2011/05/09

#110 大学テニスの指導法 (3)

#91、#94(不定期シリーズ)の続きです…

ファイブ・ステップ・ドリル(5 Step Drill:5SD)の指導方法

Step 0 導入練習
 ○コンチネンタルグリップによる1人でのボールつき(フォア、バック、交互)
 【基本動作のアドバイス】
 ●手首をぐらぐらさせてラケットを動かさない
 ●バック面の時、力が入らない場合はもう一方の手を素直に添えてダブルハンドにする

 ハーフコートを使っての2人組の練習(Step 1~3 :1コートに3ペアでも可)

Step 1 フォア面によるボールのパス交換
 ○コンチネンタルグリップ・フォア面でのボールつき(※ボールリフティング)
 ○ボールつきをする中でパスの準備が整ったら受け手の利き腕側にノーバウンドパス
 ○受け手はノーバウンドタッチ(※トラップ)後ボールつきをし、準備が整ったら同様にパス
 ○慣れてきたら1stタッチ後3回以内にパス交換
 【基本動作のアドバイス】
 ●パスをしたら、ラケットを両手で持ち、身体の正面で構える!

Step 2 フォア・バック両面によるボールのパス交換
 ○Step 1 のパスを、バック面でも行う
 ○フォア面でトラップしても、ボールつきをしながらバック面に切り替えパスをする
 【基本動作のアドバイス】
 ●ボールをパスするラケット面と身体の向きの関係(※右利きの場合)
   フォア面 → 右横を向く 
   バック面 → 左横を向く
 ●決して、正面を向いてパスをしない

Step 3 足元にボールをバウンドさせてからのノーバウンドパス交換
 ○Step 2 のパスを、足元にボールをバウンドしてから行う
 ○受け手はノーバウンドタッチ(※トラップ)してボールつきを続け同様のパスを行う
 【基本動作のアドバイス】
 ●ボールをパスするラケット面と身体の向きの関係を正しく実践する
 ●ボールを落とす位置が重要
   → まっすぐパスできる位置を見つける(※位置が悪いと左右にパスが逸れる)

Step 4 足元にボールをバウンドさせてからのワンバウンドパス交換
 ○Step 3 のパスを、受け手に対してワンバウンドパスで行う
 ○テニスコート縦半分のエリア内で、必ずワンバウンド後にボールタッチ(※トラップ)する
 ○慣れてきたら、エリア内で受け手を前後左右に意図的に動かすようなパスをする
 【基本動作のアドバイス】
 ●パスされた瞬間に、ワンバウンドタッチできるように動き始めるようにする
 ●どこにボールが飛んできても必ずワンバウンド後にボールタッチ(※トラップ)する
   → テニスはワンバウンド後にボールを打つ機会が多い

Step 5 ミニテニス(※ショートラリー)
 ○送り手からのワンバウンドしたボールをダイレクトに相手コートにパスをする
 ○必ず、サービスラインの手前にバウンドするようにパスをする
 ○テニス経験者についてはグラウンドストローク用のグリップでの練習を可とする
 ○サービスライン間のショートラリーが安定的に続くペアは徐々にベースラインまで下がる
 【基本動作のアドバイス】
 ●ボールを打つ時のラケット面と身体の向きの関係を正しく実践する
 ●遠くにボールを打ちたい時は、ラケットの引きを大きくする
 ●無駄な回転をボールに与えない(※無回転 or ゆっくりとした順回転)
 ●バウンド地点に近づき過ぎない

テニスが全く初めての人でも、5SD を練習し、初級用サーブ&リターンを練習すれば、すぐにダブルスのゲームが楽しめるようになります!

テニスの初心者指導法には色々あると思いますが、参考にしていただけると幸いです。

……文字で説明するのは難しい!

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