2013/01/31

#625 “英会話力”向上プロジェクト (10)

あと2か月です!

継続しています! 頑張っています! こんなにコツコツ勉強したのは生まれて初めてです。ラジオ講座はたいてい三日坊主で終っていました。

「NHKラジオ英会話」(1月号)のテーマは「Animals and Mythical Creatures(動物と想像上の生き物)-動物に関連したイディオムや表現を学ぶ-」でした。…現時点で10個のダイアログの暗記が完了していますので、残り2個です。2月号が始まる(2/4)までにはクリアできると思います。

 あと2か月(24個)かぁ…

妻Peachに、「やぎ座って英語でなんて言うか知ってるか」「カプリコーン(Capricorn)やで!」「で、おうし座はトーラス(Taurus)や!」と得意げに言ったところ、「そんな英語覚えて何になるの?」「使わないでしょ。」「だいたい日本語の星座もあなた知らないでしょ!」と、切り替えされてしまいました。

 確かに…。でも、2年かけて2012年度分ダイアログ完全マスターは目指します!

#624 Terry Bird の SA 日誌 (34)

日本とカナダの違い…

昨年のカナダ現地調査(2012.10.29-11.9)の折、英語系モントリオール教育委員会(English Montreal SchooI Board:EMSB) の関係者から移動中のバスの中で、「日本とカナダの(学校スポーツ)の違いは何ですか?」と逆質問されたことを思い出しました。

…答えに窮しましたが、「カナダでは高校の卒業率を高めるためにスポーツを活用しているとお聞きしたが、日本ではそのようなことはほとんどない。」と、取りあえず答えました。

EMSBは、現在81.1%である高校の卒業率を、「Stay in School Initiatives」という取組を通じて、2014年には86%、2020年には88%にまで高めようとしているとのことです。そして、生徒に興味・関心を持たせて学校に留める手段(プログラム)としてスポーツを活用しているようです。(詳細は改めて!)

日本の場合、学校の知名度アップ、すなわち生徒募集目的で学校スポーツに力を入れることは多分にありますが、卒業率云々はほとんど聞いたことがありません。

…おっと、事後研修会のSA講義の準備をしなければ…

#623 女子柔道の告発問題に関連して (3)

2020五輪の東京招致に影響するか…

桜宮高校、豊川工業高校等の体罰問題に加え、今回の女子柔道の告発問題です。…日本のスポーツ界における暴力やハラスメントの問題が“顕在化”しています。

女子柔道の日本代表監督が辞任を表明したことにより、うやむやのまま幕引きの方向に向かうと思われますが、2020五輪の東京招致にとって大切な時期でもありますので、あまり大事にしたくないという関係者の思惑でもあるのでしょうか…

日本のスポーツ界における暴力、ハラスメント等の撲滅に向けて徹底的に調査するのが良いのか、それとも白黒つけずに曖昧なままにしておくのが良いのか…2020五輪の東京招致への影響を考慮した場合、判断が難しいところです。…ただし、日本のスポーツの将来にとって必要なのはどちらかについては言うまでもないと思います。

次元や内容は違いますが、カナダの「デュビン調査(Dubin Inquiry)」がヒントになります。…以下、文科省報告書からの引用(抜粋)です。

 1988 年ソウルオ リンピックでのベン・ジョンソン元選手の薬物スキャンダルはカナダスポーツ界に汚点を残したと同 時に、カナダのその後のドーピング施策に多大な影響を与えた。このスキャンダルを受け、連邦政府 は直ちにカナダスポーツ界におけるドーピング実態を調査するための「デュビン調査(Dubin Inquiry)」と呼ばれる「競技力向上目的の薬物使用及び禁止行為に関する調査委員会」を設置した。 委員長を務めたチャールズ・デュビン判事のリーダーシップのもと約10 ヵ月間にわたり公聴会(証人 119 人、供述書14,817 ページ、証拠物件295)が開かれ、1990 年に「デュビン調査報告書」(638 ペー ジ、70 勧告)が公表された。同報告書の勧告により、1991 年に「カナダドーピング防止機構(Canadian Anti-Doping Organization:CADO)」が設置(※運営は1992 年1 月~)され、カナダのドーピング防止プログラムの開発が任された。1992 年、同機構は「カナダ薬物乱用防止センター(Canadian Centre for Drug-free Sport:CCDS)」に名称変更し、1995 年には「フェアプレー・カナダ(Fair Play Canada)」 との合併に伴い「カナダスポーツ倫理センター(Canadian Centre for Ethics in Sport :CCES)」が誕生した。

※資料 http://www.mext.go.jp/component/a_menu/sports/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/08/03/1309352_014.pdf

#622 女子柔道の告発問題に関連して (2)

カナダの仕組みを手掛かりに…

カナダの場合、中央競技団体(NSO)等への補助金交付は、「スポーツ資金交付および説明責任枠組み(Sport Funding and Accountability Framework:SFAF)」に基づいて行われています。

したがって、スポーツカナダ(※民族遺産省スポーツ局)を通じて連邦政府から補助金等の交付を受けようとする競技団体は、申請段階で事業内容や組織の在り方などに一定の基準が課されるとともに、 交付された場合はその活用について説明責任と透明性の確保が求められることになっています。

詳細は省略しますが、全てを満たさねばならない「適格性基準(夏季スポーツ版) A.一般基準」17項目もあります。以下は、今回の件と、直接的あるいは間接的に関係のありそうな項目です。

形式的かつ倫理的に問題のないコーチング教育の原則に取り組んでいる。
参加者、競技者、コーチ、審判および指導者と同様に、とりわけ女性、障害者、先住民に対する公正およびアク セスに関する方針がある。
競技者中心の方針があり、高水準競技者の意思決定への直接的関与を明示している。
競技者養成プログラムおよびナショナルチームプログラムの技術指導での有資格コーチの基本的役割と重要性を認識している。
報告および告発調査のための手続きを含む、ハラスメントおよび虐待に関する方針がある。
適正手続および自然的正義の原則と一致し、またカナダスポーツ紛争解決センターの裁判外紛争解決サービスへの照会を認める規定を含む内部不服審査プロセスがある。

…カナダで全柔連と同じような事例があったかどうかは確認できていませんが、もしカナダで同じようなことが起きた場合、連邦政府からの資金交付が受けられなくなる可能性があります。

※資料 http://www.mext.go.jp/component/a_menu/sports/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/08/03/1309352_014.pdf

#621 女子柔道の告発問題に関連して (1)

スポーツガバナンス(sport governance)の観点から…

現在、日本のスポーツ界は「柔道女子日本代表監督の暴力行為などに関する選手15人からのJOCへの告発問題」で大揺れになっています。…まだ詳細が明らかになっていませんので、踏み込んだコメントを書くことはできませんが、JOCと全柔連の、いわゆる「スポーツガバナンス」が問われている重大な問題であることには違いありません。

Terry Bird は、以前(2011.1.18)、SMJブログで以下のように書きました。

 例をあげて、スポーツガバナンスとは何かを説明するとすれば、
 財団法人日本相撲協会理事会による「組織統治システムまたはその統治プロセス」
 ということになるのでしょう。 (SMJ#9より)

…ですので、今回の件は、JOCと全柔連のそれぞれの理事会の統治能力が問われることになります。…もし、適切な判断が下されなかった場合は、その団体の“ガバナンスは機能していない”とみなされても仕方がないと思われます。

2013/01/30

#620 Terry Bird の SA 日誌 (33)

報告書(原稿)に目を通してみて…

これまでSMJブログで海外派遣プログラム(カナダ:2012.10.29-11.9)について書かせていただいてきましたが、現在、参加された13名の先生方とスタッフ(団長、副団長、SA)により報告書の作成作業を行っているところです。…フィナーレが近づいています。

SAの立場として報告書(原稿)に目を通しました。…勉強になりました!…Terry Bird には見えなかったもの、感じなかったもの、気がつかなかったものが多々ありました。…もちろん修正したり編集したりする所も幾つも見つかりましたが、全体としてとても深みのある報告書になりそうです。

我々16人には、カナダでの経験を形に残す責任があります。…なぜなら、このプログラムの正式名称が「平成24年度教育課題研修指導者海外派遣プログラム(スポーツ・健康教育の推進)」(主催:NCTD、共催MEXT)だからです。

…日本の“身体教育・健康教育(スポーツ含む)”の問題解決に少しでも役立てていただけるような実のある「報告書」を目指しましょう!

 鬼のSAの再来か!?

2013/01/28

#619 Terry Bird の SA 日誌 (32)

現地調査「訪問先」を振り返る…

① 10/30 9:00~11:00 オリエンテーション:現地調査のポイント確認他
② 10/30 13:00~15:45 パティシパクション(ParticipACTION)
③ 10/31 10:00~11:40 ホッケー殿堂(Hockey Hall of Fame)
④ 10/31 14:10~16:15 オンタリオ州教育省(ONTARIO Ministry of Education)
⑤ 11/1 9:35~11:45 クライスト・ザ・キング高校(Christ the King Catholic Secondary School)
⑥ 11/1 13:00~14:45 オークビル・トラファルガー高校(Oakville Trafalgar High School)
⑦ 11/2 10:15~12:05 オンタリオ身体・健康教育協会(Ontario Physical and Health Education Association:OPHEA)
⑧ 11/2 13:10~15:30 ビル・クローザース高校(Bill Crothers Secondary School)
⑨ 11/5 8:55~12:05 コールドウェル・ストリート小学校(Caldwell Street Public School)
⑩ 11/5 13:30~16:00 ブードィン教授・特別講義(uOttawa)
⑪ 11/6 9:00~ カナダバレーボール協会(Volleyball Canada)
⑫ 11/6 13:05~15:00 カナダ身体・健康教育協会(PHE Canada)
⑬ 11/7 8:45~9:35 英語系モントリオール教育委員会(English Montreal SchooI Board)
⑭ 11/7 10:15~11:00 ローレンヒル中学校(LaurenHill Academy Junior H. S.)
⑮ 11/7 11:45~14:45 レスター・B・ピアソン高校(Lester B. Pearson High School)
⑯ 11/7 14:50~15:40 モントリオール・インパクト・サッカーアカデミー(Montreal Impact Soccer Academy)

…改めて訪問・視察先を整理してみると、昨年のSMJブログを通じた『現地報告』のそれらの数が間違っていたことに気がつきました。…13ではなく15でした。

#618 Terry Bird の SA 日誌 (31)

事後研修会・講義の進め方

2月4日・5日に、海外派遣プログラム・事後研修会でSA講義をする予定です。…シニアアドバイザーによる海外研修の振り返り」(2/4:60分)「シニアアドバイザーからのまとめ」(2/5:20分)の2本です。…色々考えてきましたが、先ほどアイディアが天から舞い降りてきました!

今回の派遣テーマは「(カナダにおける)スポーツ・健康教育の推進」でした。そして、事前研修会(8/27-28)の際に、先生方とともに決めた3つの調査・研究課題(テーマ)は以下の通りでした。 ※現地調査2日目(2012/10/30午前):オリエンテーション時配布資料『現地調査(ヒアリング、視察等)のポイント』より

①生涯スポーツの実践に向けた基礎づくりに関するカナダの取組
 生涯にわたりスポーツ等の身体活動を実践する態度、知識、経験等をどのようにカナダの子どもたちに身につけさせようとしているのか?
②カナダにおける子どもの体力・運動能力向上対策:成果と課題、カナダの体育授業(実践)
 カナダの子どもたちの体力や運動能力を向上させるためにどのような取組(特に、学校全体、体育授業、 保健授業のプログラム、実践等について)をしているのか? そして、その成果は? 課題は?
③スポーツ・健康分野における「リテラシー」という考え方について
 カナダをはじめ欧米諸国には「ヘルス・リテラシー」「フィジカル・リテラシー」という考え方(概念?)があるが、日本の教育現場、保健・医療分野にはそのような概念はまだない。これらは、今日のカナダにおける健康(教育)分野において、鍵になる考え方のように見受けられるが、その詳細はどうなのか?

…先生方が執筆された報告書(原稿)にそれぞれの“答え”はあるのでしょうか?

2013/01/25

#617 スチューデント・バイブル

大学生へのキャリア教育 完結!

今日(1/25)の「キャリアデザイン実習Ⅱ」の最後の授業をもって、TSUでのキャリアデザイン関連授業の担当にピリオドを打つことになりました。…今後、別の形で仕事が回ってくる可能性もありますが、Terry Bird の中では“完結”したと考えています。…良い経験ができました。

 前副学長からは「あなたのサブ・メジャーにしなさい!」と激励されたこともあります。

…そうなったかは分かりませんが、1冊の本が書けるぐらいのネタは蓄積されたという実感はあります。…どこかの出版社が理解を示してくれれば、すぐにでも『スチューデント・バイブル』として書き下ろしたいぐらいです。(マジで!)…“迷える羊たちよ・・・”

助走期間を入れると約9年間もTSUのキャリア教育に携わってきました。…「トータル・キャリアデザイン・プログラム(TCP)」を構築し、このTCPを7年間担当してきました。…残念ながら、学内ではもはやTCPは死語となっています。…また、7年という時を経てTCPが完結したのを見届けたのはTerry Bird だけです。

…TCP, グッドバイ!

#616 スポーツ活動中の事故防止 (4)

執筆の方向性が定まる!

実はまだ出版社から正式な執筆依頼が来ていませんので、本格的な作業はそれからになりますが、Terry Bird ならではの原稿執筆の方向性は定まりました。

SMJ#615で、「何か足りない」と書きました。…収集したどの資料も非常に的確にまとめられているのですが…

…では、足りないものは何か?…残念ながら執筆前にアイディアを披露することは控えたいと思っていますので、ここでは書けません。どうかご容赦ください!

ただし(小さな声で言いますが…)、ハインリッヒの法則が示唆するところの“スポーツ活動(指導)中に身近で起こり得るヒアリ・ハットするような事象の芽を摘む”ための現場関係者に有用な内容にはしたいと考えています。

ほんの数ページの分担執筆ですが、頑張ります!

2013/01/24

#615 スポーツ活動中の事故防止 (3)

参考資料の収集を通じて感じたこと…

ある原稿執筆の準備目的として、SMJブログの本シリーズを立ち上げました。…そこで、数時間かけてインターネットで関連情報の収集をしたところ…

標記テーマに関わる情報が非常に多くありました。…インターネットは凄いです。…感激しました!…イスに座って、PCをカチカチしているだけで、こんなに美味しい情報を手に入れていいの?…と思えるぐらいの大漁でした。Terry Bird が執筆するまでもないなぁ…と出ばなをくじかれました。

現段階で入手(所在把握)できた参考資料を大まかに分類すると以下のようになります。

 教育委員会系
 競技団体系
  体育・スポーツ関係機関系
 学会・研究会系
  教育機関系
  業者系
  その他

安全配慮の観点、留意事項、ガイドライン等が的確にそれぞれの資料でまとめられていますし、関連情報のデーターベースの所在も掴めましたので、あとはチョチョチョっとまとめるだけでOK!

…と言いたいところですが、何か足りない気がします。さて…

2013/01/22

#614 スポーツ活動中の事故防止 (2)

ハインリッヒの法則をどう説明するか…

リスクマネジメントの話をするときに、たいてい活用されるのが「ハインリッヒの法則」です。…ご承知の通り、「1:29:300の法則」でして、「1つの重大事故の背後には29の軽微な事故と300のヒヤリ・ハット体験がある・・・」というものです。そして、「重大事故を防ぐには身近なところで起こるヒヤリ・ハットするような事象の芽を摘んでいくことが重要である」という経験則として、しばしば紹介されます。

Terry Bird も講義でこの法則を必ず学生に説明しますが、いつも気になっているのが「1:29:300」の解釈(説明)です。…経験則として80年以上も活用されている法則ですので、あまり細かいことを言うな!…とお叱りを受けるかもしれません。…でも気になります。

ハインリッヒさんは5000以上の労働災害を統計学的に分析してこの法則を見出した…と見聞きしてきました。…ただし、原典の「Industrial Accident Prevention: A Scientific Approach(1931)」を読んでみないと、「1:29:300」の本当の意味(主旨)が分かりません。

もし、単に5000以上の労働災害を単純に分類した結果、「重傷:軽傷:ヒヤリ・ハット体験」が「1:29:300」であり、それをもって「1つの重大事故の背後には・・・」と説明しているのであれば、無理があると思います。…その他にも疑問は幾つかあります。

スポーツ活動中の事故防止の観点からも、この「経験則」を否定するるわけではありませんが、「1:29:300」の本当の意味が知りたいです。…ハインリッヒさんの上掲書の目次(PDF)は入手しましたが、現物(初版)は5か所の大学図書館に所属されているのみです。

2013/01/21

#613 スポーツ活動中の事故防止 (1)

新シリーズです!

ある原稿執筆に向けて、SMJブログを通じて「スポーツ活動中の事故防止」についてあれこれ考えていくことにしました。

最近、子供のスポーツ教室に付き添いで行くようになり、他のスポーツ指導者の方々の指導場面を見させていただく機会が増えました。…体育・スポーツの指導に二十数年も携わってきましたので、どうしても指導者目線で見てしまいます。…決して上から目線ではありませんので…

指導法などとても参考・勉強になる反面、スポーツ事故が起こりかねない場面を幾度となく目の当たりにしています。…実際に、軽微な事故も発生しています。

経験上、“危険な匂い”というものがあると思っています。…そして、指導中にそのような“匂い”を感じた場合は、「まっ、いいかぁ~」ではなく、必ず対処すべきものと肝に銘じています。

…問題なのは、スポーツ指導者がその“匂い”に気づかない場合です。…わりと多いです。

2013/01/19

#612 大学生へのキャリア教育

最後のドリル(CRD)…

TSUの“キャリア関連授業”を担当するのも、残り僅か(90分×2)となりました。…2006年4月から「トータル・キャリアデザイン・プログラム(TCP)」の3つの授業すべてを順次担当してきました。

 キャリアデザイン(1年次・前期・必修・2単位)
 キャリアデザイン実習Ⅰ(2年次・後期・選択・1単位)
 キャリアデザイン実習Ⅱ(3年次・インターンシップ+後期演習・選択・3単位)

今年度は③しか担当していませんでしたが、その実習Ⅱの最後のドリルとして「企業研究ドリル(Company Research Drill:CRD)」を考案し、先週(1/11)から3回シリーズで学生に取り組んでもらっています。

一般的に、学生が働いてみたい職場(会社等)を探そうとする際、以下の4つの手段をとると思われます。

 就職サイトで検索
 合同企業セミナー or 説明会
 キャリア支援の案件(求人票)
 身近な情報から

詳説しませんが、CRDとは5番目の手段にあたるスキルを養うためのドリルです。…すなわち「●自分のアンテナで自らキャッチ! 」する術の修得を目的としています。…次回(1/25)は、1社まで絞り込んだストーリー等について各学生から発表してもらいます。

…もうすぐキャリアから解放されます!…とても勉強になった数年間でした!

2013/01/16

#611 スポーツ政策:「世界の動き」 (11)

SMGの新シニアリーダー

2013年1月14日、カナダの Sport Matters Group(SMG) の新しいシニアリーダーにボブ・エリオット(Bob Elliott)氏が就任したようです。…エリオット氏は元カナダ柔道連盟の事務局長(Executive Director)という肩書をお持ちのようですが、スポーツ以外の非営利活動部門の経験と実績が豊富な人物のようです。

今後の Sport Matters JAPAN(SMJ) の展開において重要な人物になってくると思われます。

SMGはカナダのスポーツ界においてユニークな存在です。…一言で説明するのは難しいですが、12年ほど前からカナダのスポーツ政策に影響を与えてきました。…そろそろ Sport Matters JAPANブログを通じてSMGを解剖(研究)していくことにします!

…とても、楽しみです。

2013/01/15

#610 スポーツ政策:「世界の動き」 (10)

ニュージーランドのスポーツ政策

日本人にとって地球の中心は“日本”であるかのように感じてしまうのは、当然のことであり、他国の人々も同じような感覚であると思われます。…しかしながら、実際は、自分の国以外の国の方が圧倒的に多く、そちらの世界の方が地球の中心であるといっても過言ではありません。そして、世界は日々動いています。

分野にもよりますが、スポーツ(政策)に関しては世界の動きをウォッチしておくことが求められます。…そこで、久しぶりに、ニュージーランドを覗いてみました。

やはり、動きがありました。…カナダの Own the Podium のCEOからニュージーランドの High Performance Sport New Zealand の Chief Executive に就任(2012年1月末)したアレックス・バウマン(Alex Baumann)のイニシアティブのもと、2013年から2020年までのニュージーランドの競技力向上策が策定されたようです。…ざっと目を通しましたが、カナダが2010年バンクーバー五輪前(後)に取り組んでいた(いる)プランによく似ています。

2012年9月に策定された「NZ競技力向上戦略計画2013-2020(Strategic Plan 2013-2020)」が、それです。

2013/01/14

#609 Terry Bird の SA 日誌 (30)

事後研修会(2/4-5)に向けて

「H24海外派遣プログラム(カナダ:10/29-11/9)」のシニアアドバイザー(SA)としての最後の仕事が2月初旬に予定されている事後研修会での講義です。…昨年8月下旬に実施された事前研修会とは違い、事後の方はカナダ研修(修行!?)を共にした“戦友”と再会できる“楽しみ”がありますので、とても待ち遠しいです。

ただし、今回のカナダ研修をSAの立場から総括しなければなりませんので、相応の準備(時間)が求められます。…まずは、カナダにおける身体・健康教育の実態(全体像)を整理しなければなりません。…ここで役に立つのがSMJブログです。…カナダ滞在中に毎日したためた「研修旅行記」が当時の記憶を鮮明に蘇らせてくれます。

「メモは忘れるために取る!」と聞いたことがあります。…まさにその通りです。

…日記(旅行記)は忘れるために書く!…しかし、いつでも記憶を鮮明に蘇らせてくれる!

皆さんにも“ブログ”をお勧めします!

2013/01/13

#608 スポーツ政策ニュース (第31号)

第2回フィジカルリテラシー国際会議

フィジカルリテラシー(physical literacy)は、スポーツ政策よりも健康政策や教育政策との関連が強い用語ですので、スポーツ政策ニュースとしてご紹介して良いものか…

そもそもフィジカルリテラシーは、現象学(Phenomenology)実存主義(Existentialism)の研究から発展した概念のようですが、現在では認知心理学(cognitive psychology)や社会学(sociology)を含む他の学問分野からも注目されるようになってきているようです。…日本でも、この用語を散見することはあります。…ただし、的確にその概念を理解して用いている訳ではありません。…Terry Bird も Prof. Margaret Whitehead の本を読んで勉強しているところです。

世界では、このフィジカルリテラシーに関する動きがあります。そこで、今回はその国際会議の情報をご紹介いたします。

第2回フィジカルリテラシー国際会議(2nd International Physical Literacy Conference)

 ・日程:2013年6月12日・13日
 ・会場:Wyboston Lakes Training Centre (イギリス)

テーマ:生涯にわたるフィジカルリテラシー(Physical Literacy throughout the lifecourse)

 イギリスのベッドフォード(Bedford)近郊のセントノエツ(St. Neots)という町の「ウィボストンレイクス・トレーニングセンター」で開催される予定です。運営はベッドフォードシャー大学(University of Bedfordshire)の関係者です。

…もちろん参加できませんが、ウォッチはしていきます!

2013/01/12

#607 Road to Employment (13)

軌跡を記してきたら“奇跡”が…

SMJブログ#317で、「その軌跡(奇跡!?)を記していきます! 」と2012年1月21日に書いてから約1年が経過しました。

Road to Employment(略して、RTE)は、Terry Bird が担任を務めるTSU健康・スポーツ心理学科1期生の就職活動を後押しするプロジェクトでした。そして、それらに関連してあれこれ考えることをRTEシリーズで扱ってきました。

 軌跡を記してきたら、本当に“奇跡”が起きました!

少し前にSMJで書きましたように、現時点での健スポ1期生・進路内定率(就職+進学/同希望者)は、男子が約80%で女子はほぼ100%です。…この数字が全国的にみてどの程度なのかについては特に関心はありませんが、学内ではダントツのようです。

 学科として何か特別なことをしてきたわけではありません。

これって、ピグマリオン効果ってやつですかねぇ

2013/01/09

#606 2020五輪の東京招致に向けて (4)

立候補ファイル(全3巻)は面白い!

先日(1/7)、「東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会」(以下、招致委員会)がIOCに「立候補ファイル」を提出しましたが、ようやく日本でも2020五輪の招致ムードが盛り上がってきました。…招致委員会のウェブサイトのトップページには「開催都市決定まであと241日」とありました。…古い話ですが、宇宙戦艦ヤマトのエンディングを思い出します。

さっそく、日本語版の「立候補ファイル(全3巻)」に目を通してみました。…実に面白い!…スポーツマネジメントの観点からもとても勉強になります。…メガ・スポーツイベントの企画の仕組み(全体像)が詳細に描かれています。

…まずもって、招致委員会が目指しているいるのは「組織委員会」への名称変更でしょう。すなわち、「(2020年の)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee for the Olympic and Paralympic Games:TOCOG)」に格上げ(改組)されるということです。…通称「TOCOG(トコッグ?)」と呼べる日が来るでしょうか…

実際に提出されたファイルは英語・仏語版ですが、日本語版はIOCからの各項目質問文が記載されてあったり、解説文のようなものもあったりしますので、とても分かりやすいです。…スポーツマネジメントの教材としても活用できそうです。

色々書かれてありましたが、斜め読みする中で目に留まったのが「07 マーケティング」の箇所の「オリンピックくじ」でした。以下はその概要(抜粋)です。

2020年東京大会の資金に充てるための宝くじについては、2017年から2020年までの4年間にわたり発行し、計100億円(114百万米ドル)の収入を見込んでいる。
当せん金付証票法の規定により全ての売上金は公共事業の費用の財源に充てられることとなっており、当該収入は、オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向け、大会関係施設の建設・整備費用などに充当される。

…是非、ご一読を!

※資料
 http://tokyo2020.jp/jp/plan/candidature/index.html

2013/01/07

#605 2020五輪の東京招致に向けて (3)

WGレポート(2012年4月)から

2012年5月23日(現地)に、カナダのケベックシティで開催されたIOC理事会(Executive Board)において2020年オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、2020五輪)の正式立候補3都市が決定しました。…東京(日本)、イスタンブール(トルコ)、マドリード(スペイン)です。

その際、重要な資料となったのが「GAMES OF THE XXXII OLYMPIAD 2020 WORKING GROUP REPORT」(LAUSANNE, 5 APRIL 2012)でした。…そこで、今回は同レポートに記載されてあった3都市の世論(支持率)をピックアップしてみました。

イスタンブール(トルコ)

 招致委員会…イスタンブール:「支持」87%、全国:「支持」83%
      IOC…イスタンブール他:「賛成」73%、「どちらともいえない」25%、「反対」3%

マドリード(スペイン)

 招致委員会…マドリード:「支持」75%、全国:「支持」84%
      IOC…マドリード他:「賛成」78%、「どちらともいえない」5%、「反対」16%

東京(日本)

 招致委員会…東京:「支持」65%、全国:「支持」66%
      IOC…東京他:「賛成」47%、「どちらともいえない」30%、「反対」23%

なお、上記データは、2012年2月に各都市がIOCに提出した「申請ファイル」(※開催計画概要)に記載するために調査したものと考えられますので、約1年前の世論と言うことになります。また、IOCのデータも同時期のもののようです。

…さて、約1年後、どのように変動しているのでしょうか?

※資料
 1) GAMES OF THE XXXII OLYMPIAD 2020 WORKING GROUP REPORT
 2) http://tokyo2020.jp/jp/news/index.php?mode=page&id=163
 3) http://tokyo2020.jp/jp/news/index.php?mode=page&id=60

2013/01/06

#604 2020五輪の東京招致に向けて (2)

IOCによる世論調査について

2020年オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、2020五輪)の開催都市の決定に際して、3都市の世論(支持率)の高低がどの程度の影響力をもつのかは分かりませんが、3都市の招致委員会から公表される支持率とは別にIOCにより実施される世論調査があります。…そこで、後者について気になりましたので少々調べてみました。

IOCによる調査(poll)は、イギリスに本社を置くスポーツ関連の市場調査等を専門分野とする民間調査会社の「IFM Sports Marketing Surveys(IFM SMS)」社に委託されて実施されています。IFM SMS社は、2013年中に「RSMG Insights holding group」傘下の「REPUCOM」社として社名変更(商標変更)される予定です。(※合併等の情報は省略)

そのIFM SMS社(IFMグループ)のサービスを日本で独 占的に展開する日本総代理店が「ニホンモニター株式会社」という会社のようです。…したがって、IOCによる調査については、日本国内において同社が直接的または間接的に関与している可能性があります。

おそらく招致委員会やJOC関係者は正確な情報を把握していると思います。…IOC調査は表向き“ミシュランガイド”のような“覆面調査”ということなのでしょう。

…以上は、あくまでも Terry Bird の推測です!

※資料
 1) http://www.rsmg-insights.com/
 2) 「2010 年スポンサーシップ動向調査(2010年4月)」 IFMグループ

2013/01/05

#603 2020五輪の東京招致に向けて (1)

2020年オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、2020五輪)の開催都市は2013年9月7日の「第125回IOC総会」(ブエノスアイレス)で決定されます。…ご存知の方も多いと思いますが、オリンピック開催(予定)年の7年前に開催都市が決まります。

東京(日本)、イスタンブール(トルコ)、マドリード(スペイン)の3都市の中から選ばれます。…招致委員会のメンバー(理事)に日本体育・スポーツ政策学会の会員の方も入っていますので応援したいところですが、何をどうすればよいのか…

招致委員会のウェブサイトに以下のような報告がありました。要約します。

 『支持率調査結果について』 ※2012年12月21日ニュースより

  調査方法:電話調査(招致委員会として独自に調査)
  実施時期:2012年11月22日(木)~12月2日(日)
  対象地域:東京23区、多摩地域・島しょ部
  調査対象:18歳以上男女
  サンプル数:400
  調査結果:( )は前回調査結果
    ・「賛成」の合計は66%(67%)
    ・「反対」の合計は14%(13%)
    ・「どちらともいえない」は20%(21%)

なお、IOCのWGレポートには以下のような記述がありました。

An opinion poll commissioned by the bid committee shows 65% support in Tokyo and 66% support nationally. The IOC poll in Tokyo and the surrounding municipal areas shows 47% support Japan hosting the Games, 30% with no opinion and 23% against hosting the Games.

そして、以下のような指摘がなされていました。

The IOC’s public opinion poll showed mixed results with a large percentage of people expressing no opinion towards Tokyo’s efforts to host the 2020 Games. Should Tokyo advance to the second phase of the bid process, a strong national communications plan would be required.

IOCによる各都市支持率調査は1~2月に実施されるようですが、IOCによる調査方法での「どちらともいえない層」の動き、すなわち、その層への働きかけ如何が鍵になると思われます。

※資料
 1) GAMES OF THE XXXII OLYMPIAD 2020 WORKING GROUP REPORT
 2) http://tokyo2020.jp/jp/news/index.php?mode=page&id=489

2013/01/03

#602 仕事モードへの切り替え

執筆依頼…

昨年末に恩師Knob先生からお電話をいただきました。…リスクマネジメント関連の出版本の企画が動き出すようです。Terry Bird の担当はその中の4~5ページ程度です。…もちろん“承諾”いたしました。判例解説を含めコンパクトにまとめなければならないので、腕の見せ所です。…頑張ります!

1月3日です。…1月の仕事量を考えると少々焦りを感じ始めてきました。…もう1日のんびりしたいところですが、仕事モードに切り替えることにします。

若い頃(つい最近まで)は、“ウサギさんタイプ”でしたが、今は“カメさんタイプ”でないと仕事がこなせなくなってきました。…体力、気力の衰えから来るのでしょうか?…それとも、仕事の範囲や量、あるいは難易度に変化があったからなのでしょうか?

今年もカメさんのようにコツコツと仕事を片づけていくことにします。…今頃気づいたの!…とご指摘されそうですが、やはり仕事の完成度は“カメさん”の時の方が高いと思われます。

2013/01/01

#601 Terry Bird の2013年

Sport Matters JAPAN ブログの3年目が始まります!

ご愛読いただいている皆様、新年明けましておめでとうございます。…2013年も年間300本(月間25本×12)の投稿をする予定です。お付き合いいただければ幸いです。

2013年の Terry Bird の予定ですが、まず、2月初旬に昨年の最大の仕事であった「海外派遣プログラム」の事後研修会での講義があり、その後、同プログラム現地調査(カナダ)関連報告書の年度内作成に向けての大詰めの作業があります。…なお、3月中には申請中の某研究助成の審査結果が出ると思いますので、その結果次第では8月にカナダ研究現地調査に行く可能性も出てきます。…したがって、2013年の詳細な予定は3月下旬ごろにデザインすることになります。

…いずれにしても、昨年の元旦にも書きましたが、2013年は“研究の年”にします!…絶対に…

もう一つ、TSUテニス部の立て直しに着手する必要性も出てきました。…大学スポーツ関係者の宿命とでも言いましょうか…今年はコートに立つ機会を増やすことにします。

そして、最大の作業は2014年1月1日(水)からの新生Sport Mattes JAPAN に向けての諸準備です。…色々と手順がありますので、確実にその日にスタートできるかどうかは分かりませんが、楽しみながら進めていきたいと思っています。

…想定外の仕事が入らないことを願いますが…何となく気配を感じます…