2012/09/30

#525 大学選びのポイント

大学選びは“出会い”か?

あまたある大学の中から高校3年生+浪人生が大学を選べる時代です。一昔前なら、大学が選んでいましたが…

本日(9/30)、オープンキャンパス(相談ブース)を担当しました。健スポは好調のようで、トトロの体験授業には20~30名、相談ブースには9名の高校3年生が来てくれました。…ここ数年の傾向は家族でご相談にお出でいただいていることです。…Terry Bird の時代には、そのようなプログラムはなかったですし、親と大学見学に行くことなどほとんどなかったと思います。

Terry Bird の現時点での見解は、“大学選びの主導権は受験生側にある”ということです。…換言すると、行きたいと思える大学と“どのように出会うか”が大学選びのスタートとなっています。

偏差値? ブランド? 教員? 課外活動? 就職状況? カリキュラム? 取得できる資格? アクセス? 進路の先生の紹介? 部活顧問の紹介? 指定校? インターネット? パンフレット? …

何が“きっかけ”でかは分かりませんが、いずれにしても、本当にTSUで学びたいと思った学生に入学してほしいと思います!

#524 “英会話力”向上プロジェクト (7)

やっと半分(72ダイアログ)終えました!

4月から取り組み始めた Terry Bird の“英会話力”向上プロジェクトです。…「NHKラジオ英会話」の年間144個のダイアログを丸暗記し、会話力をアップしようとするものです。

4月から良いペースで暗記し続けてきましたが、8月号で失速してしまったことはSAJブログ#499で報告した通りです。…結局、5つほど未消化のまま9月号に取り掛かることにしました。

9月号のテーマは“Using Numbers”(数を使った表現を学ぶ)でした。現時点で12個のダイアログ中、11個をクリアしました。最後の1つは今日(9/30)中に暗記します。そして、明日(10/1)から10月号に着手したいと思います。…10月号のテーマは“Sports”(スポーツに関連した表現を学ぶ)ですので、得意分野!?です。カナダに行く前(10/29)にクリアしたいです。

こんなに英語を勉強しているのは初めての体験です。基本的に通勤時の車の中での“listening and speaking 学習”だけですが、積み重ねると結構な時間になっています。…1日のほんの少しの時間の使い方の改善でこれ程の勉強ができるものなんだ…ということを実感しています。…あとは、成果があると良いのですが…

この取り組みが本当に意味があるのかどうかは分かりませんが、取りあえず突っ走ることにします。…ひたすら暗記しているだけでも、英語の表現ってこういうものなのか!…すなわち“日本語(日本人)の表現の仕方との違い”というものが、少しずつ分かってきました。

#523 スポーツ政策研究日誌 (28)

約半年ぶりの“研究日誌”です!

SMJブログ#376以来の“研究日誌”の投稿です。…ここでの“研究”は、学術論文執筆に向けた諸活動を意味しています。…そういう観点で振り返ると、この半年間は研究が滞っていました。…年内はこの状況が続きそうです。

身近には、多忙を極めているにもかかわらず、精力的に研究発表している方が幾人もいますが、敬服します! そのコツをぜひ伺いたいものです。

ただし、現在取り組んでいる活動が全く研究と無関係かというと、そうではありません。…例えば、“海外派遣プログラム”の仕事も「カナダのスポーツ・身体教育の推進」について、SAの立場ではありますが、その全体像を把握すべく諸々調べ、なおかつ現地調査で確認できますので、いずれ研究に結び付くものと考えています。

また、ゼミ生と一緒に「フィリップ・コトラーのマーケティング(理論)」について勉強していますが、これがまた“興味深い”です!…後々、色々使えそうです!

コトラーについて勉強した成果は、SSF主催の「Sport Policy for Japan 2012」(於:立教大学、10/20-21)でゼミ生たちが発表します。

 ※詳細: http://www.ssf.or.jp/spfj/index.html

2012/09/29

#522 Terry Bird の SA 日誌 (19)

海外派遣プログラム出発(10/29)まで1か月!

9月29日です。…カナダ出発が1か月後に迫りました。…SAとして充実した研修になるように頑張りたいと思っています。

10月29日(月)、成田17:00発、エア・カナダ(AC002)でトロントに向かいます。…先生方には「お楽しみ!」と言ってありますが、びっくりする!?(少なくとも、Terry Birdは驚いた!)機内食が出てきます。…それも楽しみの一つです。…あとは、各シートに設けられた「オンデマンドビデオ(Audio Visual On Demand:AVOD)」も楽しみにしています。前回(2011年1月)は、ほとんどの時間爆睡していましたが「踊る大捜査線3」を字幕付(日本語)で見ました。

今回の移動はすべてエア・カナダのようです。一部(オタワ→モントリオール)バス移動もあるかもしれませんが…。機内では「enRoute(エンルート)」というエンターテイメントサービス(機内誌、AVOD等)が利用できます。

Spafaxという会社がエア・カナダのすべてのエンターテイメントサービス(enRoute)を提供しています。以下のウェブサイトで今回のフライトでどんな映画が見られるのかが事前に分かりますが、搭乗してからの“お楽しみ”でも良いかもしれません。…何しろ、最初は操作に戸惑うことでしょうから…

(参考) http://enroute.aircanada.com/

2012/09/28

#521 スポーツ政策ニュース (第27号)

平成24年度「体育の日」中央記念行事スポーツ祭り2012

ちょうど今頃(9/28)、カナダでは“ジャージー・デー(National Jersey Day)”ということで、学校、職場等で多くの人がスポーツウエア、ユニフォーム等を着ていることでしょう。…翌日(9/29)は“カナダ・スポーツデー(Sports Day in Canada)”です。

日本においても同様の行事があります。…“スポーツ祭り2012”というものです。カナダのように数週間前あるいは数日前からカナダ各地で多くのイベントが繰り広げられ、スポーツデー当日まで盛り上がりを見せるというプログラムではなく、単発のイベントですが、各自治体で関連行事が行われると思いますので、規模の面では両国に大差はないような気がします。…各国のスポーツデー的な行事を比較するのも面白いかも知れません。

 以下、スポーツ祭り2012の概要です!

開催日 2012年10月8日(月・祝/体育の日)
        8:30受付開始、9:15開会式 ~ 15:30終了(予定)  
        ※雨天決行(一部プログラムを除く)

会場  味の素ナショナルトレーニングセンター、国立スポーツ科学センターほか

主催  文部科学省、日本体育協会、日本オリンピック委員会、
      日本レクリエーション協会、 日本スポーツ振興センター、
      NPO日本オリンピアンズ協会、読売新聞社

参加費 無料

問い合わせ スポーツ祭り2012事務局  ナビダイヤル:0570-20-0114

 (詳細) http://www.sports-matsuri.jp/

2012/09/26

#520 Road to Employment (12)

TSU健スポ1期生が頑張っています!

大学にとって学生の“出口対策”は極めて重要です。しかしながら、その手立ての学内的フレームワークの構築は難しい作業ではないでしょうか。

TSUの体制が整っているとは言えないなか、健スポ1期生の卒業後の進路決定率が学内で群を抜いています。女子に至っては、現時点で80%前後ではないでしょうか。…男子も健闘しています!

その要因は、やはり「行動力」だと思います。スポーツ系の学生は“体力”があります。戦略がなくても活動し続ける“体力”があれば、内定の1つぐらい神様からプレゼントされるでしょう。

理想は、戦略的かつ行動的であることですが、戦略がなくても行動さえし続ければ何とかなるものです。戦略はあっても行動が足りない、あるいは戦略もなく行動もしない場合は結果が出るはずはありません。…そんなことを、我が健スポ学生から気づかされました。

大学3年生の諸君、迷わず行動することです!…そして、就職活動は早めに切り上げて、本来の大学生活を謳歌してください!

2012/09/25

#519 世界のスポーツ・プログラム (8)

Active Healthy Kids Canada Report Card ~その6~

『2012年版・カナダの児童身体活動に関する通信簿(2012 Active Healthy Kids Canada Report Card)』(以下、2012通信簿)について紹介してきましたが、そろそろまとめたいと思います。

2012通信簿のロングバージョンは100ページ余り、ショートバージョンは8ページからなります。…ロングバージョンは読みごたえがあります。民間レベルで作成されたにもかかわらず、カナダ国内外において非常にインパクトのある報告書だけあって、読んでいて飽きさせません。情報満載です!

アクティブ・ヘルシー・キッズ・カナダ(AHKC)の通信簿(Report Card)では、単独(自前)の調査に基づき評価がされているわけではありません。その基になるデータは、カナダにおける研究・調査機関等で実施された“子どもの身体活動、健康等”に関する主要な調査と多くの関連参考文献から得ています。…要するに、AHKCによって編成された「作成チーム(Development Team)」内の「調査グループ(Research Work Group)」他が中心になって膨大な関連資料(データ)を分析することで指標ごとの評価をしているのです。

考えようによっては、単独(自前)の調査に基づく報告書よりも、カナダ国内の英知が結集される仕組みになっていると言えるでしょう。

概略のみの説明になりましたが、これぐらいでお許しください。…とてもユニークなプログラムです。

2012/09/24

#518 世界のスポーツ・プログラム (7)

Active Healthy Kids Canada Report Card ~その5~

『2012年版・カナダの児童身体活動に関する通信簿(2012 Active Healthy Kids Canada Report Card)』(以下、2012通信簿)は、6カテゴリー・24の指標(項目)ごとに評価がつけられています。…カナダの2012通信簿の中身(「評価」・指標名)は以下の通りです。…各指標名は“仮訳”です!

【身体活動(Physical Activity)】
 F    身体活動水準
 C    組織的なスポーツ・身体活動への参加
 F    非組織的な遊び・レジャー
 D+   能動的な移動手段

【座りがちな行動(Sedentary Behaviour)】
 F    画面型の座りがちな行動(テレビ、コンピューター、ビデオゲーム等)
保留  非画面型の座りがちな行動(車による旅行、読書、食事等)

【学校及び保育環境(School and Childcare Settings)】
 C    体育授業
 B    学校でのスポーツ・身体活動の機会
 B+   学校の施設・設備
 C+   学校の方針

【家族・仲間(Family and Peers)】
 D+   家族の身体活動
保留   仲間の影響

【地域社会と環境構築(Community and the built environment)】
 A-   施設、プログラム、公園及び遊び場の近さと有用性
 B+   地域プログラム
 C    施設、プログラム、公園及び遊び場の利用
 B    安全性と保守の認識
 D    地方自治体の政策と法規
保留   自然・野外(活動)

【政策(Policy)】
 D    連邦政府の対策
 B+   州・準州政府の対策
 F    連邦政府の投資
 C-   州・準州政府の投資
 A-   非政府部門の対策
保留  非政府部門の投資

2012/09/23

#517 世界のスポーツ・プログラム (6)

Active Healthy Kids Canada Report Card ~その4~

『2012年版・カナダの児童身体活動に関する通信簿(2012 Active Healthy Kids Canada Report Card)』(以下、2012通信簿)は、24の指標(項目)ごとに成績がつけれれています。…正確に言うと、1つの核になる指標と関連するその他23の指標に分けられます。以下は、概念図(関係図)です。
上図の「Physical Activity Levels(身体活動水準)」が本質(中核)部分として位置づけられています。そして、その本質部分が影響を及ぼす“アウトカム”や本質部分に影響を及ぼす“要因等”の関係性(循環性)が図で示されています。…24の指標はこの関係性に基づき構築されています。

2012通信簿における「(子供の)身体活動水準」の成績(Grade)は、『身体活動ガイドライン(Canadian Physical Activity Guidelines)』の基準(※1日60分の身体活動)をカナダの青少年の7%しか満たしていなかったこともあり、6年連続の「F」評価でした。

 (参考)
  A = 青少年の大多数で達成している
  B = 青少年の半数以上で達成している
  C = 青少年の約半数で達成している
  D = 半数以下ではあるが少数の青少年で達成している
  F = ごく少数の青少年で達成している

出典:http://www.activehealthykids.ca/Resources/ReportCardTools.aspx

2012/09/21

#516 大学教育・雑感 (25)

ホントに久しぶりの雑感です!

“世界のスポーツ・・・”シリーズは不評のようですので、チョッと一息…です。

いやぁー、後期の授業が始まりましたね。同業の皆様、お疲れ様です。…TSUのような大学では、その存続をかけて!?目まぐるしくカリキュラム等が変更されます。…TSUに勤務して今年度で16年目ですが、ほぼ4年ごとです。…他大学もそうなのでしょうか?

来年度から、我が「健康・スポーツ心理学科」で“体育の先生”が養成できるかもしれません。(申請中!)…Terry Bird は、現場(中・高:非常勤講師5年弱)の経験がありますので、かなりのこだわりがあります。楽しみです!

大学に入学したとき、フレッシュマンセミナーという必修授業があり“クラス担任”が張り付いていました。…当時「大学にもクラス担任かぁ…」と違和感を覚えました。…ですが、今のような立場になって、大学といえども“担任の業務はとても重要だ”ということを実感しています。…本日、ある学生の後期履修計画(修正)に関して、あれこれ90分ぐらい2人で格闘しましたが、「研究室においで!」と声をかけなければ大変なことになるところでした。

Coach K さん、頑張ってください!

2012/09/20

#515 世界のスポーツ・プログラム (5)

Active Healthy Kids Canada Report Card ~その3~

カナダ以外の国にもありました!

おそらく『カナダの児童身体活動に関する通信簿』を参考にしたのだと思います。…すべて(かつ最新版)をピックアップできたかどうかは分かりませんが、以下の通りです。

アメリカ(ルイジアナ州)
 2011 Louisiana’s Report Card on Physical Activity and Health for Children and Youth

メキシコ
 Mexican Report Card on Physical Activity for Children and Youth 2012

ケニア
 Kenya’s 2011 Report Card on the Physical Activity and Body Weight of Children and Youth

南アフリカ
 Healthy Active Kids South Africa 2010 Report Card

もう少し拡大する予感がします!

2012/09/19

#514 世界のスポーツ・プログラム (4)

Active Healthy Kids Canada Report Card ~その2~

『カナダの児童身体活動に関する通信簿』の公表は8年間継続しているようです。…参考までに、8年分の表紙です。…ちなみに、Terry Bird は右から3番目の現物を持ってま~す。


カナダ以外の国で同様の取り組みがなされているか否かについては、これから調べようと思っていますが、Active Healthy Kids Canada(AHKC)は、以下のイベントを通じて国際比較等をする準備をしているようです。

★ 2014 GLOBAL SUMMIT ON THE PHYSICAL ACTIVITY OF CHILDREN
                      (May 19–22, 2014 Toronto, Canada)

…では、『通信簿』はどういうものなのか…

  出典:http://www.activehealthykids.ca/Resources/ReportCardTools.aspx

2012/09/17

#513 世界のスポーツ・プログラム (3)

Active Healthy Kids Canada Report Card ~その1~

文科省の報告書(2011)では『カナダの児童身体活動に関する通信簿』と訳しました。…そして、以下のような説明をしました。

カナダの子どもたちの身体活動水準(Physical Activity Levels)に関する調査をして報告書を作成・公表するプログラムであるが、カナダの子どもたちの身体活動に関する取組み・達成度についての評価もされており、カナダ(国)に対する「成績表」でもある。2010 年版のカナダの子どもたちの身体活動水準は、「ABCDF」の5 段階評価のうちの「F」評価であった。ちなみに、評価内容は「F=わが国は、非常に少数の青少年のみで成功している。」である(引用:http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/chousa/detail/1309352.htm)

…おそらく、この説明だけでは何の事だか分からないと思います。…とてもユニークなプログラム!? の1つです。ある意味、原点(スタート)となるものです。…整理していこうと思います。

正式名称(フルタイトル)は以下の通りです。

Active Healthy Kids Canada Report Card on Physical Activity for Children and Youth(訳:青少年の身体活動に関するアクティブ・ヘルシー・キッズ・カナダの成績表)

アクティブ・ヘルシー・キッズ・カナダとは、1994年に設立された「カナダの青少年の身体活動の促進に関わる登録非営利法人(Registered Charity)」のことです。

2012/09/15

#512 世界のスポーツ・プログラム (2)

ユニークなスポーツ・プログラムの背景

カナダだけではなく欧米諸国でユニークなスポーツ・プログラムが展開されています。とても魅力的でそのアイディアの豊富さには感嘆します。…でも、突き詰めていくと何か理由(わけ)がありそうです。

単純化できませんが、理由の1つに「obesity(肥満)」があるようです。

SMJブログ#511で列挙したカナダの関連プログラムも、すべて“カナダの子供たちの身体活動(physical activity)”に関わるものです。…子供たちに、いかに身体活動をさせるか…いかに身体活動を習慣化させるか…いかに身体活動にかかわるリテラシーを身に着けさせるか…

「ヤフー(http://www.yahoo.co.jp/)」で以下のような検索をしてみました。

after school × physical activity  1,090,000件(2012年9月15日)
+ Canada       290,000件
+ America      540,000件
+ Australia      252,000件
+ New Zealand   180,000件
+ U.K.         360,000件
+ EU          243,000件

日本のように学校における「運動部活動」が盛んでないためか、子供たちの“放課後”の時間帯における身体活動実践が課題になっているようです。…もう少し調べてみます!

2012/09/14

#511 世界のスポーツ・プログラム (1)

新シリーズです!

また大きなテーマを掲げてしまいました。チャレンジしたいと思います。…もちろん、語学的な限界がありますので“世界”と言っても、ごく限られた国になってしまいますが…

他国のユニークなスポーツ関連プログラムを見つけ出し、紹介していきます。…いや、Terry Bird 自身が勉強させていただきます。…外国(スポーツ政策)研究をしていると、“日本的な思考”あるいは“日本の中だけでの議論”には限界があることを、つくづく感じます。…他国のものがすべて参考になるとは言いませんが、何らかの示唆やヒントは得られます。

まずは、カナダのユニークなスポーツ関連プログラムの紹介から始めていきます。

 Sogo Active
 Active Healthy Kids Canada Report Card
 At My Best
 Children's Fitness Tax Credit

…どれにしようかなぁ

2012/09/13

#510 Road to Employment (11)

久しぶりの“RTEプロジェクト”です!

来週から後期授業が始まりますので、少しずつ“教員モード”に切り替えています。…TSUに健康・スポーツ心理学科(略して、健スポ)が新設されて4年目を迎えています。…すなわち、来年3月に1期生が卒業することになります。1期生の担任としては、これからの約半年を“仕上げ期”と位置づけています。…と言っても、特に計画性があったわけではありませんが…

数日前から、学生の単位取得状況及び後期履修状況の調査をし、10名弱の要確認学生をピックアップしました。…危ないところでした!…成績表の見方が分かりづらいこともあってか、本人は卒業要件を満たしていると思っていても、“数単位不足している”という学生が数名いました。現在、確認・指導中です。

もう一つ、卒業後の進路に関する確認作業も始めました。油断はできませんが、健スポは順調のようです。嬉しいことに、ある学生から大学院合格の報告メールをもらいました。…現在、健スポで保健体育科の教員免許は取得できません。(申請中)…したがって、どうしても体育の教員になりたいという学生には他大学大学院への進学を勧めています。

TSU健スポ(1期生)から大学院合格者“第1号”が誕生しました!…夢の実現に向けて頑張ってください。期待しています!

2012/09/10

#509 ロンドン2012パラリンピック (8)

ロンドン・パラリンピック 閉幕!

今年(2012)の夏も終わったぁ…という感じです。ロンドン五輪につづきロンドン・パラリンピックも閉幕しました。一言で総括することはできません。…ただ、色々考えさせられました。

一応、現時点でのメダル獲得結果をもとにして表を作成しました。画像が小さくて申し訳ありません。 http://www.london2012.com/paralympics/ を参照

 

2012/09/09

#508 ロンドン2012パラリンピック (7)

大会公式ウェブサイトに1拍手!

ロンドン五輪の時はそれほど気になっていませんでしたが、ロンドン・パラリンピックの情報収集を通じて、大会公式ウェブサイトhttp://www.london2012.com/paralympics/)の素晴らしさを実感することができています。…テレビのLive放送がなくても、ほぼリアルタイムで試合等の経過・結果を知ることができます。

明け方の“車椅子バスケットボール・男子決勝”の「オーストラリア vs カナダ」については、両チームの得点の動きはもちろんファール、リバウンド、タイムアウトなどの様子が瞬時にデータ化され更新されていました。…ちなみに、58-64 でカナダが勝利し“金メダル”を獲得しました。 Congratulations!

外国(スポーツ政策)研究をしていると、インターネットによる情報収集能力が高まります。それとともに、各機関・プログラムのウェブサイトの完成度・充実度も評価できるようになります。…そういったTerry Bird の経験から言わせていただくと、同サイトは“1拍手”どころではありませんでした。…まさに“ロンドン・パラリンピックのリアルタイムデータベース”でした。

日本でオリンピック・パラリンピック(2020)が開催されることになったら、これ程の情報をリアルタイムで世界に発信できるウェブサイトが作れるのか?…なお、BT Group というイギリスの会社が同サイトを製作しているようです。

2012/09/08

#507 カナダ・スポーツデー(Sports Day in Canada)

今年の「カナダ・スポーツデー」は9月29日です!

カナダ・スポーツデー(Sports Day in Canada)9月29日(土)に開催されます。カナダ・スポーツデーは、カナダ全土を巻き込む“スポーツイベント”で、2010年から始まった民間主導のイベントです。「ParticipACTION」「True Sport」「CBC Sports」「Radio-Canada Sports」が主催するイベントです。…Terry Bird は“世界屈指のスポーツデー”と思っています!

昨年もSMJブログで紹介しましたが、前日の金曜日(9/28)は“ジャージーデー(National Jersey Day)”として設定されています。この日は、スポーツへの愛好や支持の気持ちを皆で示すために、カナダ全土の学校、職場、地域等を運動着(ジャージー、ユニホーム等)を着た人々で埋め尽くそうとするものです。

他国の“スポーツの日イベント”ですが、色々な意味でとても参考になります。ぜひ一度、ウェブサイトを訪れてみてください! ※ http://sportsday.cbc.ca/home

2012/09/07

#506 ロンドン2012パラリンピック (6)

スポーツ基本計画における政策目標

2012年3月に策定された「スポーツ基本計画」におけるパラリンピックに関する“政策目標”は以下の通りです。

「…、パラリンピック競技大会の金メダル獲得ランキングについては、直近の大会(夏季大会17位(2008/北京)、冬季大会8位(2010/バンクーバー))以上をそれぞれ目標とする。」

大会9日目終了時点で、中国(159→183)、イギリス(92→108)、ロシア(73→85)が大きくメダル獲得数を伸ばすなか、日本(8→10)は2個増でした。…日本の金メダル獲得順位(※銀・銅を考慮)は、現在“27位”です。…車いすテニス(男子シングルス)の国枝慎吾選手とゴールボールの女子チームが決勝進出していますので、確実に金 or 銀のメダル2個増が期待できます。その他の種目もまだあります。

今大会で目標をクリアできるか?

2012/09/06

#505 ロンドン2012パラリンピック (5)

中国のメダル獲得数がダントツの理由は…

ロンドン・パラリンピックの8日目が終了しました。…中国(132→159)、イギリス(79→92)、ロシア(62→73)はメダル獲得数を伸ばしています。…日本(7→8)は1個増でした。…メダル獲得がすべてではありませんが、障害者スポーツの(競技としての)国際的な動向を踏まえつつ、日本の障害者スポーツの“競技力向上”について考える際の何かしらの資料にしていただければと思います。…今日は、メダル獲得上位3カ国のメダル獲得状況(内訳)の比較表を作成してみました。

中国は「陸上競技」「水泳」だけではなく、「パワーリフティング」「卓球」「車いすフェンシング」でも他の2カ国に大きな差をつけています。イギリスの「乗馬」は他の2か国には見られない傾向です。…今のところ、ロシアには他の2カ国に大きな差をつけるような競技はないようです。 http://www.london2012.com/paralympics/ を参照

2012/09/05

#504 ロンドン2012パラリンピック (4)

中国のメダル獲得数がダントツの理由は…

ロンドン・パラリンピックの7日目が終了しました。…中国(112→132)、イギリス(63→79)、ロシア(49→62)がメダル獲得数を大きく伸ばしています。…日本(7→7)は前日と同じでした。

今日は、「メダル獲得順位」と各国の「陸上競技」「水泳」のメダル獲得状況について表にまとめてみました。…詳しく考察はしていませんが、やはり中国は両競技でメダルを量産(中:73、英:41、露:42)しています。大会7日目終了時点で、中国は11競技で計132個のメダルを獲得し、そのうちの55.3%を陸上競技と水泳で獲得しています。…大会終了後のメダル獲得状況を見なければ何とも言えませんが、中国のメダル獲得数ダントツ理由の一端が垣間見えます。 http://www.london2012.com/paralympics/ を参照

2012/09/04

#503 ロンドン2012パラリンピック (3)

各国の派遣・選手数が気になりました!

ロンドン・パラリンピックの6日目が終了しました。…前回の北京大会(2008年)のように中国のメダル獲得数がダントツです!

“選手の数”“メダル獲得数”の関係はどうなっているのか?…と思い、「金メダル獲得順位と派遣・選手数(※6日目終了時点)」について表にまとめてみました。…ご自身で考察してみてくださ~い! http://www.london2012.com/paralympics/ を参照
 

2012/09/03

#502 ロンドン2012パラリンピック (2)

マルチサポート・ハウスはどうなった?

パラリンピックでの“メダル獲得数”について言及するには勇気がいります。…日本においては、まだまだタブー視されているところがあるからです。

8月29日に開幕したロンドン・パラリンピックも5日目が終わろうとしています。ロンドン・オリンピック同様、ロンドン・パラリンピックにおいても大会公式ウェブサイトにおいて国別メダルランキング表(Medal count)が掲載されています。…Team Japan は苦戦しているようです。…現時点(日本時間:9/3 2:07a.m.)での「金メダル獲得ランキング」は30位(1個)、「メダル獲得ランキング」は37位(2個)です。

直感ですが、世界的にパラリンピックの競技化が一段と進んでおり、日本はその流れから取り残されているような気がします。…関係者の多くは、その理由(原因)が何か知っていますが…

先ほど、独立行政法人日本スポーツ振興センター(JAPAN SPORT COUNCIL)からの報道関係向け“NEWS RELEASE(8/29付)”がアンテナに引っかかりました。タイトルは「第30回オリンピック競技大会(2012/ロンドン)マルチサポート・ハウス報告について」です。…それには、以下のように報告されていました。

【利用実績】
  ● 延べ利用者数:4,217名(7月16日~8月12日)
  ● 平均利用者数:約150名/日(最高:293名/日)
  ● 利用競技団体数:20競技団体(選手村に入村した22競技団体のうち90%が利用)
    (馬術・トライアスロンが利用せず)
  ● 利用日数:平均12.5日/競技団体
  ● 平均利用時間:1時間57分/回/競技団体

察するに、マルチサポート・ハウスは閉設され、パラリンピック選手は利用できていないようです。(…代替するものがあるか否かは調べていません。)

※http://naash.go.jp/jiss/LinkClick.aspx?fileticket=KyYwAP6OdvM%3d&tabid=36&mid=884 を参照

2012/09/02

#501 カナダのスポーツ政策 (1)

The Canadian Sport Policy 2012 の策定

2012年6月26日・27日にノースウエスト準州のイヌヴィク(Inuvik)で開催された「カナダ・スポーツ・身体活動・レクリエーション担当大臣会議」において、従前(2002-2012)の「連邦スポーツ政策(Canadian Sport Policy)」に代わる次の10年間(2012-2022)のカナダのスポーツ政策となる「Canadian Sport Policy 2012(CSP 2012)」が、連邦政府及び州・準州政府の14人の同担当大臣により承認されていました。

CSP 2012 の現物(公開版)の公表を心待ちにしていましたが、先日、民族遺産省スポーツ局(Sport Canada)のウェブサイトでPDF版を確認・ダウンロードできました。…現物は2か月後の現地調査の際に入手したいと思います。(以下は「表紙」です!)


CSP 2012 は、日本の「スポーツ基本計画」と同じようなものと考えていただいて結構です。奇しくも同じ年に次の10年間の国レベルのスポーツ政策が策定(改定)されました。…ただし、中身は随分と異なっていますが…

Sport Matters JAPANブログ で、その概要を紹介したいと思います。