2013/11/12

#860 スポーツ法ニュース (第8号)

ソチ五輪代表選考を巡って…

スポーツ選手にとってオリンピックに出場できるか否かは極めて重要な問題です。…来年2月に開催されるソチ五輪の代表選考を巡って、各競技・種目において熾烈な競争が繰り広げられることでしょう。

そのような中、数日前にスキークロス代表選手選考関連でスポーツ仲裁がなされたようです。…「日本スポーツ仲裁機構(Japan Sports Arbitration Agency:JSAA)」のウェブサイトを確認したところ、仲裁判断の骨子が公開されていました。

大雑把に要約すると、前年度にワールドカップ出場枠を獲得した選手が当年度のワールドカップ出場にあたり優先されるべきという申立人の主張が認められるか否か…という事案です。…申立人の気持ちもわかりますが、多くの競技でそのような仕組みは取っていないと思います。…ただし、連盟側から申立人に対して誤解を与えるようなこともあったようです。

 仲裁パネルの判断のまとめとして、以下のような一文がありました。

「・・・、申立人に誤解を与えるような言動があったとしても、ワールドカップエントリー直前の時点でのFISポイントを基準にその上位の者を出場させることを基本に、申立人の参加可能性にも一応の配慮をした本件決定が著しく合理性を欠くとまではいえない。」

…ソチ五輪に向けて、全ての競技・種目で公正・公平な選手選考が行われることを願います!

※資料 http://www.jsaa.jp/award/AP-2013-023.html#02

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