想(今回から金メダル獲得数10傑)です。※順位・国名・(金, 銀, 銅:合計)

 1. 中国       (38, 31, 21 :90)
 2. アメリカ      (37, 21, 31 :89)
 3. ロシア      (20, 28, 33 :81)
 4. ドイツ        (17, 17, 21 :55)
 5. イギリス     (15, 21, 23 :59)
 6. 日本       (12,  9, 12 :33) ↑ ※前月8位(10, 12, 10 :32)
 7. オーストラリア (10, 16, 15 :41)
 8. フランス     (10, 15, 10 :35)
 9. イタリア      (10, 12, 13 :35) 
10. ケニア       ( 9,   5,  6 :20)

★ 日本の金メダル獲得者(予想)内訳:
「柔道(7)」
 Daiki Nishiyama(Men's 90kg) Takamasa Anai(Men's 100kg) Tomoko Fukumi(Women's 48kg) Misato Nakamura(Women's 52kg) Kaori Matsumoto(Women's 57kg) Yoshie Ueno(Women's 63kg) Akari Ogata(Women's 78kg)
「レスリング・フリースタイル(2)」
 Saori Yoshida(Women's 55kg) Kaori Icho(Women's 63kg)
「体操競技(2)」
 Kohei Uchimura(Men's Individual All-Around)(Men's Floor Exercise)
「射撃(1)」
 Tomoyuki Matsuda(Men's 50m Pistol)

金メダルの予想獲得数は前月よりも2個増えましたが、日本は柔道、女子レスリング、体操競技(内村選手)が頼りです。…オリンピックで金メダルを獲得するのは難しい!

※2011年11月4日修正版

2011/11/03

#265 Terry Bird の問題解決学 (6)

「A」と「B」が漠然としているとき…

必ずしも「A」と「B」が明確化されているとは限りません。自ら探索しなければならない時もあります。このような場合、「B」→「A」の順に明確化するのが良いと考えます。

例えば、「何だか良く分からないが、上手くいっていないなぁ」「今の自分に納得がいかない」「自分は何をしたら良いのか分からない」「うちの会社(大学)は大丈夫かなぁ」などの問題意識が発端となっているケースです。

便利な問題探索PCソフトがあれば良いのですが…(探せばあるかもしれませんが)…アナログ的に現状把握するしかありません。とにかく、今の状況にまつわるデータ(情報)を洗いざらい書き出すことです。…問題解決(学)関連の本では様々な技法が紹介されています。参考にしてみて下さい。…古典的かつ定番といえる技法ですが、Terry は川喜田二郎さんの「KJ法」がしっくりきています。…どうしてKJと名付けられたかお分かりですよね。…NM法というものもあります。…NM?

書き出し方は、「情報カード(紙切れ)」よりも、Terry はエクセルを活用しています。なお、個人的な問題は別として、可能であれば数人で情報を出し合う“ブレインストーミング”方式を採用すると良いでしょう。“三人寄れば文殊の知恵”とも言いますし…

2011/11/02

#264 Terry Bird の問題解決学 (5)

「A」をいかに設定するか…

 問題とは「A」と「B」とのギャップ(差)のことです。・・・

  「A」とは、例) 理想、目標、在るべき姿、与えられた課題(テーマ)などです。
  「B」とは、例) 現状、現実、実態、状態、見出された問題・課題などです。
                               (※SMJ#259より)

「A」の“抽象度”によって、作業が幾つか加わることがあります。…例えば、「幸せになりたい」「お金持ちになりたい」「充実した人生を送りたい」「組織を良くしたい」などのテーマの場合は、それぞれ「幸せとは?」「お金持ちとは?」「充実した人生とは?」「組織が良くなるとは?」についての定義付け(概念規定)をする必要があります。

また、「業績を伸ばしたい」「英語力をつけたい」「お客さんを増やしたい」「国際競技力を向上させたい」などのテーマの場合は、可能な限り具体的な(数値)目標を設定する必要があります。

複雑な「A」もありますので、一概に定式化できるようなものでもありませんが…大切なことは、要するに、「A」を“曖昧なもの”にしておかない、ということです!

2011/11/01

#263 Terry Bird の問題解決学 (4)

“問題の本質”が特定できないと…

問題をすべて解決できる方法などはありません。…ただし、解決できる確率を高めることはできると考えています。…そして、その必須不可欠の条件が“問題の本質を特定すること”です。

皆様も経験があると思います。何かの会議で「とにかくやってみましょう」「できることからやっていきましょう」というような発言がなされ、それにより会の意思決定が方向づけられてしまうことがしばしばあります。問題の本質が特定できていれば良いのですが、それが特定できていないのであれば、解決に向けての方策を幾つか打ち出したとしても、「暖簾に腕押し」「糠に釘」「焼け石に水」のようなものになってしまいます。

…そのような時、Terry はついつい発言してしまいます。(黙っていればいいものを…)

そして、余分な仕事が増えていきます。…貝になりたい!…けど、無理かぁ…