2012/12/28

#600 SMJブログの目指すもの (12)

祝! 600回目の更新(投稿)…

いよいよ第7ステージ突入です! 1ステージ100本としていますので、2013年は第7~9ステージということになります。…これらのステージでは、#900からのSport Matters JAPAN の本格スタートに向けての準備プロセスについて書かせていただくことを予定しています。…もちろん今まで通り様々なネタでも書きますが…

これまでSMJの目的・目標についてはオブラートに包んで書いてきましたが、2013年は違います!…2014年1月1日(水)からの新生Sport Matters JAPANに関する具体的な話をバンバン書きたいと思っています。

今後のSMJの展開については、Terry Bird 自身も楽しみにしています。…よろしかったらお付き合いください!

…それでは、皆様、良いお年を!

#599 2012年を振り返る (2)

コツコツと…

2011年1月11日からスタートした Sport Matters JAPAN ブログです。…コツコツと更新(投稿)してきた結果、次回で#600を迎えます。

Terry Bird の2012年を一言で表現するならば“コツコツと…”になると思います。…すべてを読み返すことはできませんが、300近くの「研究日誌+アルファ」をコツコツとしたためてきました。…英会話力向上のために“NHKラジオ英会話”のダイアログをコツコツと暗記してきました。…カナダのスポーツ紛争処理制度に関する報告書をコツコツと翻訳し、研究資料として投稿しました。(間もなく刊行)…TSUの仕事(自己点検評価書、インターンシップ、SPJ、卒研指導、授業等)をコツコツとこなしてきました。…海外派遣プログラムSAの役割を果たすためにコツコツ!?と準備を進め、カナダ現地調査を無事に終えることがてきました。…など

おっと、もう一つありました! テニスのバックハンド・ストロークの技術改良に(秘密裏に)コツコツと取り組んできた結果、最近、ようやくその成果が実践場面で実感できるようになってきました。…数年かかったでしょうか…

ただし、コツコツとできなかった未了の仕事もいくつかあります。…12/30までに終えたいのですが…来年に持ち越しかなぁ~

2012/12/26

#598 2012年を振り返る (1)

2012.1.1にSMJブログで書いたこと…

(SMJブログ#301から一部引用)
穏やかな気持ちで“新年(2012年)”を迎えたのは久しぶりのことです。…毎年、何か大きな仕事を抱え、慌ただしく年越しをしていました。…嵐の前の静けさか?
Terry Bird の2012年は“研究の年”にします。…ただし、最大の仕事はTSU健康・スポーツ心理学科1期生の“輩出”作業になることでしょう。…とりあえず“健スポ1期生100%就職”を目指します!

…2012年は、ここまで297本の投稿をしてきました。月25本×12(年間:300本)のペースを維持してこれました。…今回は元日に書いたブログを振り返ることにします。

やはり、嵐の前の静けさでした。…2/21に「海外派遣プログラム・シニアアドバイザー」への就任要請(打診)をいただいてから「卒業研究指導(12/21締切)」までは怒涛の10か月間でした。

Terry Bird が担任を務めている健康・スポーツ心理学科1期生の進路内定状況は現時点で男子が約80%、女子がほぼ100%です。…残りの男子5名に早く春が来ますように!

2013年こそ本当に“研究の年”にしたいです!

#597 “英会話力”向上プロジェクト (9)

何とか“習慣化”されました…

4月からスタートさせた Terry Bird の英会話力向上のためのプロジェクトです。具体的には“NHKラジオ英会話”の毎月のダイアログ(12個)の丸暗記にチャレンジています。…2012年度分(144個)のダイアログすべてについて“独り英会話”できることを目指しています。

先日、TSUの学生に課した“MTC-12ドリル”についてSMJブログで報告しましたが、まさに Terry Bird にとってのMTC-ドリルです。…12時間どころではありませんが…

取組み始めてから9か月を終えようとしています。もう習慣化されたと言ってもよいと思います。…この調子で残りの3か月分を頑張りたいと思います。…なお、今後の予定としては、2013年度に2012年度分の復習+α をして上記目標をクリアし、2014年度は他のラジオ番組(入門ビジネス英語等)にチャレンジしたいと考えています。

これまでの取組を振り返ると、単に言葉を理解するだけではなく、英語圏の国(人)の生活スタイルや文化などについても、ごく僅かですが知ることができています。…お調子者の Terry Bird ですので、即行動に移すことも度々あり、その矛先は息子 Saint 君(4歳)に向かいます。

…Saint 君! ギブ・ミー・ファ~イブ!

イエ~イ!

機嫌の悪い時は、キブ・ミー・パ~ンチ!! が飛んできますが…

2012/12/24

#596 オンタリオ州のサブリナ法

朝日新聞(12/22)の記事から…

 「給食後、小5女児死亡 食物アレルギーか」

東京都調布市立富士見台小学校で12/20に、給食を食べた直後に小学5年生の女子児童(11歳)が体調を崩し、搬送先の病院で死亡した…とのことです。死因はアレルギーで起きるアナフィラキシーショックの疑いがあるそうです。…何よりもまず、ご冥福をお祈り申し上げます。

…この事故の記事を読み、2012年の大仕事の一つであった「海外派遣プログラム(SA)」の諸準備を通じて知ったカナダ・オンタリオ州の「サブリナ法」のことを思い出しました。…何となく気になっていましたので、カナダ現地調査中(10/29-11/9)のオンタリオ州教育省へのヒアリングの際に、担当者にその州法に関する質問していました。

…オタワ川沿いのペンブローク(Pembroke)にある中学校に通っていたサブリナ・シャノン(Sabrina Shannon)さん(13歳)が、学校のカフェテリアでのランチで“フライドポテト”を食べた後、発作を起こし、病院に搬送されたが不幸にも亡くなられた…という事故がありました。…サブリナさんは自分がフードアレルギーであることを理解しており、エピペン(自己注射用キット)を携行し、摂取する食品の成分についても常に配慮していたようです。…では、なぜ…

原因はフライドポテトを盛るために使ったトングにありました。…“プーティン(poutine)”という薄いクレープにフライドポテトを乗せ、その上にチーズを乗せ、肉汁で作ったソースをかけた(仏系カナダ人の好む)料理を盛るのに使っていたトングでフライドポテトを盛って(盛られて?)しまったようです。…サブリナさんは凝乳?アレルギー(allergic to the curds)でした。…トングに付着していたチーズがサブリナさんの口に入ってしまったようです。

2003年9月30日に最愛の娘を失ったシャノン夫婦らは、同じような悲しみが二度と学校で起きてほしくないという思いから活動を始め、政府、議員等に働きかけを行ったようです。…そして、オンタリオ州の法律として2005年6月13日に成立し、2006年1月1日に施行されたのが「アナフィラキシーの児童・生徒を守るための法律(An Act to Protect Anaphylactic Pupils)」です。…同法はオンタリオ州の全ての教育委員会が学校におけるアナフィラキシーに取り組むための指針または手続きをもつことを保証しています。…そして、同法の略称については、「サブリナ法(Sabrina's Law, 2005)」として規定されました。

<参考資料>
 http://allergicliving.com/index.php/2010/07/02/sabrinas-law-the-girl-and-the-allergy-law/?page=1

2012/12/23

#595 年内最後の授業を終えて…

第1回入学前特別授業

昨日(12/22)は2012年の最後の授業がありました。…1限が「卓球」で午後からは「TSU第1回入学前特別授業」(14:20~15:20 於:大講義室)でした。

来年度のTSU健康・スポーツ心理学科(健スポ)への入学予定者数は、お陰様で定員(60名)の1.29倍に迫る勢いです。…今後のセンター、一般入試他で77名に近づく見込みです。…健スポの同授業には対象64名のうち43名の高校3年生(入学予定者)が参加してくれました。…付き添われた親御さんを含めると全体で70名ぐらいおられたでしょうか…

テーマ
 「健スポのこれまでの4年間と これからの4年間~スポーツキャリアの形成に向けて~」

講義内容
 ①健スポ1期生の“今”~4年後の“あなた”です!~
 ②健スポ1期生の4年間の歩み ~大学生活をイメージしてみよう!~
 ③健スポ1~2年生の学生像
 ④スポーツキャリアの形成に向けて
 ⑤質疑&応答タイム

今回は、凝りに凝った!?パワーポイントを用いて話を進めさせていただきました。…あ~、今年も忙しかったぁ~!…皆様も、お疲れ様でした!…以下の写真はスライド1枚目です。

2012.11.3 Terry Bird 撮影

#594 MTC-12ドリル 終了報告

MTC-12ドリルが終了しました!

先日(12/21)の授業で、Terry Bird が開発したキャリア教育関連プログラム「My Task Complete 12h-Drill」、略してMTC-12ドリルが終了しました。…金曜1限の「キャリアデザイン実習Ⅱ」(3年次対象)という授業で4週かけて実施しました。…詳細につきましてはSMJブログ#572・#573をご覧ください。

4週目にあたる12/21の授業は「達成状況報告・発表会」でした。…12/7に受講生全員の前で「個人課題の宣言(Declaration Time)」をしてからスタートした、延12時間程度での目標達成を目指して取組んだ各自の課題遂行の結果を聞かせてもらいました。…以下は全員(27名)のマイ・タスクです。

ナンプレの目標タイム30分問題をクリアできるようにする カラーコーディネート用語辞典に記載されている290色の色と色名を覚える まるおぼえ心理学一問一答 第5章(284問)全て覚える 1日1曲 洋楽和訳 ブラインドタッチを出来るようにする 介護事務の資格の勉強をしてテキストLesson1~6を終わらせる 保育の心理学 1冊終わらせる 韓国語の単語を1日25個覚える(12日で300個) 企業研究 SPI(確率、割合、食塩水)の問題を解けるようになる 秘書検定のテキスト1冊おわらせる SPIの苦手分野をマスターする 1日1個自分の知らないことを調べてA4用紙1枚にまとめる オリジナル料理を6品考える スポーツメーカーを調べる 百人一首完全マスター 見せます! スーパーイリュージョン 12日間で料理を24品作る!! (和・洋・中)8品ずつ 1日1時間ランニング(6km以上) 日本国憲法前文+重要箇所を覚える 日本の世界自然遺産を学ぶ 一日十善 ワープロ検定2級合格ライン到達!! 四字熟語50個覚えます!! 1日10善12日間 腹直・腹斜・腹横筋を150回ずつ腹筋する。お腹割ります。 食事のマナーを学んで実践・レクチャーできるようにする

…このドリルを通じて、Terry Bird の意図していたものが十分伝わったようです!…実施(前倒し試行)して良かったです!…人生はTCの連続だ~!

2012/12/21

#593 卒業研究 2012 祝 完成!

16:55 にフィナーレを迎えました!

Terry Bird のゼミの卒業研究提出の締切は 2012年12月21日(金)17:00 と決めてありました。…それ以降は、一切受け取らないことにしていました。(本気!)

本日、我がゼミ生全員(6名)の卒業研究の提出を期限内に受理することができました。…最後の学生の成果物(論文)に受理印を押し、固い握手を交わし、本人控え分の論文を手渡したのが 16:55 でした。…感動のフィナーレ!

今日一日だけで、何万、いや十数万の文字を読んだでしょうか。…ゼミ生たちもそうだと思いますが、指導教員も放心状態です! それにしても6名の学生はよく頑張りました。…おそらく来年度のゼミ生は少なくなると思います。…Terry ゼミの卒業研究は“厳しい”という口コミ情報がそうさせることでしょう。

研究とは何か? 論文とは何か? 少しは分かってくれたと思います。

…それが分かったゼミの皆さん! 胸を張って大学を卒業していってください!

ただし、1/10 と 1/17 の卒業研究発表会がまだ残っていますが…

2012/12/20

#592 卒業研究 2012 騒動記

いよいよ明日(12/21)が締切です!

卒業論文、卒業研究等に取り組んでいる大学4年生の皆さん! そして、指導されている先生方! お疲れ様です!

本日(12/20)は、大学の閉門時間(午後8時)まで卒研指導をしていました。…研究室前の廊下がバタバタしていました。…まさに「卒研騒動記」状態です。

Terry Bird のゼミ生6名のうち、1名の卒業研究の提出を受理しました。…よく頑張りました!…と言うことで固い握手を交わしましたが、非常に満足げな顔をしていました。…残り5名です。

明日もギリギリ(午後5時)まで諸作業が続くと思います。…不思議なことに卒研指導を通じ、学生とディスカッションしているうちに、卒研の結果として、思いもよらない新たな発見が得られています。…卒研レベルですが、オリジナリティのあるものとして仕上がりつつあります。

明日は5人の学生との握手を予定しています! T君、そろそろ起きて続きを書こうね~

2012/12/19

#591 卒業研究 2012

もうすぐ提出期間(12/20-21)です!

この時期、大学4年生の多くが悪戦苦闘していることでしょう。…そうです!…卒業論文、卒業研究等の提出時期だからです。…我が健康・スポーツ心理学科1期生(51名)も、現在、最後の仕上げ!?を頑張っているところです。

ちなみに、Terry Bird のゼミで卒業研究に取り組んでいるのは6名で、研究テーマは以下の通りです。
 
 女子スポーツ報道に関する一考察
 日本におけるランニングブームの現状と課題
 日本男子バレーボールの競技力向上策-2016年五輪出場に向けて-
  TSUバスケットボール部主将による2012年リーグ戦結果分析
 車椅子バスケットボールの普及の可能性
  テニスのダブルスゲーム分析-勝敗を決する要因について-

“大学4年間の集大成”と昔はよく耳にしていましたが、今でも言われているのでしょうか?…TSUでは、ほとんど聞いたことがないです。…とは言え、大なり小なり、達成感を味わうことはできると思います。…皆さん、ラストスパートです!

2012/12/18

#590 TTC について (1)

TTC でテニスをする意義

テニス関係者であれば TTC という名前をご存知かと思いますが、それ以外の方には ??? だと思います。…Tennis Training Center です。…正式名称は「公益財団法人吉田記念テニス研修センター」です。

前身と言ってしまうのは、正しくはありませんが、過去に多くのテニスプレーヤーを輩出していた「柏ローンテニスクラブ(KLTC)」が、そもそものルーツです。…Terry Bird が大学院在籍時に同クラブ・ジュニアチームのトレーニングコーチをしていたとき以来ですので、TTCとは20年余り繋がりがあります。…現在は、妻 Peach、娘 Kaena、息子 Saint の3人もお世話になっています。

TTC は、ただテニスをするだけの施設ではありません。…ヨーロッパのスポーツクラブの香りがするテニスのみならずスポーツの奥深さが味わえる環境を備えています。

いずれ、詳しくご紹介したいと思いますが、これからもずっと家族で関わらせていただきたい施設です!…2人の子供たちにはテニス技術だけではなく多くのものを吸収してほしいと思っています。

2012/12/17

#589 政権交代とスポーツ政策

自由民主党のマニフェストを確認しておこう!

昨日(12/16)、日本では第46回衆議院選挙が行われました。自由民主党(以下、自民党)が大きく議席数を伸ばし、自公連立政権として政権が交代されそうです。

民主党政権下でのスポーツ政策の総括については、どなたかにお任せしますが、ちょうどスポーツ振興法制定から50年、またスポーツ振興基本計画の改定時期という節目の時期であったことから日本のスポーツ政策は大きく動きました。…その際、元文部科学副大臣(民主党:参議院議員)のリーダーシップが発揮されたことはスポーツ関係者の多くが感じていると思われます。

新政権下においても政治家のリーダーシップを期待したいものです。…ただし、元スポーツ選手、大学体育会出身者、スポーツ団体関係者等の経歴程度で関与してほしくないです。しっかりと勉強して官僚をリードするぐらいの強いリーダーシップを発揮してください!

以下は、自民党の「総合政策集」のスポーツに関する箇所の抜粋(要約)です。

 85 『 スポーツ基本法』に基づく「スポーツ立国」の実現

『スポーツ基本法』に基づき、「スポー ツ立国」を実現するための諸施策を強力に推進するとともに、スポーツ庁、スポーツ担当大臣を新設する。

スポーツを人間の調和のとれた発育に役立てるため、文化や教育と一体として捉え、競技的価値のみならず、教育・健康・ 国際交流促進などを拡充することにより、スポーツを国民に浸透させ、その文化的・教育的価値や社会的責任を高める。

オリンピック等国際大会で日本人選手が活躍できるよう、ナショナルトレーニングセンターの利用を無料化する等、国際競技力向上に向けた諸施策を推進するとともに、わが国の復興を示す象徴として、2020 年東京オリンピック・パラリンピック を招致するため、国立霞ヶ丘競技場を全面改修し、被災地での競技開催とキャンプ地の全国展開を実現する。

2019 年ラグビーワールドカップの成功に全力を尽くし、各競技の国際大会の誘致に取り組む。

学校における体育や運動部活動の充実、全国体力・運動能力等調査の結果の活用による子どもの体力向上の取り組みを推進する。

国民体育大会、総合型地域スポーツクラブ、指導者養成事業など各種スポーツ振興事業の充実を図り、国民各層のスポーツの生活化を促進する。

 86 スポーツ振興体制の充実・強化

スポーツ振興に対する一層の財源を確保するため、独立行政法人日本スポーツ振興センターの実施する「スポーツ振興く じ」の拡充を行い、助成対象団体等が申請しやすいシステム整備を検討する。

寄付金の全額が法人税の損金算入 の対象となるよう、指定寄付金のあり方について検討する。

生涯スポーツの振興並びに競技力の向上を実現していくため、スポーツ関係団体・組織の一層の充実・活性化を目指し、プロ、アマチュアを問わないアスリートの雇用促進や引退後の選手の生活の保障も合わせたセカンドキャリアの活用をはじめ、優れた人材並びに財源の確保を図り、地域スポーツ社会における人材の好循環と社会貢献を目指す。そのために、スポーツ立国戦略にあるワンストップの「セカンドキャリアセ ンター」の創設を検討する。

<参考資料>
 自民党「J-ファイル2012」(http://jimin.ncss.nifty.com/pdf/j_file2012.pdf)
 

2012/12/16

#588 スポーツ政策研究日誌 (30)

スポーツ法学専門分科会第2回研究会

本日(12/16)、日本スポーツ産業学会のスポーツ法学専門分科会・2012年度第2回研究会(於:筑波大学東京キャンパス)に参加してきました。…研究発表ではありませんが、「日本の国際競技力向上策の方向性~ロンドン五輪の検証を通じて~」というテーマで話題提供させていただきました。

今日は十数名の参加者があり、MLBの薬物問題、スキー場の安全管理の問題、大学スキー実習事故の問題、柔道事故の問題等についての発表・報告がありました。…活発な議論が展開され、とても勉強になった半日でした。

この分科会で発表するマイ・テーマは「カナダのスポーツ紛争処理制度に関する研究」としていますので、現在、滞っていますが、次回はそちらの研究を少しでも進めて発表したいと考えています。(反省)

余談ですが、ある先生のパワーポイントの活用術はとてもエクセレントでした!…マネしよっと…

2012/12/14

#587 祝 デ杯監督へのご就任!

先日の現役部員の「インカレ・インドア(女子シングルス)優勝」に続き、母校庭球部関連で非常に素晴らしいニュースがメーリングリストで回ってきました。

この度、母校庭球部出身者の「デビスカップ(男子国別対抗戦)監督」への就任が、公益財団法人日本テニス協会(JTA)の理事会で決定されたようです。…我が庭球部からは故太田芳郎氏に次ぐ、二人目のデ杯監督となります。

 先輩! 心からお祝い申し上げます!

現在、母校庭球部の「135年誌」編集のための入力作業中ですが、ちょうど、太田氏が庭球部の総監督であられ、デ杯の監督に就任されていた頃(約50年前)の記録に関する入力をしているところでした。…実にタイムリーです。

この最新の嬉しいニュースを通じて、母校庭球部の長きにわたる歴史を噛みしめているところです。…1/27の会は4つのお祝いで大いに盛り上がることでしょう!

2012/12/13

#586 50年前と現在の大学生の変わらないところ

母校庭球部の「135年誌」編集のお手伝いを通じて、50年前の大学テニスにタイムスリップしています。…関東の大学で体育会テニス部に所属している学生にとって、個人戦以外のチームとしての最大のイベントは「関東大学テニスリーグ」(以下、リーグ戦)です。

Terry Bird も二十数年前、リーグ戦を中心として熱い数年間を過ごした経験があります。…昔は4月に開催されていたリーグ戦ですが、現在では9月に開催されるようになっています。…ここだけの話ですが、リーグ戦を春から秋に移す際の根拠となる加盟校部員に対する部長監督会による「アンケート調査」を担当したのが、この Terry Bird だったのです。(内緒)

…話を戻します。…母校庭球部の50年前のOB会誌のリーグ戦に関する記録や文章に目を通していますと、笑ってしまいます。…自分の時と同じじゃん!…熱いですね~

おそらく現在の各大学の部員(大学生)たちもそうだと思います。…我がTSUテニス部員たちにも味わわせてあげたいのですが…

2012/12/12

#585 50年前の大学生の文章力

この度、母校庭球部(テニス部)の部員がインカレ・インドアの女子シングルスの部で“優勝”しました! おめでとうございます!

現在、その母校庭球部の「135年誌」編集作業の一部を手伝わせていただいています。…具体的には、50年前(昭和37年~)のOB会誌に掲載されてある当時の部員たちの戦績(団体戦、個人戦)のエクセルへの入力作業をコツコツしています。

その際、OB、現役部員、関係者等の書かれた文章に読みふけってしまい、作業がストップしてしまうことが間々ありますが、特に、現役部員(もちろん大学生)の文章力には驚嘆(敬嘆)させられます。…ちょうど、OB会の現・大先輩にあたる方々の現役時代にあたる時期のOB会誌ですので、ヒラOB会員の Terry Bird が評するのははなはだ失礼なことですが…

50年後の学生の文章力は…です! 昔の人(大学生)はやはり凄いと思います!

2012/12/11

#584 ロンドン五輪検証報告書の検証 (7)

ロンドン五輪のメダル1個の値段は…

周知のとおり、ロンドン五輪で日本が獲得したメダル数は38個(金7、銀14、銅17)です。…SMJブログの標記シリーズの最終回として、日本がロンドン五輪でメダル1個を獲得するために費やした予算、すなわち「メダル1個の値段」を算出してみることにしました。…算出にあたっての資料や考え方は以下のとおりです。

参考資料
 「文部科学省におけるスポーツ関係予算の推移」(検証報告書、29ページ)
競技スポーツ関連予算の算出の仕方
 ①に示されている「スポーツ関係予算」に占める「競技スポーツ」の割合から年度ごとの「競技スポーツ関連予算」を算出する
考え方
 前回大会(2008年北京)の翌年度(H21)からロンドン五輪開催年度(H24)の4年間を“ロンドン五輪へ向けての強化サイクル(4ヵ年)”とみなし、②で算出された各年度の「競技スポーツ関連予算」の総額をロンドン五輪獲得メダル数の38で除する

<データ> ※スポーツ関係予算、競技スポーツ割合、競技スポーツ関連予算の順
 ● H21年度: 22,529百万円、60.5%、13,630百万円
 ● H22年度: 22,740百万円、71.8%、16,327百万円
 ● H23年度: 22,790百万円、67.8%、15,452百万円
 ● H24年度: 23,793百万円、68.2%、16,227百万円  総額:61,636百万円  

★メダル1個の値段

  61,636百万円 ÷ 38 = 1,622百万円  すなわち 約16.2億円 でした!

<Terry's memo>
 最後は少々遊んでしまいました。厳密な算出の仕方ではありませんのでお含みおきください!…検証報告書を通じてあれこれ考えてきましたが、やはり“アレ”が必要です。…Terry Bird が40代のうちに着手したいです!(完)

※参考・引用資料:「ロンドンオリンピックにおける選手育成・強化・支援等に関する検証チーム 報告書」http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2012/11/27/1328609_1.pdf

2012/12/10

#583 ロンドン五輪検証報告書の検証 (6)

“おわりに” を読んでみて…

検証報告書のまとめの部分(26-27ページ)を読んでみました。…これまでSMJブログで見てきました①JISSのスポーツ医・科学支援、②NTCでの高度なトレーニング、③マルチサポート事業がロンドン五輪(2012)の好成績に多大な影響を及ぼしたと結論付けられていました。そして、2014年のソチ冬季五輪、2016年のリオ五輪及び2020年五輪(※東京開催招致活動中)に向けて、これらの更なる充実が期待される…と記されていました。

検証チームによるものか、文科省の見解かは分かりませんが、「・・・安定した財源の確保は必須条件であり、スポーツ界のみならず、社会全体の理解を得ながら進めていくことが必要である。」との指摘が、やはりありました。…同感です!

以下は、検証報告書を通じてはじめて知ったことなどです。

「2012 ロンドンオリンピック強化支援の検討に関する懇談会(2012 ロンドンオリンピック強化タスクフォース)」(※文部科学省副大臣主催で2011年に設置)が機能して成果につながった

「TEAM JAPAN Data Book 国際競争力2011」(※JOC, JISS他で2006年から作成)の活用等が競技力向上やメダル獲得の重要な要素となっている

「メダルポテンシャルアスリート育成システム事業」(平成24年度~)が開始される

<Terry's memo>
 先日(12/1)の学会シンポジウムで、文科省の方が日本の国際レベルでの選手層の薄さについてデータをもとに説明しておられました。そんなこともあって「メダルポテンシャル・・・」が開始されることになったようです。
 SMJブログ本シリーズでは「検証報告書」を簡単にまとめてきました。本文以外に各種資料が掲載されていますので、次回はそれらを基にして、あれこれ考えていきたいと思います。では、おやすみなさい!

※参考・引用資料:「ロンドンオリンピックにおける選手育成・強化・支援等に関する検証チーム 報告書」http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2012/11/27/1328609_1.pdf

2012/12/09

#582 ロンドン五輪検証報告書の検証 (5)

マルチサポート事業について

検証報告書の本文(27ページ)のうちの44.4%(12ページ)が「マルチサポート事業」についての概要説明、報告、評価等に割かれています。…SMJブログの本シリーズで簡潔にまとめたいのですが、とても難しい作業になります。…申し訳ありませんが、関心のある方は是非ともご自身でお読みください。…とりあえず、以下は、最低限の情報です。

マルチサポート事業とは、「オリンピック競技大会等で、我が国が世界の強豪国に競り勝ち、より確実にメダル獲得するために、トップアスリートなどメダル獲得が期待されるものに対して、多方面からの専門的かつ高度な支援を戦略的・包括的に実施するもの」です。ロンドン五輪に向けては、17競技をターゲット競技種目として指定し、国から委託されたJSC、筑波大学を通じて行われました。なお、競技によっては一部の種目(例えば「陸上競技」は、男子ハンマー投げ、女子マラソン等)だけが指定されていた場合もあります。…ロンドン五輪では、日本が獲得した38個のメダルのうち35個がターゲット競技種目であり、メダルを獲得した13競技のうちの11競技がターゲット競技種目(11/17競技)でした。

JSC:
 アスリート支援事業
   (心理、栄養、スポーツ科学、医学・トレーナー、トレーニング、情報戦略、
    マネジメント、映像技術)
 マルチ・サポートハウス
   (ロンドン五輪・現地サポート拠点:7/16~8/12まで市内の劇場を借りて設置)
筑波大学:
 研究開発
   (競技関連、トレーニング関連、コンディショニング関連の研究開発)

<Terry's memo>
 国内外のスポーツ政策をウォッチしている者から見ても、とても手厚く細やかな支援がなされており、国際的にも高水準のサポート事業だと思います。また、良質のトレーニングを良好な環境で行えるサポートをしたうえで、さらに万全を期して本番を迎えられるコンディショニング面等のサポートを現地でも提供した「マルチサポート事業」は、ロンドン五輪の日本の好成績に大きく貢献したものと考えられます。…この実績を受け、JISS、NF等の関係者、そして、選手・チームの立場から“もっと支援されればもっとメダルが獲得できる”という意見が出されるかもしれません。…確かに、今回、国が財政支援すれば関係機関により効果的な取組(※詳細は検証報告書で!)が展開でき、それが結果に結び付くということが明らかになりました。…ただし、ここから上を目指すのであれば、それに向けての国の関与について、やはり「スポーツ界」の枠を超えた議論が必要となるでしょう。

※参考・引用資料:「ロンドンオリンピックにおける選手育成・強化・支援等に関する検証チーム 報告書」http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2012/11/27/1328609_1.pdf

2012/12/08

#581 ロンドン五輪検証報告書の検証 (4)

ナショナルトレーニングセンター(NTC)について

周知のとおり、NTCには①「中核拠点」、②「競技別強化拠点」があります。検証報告書ではNTCについて次のように報告されていました。簡単にまとめてみました!

トップアスリートが同一の活動拠点で集中的・継続的にトレーニング・強化活動を行うための中核拠点施設。17競技種目に対応(JISS内施設含む)。所在地は東京都北区。屋内トレーニングセンター(柔道、卓球、体操、バレーボール他)、陸上トレーニング場(陸上競技に対応)、屋内テニスコート、宿泊施設があり、隣接するJISSとの連携が図られ各種サポートが受けられる。

中核拠点では対応できない冬季競技、海洋・水辺系競技(ボート、カヌー他)、屋外系競技(サッカー、自転車他)及び高地トレーニングについて、全国にある既存のトレーニング施設を競技別NTCとして指定(21競技等23施設)

①に練習施設がある17競技種目のロンドン五輪におけるメダル獲得数は34(金7、銀12、銅15)、4~8位入賞が35であり、②がある12競技種目等については銀2 、銅2、4~8位入賞が4であった。なお、いずれもない5競技種目では、4~8位入賞が3であった。

平成23年(度?)のNTC・JISS(専用トレーニング施設)の利用人数の合計は165,962人、NTC陸上トレーニング場の利用件数の合計は20,840件であった。

NTCの活用で、選手及び指導者が一か所に集まりレベルの高い練習(長期合宿など)ができたこと、JISSのスポーツ医・科学サポートが得られたこと、アスリートビレッジ(宿泊施設)での休養等ができたことにより、ロンドン五輪の結果(メダル獲得)につながった。その他、NTCにおいてNF間の縦割りをこえて他の競技種目のコーチ、選手等との交流が図れるようになったことで、チームジャパンの一体感が醸成され、良い影響をもたらした。

<Terry's memo>
 もしNTCがなかったら…。構想から数十年かかりましたが、設置されて良かったと思います。…先日(12/1)の学会シンポジウムでNF関係者から「NTCを西にも1つ!」というご発言がありました。スポーツ界の論理としては当然の提言です。…ただし、国民のコンセンサスや国家としてのスポーツの位置づけが劇的に変わらない限り2つ目は難しいと思います。…個人的には、ハード面は現状+アルファで十分だと考えます。みんなで知恵を出し合えば…

※参考・引用資料:「ロンドンオリンピックにおける選手育成・強化・支援等に関する検証チーム 報告書」http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2012/11/27/1328609_1.pdf

2012/12/07

#580 ロンドン五輪検証報告書の検証 (3)

国立スポーツ科学センター(JISS)について

検証報告書ではJISSについて次のように報告されていました。はじめて知ったことを含め、簡単にまとめてみました!

2001年に独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)の内部組織として設置されたJISSは、主に以下の7事業を行っている。

 ① スポーツ医・科学支援事業(アスリートチェック)
 ② スポーツ医・科学支援事業(医・科学サポート)
 ③ スポーツ医・科学研究事業
 ④ スポーツ診療事業
 ⑤ スポーツ情報事業
 ⑥ スポーツアカデミー支援事業
 ⑦ サービス事業

上記事業はNTC中核拠点で実施される集中トレーニングと併せて実施できるようになったことで、選手の育成、強化等に効果を生んでいる。

スポーツ診療事業の受診件数は高く、平成23年度は15,210件であり、そのうちの50.3%(7,647件)がリハビリテーション、20.1%(3,061件)が整形外科、19.4%(2,944)が内科であった。リハビリテーションについては評価が高いにもかかわらず、スタッフ(理学療法士など)定員枠や任期制などによる途中交代などの課題もある。

トップアスリートが、外部と切り離された空間(※JISS内)でリハビリテーションに専念できたり、選手によっては半日から1日受けることができたり、併設体育館でのトレーニングに移行できたりしたことで効果が大きかった。

JISS独自の外部評価機関「国立スポーツ科学センター業績評価委員会」がある。

ロンドン五輪に向けてNFドクターとの連携を密にするために「JISS-NFドクター協議会」を開催した。

<Terry's memo>
 これだけの情報からでも、JISSの果たした(果たしている)役割の重要性が分かります。NFだけでは十分提供できないスポーツ医・科学面のJISSによる選手へのサポートは、選手のパフォーマンスを最大限引き出す必須不可欠の要素であると言えるでしょう。課題は幾つもあるでしょうが…

※参考・引用資料:「ロンドンオリンピックにおける選手育成・強化・支援等に関する検証チーム 報告書」http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2012/11/27/1328609_1.pdf

2012/12/06

#579 ロンドン五輪検証報告書の検証 (2)

ロンドン五輪の競技結果の確認!

検証報告書では以下のように、ロンドン五輪の競技結果が総括されていました。

メダル獲得数 → 史上最多(金7、銀14、銅17:計38個)
メダル数と合わせた入賞者数 → 史上最多(計80個)
メダルを獲得した競技数 → 史上最多(13競技)

金メダル獲得ランキング → 11位
メダル獲得数ランキング → 6位
  1. アメリカ(104) 2. 中国(88) 3. ロシア(82)
  4. イギリス(65) 5. ドイツ(44) 6. 日本(38)

「スポーツ基本計画」(H24.3.30)における目標及び達成状況
  ① 過去最多を超えるメダル数の獲得  【達成】
  ② 過去最多を超える入賞者数      【達成】
  ③ 金メダル獲得ランキング5位以上   【未達成】

<Terry's memo>
 スポーツ基本計画において掲げられている“政策目標(値)”とは一体何だったのでしょうか。…今後10年程度を見通した今後5年間の計画であったはずなのですが…僅か数か月で3つのうちの2つで目標達成しました。…確か、スポーツ振興基本計画(H12.9.13)の時もそうでした。…もっと合理的な政策目標(値)を!

…ただし、上記③は日本にとってかなりハードルが高いです。

※参考・引用資料:「ロンドンオリンピックにおける選手育成・強化・支援等に関する検証チーム 報告書」http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2012/11/27/1328609_1.pdf

2012/12/05

#578 ロンドン五輪検証報告書の検証 (1)

『ロンドンオリンピックにおける選手育成・強化・支援等に関する検証チーム 報告書』(平成24年11月) の検証 (1)

全45ページの上記報告書(以下、検証報告書)を一気に読ませていただきました。…とても分かりやすかったです。…国際競技力に関する研究をしている Terry Bird にとって、参考になる情報が山ほどありました。

この“検証シリーズ”は、検証チームの報告書を批判的に検証するのではなく、日本の国際競技力向上についての取組とロンドン五輪での成果について、検証報告書を通じて“検証”していくものです。また、日本の国際競技力のあり方についてあれこれ考えていきたいとも思っています。

まずは、感想です。

 ● 日本の五輪競技へのサポートもここまで来たかぁ…世界最高水準では…
 ● 政治家(元文部科学副大臣)のリーダーシップも後押ししていたんですねぇ
 ● メダル1つ獲得するのに十数億円はかかった?
 ● 総合調整は誰がしているの?
 ● さらに上を目指すには…
 ● 必要なのは、やはり“アレ”ですかねぇ…

興味のある方は文部科学省ウェブサイトでご覧ください!
  

2012/12/04

#577 スポーツ政策ニュース (第30号)

ロンドン五輪検証チーム報告書について

先日(12/1)の日本体育・スポーツ政策学会第22回大会シンポジウムで、「ロンドンオリンピックにおける選手育成・強化・支援等に関する検証チーム」による報告書が公表されていたことを知りました。…海外派遣プログラム等で忙しかったのでキャッチできていませんでした。

 文部科学省ウェブサイト内で11月20日付で公表されています!

『ロンドンオリンピックにおける選手育成・強化・支援等に関する検証チーム 報告書』
(平成24年11月)

目次
 1. はじめに
 2. 競技結果等について
 3. 国立スポーツ科学センター(JISS)について
 4. ナショナルトレーニングセンター(NTC)について
 5. マルチサポート事業について
 6. おわりに
  参考資料

僭越ですが、SMJブログで検証報告書の検証をしたいと思います。

2012/12/03

#576 スポーツ政策研究日誌 (29)

学会大会に参加してみて…

先日(12/1)、日本体育・スポーツ政策学会第22回大会に参加してきました。一般研究発表、基調講演及びシンポジウムを通じて、とても勉強させていただきました。懇親会ではオリンピアンとお話しすることもできました。…関係者の皆様、お疲れ様でした!

様々な新しい情報を入手できましたが、やはり学会は自分も発表しなければいけません。…来年はコツコツ発表していきたいと思います。

基調講演では、Terry Bird の第一研究テーマに関連しているかと思っていた SPLISS(スプリス)について、実際の責任者から話が聞けました。SPLISSとは「Sports Policy Factors Leading to International Sporting Success」という国際比較研究(プロジェクト)の略称です。…リサーチ不足でその存在に気付いたのが今年の夏ごろで、その時から“先を越された感”を抱いていましたが、Terry Bird が目指している方向・内容とは全く異なっていました。…ただし、欧米ではスポーツ政策に関する新しい研究や取組に着手するスピードがとても速いです。…日本からも積極的に「ジャパン・オリジナル」を発信したいものです。…やはり英語力を高めないと…

皆さん、頑張りましょう!

2012/11/30

#575 SMJブログの目指すもの (11)

明日から12月です!

2011年1月11日からスタートした Sport Matters JAPAN ブログですが、あと1か月で2年目を終えることになります。明日からの12月も25個の投稿をする予定です。…何を書くかは全く考えていません。

節目に「SMJブログの目指すもの・シリーズ」を書いていますが、Terry Bird が本当に何を目指しているかは直接的に示していません。…書きたいのですが…

最近、目指しているものとは別に、SMJブログは Terry Bird の諸活動の“軸”あるいは“幹”になっていることに気がつきました。…SMJブログを書く時間を他のことに費やせば、もっともっと違う仕事ができたかもしれませんが、SMJブログによって、抱えている仕事に深みを見出したり、新たに抱えることになる仕事の自分にとっての意味付けができたりします。また、Terry Bird は、今、何のために何をしているのか…ということが、常に空間的に自覚することもできています。

目指しているものはありますが、それがどのようなプロセスを経て、どのような形になっていくのかは全く想像がつきません。…ただ、SMJブログの更新と目の前にある仕事を誠実にコツコツこなしていくことで、確実にゴールに近づいていくと考えています。

#574 “英会話力”向上プロジェクト (8)

何とか継続しています!

4月から取り組み始めた「NHKラジオ英会話」のダイアログ丸暗記は、何とか継続しています。…カナダ現地調査期間(10/29~11/9)は中断を余儀なくされましたが、今月(11月)分の12ダイアログのうち、11個は丸暗記できました。残りの1個は明日(12/1)の学会大会への移動中の電車の中でクリアすることにします。…そして、早くクリスマスネタの12月号に突入したいです。

現在、手元には8冊のテキストがあります。その他に9冊目の12月分もあります。…スケジュール上は96個のダイアログが暗記できているはずなのですが、当月分は頭の中に残っていても、「一人会話」を繰り返していなければ、どんどん記憶が薄れてきてしまいます。

144個のダイアログすべての暗記は2年計画になりそうです。…ですので、もう1年間、同じテキスト(12冊)を勉強する予定です。音声は秘密兵器ですべて録音しています!

数年後が楽しみです!

…余談ですが、Saint 君(4歳)に「サンキュー!」というと「ユアウエルカン!」だけではなく「エニータイム!」「マイプレジャー!」と連呼するようになりました。…もっと若い時に取り組めばよかった…

#573 大学でのキャリア教育 (5)

MTC-12ドリルの試行!

本日(11/30)の1限目にMTC-24ドリル、すなわち「My Task Complete 12h-Drill」を試行させてみました。…学生には概ね受け入れられたと思います。4回シリーズで実施しますが、何とか意味のあるものにしたいです。

やはり難しいのは「テーマ設定」です。…12時間程度でクリアできる課題(My Task)を見つけ出すために、4~5回のディスカッションを交わした学生も数名いました。以下は、学生が設定しようとしている課題テーマの幾つかです。

 心理学関連の問題集(300問)を完全理解する
 保育士資格関連のテキスト1冊を完全理解する
 骨格・筋肉の名称をすべて暗記する
 12品目の料理の作り方を覚える(実際に作る)
  SPI問題集の中の3つのカテゴリーを完全理解する
  マジック(手品)を6種類マスターする
 ブラインドタッチをマスターする
  関心のある業界を調べつくす
 洋楽12曲の意訳をする
 四字熟語を100個暗記する
 60色のカラーとその名称を覚える 等

次週(12/7)は「個人課題の宣言(Declaration Time)」です!

#572 大学でのキャリア教育 (4)

さりげなく意識改革!

本来でしたら、来年度の新カリキュラムから開講予定の健康・スポーツ心理学科の学科専門科目「基礎ゼミⅠ」の中に盛り込もうと思い考案したプログラムですが、一部アレンジして、今日(11/30)のキャリアデザイン実習Ⅱにおいて4回シリーズ(11/30, 12/7,14,21)で実施することにしました。

プログラム名は「My Task Complete 12h-Drill」と名付けました!…略して「MTC-12ドリル」です。

各学生が個人課題テーマ(My Task)を設定し、必要な情報・資料を入手し、スケジュールを立て、課題遂行に向けて取り組む…というドリル(プログラム)です。課題テーマ設定時の条件として、新たに取り組む課題であること、12時間でクリアできる課題であること、自分にとっての“壁”あるいは“チャレンジ”的な課題であること…を提示します。

…学生に遊び心を持ってもらったり、プレッシャーをかけるための仕込みも入れてあります。

個人課題の宣言(Declaration Time)
 → デクラレーション & 写真撮影
   ●画用紙に色マジックでテーマ等を書き、それを示しながら全員の前で宣言する
   ●宣言した瞬間を写真撮影する(※最終日の報告会のスライドで使用)

課題テーマ例として、「英単語300語暗記」「天声人語・12日分切抜き&理解」「1時間ランニング12日間」 「日本国憲法前文・丸暗記」「NHKラジオ英会話ダイアログ1週分暗記」「けん玉の技修得」等 を挙げています。

…このプログラムの意図や趣旨については、敢えて学生には伝えません。

2012/11/29

#571 大学でのキャリア教育 (3)

意識改革は可能か?

…難しいと思います!

自分自身の意識改革ですら容易ではないのに、他人の意識を変えようとするなんて…よほどのカリスマでないと…

そこで、“意識改革”はいったん横に置くことにしました。…戦法を変え、「気がついたら・・・」「さりげなく・・・」的な作戦をとることにしたのです。

「キャリアデザイン実習Ⅱ」という授業は1限(9:00~)ですが、「1秒でも遅刻は遅刻! 大幅な減点!」の方針を貫いています。何を身に付けさせたいかは、言わずもがなです。

では、今までで最も手応えを感じたプログラムをご紹介します。…それは、「フィフティQ.A.E.」「トライアングル・エバリュエーション・ドリル(TED)」です。…内容説明は省略しますが、この2つのプログラムを連結した、グループワーク3回を含む計4~5回の授業を実施することで“面接対応力”の基礎部分が構築できると考えています。

…とは言え、やはり“意識改革”にはこだわりたい! 気がついたら意識改革されているような“さりげないプログラム”は考えられないか…

2012/11/28

#570 大学でのキャリア教育 (2)

本当に必要なことは…

例えば、テニス未経験者にテニスを教えるときに、その対象者が「楽しみたい」「上達したい」「大会に出て勝ちたい」などの目標を持っている場合は何の問題もないのですが、そうでない場合、すなわち「テニスをする動機の薄い」対象者を指導するのはとても厄介です。…まるで、親に無理やりテニススクールに連れてこられた小学生低学年の子供に指導するようなものです。

 後者を指導する場合、皆さんならどうするでしょうか?

当たり前の話ですが、まずは「テニス好き」にすることだと思います。…様々な練習プログラムを通じて結果的に「テニス好き」になったというのではなく、意図的にそうなるように仕向ける(仕掛ける)のです。…その結果、「テニス好き」になってくれれば“問題解決”となります。

…数年前、大学(TSU)のキャリア教育で本当に必要なことは「学生の意識を改革すること!」と考えるに至りました。…どんなに工夫したプログラム及びその体系を提供しても期待するほどの成果が上がらなかったのは、そのポイントを見落としていた、ということに気がついたからです。

もちろん「意識の高い学生」もいますので、様々なキャリア関連プログラムを提供することは意味があります…が、そうでない学生の「意識改革」を促すような“有形or無形”の仕掛けがなければ、プログラム全体としては不十分と言うことになります。

…では、どうしたら「意識改革」できるのか?

2012/11/27

#569 大学でのキャリア教育 (1)

大学でのキャリア教育の落とし穴!

TSUで10年近くキャリア関連授業を担当した“素人専門家”の経験に基づくコメントに過ぎませんので、あまり目くじらを立ててお読みにならないでください。

Terry Bird はこれまで「キャリアデザイン(1年次・前期・必修)」、「キャリアデザイン実習Ⅰ(2年次・後期・選択)」及び「キャリアデザイン実習Ⅱ(3年次・夏季休業期間:インターンシップ、後期:演習・選択)」を担当してきました。

これらの授業の中で、様々な試行錯誤を繰り返してきたのですが、幾つか気づいたことがあります。…まず、「基礎学力」「社会性」「常識」「生活習慣」などを改善・向上させれば、すなわちそれらに資するプログラムを導入すれば“結果”に結び付くと考えるのは、大学でのキャリア教育ビギナー段階の“落とし穴”である(あった)ということに気づきました。

いわゆる大学のレベルにもよりますが、TSUの場合はそうでした。

2012/11/26

#568 大学教育・雑感 (29)

グッドバイ、体育授業!

TSUでは、来年度の新カリキュラム導入から1年次(前期)必修であった「フィットネス」という、いわゆる体育授業が“選択科目”になります。…TSUの開学(1993年)以来、ずっと必修科目として位置づけられていた授業です。

体育・スポーツ関係者としては“残念”な気持ちはありますが、一方で、「あー、これで授業がやりやすくなる!」という“嬉しい”気持ちもあります。…なぜなら、運動嫌い、体育嫌いなどの学生が受講しなくなるからです。…体育・スポーツに対してポジティブな学生だけが対象となるわけですから、授業が進めやすくなるのは当たり前です。

…まさに、グッドバイ、体育授業です! 大英断です!

でも、本当にそれで良かったのか? 

…運動嫌いの若者に運動をさせ、体育嫌いの若者をスポーツ好きにさせることも体育・スポーツ関連授業担当者の重要な役割の一つであったのですが…カナダ的に言うと、Physical Literacy を修得させる最後の機会だったのですが…

2012/11/25

#567 大学教育・雑感 (28)

グッドバイ、キャリア教育!

大学(TSU)のキャリア教育に携わるようになって10年近く経ちますでしょうか…Terry Bird の専門はスポーツ(科学)であると思っていますので、キャリアについてはずっと「専門外です!」と言ってきました。…でも、学問的には専門外であったとしても、あるいはキャリア関連の資格は保有していないにしても、10年近くも授業等を担当していれば、一端の専門家と言えなくもありません。

そんな、素人専門家ですが、「キャリア教育の本質」については、悟ることができたと思っています。…それと同時に、その“怪物”を相手にすることの難しさも理解できたと思っています。…諦めてはいませんが、相当厄介な相手です。

TSUでは来年度から新カリキュラムが導入されます。…それを機に、Terry Bird はようやくキャリア関連授業の担当から解放されます。…お役御免になることはとても嬉しいのですが、この10年近くの蓄積が泡となっているのが少々心残りです。

…まぁ、別の機会に役立てることにしましょう!

2012/11/23

#566 スポーツ政策ニュース (第29号)

日本体育・スポーツ政策学会第22回大会

早いもので、あれから1年たちました。もうすぐクリスマス…いや、学会大会です。

昨年度は我が大学(TSU)で開催しましたが、今回は早稲田さんで開催されます。…ちなみに、TSUでは、12月8日・9日の日程で「日本臨床心理身体運動学会第15回大会」が開催されます。実行委員長は Prof. Woods さんです。…お身体にはくれぐれもお気を付けください!

さて、「日本体育・スポーツ政策学会第22回大会」の実施要項です。

1.会 期: 平成24年121日(土)
2.会 場: 早稲田大学東伏見キャンパス
        〒202-0021 東京都西東京市東伏見3-4-1
          (西武新宿線「東伏見駅」南口から徒歩1分)
3.主 催: 日本体育・スポーツ政策学会
4.共 催: 早稲田大学
5.後 援: 文部科学省(折衝中) 、東京都(折衝中)
6.日 程:
    9:00 ~ 受付
  10:00 ~ 一般研究発表
  12:30 ~ 昼食(12:30~13:30 理事会)
  13:30 ~ 総会
  14:00 ~ 基調講演
       『グローバルスポーツ政策競争(Global Sporting Arms Race)』
            Veerle De Bosscher(ブラッセル自由大学教授)
  15:45 ~ シンポジウム  
       『エリートスポーツ政策の未来』
        司会: 高橋義雄(筑波大学准教授)
   シンポジスト: 上野広治(公益財団法人日本水泳連盟 常務理事/競泳委員長)
            杉浦久弘(文部科学省スポーツ・青少年局 競技スポーツ課長)
            為末大(一般社団法人日本アスリートソサエティ 代表理事)
  17:45 ~  閉会
  18:00 ~  懇親会
7.参加申し込み:
  参加費:会員3,000円、非会員5,000円、懇親会3,000円 ※シンポジウム(一般公開)への参加者…500円(資料代)  申込方法:下記の必要情報を記載し、大会実行委員会事務局に Email(jsppes22@gmail.com)にて申込ください。最寄りの郵便局へ 大会参加費及び懇親会費を納入してください。なお、参加を取り消し た場合には、大会参加費及び懇親会費は返金いたしません。

申し込みE-mail に記載する情報
 ● 氏名 フリガナ 所属機関(勤務先) 住所 電話番号 一般研究発表申込(発表する(演者) /発表する(共同研究者) / 発表しない) 演題(※一般研究発表の演者の方のみ)  キーワード(※一般研究発表の演者の方のみ2~5 つ) 懇親会(参加する/参加しない)

2012/11/21

#565 カナダ現地調査報告:番外編⑤

現地調査の良いところ!

11/9にカナダから帰国して10日以上たち、カナダ滞在12日間の非日常における“高揚感”や様々な“感動・刺激”が薄らいでしまっています。…番外編はこれで最後にします。

カナダへは今回で3回目です。滞在延日数は40日を超えました。…今後何回カナダに行けるかわかりませんが、もし外部資金が獲得できれば、来年の夏に研究調査目的で1週間ほど行くことになると思います。…お願いします!…えっ…誰にお願いしているの?

 さて、本題です。

今回の海外派遣プログラム(カナダ現地調査)に参加した“調査団”が、日本に持ち帰ることができた“最高級のお土産”は「フィジカルリテラシー(Physical Literacy)」です。…これから来年の2月ごろに向けて、参加された13人の先生方と関係者とともに今回の研修の「報告書」を作成しますが、同書の中で、おそらく日本で初めてフィジカルリテラシーの実態についての紹介ができると思います。…もちろん、フィジカルリテラシーという言葉(用語)は以前から日本でも使われています。…ただし、本場?!のものとは大きく異なっています。

我が調査団は12日間の現地調査全体を通じて「フィジカルリテラシー」の把握に努めました。…その結果、まだまだ不完全ですが、何となくその実像を掴むことができました。…これもひとえに、現地調査時のヒアリング、視察等を通じて多角的な視点でその実態に迫ることができたからだと思います。

現地の空気を吸ってくることは、大いに意味があるのです!

2012/11/20

#564 カナダ現地調査報告:番外編④

カナダ現地調査報告会

今週の木曜日(11/22)の1限のゼミの時間に「カナダ現地調査報告会」(公開)を開催する予定です。…14名の健スポ3年生に何を話そうか、あれこれ考え始めています。

つかみは、これですかねぇ~

Terry Bird 撮影
映像(音声付)で流そうと思います。

カナダ現地調査のメインテーマである「カナダにおけるスポーツ・健康教育の推進」についてはまだ総括できていませんので、断片的な話しかできません。…もちろん、カナダについて理解して欲しい気持ちはありますが、それ以外のメッセージを伝えたいと思っています。

やはり、キャリアデザイン的な話になるかなぁ…

2012/11/18

#563 カナダ現地調査報告:番外編③

このままでは“凍死”する~っ

数少ない海外渡航経験に過ぎませんが、海外滞在中に強く意識していることがあります。…それは、「扉を閉める(閉めた)瞬間に気を付ける!」ことです。

ホテルの部屋に備え付けのセーフティーボックス、カードキーのホテルの部屋のドア、ホテルの部屋を出る前のスーツケースの施錠…などです。…これら3つについては、特に気を付けていました。…今回の現地調査時はパーフェクトでした。…必ず、閉める(閉めた)瞬間には“間”をおいて最終確認できていました。

…ところが、唯一魔が差した瞬間がありました!

11/5 午後のuOttawa プログラムが終了し、その日の夕方に Jean とディナーを共にした時のことでした。…ガティノー郊外?の素敵なレストランに連れて行ってもらいました。…残念ながらレストランの名前等を記録してこなかったのでご紹介できませんが、レストランは川(小さい滝)のほとりにあり、対岸の小高いところにはオシャレなお屋敷がありました。

 

片言の英語でしたが Jean と楽しいひと時を過ごすことができました。聞きたいことは一通り聞くことができ、ヒツジさんやウサギさんのお肉を食べました。…ウサギさんは初めてでしたが、少し癖があり、後味が今でも何となく残っています。

ラムの料理です!
Jean が席を立った時、記念にと思ってテラスに出て写真を撮ることにしました。…上の写真がそれです。…ガチャッ!

スローモーションのように扉が閉まっていきました。…あっ!…しまった!

時すでに遅し…。外からは開かない扉だったのです。…しかたなく、写真を撮りました。…Jean がなかなが戻ってきません。…体感ですが、マイナス7~8度近くあったでしょうか…。あ~、気づかれなければ、俺はここで凍死するのか…と一瞬考えました。

海外では、日本的感覚で行動すると、とんでもないことに遭遇することもあります。…海外の扉の開閉には特に気を付けましょう!…極寒の地域では命取りになりますので…

2012/11/17

#562 カナダ現地調査報告:番外編②

海外旅行保険には入っておきましょう!

前回のカナダ調査(2011)に続き、今回(2012)も所持品が壊れてしまいました。…前回は、スーツケースの“キャリーハンドル部”が壊れてしまい、収納できなくなってしまった…という破損(故障?)でした。

今回は、現地調査⑫ 11/7 10:15~11:00 ローレンヒル中学校(LaurenHill Academy Junior High School)の視察中にアクシデントが発生しました。…同校の廊下で公費で購入した「デジカメ(Cyber-shot DSC-WX70)」を落としてしまったのです。…バッテリーが飛び出るほどの落下でした!…このアクシデントによりデジカメのモニターが映らなくなってしまいました。

おーっ! SMJブログで写真付きの現地報告ができな~い!…と、一瞬焦りましたが、幸いシャッター音はしましたので、ヤマ勘で撮影をし続け、その後の写真を何枚かアップすることができました。

帰国後、“海外旅行保険”に入っていたことを思いだし、早速連絡をして事故報告を受理(11/10)していただきました。…「見積もりをとってください」との指示があり、すぐにYamadaさんに持っていきました。

昨日(11/16)の夕方、Yamadaさんから連絡があり、「保証期間内だったのでメーカーから修理されて戻ってきました」と言われました。…忘れていましたが、今年の3月に購入したデジカメでしたので、1年以内の無料保証の範囲内だったようです。…ラッキー!

…でも、皆さん、海外に行く際は保険に入っておくことをお勧めします!

2012/11/14

#561 カナダ現地調査報告:番外編①

カナダ・スポーツ政策史の体感!

Terry Bird のカナダスポーツ政策研究の原点は、カナダ連邦政府がスポーツ分野に積極的に関与する契機となった「フィットネス・アマチュアスポーツ法(1961年)」(以下、1961年法)の成立過程研究でした。

同研究により、1961年法制定のスポーツ的背景が明らかになりましたが、以下がそのうちの1つです。(SMJブログ#41より転載)

1) カナダの国際競技成績の不振
 ① 当時、英連邦競技大会などの大会において、南アフリカやメキシコ及び西インド諸島よりも下の競技成績であったこと
 ② 1960年ローマオリンピックでの競技成績がブルガリアやニュージーランドを下回った第26位であったこと
 ③ 1956年コルチナ・ダンペッツォ及び1960年スコー・バレーの両オリンピック冬季大会で、当時、国技と見なされていたアイスホッケー競技においてオリンピック史上初めて2大会連続して優勝を逸したこと

このように、「カナダの国際競技成績(特にアイスホッケー)の不振」が「スポーツ分野における威信の喪失」、ひいては「国家威信の喪失」や「国民の士気の低下」に影響を及ぼすのを防ぐことが1961年法を成立に向かわせた一要因であったと考えられます。

…そこで、10/31の「ホッケー殿堂(Hockey Hall of Fame)」の視察時に、カナダのスポーツ政策の転換に影響を及ぼしたと考えられる歴史的事実の確認をしてきました。 (感動!)




…カナダ研究にいざなってくださった恩師 Knob 先生に 感謝!

2012/11/11

#560 スポーツ政策ニュース (第28号)

TAFISA-SSF World Forum について

2011年1月の文科省調査(カナダ:1/23-30)時の“戦友”である“Maxタマちゃん”から標記イベントのご案内をいただきました。…残念ながら、Terry Bird は授業等により出席できません。

TAFISA とは「国際スポーツ・フォア・オール協議会(The Association For International Sport for All)」のことで、SSF とは「公益財団法人笹川スポーツ財団」のことです。…先日終えたばかりの海外派遣プログラム(カナダ:10/29-11/9)でも再認識しましたが、(スポーツ)政策研究をする者は国外の情報にもアンテナを張っておくことが必要です。日本における(スポーツ)問題の解決を図る上でのヒントが日本の外にはたくさんあります。…ただし、それらの表層部分だけを理解するだけでは日本にとって有意義なヒントとはなり得ません。…必要なのは、良質な情報の収集深い洞察だと考えます。…このイベントは前者の面での非常に良い機会です。…特に、若い世代の人には“世界の動きを知る”ことに果敢にチャレンジしてほしいと思います。

【イベント概要】

 ● テーマ   スポーツと子どもの未来(Sport for Youth Future)
  日 時   2012年11月17日(土)10~16時
  場 所   東海大学校友会館(千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビル35階)
  後 援   文部科学省、観光庁、東京都、(独)日本スポーツ振興センター
         (公財)日本オリンピック委員会、TAFISA-Japan
         日本生涯スポーツ学会 等
  特別協賛 日本財団
 ● 言 語   英語(同時通訳有り)、日本語
 参加費   無料
 定 員   120名
 問合せ先 SSF: Tel 03-5545-3301 E-mail info@ssf.or.jp

このイベントでは、上記テーマに関する各国(ポーランド、オランダ、タンザニア、デンマーク、フィンランド、イスラエル、オーストラリア、イラン、アルゼンチン、韓国、中国)のカントリーレポート、パネルディスカッション等が行われるようです。

2012/11/10

#559 Terry Bird の SA 日誌 (29)

無事に帰国しました!

昨日(11/9)、トロント発の飛行機(AC001便)が予定より早く(14:40頃)成田空港に到着し、無事に日本に帰国いたしました。空港バスへの乗り継ぎもよく、自宅へは17:40頃着きました。

 家族(Peach, Kaena, Saint)との感動の再会!

今回の家族へのお土産は“バッグ”です。妻 Peach へはバッファロー革、愛娘 Kaena へはカウチン製、ワンパク坊主 Saint へはナイロン製のもので、いずれも“Made in Canada”です。…そして、Terry 自身へのご褒美は Roots 製の財布にしました。…これも“Made in Canada”です。
 
カナダ現地調査の最後の夜(11/7:会食時)に、今回の海外派遣プログラムに参加された13人の先生方から“マフラー”を贈っていただきました。サプライズでした! 感激しました! また、メッセージ付の絵ハガキも頂戴しました。

SA(シニアアドバイザー)をお引き受けしたときに、これは自分にとってのチャレンジだと考えました。“峠”の向こうには必ず何かあると信じて、できる限りのことはしてきました。…ただ、その時は Terry Bird のカナダ研究の空白部分であった「カナダにおける学校の身体・健康教育」を理解するこを、眼前の壁として考えていたに過ぎません。

…もちろん、そのような面で、また1つ壁を乗り越えることができ、多くの得たものはありましたが、“峠”の向こうにあった最高のもの…それは、先生方(13人)とスタッフ(5人)を合わせた18人のメンバーの間に生まれた“絆”だったのです!

Terry Bird にとって、皆さんは“戦友”です!
 

2012/11/08

#558 2012 カナダ 海外派遣プログラム:現地報告⑩

現地調査の最終日でした!

先生方は心身ともに疲労困憊しておられるようでした。Terry Bird は全然平気ですよ!…と言いたいところですが…さすがに今回は疲れました。最終日は特にハードスケジュールで、過酷な研修のフィナーレを飾るのにふさわしい1日となりました。まさに研修ではなく“修行”でした。…もう1日現地調査を追加したら、先生方からボイコットされたでしょう…

現地調査⑪ 11/7 8:45~9:35 英語系モントリオール教育委員会(English Montreal SchooI Board)


現地調査⑫ 11/7 10:15~11:00 ローレンヒル中学校(LaurenHill Academy Junior H. S.)

現地調査⑬ 11/7 11:45~14:45 レスター・B・ピアソン高校(Lester B. Pearson High School)

現地調査⑭ 11/7 14:50~15:40 モントリオール・インパクト・サッカーアカデミー(Montreal Impact Soccer Academy)


ご覧のように、1日で4か所を視察するという強行スケジュールでした。…実は、もうすぐホテルを出発してモントリオールからトロント経由で成田に戻りますので、荷造りをしなければなりません。本来でしたら、それぞれの視察先で得られた情報のダイジェストを書きたいのですが、時間がありませんので写真だけでご勘弁ください。…ただ、最後の最後にモントリオール・インパクトというプロのサッカーチームと英語系モントリオール教育委員会が連携してサッカーエリートを養成するプログラムの紹介を、同チームの室内練習グラウンドを見学しながらしていただきました。フィロソフィーをもったサッカー選手を育てようとするこの試みは、日本の“競技力向上策”あるいは“競技者のセカンドキャリア対策”を考えるうえで非常に参考になるものだと思いました。

今回の現地調査の総括はいずれSMJブログで書きたいと思います。今は、ただただ、過酷な修行を乗り越えた13人の先生方に敬意を表したいと思います。また、ダジャレ王の通訳者様、オダQの担当者様、団長様および副団長様、すばらしいチームスタッフでした。感謝いたします。

…遠足は家に着くまでが遠足です! 研修は報告書を書くまでが研修です!

 No pain, no gain!

モントリオール(11/7 4:39)より Terry Bird でした!

#557 2012 カナダ 海外派遣プログラム:現地報告⑨

スッキリしました!

カナダにおける体育・スポーツに関する取組等にはユニークなものがたくさんあります。しかしながら、それらの内容をインターネット情報だけで正確に把握するのは至難の業です。11/6のヒアリングでは、LTAD や Physical Literacy についての重要な情報を入手することができました。…えっ、そうだったの!…という感じです。

現地調査⑩ 11/6 9:00~ カナダバレーボール協会(Volleyball Canada)

カナダでは中央競技団体が連邦政府(民族遺産省スポーツ局)からSSPを通じて資金提供を受けようとする場合、幾つかの条件をクリアしなければなりません。そして、そのうちの1つに競技団体ごとのLTAD(長期競技者養成)モデルの構築があります。その基準となるLTADモデルはCS4L(Canadian Sport for Life)というグループが開発したのですが、CS4LとLTADの関係性やLTADにおけるPhysical Literacyの位置づけなど不明なことが幾つもありました。…カナダバレーボール協会の関係者のプレゼン&質疑・応答を通じて非常に多くの有益な情報を得ることができ、不明な点が随分とクリアになりました。


現地調査⑪ 11/6 13:05~15:00 カナダ身体・健康教育協会(PHE Canada)

以前SMJブログでも紹介しましたように、PHE Canada(Physical and Health Education Canada)の前身はCAPHERD(Canadian Association for Health, Physical Education, Recreation and Dance) です。一昔前のスポーツ関係者なら“キャーパード”と言えばお分かりになると思います。2008年9月に名称変更がなされたようです。PHE Cnadaは、カナダにおいてPhysical Literacyの定義を示しており、その定義がオンタリオ州教育省が2000年に改定した「体育カリキュラム(暫定版)」にも記載されています。したがって、PHE CanadaのPhysical Literacyは、現在のカナダの身体・健康教育の基本的な考え方として位置づけられています。詳細を知らない方には???でしょうが、“whole person”という極めて重要なキーワードについての理解も深めることができました。現地調査でなければ決して理解することはできませんでした。日本への最大級のお土産になりそうです!

この他にも多数のリソースあり!
モントリオール(11/7 3:23)より Terry Bird でした!

2012/11/06

#556 2012 カナダ 海外派遣プログラム:現地報告⑧

後半戦スタート!

今回の現地調査スケジュールは、大げさですが、天の配剤か!…と思えるほど全体の中に連関性が強く感じられるものになっていいます。換言するとストーリー性があります。…参加されている先生方の日頃の行いがよろしかったせいか…

現地調査⑨ 11/5 8:55~12:05 コールドウェル・ストリート小学校(Caldwell Street Public School)

コールドウェル・ストリート小学校(CSPS)は、2012年度健康促進学校優秀賞(Health Promoting School Champion Award)の最優秀賞を受賞した小学校です。この賞は学校、保護者及び地域が協働して子供たちの健康促進のための様々な取組を行っている学校等を表彰するものです。PHE Canadaの顕彰プログラムの一つとして今年度から新設されました。…(失礼ですが)外観は古臭い建物で、日本にもよくあるような雰囲気の学校でしたが、中身(取組)はやはり凄かったです。校長先生のパワフルなリーダーシップがその根底にあります。…冒頭に、カールトンプレイス市長の挨拶があったり、地区教育委員会から逆取材を受けたりするなど、とても歓待していただきました。…身内ネタですが16の要素(slate?)が聴き取れなかった…  ※trate でした!11/10追記


現地調査⑩ 11/5 13:30~16:00 ブードィン教授・特別講義(uOttawa)

ジーン(Prof. Jean Harvey, uOttawa)のご協力により、今回、カナダの名門大学の1つであるオタワ大学のブードィン教授(Prof. Charlotte Beaudoin)の特別講義を受けることができました。…先生方は久しぶりに大学生に戻られました。(緊張気味?) テーマは「包括的学校保健(CSH)導入から20年:1989年-2009年に関連刊行物で発表されたカナダにおける研究の検討・分析」でした。…とても分かりやすく有益なお話を聞くことができ勉強になりました。特に、ここ数か月間ずっと悩んでいた「包括的(comprehensive)」の捉え方(意味)について質問することができ、明確な回答をいただけことは最大の収穫でした。uOttawaの関係者の皆さんに感謝いたします。


オタワ(11/6 5:20)より Terry Bird でした!

2012/11/05

#555 2012 カナダ 海外派遣プログラム:現地報告⑦

前半戦を振り返る~その2~

昨日(11/4)は、トロントからオタワへの移動日でした。…さすがカナダの首都であるオタワ、また政治・行政の中枢都市であるオタワは、オンタリオ州の州都のトロントとは雰囲気がかなり違います。…過去2回は“カナダ旅行本”を頼りにカナダを知ろうとしていましたが、今回は空港からホテルまでのバス移動時に現地ガイドさんがいますので、今まで知らなかった様々な話が聞けます。それに仲間たちもいますので、とても楽しいです。まるで修学旅行のようです! 写真はカナダの国会議事堂です。


早いもので、後半戦と言っても視察等に充てられるのは3日間だけになりました。…スケジュールはかなり密度の濃いものになっています。トロント調査は、民間団体の働きや学校における体育・スポーツが中心になっていましたが、後半戦の調査は、健康教育、生涯スポーツ、競技スポーツなどが中心になると思われます。さらにオタワ後のモントリオール(ケベック州)では、カナダのもう一方の側面から「カナダのスポーツ・健康教育の推進」に迫れることになります。…実は、このポイントを抜きにしては、カナダを調査したことにならないのです。…だけど、1日だけかぁ~…

オタワ(11/5 1:01)より Terry Bird でした!

2012/11/04

#554 2012 カナダ 海外派遣プログラム:現地報告⑥

前半戦を振り返る~その1~

現地調査に参加されている先生方にとっては過酷な前半戦(4日間)であったと思います。…後半戦(3日間)に向けて、この土・日でリフレッシュしてください!

トロント調査では、民間団体(ParticipACTION、OPHEA)、学校(CtKSS、OTHS、BCSS)、政府機関(ONTARIO Ministry of Education)およびその他(Hockey Hall of Fame)へのヒアリング、視察等を行いました。…現在、Terry Bird を含め全員が情報過多の状態です。頭の中は様々な情報で飽和しています。…ですので、調査⑧を終えホテルに戻ってから中間のまとめをグループワークを通じて行いました。まずは、収集した情報等を整理・確認しなければ…

今日のカナダの子供たちをめぐる問題が幾つかに絞られてきました。そして、それらを解決するために、それぞれの機関において、それぞれのアプローチにより、様々な取組がなされいることが明らかになってきました。ただし、それぞれがバラバラに活動しているのではなく、共通の目標に向かって、論理的に考え、豊かな発想で、情熱を持って、躊躇することなく活動しています。…そこが、カナダらしいところなのかなぁ…と思います。

日本人は、とかく短期的な成果、結果等にこだわるあまり一歩前に踏み出すことができないところがあり、また、既存の枠組を不動・不変のものとして考えてしまうところがあります。…今回の現地調査の成果を日本に還元させようとするためには、日本側の様々な障壁を取り崩す必要があります。

話は変わりますが、カナダでは2012年11月4日(日)午前2時に“デイライト・セイビング・タイム(Daylight Saving Time:DST)”すなわち“サマータイム”から標準時間(standard time)に戻ることになっていました。午前2時になる次の瞬間、1時間戻って時計は午前1時になるのですが、携帯電話の画面をじっと見ていたところ、なんと、なんと、驚きました! 携帯電話の時刻表示がその瞬間自動的に標準時間に切り替わったのです。日本とカナダ(東部:トロント、オタワ等)の時差が14時間になりました。…参考までに、3月の第2日曜日にDSTになり、11月の第1日曜日に標準時間に戻ります。

トロント(11/4 1:28)より Terry Bird でした!

2012/11/03

#553 2012 カナダ 海外派遣プログラム:現地報告⑤

5日目(11/2)終了…感激しました!

今回の学校視察先を選定するにあたり、Terry Bird としてはある基準を設けていました。詳しくは書きませんが、そのうちの一つに“カナダで一番の体育教師”への接触を図ることがありました。…すなわち、優秀な体育教師を全国表彰するための「2012年度体育指導優秀賞(Physical Education Teaching Excellence Award)」(PETE賞)の最優秀賞を受賞されたアンドレア先生の授業を見学させてもらったり、話を聞かせてもらうことを目指したのです。…ところが、事情によりアンドレア先生が休職中であったため、このリクエストはNGとなっていました…

現地調査⑦ 11/2 10:15~12:05 オンタリオ身体・健康教育協会(Ontario Physical and Health Education Association:OPHEA)

OPHEA(オフェア)とは、オンタリオ州の学校における身体・健康体育を充実させるための活動等を民間レベルで行っている団体です。全国規模のものとしてはPHE Canadaがあり、そちらには11/6にヒアリングに行きます。以前のOPHEAは、体育・健康・レクリエーション指導者の“職能団体”であったようですが、現在では、この分野において唱道(advocacy)活動を積極的に行うようになってきているようです。オンタリオ州の「体育カリキュラム(暫定版)」の改定(2010)にも関与したり、学校現場のみならず地域の活動を調整する役割も担うようになっています。…体育を専門としない小学校教師のためにOPHEAが開発した教材等の紹介も受けましたが、“これ使えるねぇ”ということで、後で購入された先生もいました。

OPHEA プレゼン資料
現地調査⑧ 11/2 13:10~15:30 ビル・クローザース高校(Bill Crothers Secondary School)

ビル・クローザース高校(BCSS)は、2008年に創立したオンタリオ州唯一のいわゆる“スポーツ学校”です。地元出身の1964年東京オリンピック男子陸上800m走の銀メダリストであったBill Crothersさんの功績を讃えてこの校名にしたとのことです。単にスポーツに秀でた生徒だけが集まるのではなく、スポーツに関わる仕事に就きたいと考えている生徒たちも学べる環境にあるとのことです。こういった特色のある学校が「ヨーク地区教育委員会(York Region District School Board:YRDSB)」の裁量で設立されたのですが、驚いたことに、設立に際してのキーパーソンの一人にBruce Kid先生(トロント大学)の名前が挙げられました。2011年1月にお会いした時には、BCSSの話は聞けませんでした。カナダのスポーツの発展のために様々な影響を及ぼしている方なのだと改めて認識しました。ちなみに、キッド先生は1964年東京オリンピックの金メダリストです。

BCSSの素晴らしいスポーツ施設を案内していただいたのち、YRDSBのカリキュラム・コンサルタントのケンさんによる「講義+ワークショップ」がありました。ケンさんから「アンドレアは事情があり帰りました…」と一言説明があり、講義が始まりましたが ??? でした。

ケンさんのプレゼンは熱のこもった非常に素晴らしい内容でした。現場で体育(スポーツ)を教えるものとして大いに考えさせられました。…そして、いよいよワークショップが始まりました。…ケンさんの説明を受け、あるゲームを体験したのですが、…んっ…何だこれは…面白い…自然に体が動く…ぐいぐい引き込まれる! 少なくとも Terry Bird は感じました…こんな体育の授業を受けたことがない!…と。

ワークショップが終わってから気がついたのですが、実は、スポーツ施設案内で一緒に回っていただき途中で帰られた女性は、あの2012年PETE賞を受賞されたアンドレ先生だったのです。そして、彼女が考案し普段の授業で実践しているプログラムの幾つかを、彼女に代わってケンさんが我々に体験させてくれたのです。用具の準備、掲示物の作成等はアンドレア先生がしてくれたようです。…最後に、アンドレ先生が指導する日頃の授業風景のスライドショーが流れました。…彼女の授業の中で子どもたちが生き生きと体育活動をしている様子を見て、ある種の感動を覚えました。それ以上に、休職中でありながらも我々のために時間を割いて相当手間のかかる準備をしていただいたこと、また、先生の素晴らしい教授法を紹介していただいたことに涙が出るほど“感激”しました!

今回の現地調査の前半戦が終了しましたが、行く先々で温かく迎え入れていただいています。カナダの方々の心遣いには頭が下がります。我々の目指す最高の返礼は、この経験を日本に還元させていくことに尽きる…とTerry Bird は思いました。以下は、午前午後でいただいた記念品の一部ですが、それ以上のモノをいただけています。


トロント(11/3 5:15)より Terry Bird でした!

2012/11/02

#552 2012 カナダ 海外派遣プログラム:現地報告④

4日目(11/1)が無事終了しました!

カナダの学校視察デーでした。…まるで海外ドラマの学校シーンを見ている、いや、そのシーンにスリップして登場人物の一人になっているような気になっていました。…まさに「(カナダ版)ビバリーヒルズ高校白書」状態でした。

現地調査⑤ 11/1 9:35~11:45 クライスト・ザ・キング高校(Christ the King Catholic Secondary School)

クライスト・ザ・キング高校(CtK高校) の視察では、オンタリオ州教育省の取組のなかでノーマークであったSHSM(シズム)について知ることができ、その実態を垣間見ることができました。オンタリオ州の高校の卒業率を改善するために2006年から導入された取組で、期待通りの成果が出ているとのことです。キャリア教育の調査団にとっても参考になるような内容だと思いました。…高校生たちはとてもピュアで、Terry Bird の“ちょっかい”にも気軽に応じてくれました。 A-RI-GA-TO!

CtK高校 正面玄関
現地調査⑥ 11/1 13:00~14:45 オークビル・トラファルガー高校(Oakville Trafalgar High School)

オークビル・トラファルガー高校(OTHC)は公立高校です。閑静な住宅地内にある「オークビル高校白書」というドラマが製作できそうな雰囲気のある学校でした。1908年創立ですので、100年以上の歴史があります。写真の中の小物はその記念バッジです。OTHCを代表する3人の生徒さんたちがガイド役となり校内を案内してくれました。教育省から視察先として選定されるだけあって施設は非常に充実していました。もちろんスタッフも…。授業時間中にもかかわらず、グラウンドで他の学校(チーム)とのアメフトの試合が組まれていて、多少違和感を覚えましたが、不足分の学習内容・時間を埋めるためのガイダンス(調整)はしっかりとなされているようです。…先生方は、ご自身の学校現場と対比して考えることができますので、こういった現場視察は意義があります。ありがたいことにTシャツも記念に頂けました。


…ただし、視察するだけでも体力・気力は消耗していきます。リフレッシュするためにも早起きして身体を動かしましょう! 皆さん、6:00 に「フィットネスセンター(3F)」に集合で~す!

トロント(11/2 5:26)より Terry Bird でした!

2012/11/01

#551 2012 カナダ 海外派遣プログラム:現地報告③

3日目(10/31)が無事終了しました! 

到着後から体調を崩されていた先生もお元気になられ、全員で研修プログラムに臨みました。…現地調査の良いところは、まさに“実態に迫れる”ところです。今日はそのことが強く実感できた一日でした。

現地調査③ 10/31 10:00~11:40 ホッケー殿堂(Hockey Hall of Fame)

ご承知の通り、カナダでは1994年の「ナショナルスポーツ法(National Sports of Canada Act)」により、アイスホッケーとラクロスが、いわゆる“国技”として認められています。…日本に置き換えると、法律により相撲と野球が国技であると規定されているようなものです。

施設外観
“殿堂(hall of fame)”という言葉の正確な意味は辞書等で確認していただくとして、同施設については“ホッケー博物館”のようなものとイメージしてください。…ホッケー殿堂では「教育プログラム(Education Program)」が設けられています。午前は、その内容等について担当の方から説明をお聞きし、その後、館内を見て回りました。現地でなければ得られない様々な情報が入手できました。…あぁ、お腹すいた~

10/31 昼食
現地調査④ 10/31 14:10~16:15 オンタリオ州教育省(ONTARIO Ministry of Education)

カナダには連邦(国)レベルでの教育省はありません。憲法上、教育の権限は州(政府)にあるからです。そこで、カナダの10州・3準州から代表的な州でもあるオンタリオ州の教育省を視察先に選び、ヒアリングさせていただきました。公的な調査でなければ実現できない視察先です。同州の新しい「体育カリキュラム(暫定版)」や幾つかの新しい試みについての説明を受けることができました。…質疑応答の過程で、カナダの取組を理解するだけではなく、日本とカナダの違いについても確認することができたことは大いなる収穫でした。…逆に、日本の「学校給食(制度)」を紹介するためのDVDをお土産として置いてきた先生もおられました。…日本の教育(スポーツ・健康)分野にも良いところがあった(ある)…ということでしょうか。

トロント(11/1 4:40)より Terry Bird でした!

2012/10/31

#550 2012 カナダ 海外派遣プログラム:現地報告②

2日目(10/30)が無事終了しました!

先生方の体力がもつかどうか心配になってきました。…それ程、現地調査「初日」から非常に中身の濃いプログラムを体験していただけました。

現地調査① 10/30 9:00~11:00 オリエンテーション:現地調査のポイント確認他

Terry Bird は、やはり鬼のSA(シニアアドバイザー)でした。…研究者の現地調査に匹敵するぐらいの“ヒアリング・視察スケジュール”になってしまいました。…そんなつもりではなかったのですが…。理由は、今回の海外派遣プログラムを担当していただいているエージェントさんが頑張り過ぎてしまったから…かなぁ?

冗談はさておき…カナダにおける「スポーツ・健康教育の推進」の実態(取組、成果、課題等)を把握したうえで日本に還元できるポイントなどを考察するためには、しかるべき手順・方法が求められます。そのような意味で、今回のスケジュールは、SAの構想通りになりました。以下のような5カテゴリー17か所へのヒアリング、視察等(※重複あり)を通じて情報を収集する予定です。…午前は、これらのことを確認しました。…あぁ、お腹がすいた~

 A. 学校(6か所)  B. 教育委員会(2か所)  C. 政府機関(1か所)  
 D. 民間組織(4か所)  E. その他(4か所) 

10/30 昼食です!
現地調査② 10/30 13:00~15:45 パティシパクション(ParticipACTION)

パティシパクションについての説明は省略します。世界的にもよく知られているカナダの民間団体(NPO)です。先生方には「身体活動・スポーツに関する広報・啓蒙活動団体」と紹介しましたが、一言では説明するのが難しいぐらいのユニークな活動を多岐にわたり展開しています。今回はお二人のスタッフの方からプレゼンをしていただき、その後、多くの質問に答えていただきました。…日本では得ることのできないパティシパクションの最新情報と以下のお土産がゲットできて、Terry Bird はとても満足しています。初めて、パティシパクションと接触した先生方がどのようにお感じになったかは明日お聞きしたいと思いますが、パティシパクションの“情熱”みないなものを肌で感じられたことでしょう。

ロゴ入りリストバンド
Relationship Manager のクリスタ(Christa)さんとは、2年程前の文科省調査(2011.1)の時にもお会いしていましたが、Terry Bird のことを覚えていてくれました。(嬉)…お見送りしたときに See you, again! と言ってくれましたので、来年…と考え始めてしまいました。

パティシパクションの活動の特徴について、何か1つ挙げろと言われたら、「ソーシャル・マーケティング・アプローチ」ですかねぇ…。とても勉強になりました!

トロント(10/31 0:27)より Terry Bird でした!

2012/10/30

#549 2012 カナダ 海外派遣プログラム:現地報告①

トロントはやはり寒かった…

日本時間10/29 17:00のAC02便で成田空港を出発し、現地時間10/29 16:30頃にカナダのトロント・ピアソン国際空港に無事到着しました! ハリケーンの影響を受け、雨風も強く、さらに寒くなっています。…北海道から来られた先生によりますと、トロントの方が寒く感じたようです。


途中、腰が痛くなり少々寝苦しかったですが、お楽しみにしていた「enRoute(エンルート)」の「オンデマンドビデオ(Audio Visual On Demand:AVOD)」はバッチリ観ました。…周囲が寝静まった頃、『テルマエ・ロマエ(THERMAE ROMAE)』を観て、独りでお腹を抱えて笑っていました。…お勧めです! 多分、今回の海外研修の思い出の一つとして後々まで記憶され続けるでしょう。

自宅を出る直前まで、妻 Peach に呆れられながらスーツケース他の準備をしていました。…やはり、忘れ物が数点ありました。…その中でも、最大級は「結婚指輪」をはめてくることでした。…妻には内緒ですが…

さて、これからが本番です! SAとして頑張ります!

トロント(10/30 2:45)より Terry Bird でした!

2012/10/29

#548 Terry Bird の SA 日誌 (28)

いよいよ出発当日です!

海外派遣プログラム(カナダ現地調査:10/29~11/9の出発当日となりました。…まだ荷物の準備をしています。あと1時間でまとめねばなりません。…ブログを更新している場合ではありませんが…

カナダの「スポーツ・健康教育の推進」の現状、実態等を調査してきます。

現地から報告ブログを更新しますので、よろしければご覧ください!

北米で地震が発生し、ハリケーンが接近している中、無事にシニアアドバイザーとしての責任を果たしてきたいと思っています。

行って参りま~す!

2012/10/28

#547 スポーツ・マーケティング (8)

運動部活動を通じた学校活性化プロジェクト
―もしP・コトラーが高校の校長になったら―⑧

 運動部活動を通じた学校活性化プロジェクト(概略図)…

 まとめ…

本研究のオリジナリティや意義は、運動部を製品(プロダクト)と見なし、コトラーのマーケティング3.0他マーケティング理論に基づき運動部の活性化、ひいては学校の活性化に資するマーケティング・モデルを策定したことにある。しかしながら、今回はプロジェクトの全体像を明らかにしたに過ぎない。よって、細部にわたる詰めの作業及び具体的なアクション・プランの策定を踏まえた「完成版」による提言を今後の課題としたい。


 主要引用・参考文献…

フィリップ・コトラー他(2008) コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント(第12版)、ピアソン・エデュケーション
フィリップ・コトラー他(2010) コトラーのマーケティング3.0、朝日新聞出版
久保田正義(2011) コトラーのスポーツマーケティング3.0に学ぶスポーツマーケティング入門、秀和システム
中野明(2011) 今日から即使えるコトラーのマーケティング戦略54、朝日新聞出版

※Sport Policy for Japan 2012 におけるTeam TSU 発表抄録より抜粋(一部修正)
http://www.ssf.or.jp/spfj/2012/pdf/seitoku.pdf  

2012/10/27

#546 スポーツ・マーケティング (7)

運動部活動を通じた学校活性化プロジェクト
―もしP・コトラーが高校の校長になったら―⑦

 プロジェクトのフレームワークの構築…

活用できるマーケティング理論の抽出

SMJブログ#544で示した4文献から「運動部のマーケティング」に活用できそうな理論等の抽出を試みた。主要なものを以下に示す。

 ● マーケティング3.0  3iモデル  STP  ラテラル・マーケティング
 顧客ロイヤルティ  サービス・プロフィット・チェーン  ブランド・エクイティ戦略
 統合型マーケティング・コミュニケーション   経験価値マーケティング
 消費者行動モデル(AISAS)  社会的責任マーケティング
 ホリスティック・マーケティング 等

プロジェクトのフレームワーク

前提として「運動部のマネジメント機能の強化」が基盤となる。各運動部は試合に勝つ、スポーツを楽しむ、体力向上等の「活動目標」の他に、団体の存在理由となる「ミッション」を掲げる。そして、そのミッションに基づき「社会的コーズ(大義)」を選択し「社会的責任マーケティング」を展開する。同マーケティングを適切に推進することで運動部は「ブランド・インテグリティ」を達成することができる。学校(生徒、教師、親、関係者)や地域の信頼を得た運動部は、人々の精神を揺さぶる「スピリチュアル・マーケティング」も実現できる。この結果、生徒の入部(購買)、部員数(顧客)維持、地域への応援要請(観戦、寄付等)が期待される。

※Sport Policy for Japan 2012 におけるTeam TSU 発表抄録より抜粋(一部修正)

#545 スポーツ・マーケティング (6)

運動部活動を通じた学校活性化プロジェクト
―もしP・コトラーが高校の校長になったら―⑥

  P・コトラーとマーケティング3.0…

P・コトラー(1931-)について

1931年、アメリカ(シカゴ)生まれ。現在、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院教授。「マーケティングの権威(Marketing Guru)」として世界的に広く知られている。大著『マーケティング・マネジメント』は12版を重ねている。また、製品管理に焦点を合わせたマーケティング1.0、製品中心から顧客志向のマーケティング2.0、そして人間志向及び価値主導のマーケティング3.0へと時代の変化に応じて先進的なマーケティング理論を公表している。(コトラー他 2010)

コトラーのマーケティング3.0

マーケティング3.0とは、価値主導のマーケティング理論である。その特徴は、市場(消費者)をマインド、ハート及び精神を持つ全人的存在ととらえ、企業等が世界をより良くするミッション、社会的コーズ(大義)等に基づき活動するところにある。時代の変化(「参加の時代」「グローバル化のパラドックスの時代」「クリエイティブ社会の時代」)に応じて構築されたマーケティング理論であり、「協働マーケティング」「文化マーケティング」「スピリチュアル・マーケティング」が融合したマーケティングである。(コトラー他 2010)

※Sport Policy for Japan 2012 におけるTeam TSU 発表抄録より抜粋(一部修正)
コトラー他(2010) 『コトラーのマーケティング3.0』 朝日新聞出版

2012/10/26

#544 スポーツ・マーケティング (5)

運動部活動を通じた学校活性化プロジェクト
―もしP・コトラーが高校の校長になったら―⑤

  研究の方法…

基本的な考え方
  運動部を製品(プロダクト)と見なしマーケティングを行う
  生徒が入部(購買行動)して部員(顧客)となることを目指す

本研究は、上記の基本的な考えのもと、コトラー理論(マーケティング3.0)を中心としたマーケティング・マネジメントに関する諸理論に依拠して、「運動部活動を通じた学校活性化プロジェクト」を策定する。手順・方法は以下の通りである。

  P・コトラーのマーケティング3.0の概略
 ② 運動部のマーケティングに活用できる理論の抽出
  プロジェクトのフレームワークの構築
  「運動部活動を通じた学校活性化プロジェクト」の策定

なお、本研究では以下の4文献において記述(解説)されているマーケティング理論等を参考にして研究を進める。

 ・ コトラー他(2008)  『コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント(第12版)』
  ピアソン・エデュケーション
 ・ コトラー他(2010) 『コトラーのマーケティング3.0』 朝日新聞出版
 ・ 久保田正義(2011)  『コトラーのスポーツマーケティング3.0に学ぶ
  スポーツマーケティング入門』 秀和システム
 ・ 中野明(2011) 『今日から即使えるコトラーのマーケティング戦略54』
   朝日新聞出版

※Sport Policy for Japan 2012 におけるTeam TSU 発表抄録より抜粋(一部修正)

#543 スポーツ・マーケティング (4)

運動部活動を通じた学校活性化プロジェクト
―もしP・コトラーが高校の校長になったら―④

 研究の目的…

運動部活動は多くの意義、効果等があるにもかかわらず、高校においては「運動部離れ」が定着化している。女子については「加入率の低さ」という問題もある。この運動部離れは部員数減少に伴う活動停滞(不活発)につながったり、運動部の休廃部という事態を招き、ひいては学校全体の活力低下にもつながっていくと考えられる。運動部離れを食い止めること、すなわち加入者(部員)を増やすことは喫緊の課題であろう。

ドラッカー(Peter Drucker)は、「マーケティングの狙いは、販売を不要にしてしまうこと、すなわち製品が勝手に売れてしまうようにすること」(中野 2011)と説明している。

運動部に魅力があれば、あるいは運動部活動に参加することに意義や価値を見出してくれれば生徒たちは勧誘せずとも自然に入部してくれるのではないか。換言すると、いくら運動部の活動を充実させてもその良さが生徒たちに伝わらなければ入部者は増えないのではないか。したがって、運動部(スポーツ)活動の充実に加え、運動部のマーケティング活動に力を注ぐことは一つの手立てとして考えられる。

そこで本研究は、運動部への参加者が増えて活動が活発になれば学校全体が活性化するという考えのもと、マーケティング・モデルとしての「運動部活動を通じた学校活性化プロジェクト(案)」を策定することを目的とする。

※Sport Policy for Japan 2012 におけるTeam TSU 発表抄録より抜粋(一部修正)
※中野明(2011)  『今日から即使えるコトラーのマーケティング戦略54』 朝日新聞出版

2012/10/25

#542 スポーツ・マーケティング (3)

運動部活動を通じた学校活性化プロジェクト
―もしP・コトラーが高校の校長になったら― ③

 運動部活動の意義…

文部省(現文部科学省)の「我が国の文教施策(平成10年度)」では、「運動部活動とは、学校教育活動の一環として、スポーツに興味と関心を持つ同好の児童生徒が、教員等の指導の下に、自発的・自主的にスポーツを行うもの」と説明するとともに、以下のような運動部活動の意義、効果等を示している。

 ● スポーツの楽しさや喜びを味わい、学校生活に豊かさをもたらす
 スポーツに生涯親しむ能力や態度を育てる
 体力の向上や健康の増進を一層図る
 自主性、協調性、責任感、連帯感などを育成する
 仲間や教師(顧問)と密接に触れ合う場となる
 生徒のスポーツ活動と人間形成を支援する
 生徒や保護者の学校への信頼感をより高める
 学校の一体感の醸成につながる

※Sport Policy for Japan 2012 におけるTeam TSU 発表抄録より抜粋(一部修正)

#541 スポーツ・マーケティング (2)

運動部活動を通じた学校活性化プロジェクト
―もしP・コトラーが高校の校長になったら― ②

 運動部活動の現状…

文部科学省の「運動部活動の実態に関する調査(平成13 年)」の結果によると運動部への所属率は中学校73.0%、高校52.1%であった。「平成23年度栃木県中学校・高等学校運動部に関する調査」の結果によると運動部への加入率は中学校73.5%(男子85.1%、女子61.3%)、高校37.7%(男子50.2%、女子24.5%)であった。また、京都府の中学校体育連盟及び高等学校体育連盟のデータによると平成24年度の運動部加入率は中学校67.6%(男子79.6%、女子55.5%)、高校40.5%(男子53.2%、女子27.7%)であった。

運動部の加入率についての全国及び各都道府県の傾向(推移)を詳細に検討する必要はあるが、高校における「運動部離れ」「女子の運動部加入率の低さ」は全国的な傾向であると推察される。

※Sport Policy for Japan 2012 におけるTeam TSU 発表抄録より抜粋(一部修正)

2012/10/24

#540 スポーツ・マーケティング (1)

運動部活動を通じた学校活性化プロジェクト
―もしP・コトラーが高校の校長になったら― ①

 すべてはP・コトラーの校長就任からはじまった…

コトラー(Philip Kotler)さんが県立成徳高校(※架空)までの道を歩く…道端にゴミが散乱している…元気のない生徒たちが歩いている…魚屋のおじさんが「おはよう」と言っても反応なし…コトラーさんが代わりに挨拶をして「成徳高校はこの道で大丈夫ですか」と聞く…おじさんが「あの学校はどうしようもないねぇ」とつぶやく…コトラーさんが校門に到着する…生徒指導の先生が立っている…「職員室はどちらですか」と尋ねる…先生が不愛想に指し示す…コトラーさんはお礼を言って歩き出す…グラウンドにボールが転がっている…体育館は静まり返っている…テニスコートのネットはボロボロだ…すれ違う生徒は会釈すらしない…コトラーさんは職員室に到着し、校長室に案内される…放課後にコトラーさんが校長室の窓からグラウンドを眺める…一通りのスポーツ活動が行われているが、どこも活気がない…コトラーさんは運動部活動について調べることにした…

※Sport Policy for Japan 2012 におけるTeam TSU 発表抄録より抜粋(一部修正)

2012/10/23

#539 Terry Bird の SA 日誌 (27)

やはり“仕事”を持参しての現地調査か…

どうしても「学会誌の編集作業」と「論文執筆」は、カナダ出発(10/29)前に終えることができそうにありません。現地に持参することになりそうです。…出発ギリギリまで頑張りたいと思いますが…

ようやく持ち物リストを作成しました。結構な重さになりそうです。…代理店から送っていただいた“研修のしおり”には23kg以内と書いてありましたので、これからスーツケースとともに体重計に乗りながら厳選していきます。

過去の反省(教訓)から、「万能ナイフ(ビクトリノックス・トラベラーBK)+ナイロンケース」をアマゾンで購入することにしました。プライム会員なので明日届く予定です。その他、細かいことですが、今回は12日間ですので、洗濯をどうするかについて情報収集しています。前回は1週間程度でしたので洗濯する必要はありませんでした。前々回(23日間)はホテル内外のコインランドリーを4回ほど利用しました。

早く、海外旅行に慣れたいものです。…では、仕事に戻ります!

2012/10/22

#538 SPJ 2012 “終戦”

Team TSU の戦いが終わる…

Sport Policy for Japan 2012 が終了しました。残念ながら我がTeam TSU は、どの賞もいただくことができなかったようです。…関係者の皆様、お疲れ様でした!

優勝すれば“焼き肉”でしたが、来年に持ち越しです。…ゼミ生たちは悔しがっていたようです。…今週のゼミ(10/25)は反省会をしたいと思います。…いずれにしても、入賞された大学チームの皆さん、おめでとうございます! また、主催してくださったSSFの皆様、学生を鍛える貴重な場をご提供いただき感謝申し上げます。

ゼミ生たちと一緒に取り組んだ今回の研究の成果については、SMJブログでもご紹介したいと考えています。入賞には至りませんでしたが、とても勉強になりました。…学生には当初から言ってきましたが、フィリップ・コトラーの「マーケティング3.0」について勉強したことは、卒業後に就く様々な仕事において必ず役に立つと思います。

SPJ 2012 が終わったことで、ようやく“カナダ現地調査モード”に気持ちが切り替えられます。出発(10/29)までちょうど1週間です。急いで準備しなければ…

2012/10/21

#537 SPJ 2012 発表“当日”

いよいよ Team TSU の登場です!

SSF主催の“Sport Policy for Japan 2012(SPJ 2012)”の2日目です。いよいよ我がチームが登場します。代表から1日目の様子を電話で聞きました。発表時間(20分)は厳守で、質疑・応答(10分)はとても厳しい質問が飛んでいたそうです。

「スポーツ政策」という共通項で、他大学の学生たちと交流しつつも切磋琢磨できるSPJ 2012は、とても意義深いイベントだと思います。特に、TSUのような大学に通う学生にとっては、通常感じることのできないアカデミックな刺激を全身で浴びることができ、良い機会になります。…これが大学生としての学びなんだ!…と感動してくれることを期待します。

今日(10/21)は、ゼミ生11人が朝の「研究発表」から夕方の「懇親会」まで1日中このイベントにドップリ浸かります。午後には元文部科学副大臣の参議院議員・鈴木寛さんの「基調講演」もあります。…この数か月間、スポーツ政策やマーケティングに関する特に理論面について、ゼミで学んできましたが、鈴木議員からは現実のスポーツ政策の“ナマの話”が聴けると思います。

発表も大事ですが、大いに勉強してきてください!

<Team TSU のテーマ>
 運動部活動を通じた学校活性化プロジェクト―もしP・コトラーが高校の校長になったら―

2012/10/20

#536 SPJ 2012 発表“公開リハーサル”

Sport Policy for Japan 2012 開催当日です!

SSF主催の標記イベント(SPJ 2012)が、本日から開催(10/20-21)されます。Team TSU は明日の午前に登場します。ゼミ生14人中、バスケットボール部員3名を除く11名が会場に行く予定です。…のどかな場所にある大学の学生たちですので、都会の有名大学の学生たちにの雰囲気や迫力に圧倒されないことを願っています。

昨日(10/19)は、16:20~公開リハーサルをやりました。昨年SPJに参加した4年生が3人来てくれて貴重な助言をしてくれました。感謝です!

Team TSU のテーマは「運動部活動を通じた学校活性化プロジェクト―もしP・コトラーが高校の校長になったら―」なのですが、4年生の印象としては、コトラーさんとの結びつきがイメージしにくかったようです。…ですので、一部修正することになりました。

4年生を含めゼミ生全員で仕上げた研究です。…あとはエース2人に託したいと思います。

今年こそ、焼き肉だー!

2012/10/19

#535 大学教育・雑感 (27)

体力の衰え…

昨日(10/18)の「健康・スポーツ心理学実習2(ニュースポーツ)」の授業は、「フライングディスク~その1」~でした。基本的なスローイング&キャッチング練習を中心に行い、最後は「ドッヂビー(ディスクドッヂ)」で楽しんでもらいました。

特定非営利活動法人「日本フライングディスク協会」のウェブサイトでは、フライングディスク10競技が紹介されています。アルティメット、ガッツ、ディスクゴルフ、ディスタンス、D.D.C.、S.C.F、ディスカソン、アキュラシー、フリースタイル、ドッヂビーです。

今年の受講者(1年生)は、非常にノリが良く、Terry Bird もついつい調子に乗って、年甲斐もなくデモンストレーションをしてしまいます。

競技の1つのS.C.Fは、セルフ・コート・フライト(Self Caught Flight)のことで、「マキシマム・タイム・アロフト(Maximum Time Aloft:MTA)」と「スロー・ラン・アンド・キャッチ(Throw Run and Catch:TRC)」の複合競技です。

そのTRCのデモンストレーションを体育館でやった時です。…最後の、キャッチのところでディスクが手をすり抜けていました。…それも自分ではキャッチできたと思ったのに…です。最近、テニスをしていてもそうなのですが、頭の中では“追いつた!(打てた!)”と思っていても、数センチずれているということがたまにあります。…昨日のキャッチミスもそうだったのです。…おまけに、その後、学生にやらせてみたら、数メートル先で見事にキャッチしていました。…“投力”と“走力”も衰えていることを痛感させられました。…東京オリンピック・イヤー生まれは、やはり“おじさん”でした…

※http://www.jfda.or.jp/

2012/10/16

#534 Terry Bird の SA 日誌 (26)

余分な仕事は持っていかない…ぞ!

今回のカナダ現地調査(10/29~11/9)に際して、心に決めていることがあります。…と言っても、SMJブログで書いてしまっていますが…

 カナダに日頃抱えている仕事を持っていかない!…ということです。

現在、TSUの仕事(授業、校務等)の他に、期限までにしなければならない重要な仕事が幾つかあります。何とか、終わらせたい。…精神的にも、資料という物理的にも海外に持っていくと“負担”になります。過去に、失敗経験があります。

たまにしか海外に行かない者にとって、外国での一時的生活は“非日常体験”であると思っています。…その時空間!?にドップリ浸るためにも、日常は持ち込みたくないのです。

…ただし、家族(Peach, Kaena, Saint)のことを忘れてしまうと怒られますが…

2012/10/15

#533 Terry Bird の SA 日誌 (25)

2週間後にはカナダに旅立ちます!

旅行ではありません。仕事で!?…海外派遣プログラム・シニアアドバイザー(SA)として、10/29にカナダへ向けて出発します。…仕事でもないかぁ…何だろう…研究・教育業績書に記入するとしたら「社会的活動」かなぁ…

 調査テーマは「カナダにおけるスポーツ・健康教育の推進」です。

カナダの「身体教育(physical education)」と「健康教育(health education)」についての調査が中心となります。…SAの役割を果たす上で、体育・スポーツは Terry Bird が身を置いている領域ですので調査項目を絞りやすいのですが、健康教育については苦労しています。

Comprehensive School Health(CSH)…これは、主要な調査項目になります。…「包括的学校保健」と訳せばよいのでしょうか?…CSHの適切な日本語訳は、現地調査を経て確定させたいと思います。

2012/10/13

#532 Terry Bird の SA 日誌 (24)

外国人との交流!

Jean からメールの返信がありました。今ではファーストネームでメールを交わしています。…日本とは違い、欧米の大学の Professor の地位は高そうですので、おそらく不釣り合いの関係かもしれません。…ましてや英語でほとんど会話できない Terry Bird としては、“何でこんな俺が外国人と交流できるのか”といった心境です。人生不思議なものです。

SMJブログのシリーズに“英会話力向上プロジェクト”があり、現在、NHKラジオ英会話に取り組んでいるのも、Sport Matters JAPAN の今後の展開で必要なこともありますが、強い動機は、Jean と“通訳なし”で会話したいという思いがあるからです。

現地調査(カナダ:10/29~11/9)期間中、 Jean から夕食に誘われました!… (ドキドキ)… Jean はメールで、次のように言ってくれています。

 We do not need a translator as we will find ways to communicate and have a good time.

楽しみです!

2012/10/12

#531 Terry Bird の SA 日誌 (23)

現地調査スケジュール調整

海外派遣プログラムの現地調査(カナダ:10/29~11/9)のスケジュール調整が“大詰め”の段階になってきました。…エージェントに矢継ぎ早にリクエストしている状況です。対応がとても早いので、とても助かっていますが、なかなか先方からOKが出ないので、大変です。

先ほど、できれば避けたかった「三の矢!?」を射る決意をし、エージェントにメールをしました。

本来ならば、カナダを知る上で必ず押さえておかねばならない領域なのですが、諸々の事情で優先順位を下げていました。

  Ministère de l'Éducation, du Loisir et du Sport
 Commission scolaire de Montréal

前者が「ケベック州 教育・レジャー・スポーツ省」で、後者が「モントリオール教育委員会」です。…さて、どうなるか…

2012/10/10

#530 SPJ 2012 について

Sport Policy for Japan 2012 について

今年で2回目となる SPJ 2012 の開催が近づいてきました。主催は「公益財団法人笹川スポーツ財団(SSF)」です。…Team TSU は今回も参加します! …ゼミ生がお世話になります。

我がチームのテーマは以下の通りです。

  運動部活動を通じた学校活性化プロジェクト
  -もしP・コトラーが高校の校長になったら-

Sport Policy for Japan 2012(概要)  ※SSF案内資料より

日程:平成24年10月20日(土)・21日(日)
会場:立教大学池袋キャンパス
      東京都豊島区西池袋3-34-1 ( 「池袋駅」下車。西口より徒歩約7分)
参加大学:13大学 23チーム 約120名
 桜美林大学、神奈川大学、慶應義塾大学、産業能率大学、順天堂大学
 尚美学園大学、多摩大学、東海大学、東京成徳大学、日本大学、一橋大学
 立教大学、早稲田大学 (五十音順)
スケジュール:
 10月20日(1日目)
  1.開会式
  2.政策提言発表
 10月21日(2日目)
  1.政策提言発表
  2.基調講演 鈴木寛氏(参議院議員/元文部科学副大臣)
  3.表彰式

 ※詳細はSSFホームページにて (http://www.ssf.or.jp/spfj/index.html

2012/10/07

#529 大学教育・雑感 (26)

ユニーク!?な「授業」を考えてみました!

TSUでは来年度から新しいカリキュラム(新カリ)がスタートします。…新カリのコンセプトの1つに「就業力の育成・強化」があります。小規模私立大学が生き残っていくためには、特に出口対策が重要なポイントになってきますので、賢明な舵取りだと思います。

そんな関係で、今、「基礎ゼミⅠ」という授業のシラバスを考えています。…健康・スポーツ心理学科の専門科目として配置される通年30コマの1年次の授業です。2年次には発展編!?の「基礎ゼミⅡ」もあり、そちらも視野に入れて考えねばなりません。

今のところ、以下のように考えています。

 ●「大学生(大人)の学び」を体得する
 ●「協働」の大切さを実感する
 ●「構想力」「実践力」を向上する
 ●「達成感」を味わい「目標達成」の喜びを知る

Terry Bird は、常々、学生を大人とみなして接していきたいと考えています。…そのようなスタンスで指導してきたつもりです。…ですので、基礎ゼミも「北風と太陽」の話に例えると「太陽」のような内容にするつもりです。

さて、内容を文章化しよっと…

2012/10/05

#528 Terry Bird の SA 日誌 (22)

Jean への協力要請

今回の海外派遣プログラムのカナダ現地調査(10/28-11/9)では、連邦・州政府機関、教育委員会、学校、関連民間団体他へのヒアリング・訪問・視察を予定しています。一部スケジュールが未確定のところがありますので、現在、それを詰めている段階です。

SAに就任した初期のころから、Prof. Jean Harvey(オタワ大学教授)には助言を求めてきましたが、ここに来て、再度、助言を求めることにしました。…海外調査において訪問(受入)先を確定するのは、そんなに簡単なものではないということを実感しています。

今回の Jean への E-mail 作成は苦戦しました。3時間程かかったでしょうか…英語が得意だったら…と、つくづく思いました。 若者よ! 外国語の習得に燃えよ!

拙い英文で、失礼な表現もあったかもしれません。でも、開き直って Jean からの返事を待ちたいと思います。

2012/10/03

#527 Terry Bird の SA 日誌 (21)

カナダ現地調査までにするべきこと!

今回の海外派遣プログラムに参加される方は、全国からお集まりになった小学校から高校までの保健体育科及び栄養教諭の先生方です。…帰国後、研修の成果をまとめ、各教育委員会主催の研修会等で指導される方たちです。

カナダ現地調査で様々な機関に訪問しますが、おそらく先生方にはそれぞれが“点”に過ぎず、2次元あるいは3次元的連関はイメージできておられないと思われます。

…ですので、そこの繋がりをシニアアドバイザー(SA)の Terry Bird としては、事前にお示ししたいと考えています。

カナダのスポーツ政策についても、そのように認識していましたが、「カナダの身体教育・健康教育」についても、そのフレームワークはとても分かりやすいです。…非常にシンプルです。…合理的です。…ただし、現地で確認する必要はありますが・・・。

なお、日本の場合は、それらの連関が説明しづらいような印象を持っています。

2012/10/02

#526 Terry Bird の SA 日誌 (20)

海外調査研究の装備品①

海外派遣プログラムのカナダ現地調査(10/29-11/09)まで1か月を切っています。現在、Terry Bird は多忙を極めております。首が回りません。…なかなか海外研修の準備が進みません。

でも、時は止まってくれませんので、逆算して準備を進めていくしかありません。…(来年度はゆるいスケジュールにした~い!)

今日は装備品について書きます。

【鉄則】
①余分なものは持っていかない。
   ・変圧器(1kg弱)…海外にはいつも持って行っていました。
     (最近のACアダプターは問題ないらしいです。)
   ・日本でやり残していた仕事(その資料)
     (原稿執筆資料5kgぐらいをスーツケースに入れてカナダ国内を移動していた!)
     (結局、一度も作業する時間はなかった!)
   ・カメラの三脚
     (一人でナイアガラの滝に行った時も結局外人さんにお願いできた!)
   ・ビデオカメラ
     (観光ではないので、使用頻度は極めて少ないでしょう!)
②なくて失敗したなぁ~と思ったものは持参すべし。
   ・割りばし(or マイ箸)はあったほうがいいです。
     (恥ずかしながら、手づかみでスーパーで買った惣菜を食べたことがあります!)
   ・調味料(醤油、塩など)
     (スーパーで買った寿司などは醤油がないと…です!)
     (そもそも寿司は日本で食べるのが一番です!)
   ・カゼ薬、解熱剤など
     (2011年1月にカナダに行ったときには体調を崩し、大変な思いをしました!)

③その他必要なもの
   ・ICレコーダー
   ・ポータブルプリンター ※調査団で行く場合は1台で十分
   ・ガムテープ

今のところ、この程度ですが、まだまだリストアップしなければ…。ただし、今回は装備品を厳選したいと思います。…機内持ち込みにもコロコロは必要かなぁ~
 

2012/09/30

#525 大学選びのポイント

大学選びは“出会い”か?

あまたある大学の中から高校3年生+浪人生が大学を選べる時代です。一昔前なら、大学が選んでいましたが…

本日(9/30)、オープンキャンパス(相談ブース)を担当しました。健スポは好調のようで、トトロの体験授業には20~30名、相談ブースには9名の高校3年生が来てくれました。…ここ数年の傾向は家族でご相談にお出でいただいていることです。…Terry Bird の時代には、そのようなプログラムはなかったですし、親と大学見学に行くことなどほとんどなかったと思います。

Terry Bird の現時点での見解は、“大学選びの主導権は受験生側にある”ということです。…換言すると、行きたいと思える大学と“どのように出会うか”が大学選びのスタートとなっています。

偏差値? ブランド? 教員? 課外活動? 就職状況? カリキュラム? 取得できる資格? アクセス? 進路の先生の紹介? 部活顧問の紹介? 指定校? インターネット? パンフレット? …

何が“きっかけ”でかは分かりませんが、いずれにしても、本当にTSUで学びたいと思った学生に入学してほしいと思います!

#524 “英会話力”向上プロジェクト (7)

やっと半分(72ダイアログ)終えました!

4月から取り組み始めた Terry Bird の“英会話力”向上プロジェクトです。…「NHKラジオ英会話」の年間144個のダイアログを丸暗記し、会話力をアップしようとするものです。

4月から良いペースで暗記し続けてきましたが、8月号で失速してしまったことはSAJブログ#499で報告した通りです。…結局、5つほど未消化のまま9月号に取り掛かることにしました。

9月号のテーマは“Using Numbers”(数を使った表現を学ぶ)でした。現時点で12個のダイアログ中、11個をクリアしました。最後の1つは今日(9/30)中に暗記します。そして、明日(10/1)から10月号に着手したいと思います。…10月号のテーマは“Sports”(スポーツに関連した表現を学ぶ)ですので、得意分野!?です。カナダに行く前(10/29)にクリアしたいです。

こんなに英語を勉強しているのは初めての体験です。基本的に通勤時の車の中での“listening and speaking 学習”だけですが、積み重ねると結構な時間になっています。…1日のほんの少しの時間の使い方の改善でこれ程の勉強ができるものなんだ…ということを実感しています。…あとは、成果があると良いのですが…

この取り組みが本当に意味があるのかどうかは分かりませんが、取りあえず突っ走ることにします。…ひたすら暗記しているだけでも、英語の表現ってこういうものなのか!…すなわち“日本語(日本人)の表現の仕方との違い”というものが、少しずつ分かってきました。

#523 スポーツ政策研究日誌 (28)

約半年ぶりの“研究日誌”です!

SMJブログ#376以来の“研究日誌”の投稿です。…ここでの“研究”は、学術論文執筆に向けた諸活動を意味しています。…そういう観点で振り返ると、この半年間は研究が滞っていました。…年内はこの状況が続きそうです。

身近には、多忙を極めているにもかかわらず、精力的に研究発表している方が幾人もいますが、敬服します! そのコツをぜひ伺いたいものです。

ただし、現在取り組んでいる活動が全く研究と無関係かというと、そうではありません。…例えば、“海外派遣プログラム”の仕事も「カナダのスポーツ・身体教育の推進」について、SAの立場ではありますが、その全体像を把握すべく諸々調べ、なおかつ現地調査で確認できますので、いずれ研究に結び付くものと考えています。

また、ゼミ生と一緒に「フィリップ・コトラーのマーケティング(理論)」について勉強していますが、これがまた“興味深い”です!…後々、色々使えそうです!

コトラーについて勉強した成果は、SSF主催の「Sport Policy for Japan 2012」(於:立教大学、10/20-21)でゼミ生たちが発表します。

 ※詳細: http://www.ssf.or.jp/spfj/index.html

2012/09/29

#522 Terry Bird の SA 日誌 (19)

海外派遣プログラム出発(10/29)まで1か月!

9月29日です。…カナダ出発が1か月後に迫りました。…SAとして充実した研修になるように頑張りたいと思っています。

10月29日(月)、成田17:00発、エア・カナダ(AC002)でトロントに向かいます。…先生方には「お楽しみ!」と言ってありますが、びっくりする!?(少なくとも、Terry Birdは驚いた!)機内食が出てきます。…それも楽しみの一つです。…あとは、各シートに設けられた「オンデマンドビデオ(Audio Visual On Demand:AVOD)」も楽しみにしています。前回(2011年1月)は、ほとんどの時間爆睡していましたが「踊る大捜査線3」を字幕付(日本語)で見ました。

今回の移動はすべてエア・カナダのようです。一部(オタワ→モントリオール)バス移動もあるかもしれませんが…。機内では「enRoute(エンルート)」というエンターテイメントサービス(機内誌、AVOD等)が利用できます。

Spafaxという会社がエア・カナダのすべてのエンターテイメントサービス(enRoute)を提供しています。以下のウェブサイトで今回のフライトでどんな映画が見られるのかが事前に分かりますが、搭乗してからの“お楽しみ”でも良いかもしれません。…何しろ、最初は操作に戸惑うことでしょうから…

(参考) http://enroute.aircanada.com/

2012/09/28

#521 スポーツ政策ニュース (第27号)

平成24年度「体育の日」中央記念行事スポーツ祭り2012

ちょうど今頃(9/28)、カナダでは“ジャージー・デー(National Jersey Day)”ということで、学校、職場等で多くの人がスポーツウエア、ユニフォーム等を着ていることでしょう。…翌日(9/29)は“カナダ・スポーツデー(Sports Day in Canada)”です。

日本においても同様の行事があります。…“スポーツ祭り2012”というものです。カナダのように数週間前あるいは数日前からカナダ各地で多くのイベントが繰り広げられ、スポーツデー当日まで盛り上がりを見せるというプログラムではなく、単発のイベントですが、各自治体で関連行事が行われると思いますので、規模の面では両国に大差はないような気がします。…各国のスポーツデー的な行事を比較するのも面白いかも知れません。

 以下、スポーツ祭り2012の概要です!

開催日 2012年10月8日(月・祝/体育の日)
        8:30受付開始、9:15開会式 ~ 15:30終了(予定)  
        ※雨天決行(一部プログラムを除く)

会場  味の素ナショナルトレーニングセンター、国立スポーツ科学センターほか

主催  文部科学省、日本体育協会、日本オリンピック委員会、
      日本レクリエーション協会、 日本スポーツ振興センター、
      NPO日本オリンピアンズ協会、読売新聞社

参加費 無料

問い合わせ スポーツ祭り2012事務局  ナビダイヤル:0570-20-0114

 (詳細) http://www.sports-matsuri.jp/

2012/09/26

#520 Road to Employment (12)

TSU健スポ1期生が頑張っています!

大学にとって学生の“出口対策”は極めて重要です。しかしながら、その手立ての学内的フレームワークの構築は難しい作業ではないでしょうか。

TSUの体制が整っているとは言えないなか、健スポ1期生の卒業後の進路決定率が学内で群を抜いています。女子に至っては、現時点で80%前後ではないでしょうか。…男子も健闘しています!

その要因は、やはり「行動力」だと思います。スポーツ系の学生は“体力”があります。戦略がなくても活動し続ける“体力”があれば、内定の1つぐらい神様からプレゼントされるでしょう。

理想は、戦略的かつ行動的であることですが、戦略がなくても行動さえし続ければ何とかなるものです。戦略はあっても行動が足りない、あるいは戦略もなく行動もしない場合は結果が出るはずはありません。…そんなことを、我が健スポ学生から気づかされました。

大学3年生の諸君、迷わず行動することです!…そして、就職活動は早めに切り上げて、本来の大学生活を謳歌してください!

2012/09/25

#519 世界のスポーツ・プログラム (8)

Active Healthy Kids Canada Report Card ~その6~

『2012年版・カナダの児童身体活動に関する通信簿(2012 Active Healthy Kids Canada Report Card)』(以下、2012通信簿)について紹介してきましたが、そろそろまとめたいと思います。

2012通信簿のロングバージョンは100ページ余り、ショートバージョンは8ページからなります。…ロングバージョンは読みごたえがあります。民間レベルで作成されたにもかかわらず、カナダ国内外において非常にインパクトのある報告書だけあって、読んでいて飽きさせません。情報満載です!

アクティブ・ヘルシー・キッズ・カナダ(AHKC)の通信簿(Report Card)では、単独(自前)の調査に基づき評価がされているわけではありません。その基になるデータは、カナダにおける研究・調査機関等で実施された“子どもの身体活動、健康等”に関する主要な調査と多くの関連参考文献から得ています。…要するに、AHKCによって編成された「作成チーム(Development Team)」内の「調査グループ(Research Work Group)」他が中心になって膨大な関連資料(データ)を分析することで指標ごとの評価をしているのです。

考えようによっては、単独(自前)の調査に基づく報告書よりも、カナダ国内の英知が結集される仕組みになっていると言えるでしょう。

概略のみの説明になりましたが、これぐらいでお許しください。…とてもユニークなプログラムです。

2012/09/24

#518 世界のスポーツ・プログラム (7)

Active Healthy Kids Canada Report Card ~その5~

『2012年版・カナダの児童身体活動に関する通信簿(2012 Active Healthy Kids Canada Report Card)』(以下、2012通信簿)は、6カテゴリー・24の指標(項目)ごとに評価がつけられています。…カナダの2012通信簿の中身(「評価」・指標名)は以下の通りです。…各指標名は“仮訳”です!

【身体活動(Physical Activity)】
 F    身体活動水準
 C    組織的なスポーツ・身体活動への参加
 F    非組織的な遊び・レジャー
 D+   能動的な移動手段

【座りがちな行動(Sedentary Behaviour)】
 F    画面型の座りがちな行動(テレビ、コンピューター、ビデオゲーム等)
保留  非画面型の座りがちな行動(車による旅行、読書、食事等)

【学校及び保育環境(School and Childcare Settings)】
 C    体育授業
 B    学校でのスポーツ・身体活動の機会
 B+   学校の施設・設備
 C+   学校の方針

【家族・仲間(Family and Peers)】
 D+   家族の身体活動
保留   仲間の影響

【地域社会と環境構築(Community and the built environment)】
 A-   施設、プログラム、公園及び遊び場の近さと有用性
 B+   地域プログラム
 C    施設、プログラム、公園及び遊び場の利用
 B    安全性と保守の認識
 D    地方自治体の政策と法規
保留   自然・野外(活動)

【政策(Policy)】
 D    連邦政府の対策
 B+   州・準州政府の対策
 F    連邦政府の投資
 C-   州・準州政府の投資
 A-   非政府部門の対策
保留  非政府部門の投資

2012/09/23

#517 世界のスポーツ・プログラム (6)

Active Healthy Kids Canada Report Card ~その4~

『2012年版・カナダの児童身体活動に関する通信簿(2012 Active Healthy Kids Canada Report Card)』(以下、2012通信簿)は、24の指標(項目)ごとに成績がつけれれています。…正確に言うと、1つの核になる指標と関連するその他23の指標に分けられます。以下は、概念図(関係図)です。
上図の「Physical Activity Levels(身体活動水準)」が本質(中核)部分として位置づけられています。そして、その本質部分が影響を及ぼす“アウトカム”や本質部分に影響を及ぼす“要因等”の関係性(循環性)が図で示されています。…24の指標はこの関係性に基づき構築されています。

2012通信簿における「(子供の)身体活動水準」の成績(Grade)は、『身体活動ガイドライン(Canadian Physical Activity Guidelines)』の基準(※1日60分の身体活動)をカナダの青少年の7%しか満たしていなかったこともあり、6年連続の「F」評価でした。

 (参考)
  A = 青少年の大多数で達成している
  B = 青少年の半数以上で達成している
  C = 青少年の約半数で達成している
  D = 半数以下ではあるが少数の青少年で達成している
  F = ごく少数の青少年で達成している

出典:http://www.activehealthykids.ca/Resources/ReportCardTools.aspx

2012/09/21

#516 大学教育・雑感 (25)

ホントに久しぶりの雑感です!

“世界のスポーツ・・・”シリーズは不評のようですので、チョッと一息…です。

いやぁー、後期の授業が始まりましたね。同業の皆様、お疲れ様です。…TSUのような大学では、その存続をかけて!?目まぐるしくカリキュラム等が変更されます。…TSUに勤務して今年度で16年目ですが、ほぼ4年ごとです。…他大学もそうなのでしょうか?

来年度から、我が「健康・スポーツ心理学科」で“体育の先生”が養成できるかもしれません。(申請中!)…Terry Bird は、現場(中・高:非常勤講師5年弱)の経験がありますので、かなりのこだわりがあります。楽しみです!

大学に入学したとき、フレッシュマンセミナーという必修授業があり“クラス担任”が張り付いていました。…当時「大学にもクラス担任かぁ…」と違和感を覚えました。…ですが、今のような立場になって、大学といえども“担任の業務はとても重要だ”ということを実感しています。…本日、ある学生の後期履修計画(修正)に関して、あれこれ90分ぐらい2人で格闘しましたが、「研究室においで!」と声をかけなければ大変なことになるところでした。

Coach K さん、頑張ってください!