2011/02/16

#37 解説:カナダのスポーツ政策(1)

 (1) カナダの歴代首相とスポーツ政策

例えば、菅直人首相 が日本のスポーツ政策について国民に語りかけることはあるでしょうか? 想像できないですよねぇ……多分、日本のスポーツ政策の位置づけは省(文科省等)レベルなのでしょう……ところが、カナダの場合は、節目ごとに(連邦)首相が登場します。以下、主要なものを簡単に紹介します。

ディーフェンベーカー首相 (John George Diefenbaker:進歩保守党)
 トロントの国際ホッケー栄誉殿堂のオープニングセレモニーで、フィットネス・アマチュアスポーツ法案(※1961年に制定された連邦レベルの初めてのスポーツ法の法案)を議会へ提出することを公式発表する。(1961年8月26日)
トルドー首相 (Pierre Elliott Trudeau:自由党)
 1968年の国政選挙キャンペーン中、国民統合(national unity)論争が活発化したとき、スポーツによる国民統合について訴え、首相就任直後からスポーツ政策上の改革を積極的に行う。
クレティエン首相 (Joseph Jacques Jean Chrétien:自由党)
 2002年から2012年までのカナダのスポーツ政策(The Canadian Sport Policy)のお披露目、すなわち関係者による最終的な議論の場となった「全国スポーツサミット(於:オタワ)」の議長を務める。(2001年4月)

現在の ハーパー首相 (Stephen Joseph Harper:保守党) もスポーツに理解のあるリーダーのようです。2011年春に国政選挙があるのでは…と言われています。次のリーダーによってはカナダのスポーツ政策が大きく動く可能性もあります。

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